2012年9月3日に韓国の忠南大学校に入学してから、2013年6月に休学するまで韓国大田市にある忠南大学校で過ごした1年間の出来事をここに記していきたいと思う。(私の記憶の整理のために)
また読む側からしても、この記事を読むことによって、日本人が韓国で正規留学することは、それほど難しいという訳ではないのだな。ということが分かるような記事にしたい。
そして、せっかくなのであまり知られていない韓国の地方都市の一つでもある大田についても、私が生活した中で住みやすいと感じた理由など、思ったことなども書いていきたい。
ちなみに、大田とよく比べられる大邱については以下に書いたよん。大邱では、2018年の終わりから数ヶ月、仕事しながら住んでたからね…。
「生活目線で見た、韓国第三の都市「大邱」とテグ人の気質 TOP10」
なんだかんだいって、17歳初めて韓国旅行に来てから、旅行、ワーホリ、語学留学、正規留学、仕事と、何度も韓国にはお世話になってるわ(^^;
①韓国にある地方の大学に正規留学した理由
まず、日本人で韓国の大学にわざわざ正規留学する人って非常に少ない。いたとしても、語学堂に通う韓国語学習者か、日本の大学から交換留学でやってくる人がほぼ、90%以上を占めているというのが私が今まで見てきた感想。
なので、私が日本人に、韓国の大学に通っていたことがあるのだよね。と言うと、彼らから咄嗟に出てくる言葉は、「え?在日だったの?」というような類の言葉。
それもまたビックリするんだけどね…。(;^_^A
私は20代になるまで在日という言葉すら聞いたことがなかった北海道出身だけど、何か?って、今じゃ、在日朝鮮人とか在日韓国人と言われても、別に嫌な感じはしないのだけどね。
なぜなら、嫌だって思う必要がまずないでしょう。同じ人間なのだから。
で、私が正規留学しようとした理由は、もともと韓国に留学したい。という部分から現実化したものではない。
私がこの大学を休学後、英語の翻訳家になることからもわかるように、私の目的は英語の習得だった。
上にも書いたが、私はこの正規留学をする前、韓国にワーホリビザで来ていたり、日本語教師をしたり、また中国でも日本語教師をしたりするといった若い頃だから出来るような、転々と日本語を教えるというようなことをやっていた。
あの頃、中途半端な英語もうまく話せなくて、何もかもが中途半端な自分が大嫌いで、英語だけは時間がかかってもいいから、ある程度のレベルまで頑張ろうと決心したときだった。
なので、韓国にワーホリで来ていたにもかかわらず、私は誰ともあまり会わなかったし、日本語を教えながら、空いている時間は英語だけを勉強するということをやっていた。
以下にその時の内容を含んだ記事がある。
「マルチリンガルの私も、実は25歳までは【セミリンガル】でした」
その時、昔から夢見ていた人種が多様の街、ロンドン留学にイギリス留学へ向けて IELTS などを勉強していたのだが,よくよく考えた結果、イギリスに留学してもお金がないのでバイトだけの日々になってしまうのではないか。
またイギリスの大学を卒業できたとしても、その後かなりの借金を背負わなければならないということから、私がなんのためにイギリスに留学したいのかを真剣に考えた結果、それは英語を仕事で使えるようにするだけの為だということに気づいたので、それなら韓国の大学でも授業が英語で行われている大学を選べばいいじゃない!ということでこの大田にある忠南大学校を選んだのだ。
外国人入学者に対する、韓国の地方にある国立大学の条件はかなり低い。
韓国の数ある大学の中で、私がこの大学を選んだ理由。それは外国人の入学条件が、TOEICの点数が、650スコア以上という一番低い設定で入学ができ、且つ学費が韓国の国立大学の中でも、最もリーズナブルで、日本人がほとんどいない環境である大田市、そして授業の半分以上を英語で受けることができるというメリットからだった。
日本語で検索してもこういう情報ってあまりでてこなく、何が本当なのか嘘なのかわからない中で、韓国語や英語を使って時間をかなりかけて調べたり、実際にこの大学に見学してみたり、それは結構大変だったんですよ(;^_^A
なぜなら、いろんな検索の仕方で、何時間もかけないと、確実な情報が集まらないし、確実な情報だと思って実際に大学に行くと違う箇所があったりね…。
で、色々調べあげた結果、高校を卒業してから約6年が経ち、25歳で初めての大学生活を送ることになったのだ。
経済的な理由から、1年で中退ということになるのだけど、この大学で学んだことや、私より年下になる同じクラスメイトと過ごした日々は忘れられないね…。
②忠南大学校の隣にある、エリート校「KAIST」
この写真は大学構内。結構大きな大学なんですよ?この車が入っていく入り口、こちらは南側、そしてあちらの向こう側にある建物は図書館。図書館側が北側なので方角的にも、とても覚えやすい。
この忠南大学校の右側には、KAIST (Korea Science Academy) という韓国でソウル大学よりも難関と言われるエリート校がある。 KAIST は、カード式の鍵を通さないと校内に入れないので、勉強しているところは見れないのだけど、市民の多くが KAIST のキャンパスを訪れたりもしている。
その理由は、木々が茂っており、ピクニックなどにやってくる市民もいるくらい、整備された大学だからだ。
私が忠南大学校を選んだ理由の1つに、 KAIST の隣に、位置しているというのもあった。この KAIST は全ての授業が英語なので、英語を話せる韓国人しかいない。
それゆえ、海外に留学経験のある人が殆どで、たまに韓国人と話しているときに感じる、「うん?」というような、粗野な感覚もない。→むしろ、韓国に留学にやってくる日本人や、他の外国人のほうが、「うん?」って思っちゃう人が多かった…(;^_^A
これって、私だけが感じていることじゃなくて、韓国人も、そう思っていると思うのだよね。以下の記事にも書いたけど…。
「「韓国語を学んでる日本人って頭おかしい人、多くね?」って韓国人に言われて思ったことと、日本人はフランス語が好きで、韓国人はドイツ語が好きな理由」
で、私はむしろ、色々なことを彼らから学べるいい機会だと思って期待していた。実際に、英会話交流会などに、KAISTの大学生も結構やってくるので、そういう場で仲良くなったりね。
私のよく会っている男子には、二人のKAIST男子がいたのよ?笑。一人は、教会で知り合った男性、もう一人は英会話交流会で知り合って、色々お世話してくれた男性。
東京に戻ってからもそうだけど、私が本気で英語に目覚めてから、なぜか高学歴の人が寄ってくるようになった。
そもそも私は偏差値35くらいのバカ高校に通っていて、またその学校の中でも成績はビリから二番目とかそういうレベルだったので、日本では、こういう、いわゆる勉強ができる類の友達がほとんどいなかったので、彼らと交流することで新しい視点を手に入れることもできたので、とても有意義だった。
にしても、現在日本の大学の学費が高騰している中、お隣の国の大学の国立大学(外国人が優遇される上に、格安)に通うというのも、今よりはますます今後、増えていくのではないか?とも思ったりする。
③私がこの大学生活で得たこと
①今まで勉強してきた英語を仕事で使えるレベルに引き上げた。
②ステージフライト(舞台恐怖症)を克服した。
➂韓国語を日常会話レベルまでに引き上げた。
④ずっと夢だった大学生活を1年だけだけれど、送ることができた。
⑤友人が増えた。
⑥聖書を勉強する機会を作ることができた。
⑦高学歴の人たちと初めて交流できた。
このように、私が25歳の時点でずっと克服したかったことの多く、そして叶えたかった夢を同時に叶えられた期間でもあったのだ。
④正規留学って手続きは、簡単なの?
まず、韓国にはいくつも大学があるけど、国立大学は非常に少ない。ソウル大学や、それぞれの地方都市にある国立大学以外はほぼ私立大学で、私立大学は日本と同様に、結構高いところが多い。
有名どころの国立大学と言えば、地方ごとにこんな感じだろう。
教育系、技術系、芸術系の国立大学もあるが、日本人が留学するとすれば、おそらく上のような総合大学に行きたい人が多いと思う。
で、これらの大学のホームページに年に二回、PDF化された入学案内のようなものが、韓国語と英語で書かれる。英語が書かれていない大学は、あまり留学生を歓迎していないと思っていいかもしれない。また留学案内の更新がされずに、数年前に書いたものがアップロードされているような大学も、やめといたほうがいいかも。
大学に入るにあたって、私の場合、面接などもなく、高校の卒業証書、成績表などの提出だった。これらはネットでもできるのだけど、やり方が分からないとか、確実に入学できるように安心したい場合は、自らその大学に赴いたほうがいい。私は実際に行った。
けどね、そこの対応がひどかったのだよね…。以下にも書いたけど(;^_^A
で、大学に入る条件などを調べたい場合は、「chungnam national university admission requirements」のように、大学名と入学条件と検索すればよい。
とはいっても、大学の公式ページではない業者のページが出てくるも多いので、検索しても見つけられない場合は、大学の公式ページに飛び、英語に切り替える。
plus.cnu.ac.kr/html/en/
すると、international students というカテゴリがあるので、そこから自分で探してみよう。これくらい探せないと、実際韓国の大学でも何もやっていけない。と言わざるを得ない。
ちなみに私はこの大学に入るために、韓国に行く必要があったため、ソウルの高麗大学校にある語学堂に通いながら、最低限の韓国語を勉強しつつ、いつでも大田に行けるような状態を作った。色々トラブルあったけどね…(;^_^A
⑤学費と授業の詳細
◆授業料 1,669,000
これを日本円にすると、15万円程度。つまり、私が復学したい場合。残り、3年間の学費は、
15万円×6学期=90万円となる。
為替は変動するので、+1学期分増やしたとしても、115万円。これが韓国の国立大学の学費。1学期15万円程度ということなのだ。
日本の地方都市にある大学、たとえば例を挙げて名古屋大学だと、半月分で25万円なので、韓国の大学はそれよりも10万円安いということなのである。
ソース:以下名古屋大学の学費
www.nagoya-u.ac.jp/academics/campus-life/tuition/
またコシウォンという部屋で生活すると、ご飯付きで、35000円程度なので、おかずを1万円くらい買うとしても、生活費は、45000円。貧乏生活になるが、私は50000円でしのいでいた。ちなみに、韓国では友達ができると、みんな助けてくれるので、あまり食べ物については気にしなくてもいいかも?
■以下は一学期分のスケジュール
つまり、私からすると、やはり大田は英語を勉強するのに適していた。というのも、韓国にはたくさんの英語のネイティブ教師がいる。その人たちも韓国では外国人なので寂しくなって外国人同士つるむ。それを利用して、私は南アフリカ人やアメリカ人、イギリス人、カナダ人などと交流して、英語をどんどん使いまくった。
土日になると、そういう英語交流会のようなイベントに、英語ネイティブがたくさんやってくるので、その時に、友達になる!というだけ(笑)
なので、以下の記事でも書いたのだけど、韓国で英語留学っていうのは、かなり合理的だと思うのだよね。
「フィリピンやマレーシアだけじゃない?韓国で英語留学という選択」
⑥大田(テジョン)ってどんな街?
最近は小金持ちの中国人が韓国に大量に押し寄せてきていて、煙たがられているが、一方で、韓国経済を潤わしていることも確かだ。
⑦大田人の気質(やはりソウルとは違う?)
大田に住んでいる韓国人はソウルに住んでいる韓国人とも、大邱、釜山に住んでいる韓国人とも少し違う気がする。
それは東京に住んでいる日本人と札幌に住んでいる日本人くらいの差があり、私は大田に住んでいる韓国人はのんびりしているなって思った。また、以下にも書いたけど、韓国にはソウル以外に、
「ソウル以外の韓国の主要都市【釜山、大邱、大田、光州】を比較してみた!」
大邱、光州、釜山などがあるが、ソウルを除けば、おそらく大田はウチらが一番洗練されてるよねぇ~。と思っているかもしれない。
光州は田舎くさいし、大邱も同様に保守的な人が強く田舎臭いイメージがある。釜山を除いても、大田、大邱、光州の中で、一番所得が高いのも大田だし、ソウルから近く、また政府機関がこれから移ってくると言われている世宗特別自治市が大田の真上にあるのも、彼らがソウル、釜山以外では自分たちが凄いと思っている理由なのかもしれない。
あくまで主観ね…。
⑧最後に
この写真は大田の全体写真。大邱よりも、100万人ほど少ないので、大邱のあの大きさには劣るが、やはり住みやすい。
私は、2013年6月15日に、大田→仁川国際空港とうふうにこの地を去ったが、それからも韓国には何度も滞在している。その中でも、最近は大邱がお気に入り。
大田の優等生っぽい感じも好きだけど、大邱の落ちこぼれみたいな、時代に取り残された感も凄く好きなのだよね。また光州も結構好きなんだけど‥。って、韓国の都市ならどこでもいいのか!みたいな感じにもなりつつある(;^_^
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