北海道は1つの国として見られても全然おかしくない人口と経済規模、そして地理的な条件を兼ね備えている。
私が東京と北海道を行き来していて思うこと。それは東京から福岡に行くより近いはずの北海道が、なぜか陸で繋がっていないというだけで全く違う場所に思えることだ。
また、関東と北海道の気候が全然違うということもあってか、18歳まで北海道に住んでいた私でさえ、北海道という場所がいわゆる内地(北海道人や沖縄人が本州付近の島々を呼ぶときに使う)とは違った土地に思えてならない。
この記事では、北海道という国が世界の国々と比較して、どれくらいの経済規模や人口などを兼ね備えているのか?ということや、
実際に北海道が現在、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリスの意味)内から独立しようとしているスコットランドや、スペインから独立しようとしているカタルーニャ州、密かにドイツから独立しようとしているバイエルン州のように、独立運動が盛んになり、仮に独立してしまった場合、どうなってしまうのか?
「なぜドイツ南部のバイエルン州は、ドイツから独立したがっているのか?【ドイツの反応】」
ということを私なりに書いていきたいと思う。
ちなみに、日本史でもあまり知られていないけれども、かつて北海道が半年間ほど、外交を持つ独立国として認められていた歴史もあったりする。(なぜか、こういうことって、あまり教わらないのですよね…)
「世界に存在していた国 TOP10に、日本の「蝦夷共和国」がランクインしていたことと、東北の蝦夷とアイヌの関係」
ではでは行きましょうか…。
①北海道の人口規模を考える
意外にも世界の国々の中には、北海道と人口が同規模の国はいくつもある。
たとえば、北海道の人口は550万ほどですが、600万~400万の国々はこんなにもある。太字部分は、北海道と人口規模が近いところ。赤い部分は、意外なところだったので強調してみた。
ちなみに、シンガポールは都市国家なので比較の対象にはならないかもしれない。
国名 | 人口 |
---|---|
レバノン | 598万人 |
デンマーク | 571万人 |
シンガポール | 553万人 |
北海道 | 550万人 |
フィンランド | 549万人 |
スロバキア | 542万人 |
エリトリア | 535万人 |
ノルウェー | 522万人 |
中央アフリカ共和国 | 499万人 |
コスタリカ | 489万人 |
アイルランド | 475万人 |
トルクメニスタン | 475万人 |
コンゴ共和国 | 474万人 |
ニュージーランド | 470万人 |
リベリア | 461万人 |
オマーン | 440万人 |
プントランド(ソマリア) | 428万人 |
クロアチア | 419万人 |
クウェート | 418万人 |
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_and_dependencies_by_population
関東の首都圏人口が4,000万を超えることを考えれば、北海道の人口は少なく感じるかもしれませんが、世界レベルで考えると、500万人規模の国家はありふれていますし、そのような環境に身を置くと、それが普通のことに思えてくるものだったりする。
これは東京に暮らす人にはわからない感覚かもしれませんが…。
それにしてもニュージーランドの人口にはびっくり。これは意外でしょ?日本列島ともよく比べられるニュージランドの人口は北海道よりも少ない。
やはり北海道と人口、経済規模で一番比べられる国といえば、アイルランド。
実際にウィキペディアでアイルランドのページを開いてみると、アイルランドを北海道と比べたかのような書き方もしている。また、北海道人は意識したことがないかもしれないけれど、少なくてもアイルランドにとっては北海道がライバルということもあり得ると思う。(これは私の想像ですが…)
もし、あなたが北海道人ならアイルランドという国にライバル意識を持ってもいいかもしれない。
上のリストで北海道の人口とアイルランドの人口を比較してみても分かりますが、北海道のほうが人口は断然多いのですが、面積や、島国であることや、すべてを考慮すると、アイルランドが一番北海道に近いのでは?と個人的に思ている。
つまり、
国家として成立しているアイルランドの人口よりも約100万人多いのが北海道なのです!
②島という条件と、面積で比較してみる
8万4412km² →アイルランド島の面積
8万3424km²→北海道の面積
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Hokkaido
https://en.wikipedia.org/wiki/Ireland
奇跡としかいいようがない。なぜもこんなにも面積がほぼほぼ同じなんだ…。しかも、人口も割かし同じくらいという、まさに奇跡。
③国後島と沖縄本島の面積は同じくらいという事実
さきに書いておきますが、私がこのページで比較している北海道の面積には北方領土は含まれていない。北海道の本土だけの面積なので…。
ですが、ご参考程度に、いかに北方領土の面積も広いかということを付け加えたく、書いてみた。
北の沖縄も忘れないで欲しいです!( ´艸`)
といいながらも、ロシアから島が返ってくるような気配はなく。また、これらの島々が返ってきたからと言って、日本政府はこの島々を開発してくれるだろうか。北海道の経済もヤバイというのに…。。
返ってくることに越したことはないですが、返ってこないのは確実。と私は思っている。それはロシア人というものをきちんと勉強すればわかる話でもあるが、やはり先のことはなんとも言えないのが現状。
この国後島があるエリアがロシアにとって重要なのは、ロシアという国自体は広いにも関わらず、ほとんどの港が凍っているため、この不凍港を使って、太平洋にでてきたいからだ。とかいうメリットもあり、中国と争っていた国境の解決とは訳が違うと言われている。
また、いまだに日本とロシアは平和条約を結んでいない。これにはアメリカが強く関与しているとも聞く。
ロシアのことは、記事の下のほうでもうちょっと書きますね。
で、肝心の国後島と沖縄本島の面積ですが、
1489.27 km² = 国後島の面積
実は、国後島の方が大きいんです。でも、沖縄とは違って寒いエリアですから、もし日本に返還されたとしても、沖縄のようにはならないと思う。
が、資源があるという噂もありますから、やはり返ってきてほしいというのが日本人の望み。それに、もともとはアイヌ文化の地でもありますから。
④デンマーク並みの人口、食糧自給率200%を誇る北海道
(北海道は独立国家ではありませんが、このように旗が二つ並ぶと、まるでイギリスとアイルランドみたいな感じになる…。)
私が思うに、北海道という国がヨーロッパのどこかに存在していてもおかしくはないということ。
上にも書いた通り、人口は世界にある多くの国よりも、かなり多い部類に入る。また、生活していく上で最も重要な食糧に関しては、自給率が200%超え。
またアイヌ文化という、北海道の文化も持っているため、仮に、アイルランドやデンマーク並みの国家になったら、北海道人としての誇りを高めるためにアイヌ語教育が少し行われたり、ロシア人と貿易できる人材をもっと増やそう!という動きが加速をしたりするのかな?とワクワクするという気持ちもある。
また東京などのようなものを生み出してはすぐ消費し、捨てて、また生み出す。というような社会ではなく、今あるものを大切に使う。というような、アイヌ独特の文化などで、そういうミニマリスト系の人たちが集まって欲しいという期待もある。
北海道の強みはなんといっても大自然。それを愛するものたちが集まるまた違った世界を発信していって欲しい。
⑤移民や独立に対する私の考え
私は北海道の独立が議論されてもいいと思うけれど、 やはり国家の安全保障のことを考えると、日本からは独立して欲しくない。というのが正直な気持だ。
一方で、北海道は広いから、たくさんの移民を受け入れる地区として発展させて欲しいなとも思ったりする。もちろん、
・教育水準がある移民
・特定の国籍に偏らない
・日本語や日本文化に理解がある
などの条件を備えている場合にのみ。という条件で。というのもヨーロッパではスウェーデンに特定の宗教に属する人が押し寄せたことが原因で世界でも有数のレイプ大国になってしまっているという現状がある。
「日本人を尊敬します。俺らスウェーデン人が、移民問題に関して日本に倣わなければならない理由【海外の反応】」
と、色々考えると楽しかったりもするのですが、
そもそも、北海道はロシアにならなかっただけでもラッキーと思わなければならない。と私は思っている。
第二次世界大戦後、スターリンが北海道をソ連に組み込もうとしていたとも言われている。これはあまり日本では知らない人が多いのではないか?
「北海道は事実上ロシアであり、日本は将来ロシアの一部になる。と主張する動画が話題に【ロシアの反応】」
ロシアは歴史的にみても、取る。と決めたら本当に取ってしまう。また、仮に戦後、北海道がロシアになっていたのなら、私は現在のロシア極東の貧しい人たちのような生活をしていたに違いない。もしくは、殺されていたかもしれない。
日本に核がないうちに北海道を独立させてしまえば、いつどこから奪われてしまうかわからない。これが国際常識。
現在でも北海道内ではアイヌに対する差別がありますが、今の北海道でいられるのは、やっぱり大和民族のお陰でしょう。その分、アイヌ民族もたくさん苦しめられてきたというのも事実。ここは忘れてはいけない。
⑥北海道がロシアになったら、どんなイメージ?
・北海道の地図の日本語表記が、キリル文字になる
・ロシア軍が駐留する
・日本人が気軽にロシア観光できる場所になる
・札幌がロシア語圏の中の主要都市になる
・アイヌ語教育が復活し、共通語がロシア語になる
・サハリンと北海道が一つのエリアとして認識される
・大和民族、アイヌ、ロシア人の混合国家になる
と、
色々想像できそうなのですが、その中でも面白いのは、ロシア極東地区最大の都市圏がウラジオストクではなく札幌に置き換わること。
以下はロシア語圏の都市圏人口ランキング(キルギス、ウクライナも含む)
①モスクワ (1150万人)
②サンクトペテルブルグ (519万人)
➂キエフ (284万人)
④サッポロ (260万人)
⑤タシュケント (230万人)
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_cities_and_towns_in_Russia_by_population
ウクライナのキエフ(ロシア語圏)も札幌都市圏より人口が多いが、北海道がロシアになった場合、札幌がロシアにおいて、モスクワ、サンクトペテルブルグに次いで、第三の都市圏になる…。おぞましい…。
しかも極東に位置する大都市なので、その重要性は現在のウラジオストクよりも強くなるに違いない。しかも、北海道は太平洋に面しているので、米国にも行きやすく、北海道はロシアにとって重要な地区になるに違いない。
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