アメリカといえば、世界一の経済力を持ち、軍事においても世界の警察と呼ばれているほど、強い力を持つ国だ。中国が台頭した今現在でも、そのパワーは揺るぎない。
日本も戦後、実際にアメリカと協調することで、色々な惨事を免れてきたのではないか?というのも、このアメリカに潰されてきた国は、世界にはたくさんある…。
また日本も実際に一度アメリカに潰された国である。もちろんアメリカといっても、色々な宗教、人種、勢力がいるわけで、その内容を一概に言うことは、難しいが…。それだけ複雑な国なのがアメリカだ。
さて、そんな世界中がある意味で憧れる国アメリカでは、どんな国が称賛されているのだろう?
今まで韓国や中国の記事は作ってきた。
「韓国が最も好きな国と、もっとも嫌いな国【韓国の反応】」
「中国が最も好きな国と、もっとも嫌いな国【中国の反応】」
その延長線上として、今回はアメリカでのお気に入り国の調査をしてみたいと思う。今回いくつかの英語圏のサイトをピックアップしてみた。というのも、ひとつの調査だけをピックアップしても内容が偏っている可能性があると思ったからだ。
いずれにしても、以下に書きだす内容は、そういう傾向がある。というくらいにとどめておいたほうがいいかもしれない。また、国の印象の多くはメディアによって植え付けられるものであり、ほとんどの人たちがメンディアを通しての印象が、これらの回答に繋がっているのかもしれないとも思う。
①Washington Examiner による調査
21位 北朝鮮(11%)
20位 イラン(12%)
19位 シリア(17%)
18位 アフガニスタン(17%)
17位 イラク(19%)
16位 パレスチナ(24%)
15位 ロシア(28%)
14位 サウジアラビア(31%)
13位 中国(50%)
12位 キューバ(51%)
11位 エジプト(52%)
10位 メキシコ(64%)
09位 フィリピン(71%)
08位 イスラエル(71%)
07位 台湾(73%)
06位 インド(74%)
05位 ドイツ(82%)
04位 フランス(83%)
03位 日本(85%)
02位 英国(91%)
01位 カナダ(92%)
ちなみに、厳密にいうとこれはランキングではなく、レート(評価)だ。つまり、数値が高いほど、アメリカの政治において、同盟国やアメリカ側についている国となっている。また数値が低いと、どんどん敵になっている。ここで最下位が北朝鮮だということをみてもそれは理解出るだろう。
米国では、とにかく北朝鮮とイランが敵国として登場することが多いので…。
で、この英語の記事によると、カナダ~メキシコまでがアメリカ人がもっとも好感を抱きやすい国で、どっちでもないのがエジプト~サウジアラビアあたり。
で、ロシア~北朝鮮が、あまり好感を持たない国だそう。つまり、アメリカ人が、ロシアとか、イラン、北朝鮮と聞いた時、あまり良い印象を抱かないという結果となる。
また、このランキングでは日本が上位になっているが、私がアメリカに行った経験で語ると、日本人は確かに注目を浴びる。
アメリカにも日本人と同じようなアジア系はたくさんいるけれども、その中でも日本人というだけで、特に白人ではない中東系やアジア系の人たちから好感を持たれる。
またアメリカには意外と親日家や、知日家が多い。サブカルが好きな白人もいれば、日本の歴史や文化に興味を持つ知的な層もいる。
いずれにしても、一般のアメリカ人は日本人に対して、同じような価値観を他の国よりも共有しているという認識はあるようだ。
Reference Site
https://www.washingtonexaminer.com/americans-favorite-and-least-favorite-countries/article/2615444
②US News による Best countries の調査
こちらのランキングによると、アメリカ人にとっての好きな国では、アジアで唯一日本だけがTOP10に、ランクインされている。
10位 オランダ
09位 ニュージーランド
08位 フランス
07位 米国
06位 日本
05位 オーストラリア
04位 イギリス
03位 ドイツ
02位 スウェーデン
01位 カナダ
まるでこのランキングを見ていると、日本があたかも西洋の一員になったような気分…。(笑)日本以外はすべて西洋の国々…。こういうのをみていると、日本は特別と思ってしまう私…。
「「日本人って白人?」と、世界では真剣に議論されていた」
ところでこのランキングでは、アメリカ人がアメリカよりも日本が好き。と答えている人が多いという結果になっている。これはどういうことか?
というのもこの記事の上でも書いたけれども、アメリカと言ってもいろんな人種がいる。現在のアメリカ合衆国の人種構成は以下のようになっている。
・白人=60%
・ヒスパニック=18%
・黒人=13%
・アジア人=6%
Reference Site
https://www.census.gov/quickfacts/fact/table/US/IPE120216
こんな感じである。ヒスパニックの中には白人っぽい人もいるけれども、基本的にはメキシコを中心とした中南米からやってきた、スペイン人とインディアン・黒人(奴隷として連れてこられた)のハーフなので、ヒスパニック=白人とはカウントされない場合が多い。
つまり、白人が60%なのに対して、アメリカでは、40%が有色人種なのである。有色人種の中にはアメリカで差別受けるものも多く、特に黒人の間では、日本や夢のような国と思っている人さえいる。(アニメなどの影響)
「人種差別国家の日本で差別はあった?黒人が日本に住んで感じる、アメリカと日本の違いとは?【海外の反応】」
またインターネットの普及により、今までアメリカで隔離、差別されてきた黒人が、なぜか自分の国アメリカよりも、日本で働いていた時のほうが、差別を受けなかったし、日本人が親切だと感じた。というような体験談が最近英語圏のサイトに多い。
そういうこともあってか、アメリカでは多様なグループの影響で日本に好意的に思っている人も多いかもしれない。
一方、アメリカには貧困層や、教育をあまり受けていない層も多く、そういった人たち、また日本を一部バカにする人がいることも事実である。
けれども、やはり今もなお、白人によって差別されている黒人系のアメリカ人にとって日本人がある意味特別な存在だということは言うまでもない。
以下をみれば、黒人の間で、どんな人たちが偉人とされてきているかわかるだろう。またその多くが、白人と戦ってきた人たちである。
つまり、日露戦争に勝った日本が、有色人種に勇気を与えたのと同じような心理が、そこには働いていると思う。
「知らないと恥ずかしい。国際人として知っておきたい、黒人の偉人 TOP10」
Reference Site
https://www.usnews.com/news/best-countries/slideshows/the-americas-top-10-favorite-countries
③Pewresearch Organization による調査
こちらは非常に、信ぴょう性のありそうなデータな予感!こちらも実際はランキングではなくレートとなっています。けれども、この記事ではあえてランキング化!
12位 サウジアラビア(27%)
11位 ロシア(32%)
10位 中国(33%)
09位 メキシコ(39%)
08位 インド(46%)
07位 フランス(59%)
06位 イスラエル(61%)
05位 ブラジル(61%)
04位 ドイツ(67%)
03位 日本(70%)
02位 英国(79%)
01位 カナダ(81%)
やはり、アメリカにとって同じ英語圏でもあり同盟国でもあるカナダとイギリスは外せない模様。そこに日本がくっついてくるという不思議な現象…。
ユダヤ人がアメリカを動かしていると言われているように、イスラエルに対しても好意的な人が多い。しかもフランスよりも高いのが驚き。
ブラジルはアメリカにとっては、日本がオーストラリアを見るように、南半球にある最大の国なので、なんとなく上位なのもわからないでもない。
それにしてもサウジアラビア嫌われまくりだなー。
Reference Site
https://www.pewresearch.org/fact-tank/2013/12/30/which-countries-americans-like-and-dont/
この③の調査には、アメリカ人の反応が書かれていたので、軽くご紹介
01.名無しのアメリカ人
なぜにギリシャやイタリアがないのだ?実際は、財政政策で多くの人たちがこれら二つの国を嫌っているが・・・。
02.名無しのアメリカ人
てか、オーストラリアはどこにあるん?豪州ほど、実際は関わりたくもないアメリカのもめ事に付き合った国はないはずだぞ?
03.名無しのアメリカ人
ほとんどのアメリカ人は海外に興味がないのだけれどもね。けれど、カナダ、イギリス、日本、ドイツ、そしてブラジルはアメリカのみならず、世界でも好感のある国だよね。
04.名無しのアメリカ人
なぜにイタリアがないんだい?アメリカでイタリア料理という言葉を聞かない日は、ないはずだぞ?
05.名無しのアメリカ人(ブラジル人)
ブラジルのことをアメリカが好きだってことが分かってうれしい。私はブラジル南部に住んでいるものです。アルゼンチンも結構近い。ブラジルで通っている教会にアメリカ人の友達が少しいるのだけど、よく私の家で、彼らと夕食をしたりゲームをしたりしている。しかも彼らは英語を教えてくれるから最高。もう、アメリカ人が大好き!としか言えないくらいうれしいわ。
④BBCによる調査
BBCでは、数年に一度、各国の好きな国、嫌いな国を調査している。私のブログでも、このBBCの調査はよく使わせてもらっているのだけれど、2014年の調査と、2017年の調査をみることで、あまりにも数値が変わっているものは、何かあったのか…。と推測することができるだろう。
なので、まずここでは、2014年の調査を書き、参考程度に、2017年の調査も書くことにしよう。
2014年の調査(アメリカがポジティブに感じる国)
11位 北朝鮮(4%)
10位 イラン、パキスタン(5%)
09位 ロシア(23%)
08位 インド(45%)
07位 南アフリカ(48%)
06位 欧州連合、イスラエル(52%)
05位 フランス、ブラジル、韓国(55%)
04位 アメリカ、日本(66%)
03位 ドイツ(73%)
02位 英国(81%)
01位 カナダ(86%)
2017年の調査(アメリカがポジティブに感じる国)
17位 北朝鮮(5%)
16位 イラン(9%)
15位 パキスタン(14%)
14位 ロシア(16%)
13位 中国(22%)
12位 ブラジル(40%)
11位 南アフリカ(44%)
10位 インド(49%)
09位 韓国(51%)
08位 欧州連合(56%)
07位 イスラエル(59%)
06位 日本(65%)
05位 フランス(66%)
04位 ドイツ(70%)
03位 アメリカ(71%)
02位 英国(79%)
01位 カナダ(89%)
アメリカ人がポジティブに感じる国について
やはり同じ英語圏のカナダや、イギリスのポジティブ数値は揺るがない模様。また、日本や韓国のポジティブ度はほとんど変化していない。これらの数値を見て思うことは有色人種の国では日本が一番ポジティブに思われている点だろう。
またアメリカ人は、カナダなど、同じ英語圏であり、アメリカよりも安全だと思う国に、好印象を持っている傾向があるのではないか?とも思った。
というのも、アメリカの現状が凄まじすぎるからである。若者の失業率は高く、テント暮らしや売春をするものなど、中国化してきているのが現状。
「日本の「最貧困女子」より更に上を行く、米国で増える続ける、社会から見捨てられた「白人女性」のホームレス TOP10」
若者のホームレスと言えば今まで黒人を中心とした有色人種であることが多かったけれども、最近は家庭的な様々な問題から、里親に出されるものも多く、家庭内暴力などで家出をしてホームレスになる白人層もいる。
またニューヨークやロサンゼルスといった国際都市はこのありさま。
「閲覧注意!!これがロサンゼルスの現実。ホームレスと売春婦、そして警察だらけ?日本では絶対に見られない光景!【海外の反応】」
「【閲覧注意】これがニューヨークの現実。売春婦同士が殴り合う。これが数年後の日本の姿か?【海外の反応】」
そういう現実を考えると、カナダのほうが安全で教育もしっかりしているのかな?と思って逃げ出したくなるのだろう。またイギリスの好感が高いのは、日本人が、もともと朝廷のあった関西地区を思うような、自分たちの発祥地のような憧れからなのかもしれない。
事実、アメリカ人にはロイヤルファミリーがいないので、イギリス王室に憧れるものも多い。そういう憧れからか、アメリカでもお金持ちのファミリーが、王室的な人気を得ることもある。
2014年の調査(アメリカがネガティブに感じる国)
14位 カナダ(5%)
13位 英国(10%)
12位 ドイツ(13%)
11位 日本、ブラジル(23%)
10位 フランス(26%)
09位 アメリカ(27%)
08位 欧州連合(29%)
07位 韓国(34%)
06位 南アフリカ、イスラエル(36%)
05位 インド(41%)
04位 ロシア(64%)
03位 パキスタン(85%)
02位 イラン(88%)
01位 北朝鮮(90%)
Reference Site
downloads.bbc.co.uk/mediacentre/country-rating-poll.pdf
2017年の調査(アメリカがネガティブに感じる国)
16位 英国(10%)
15位 ドイツ(17%)
14位 フランス(19%)
13位 日本(23%)
12位 アメリカ(25%)
11位 イスラエル(28%)
10位 欧州連合(30%)
09位 韓国(33%)
08位 南アフリカ(34%)
07位 インド(37%)
06位 ブラジル(39%)
05位 中国(70%)
04位 パキスタン(71%)
03位 ロシア(72%)
02位 イラン(82%)
01位 北朝鮮(88%)
Reference Site
https://globescan.com/images/images/pressreleases/bbc2017_country_ratings/BBC2017_Country_Ratings_Poll.pdf
アメリカ人がネガティブに感じる国について
2014年を見比べて思うことは、やはり、北朝鮮、イラン、ロシア、パキスタン、中国はネガティブ数値がかなり高い。またロシアが10%上がっているのが際立っている。10%も数値が変われば、何か変わったと思っていいかもしれない。また中国は2014年の調査にはでてこなかったので比較のしようがないけれども、アメリカではネガティブ国家としてみられているようだ。とはいっても米国での中国語学習者は、増え続けている。
「アメリカにおける人気外国語TOP5。気になる日本語は何位?」
また、最後に、全体的にみると、やはりカナダと英国のポジティブ数値が高いのが目立つ。つまり、現在のアメリカはカナダや英国に憧れている部分もあると言えるかもしれない。(アメリカといっても、いろんな人たちがいるので…)
FBでのコメント
Daniel さん
Ryoko, America has its imperfections with getting involved where it probably shouldn't.
But overall it's a country with the most immigrants than any country in the world. A literal melting pot of cultures from around the world. Something I am very proud of.
Kazuoさん
僕はアメリカは、信用できない国と思っています。
北原さん
なるほどですね。こういう記事は心を和ませますね。
和美さん
アメリカは、移民を受け入れることによって大きくなってきたのに、多くの国民は自国に誇りを持っているところが素晴らしいと思ってますよ。日本とアメリカって、一度戦っているから強い絆があるんでしょうね。オバマさんが広島に来て、安倍さんがハワイに行った時のニュースを見てそう思いました。
榎本さん
こんばんは、アメリカが良い映画を作ってくれましたよ。ニコラスケイジさん。主演のパシフィックウオーという洋画レンタル中ですので見てください。
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