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将来、英語よりも「中国語」や「韓国語」が重要だと思った理由

2014年10月14日

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将来、英語よりも「中国語」や「韓国語」が重要だと思った理由

2014年10月14日


多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ

twitter→@_multilingirl_

さて、この記事の内容は私の将来にとって英語よりも中国語が重要だと思った理由です。もちろん現在仕事で使用している英語も重要ですが、中国語の重要性も書いていくことで、中国語に興味のある方々の励みになればいいと思っています。

またここで言う中国語は、中国語検定など、世界各地の報道機関で使用されているマンダリンです。

私は18歳の時(高校卒業して上京)、中国人と一つのアパートをシェアしていました。

北京人男性
瀋陽人女性

そして、その生活はとても理想とはかけ離れていました。

私はなぜ、上京してすぐに中国人とのルームシェアを希望したのでしょうか。
それは中国語が基礎レベルすらわからない私にとって中国人とルームシェアなどをしてみて、あいさつ程度の基本語を習得したり、中国文化を知るには絶好のチャンスだと思ったからです。なので上京の際には敢えて一人暮らしは最初から希望していませんでした。

中国語を覚えたいと昔からうっすら思っていた理由
偏差値35以下のバカ高の私でさえ、将来の中国は大きな市場だということくらいは分かっていました。そして、高校で情報処理同好会に参加していた私は放課後いつものようにパソコン室で超高層ビル情報というサイトで世界各国の都市の発展状況をみていました。これがまさにあのときみた写真です。

(上海の高層ビル群の写真。丸い穴が開いた超高層ビルは現在四角い穴に変更されています)
この写真に私は圧倒されてしまった。ストリートファイターのゲームに映っているような春麗(チュンリー)?がラーメンを食べているような光景や、自転車が一斉に走り回る北京の様子しかテレビで見たことがなかったからです。知らない間に中国はこんなにも発展していたんだな…。とあのころ思ったものです。
東京への憧れはなかったの?

高校生の当時、夏休み、冬休みなどの休暇を利用して東京と北海道を何度も往復していたので、高校卒業してから東京に住みたいっていう憧れや、強い気持ちは全くありませんでした。でも、ロンドンや上海に行くためには、お金を貯めなければならないので、東京で働かざるを得なく、関東に上京。
「ハイスクールデイズ、"北海道⇔東京"の往復の記録を公開」

この近代的に発展した上海の高層ビル群の写真をみて、いつかは絶対に上海移住を実行したいと思っていました。ですが、その約4年後の2009年に上海移住に失敗しています。この状況が私がもっと自分自身変わりたいというきっかけになったことも事実です。
「上海に移住するが、就職できず帰国」

高校生の当時、私はいつも日本とアメリカだけが凄い発展していると思っていました。

ましてや、あの頃、韓国なんていう国は意識したこともなかったです。韓国?北朝鮮?というレベルでした。そして、初めて行った韓国という外国で私の世界に対する見方はガラッと変わってしまいました。こんなに近い国に大阪よりも発展した大都市が存在していたのか。それがまさにソウルでした。

話しはずいぶん脱線してしまいましたが、これが私が語学を始めたころに起こしていた行動でした。

英語よりも中国語だと思った理由

英語なら誰でもできるというのが私の頭の中では当たり前のように思っていました。なぜなら高校3年生の時にオーストラリア、グアムに行き、そこでは誰もが英語を話していました。東南アジア系の人たちですら、簡単な英語を話しているのを私は若い時からみていたのです。一部のアフリカ人や一部のインド人だって、英語を完璧ではなくとも話すことができます。つまり完璧さを求める日本人が思うような英語ではなくても、誰だって義務教育を受けていれば、英語を話すことができるというのが私の考えです。

なので、当時英語を習得する前に他の外国語をかじりたい。と思い、
私は中国語をかじったわけです。"So I dabbled in Chinese language."


私はどちらかというと高校3年生に朝鮮語を始めたので(自発的に勉強したものとしては)、厳密に言うと、中国語は2番目に始めた外国語になるといえます。

歌舞伎町の仕事を卒業して、初めての中国旅行(上海)に行ったとき、

ここ(中国)が私の新天地だと思いました。





当時は現在に比べると、日本人滞在者はそれほど多くありませんでした。それでもかなりの日本人がいましたけれど。上海は中国各地から人が集まってくる。まさに東京と上海とでは、首都圏の人口は東京の方が多いですが、違う意味で規模が違います。

上海は東京に比べ、多様な民族、考え方、スタイルなどが混在しており、そのためか、とても開放的な街です。そして、多くの人が外国に関心を持ち、日本人にとっては行きやすい。または生きやすい都市であるとも言えます。

そんな魔都である上海にハマってしまった私は、なによりも、自分自身が変わっていくのを感じることができました。

今まで日本の生活しかしてこなく、目上の人には頭を下げたり、遠慮することだけが美徳と思い込んでいた私が、

中国人から厚かましいと言われるくらい遠慮せず物事を言えるようになったり、自分を主張できるようになったのです。(今までは主張することが悪い事だと思い込んでいましたが…)

日本の100円ショップで買った中国語会話の本などで学んだ言葉をすぐに実践して色んな人に話しかけました。そういう積極性なども学ぶことができました。そして、中国語を話している自分はあきらかに今までの自分と違うことを発見しました。

全てから開放されたような気分。

日本の文化に縛られないで新しい自分を発見できた瞬間。

外国人としてその国の現地の言葉を話し、また交流することはとても意義のあることだと感じました。何よりも、根が暗い私を変えてくれたということ。

中国では割と、言いたいことをハッキリ言う。


親しき仲にも礼儀ありという概念すらない中国は本当に私に合っていました。(中国人全てには当てはまりませんが)

なぜなら、私はいつも親しい友人には家族のように付き合いたいと考えているからです。

これは、北海道で生まれた北海道独自の考え方なのでしょうか?私の実家周辺には北海道先住民のアイヌ民族、また開拓でやってきた日本各地の和人、また戦後?働きに来た中国人や朝鮮人なども多く、彼らはいい意味で、親しき仲にも礼儀ありからは全くかけ離れていました。

そういう環境で育った私だったから、中国や韓国がとても好きになったのかもしれません。

という感じで、元々、好きだから趣味のように勉強しました。今はビジネスで使いたいとか、将来の為に活用したいと思って、勉強の継続をしています。

将来、私にとって英語よりも中国語が重要なのか?それは好きだからです。定年退職しても、ずっと勉強していたい言語だからです。

地政学的、政治経済学的にみた+アルファの理由
中国の経済は減速していますが、日本ではその経済減速ばかりを報道しています。それは中国で日本の経済の悪い側面を報道しているのと似ています。何が言いたいかというと、中国はモノづくり大国、つまり工場の大量生産を東南アジアに譲りつつありますが、中国は今後ソフトウェアや、また違う産業へのほうにシフトしていく段階だと私は思っています。

またこの地図を見るとイメージしやすいかもしれませんが、日本の報道ではあまり見かけないのですが、中国の東西南北に位置する国との高速道路の接続や電車の接続で貨物の移動を容易にする計画が昔からあり、それらが次々と開通しています。なぜか日本ではこれをあまり報道しない。

今ではイランとの鉄道接続やヨーロッパに貨物を届けることも可能になっています。日本ではヨーロッパなどに何かを運ぶとき、船で運ばなければなりませんが、これは中国では必要ないということになります。

またアメリカでも止めることができない中国の南沙諸島の問題。これは日本にとっては脅威でありますが、中国にとっては大変重要な場所であり、日本から中東への石油ルートを脅かす存在ともなっています。次々と世界各地で撤退、または介入をしなくなってきているアメリカ軍の状況を見ると、中国の政治的、軍事的優位は今後も増していくと思われます。

このような中国の強固な態度は日本の不利益になるのかもしれませんが、それが日本人を目覚めさせるきっかけになるのでは?また目覚めた結果、日本がもっと素晴らしく、強い国になるのでは?とも思っています。また、日本にとっては脅威の中国、いわば敵とどうやってうまくやっていくか?ということを考えても中国語は必要なのではないでしょうか?

白人にずっと支配されてきたこの世の中の仕組みが、中国の経済力、政治的優位性によって少しずつ変えられていることも事実だと思います。

人民元の国際化
AIIB(アジアインフラ投資銀行)などの機関
アフリカへの影響力

日本が主導するものの裏にはアメリカがありますが、これは東アジア人主導のもの。のような気がします。(根拠はありませんが…)

日本も昔、東南アジアやインドの独立などに貢献したといわれていますが、今もっとも政治的に世界に強い影響力を持っている中国がその白人優位システムを崩すことに挑戦していることに間違いはないと私は思っています。(あまり詳しく、書くのは割愛…。ご想像におまかせします)

そういう意味でも将来的に中国語の優位性は著しく低下することはないと思っています。ある意味、極めれば分野によっては就職にも有利なのではないでしょうか?


中国語をマスターすると、アメリカ人のような感覚になれる。私はこのように思っているのです。

それはなぜか?というのを簡単に言いますと、中華人民共和国の国土はアメリカ合衆国のアラスカやハワイなどを除いた部分と大体同じくらいだからです。

アメリカに住んだことがある人ならわかると思いますが、アメリカに住んでいると、国土が広いので働く都市をたくさん選択することができます。日本の場合、大都市と言えば、

・札幌
東京
大阪
名古屋
福岡

の5大都市圏くらいしか思い当たりませんが(札幌は微妙ですが…)、アメリカには、

ニューヨーク
ロサンゼルス
シカゴ
トロント(カナダ)
ヒューストン
サンフランシスコ
シアトル
ダラス
ワシントン
ボストン

など、日本の名古屋より上、またそのくらいの都市圏がたくさん存在します。

つまり、英語が話せてアメリカ国籍を取得している人は、住む場所においてたくさんの選択肢があるということになるのです。

私たち日本人には、このアメリカ人のようになる感覚を手に入れる最も賢い方法があります。それは中華圏の共通語であるマンダリン(中国語の普通語)をマスターすることです。

日本国籍で日本のパスポートをお持ちのあなたが中国語をマスターした場合、アメリカ人がアメリカ全土を自由自在に回れるように、

中国大陸、台湾、ちょっと遠いシンガポールまでを自分の行動範囲にすることができます。

日本のパスポートがあれば、かなり融通が利くという意味でも、日本人だからできる特権だと私は思っています。

日本は韓国と同等レベル!?世界一最強のパスポートはこれだ!【海外の反応】」

日本列島だけで十分という方もいると思いますが・・。逆にこれは中国大陸に住んでいる中国人は、ビザの関係とかで全員が日本に何度も来たりできるということではないので、日本人の特権でもあります。

※中華民国台湾・香港特別行政区・シンガポールの人々は日本のパスポートと同じくらいの権限があります。




日本人だけではなく、東アジア人になれる!



私は東アジア共同体を提案しているのではありません。歴史認識の違いなどにより、周辺国と、本当の意味でうまくやっていくことは今後も難しいと考えます。

けれども、民間交流は別。政治的には対立していても、マンダリンを覚えることで、個人的に中華人民共和国・中華民国台湾・シンガポールなどの中華圏を自分の生活範囲にすることができると思います。

いわば庭を広げるという感覚が正しいでしょうか?

マンダリンをマスターするだけで、

北京
上海
広州
重慶
瀋陽
香港
台北
シンガポール

などの大都市に気軽に行けるという考え方にかわるのですから…。

 

 

中国語をマスターすると、アメリカ人のような感覚になれる理由

日本列島に住んでいると想像しがたいかもしれませんが、これはアメリカに住んでいる感覚と同じです。

中国語を習得した途端、自分の国が広くなったように感じるのです。

もし、あなたが中国語をマスターした場合日本の5大都市+これらの中華圏にある大都市が活動範囲になる。と私は考えます。

って、私が実際そういう感じなので…。

すでに国家の時代ではなく都市の時代へ移行していると思います。LCCなどの格安航空会社によって、今は日本国内を移動するかのように、東アジアを飛び回れる時代になりました。

広州 (約1831万人) + 深セン (約1286万人) = (約3000万人)

広州市がある広東省は、数年で韓国と同じGDPになると言われており、この広東省だけで韓国と同規模の国ということになります。

その広州市は、香港とも距離的に近いので、この一帯を含めると、もしかすると、上海や北京よりも総合的に強い都市圏と言えます。

私が思うに、実質的に中国大陸の中心は、広州・深セン・香港を一体化した都市圏ではないかとみています。

上海 (約2265万人)

上海は、東アジアの5大都市のうちのひとつ。中国の首都北京よりも人口が多く、外国人も多く、巨大な都市ですが、実は関東の首都圏の方が、上海よりも人口が多いです。上海はとても活気があり、中国の他の都市とはやはり何かが違います。たとえば上海人は中国人だと思っていないというのは有名な話ですね。

北京 (約1927万人)

 
グローバル化した現在でもやはり北京には上海とは違う独特さがあります。
ここが本当の中国でしょう。その中国というのは中華人民共和国のことですが…。
中国というと、文字通り、中華民国である台湾のことも含みますのでご注意を…。
台北 (約731万人)

中華民国台湾の首都。台湾の本来の首都は中華民国を受け継いでるがゆえに南京市となっておりますが、台北が実質的な首都です。そして、台湾人は大の親日と言われています。そして私たちと同じ島国であり、地震などの恐怖をともに感じてきている仲間といえます。

は台湾に一度訪れたことがあるのですが、台北の中心部は日本的な雰囲気がありました。

中国語は中国だけではなく、台湾でも使用されるので本当に中国語の用途は広いですね。

香港 (約705万人)

みなさんよくご存じのホングコング
香港は、アジアの経済中心地と言えます。東京ではありません。香港は地理的にも東アジアの好立地で、しかも中華人民共和国でありながら特別行政区となっています。
今後、どうなるかはわかりませんが、
香港は中国大陸3番目の大都市広州市とも近く、将来的に、広州・深セン・香港がうまく統合された場合、この地区は東京と肩を並べるか、もしくは東京を超えるアジアの大都市圏となる可能性があります。
重慶 (約678万人)
なんだか、リトル・ニューヨークみたいでしょう?そんな言葉が似合いそうな都市です。
重慶市とは中国大陸のど真ん中にある巨大な都市です。開発が著しく進行していて、ここはまさしく中国内陸部の中心部です。今後どうなっていくのかがとても楽しみです。ちなみに重慶市の人口は、2884万人程と言われていますが、重慶市自体が、韓国と同じくらいの面積なので、都市圏人口はもっと少なくなります。


瀋陽 (約581万人)

北朝鮮の上に位置する旧満州地区、現在は中国東北部の中心部です。大連の方が先進国的な雰囲気はありますが、瀋陽の方が地理的にも真ん中で、人口も大連よりも多く、旧満州地区の首都的存在です。

この旧満州地区はある意味、独立国家的な雰囲気もありますので、それもまた面白いです。シンガポール (約542万人)

シンガポールは人口規模において上海の4分の1ですが、その存在感はかなりのもの!

シンガポールの人口は上海に比べるとかなり劣りますが、隣接するマレーシアの都市であるジョホールバルが都市圏人口で170万人あるので、700万人の都市圏と考えてもよさそうです。

シンガポールは地理的にも重要な場所であり、英語・中国語・マレー語などが通じる多民族都市です。

以上、この写真をみて、どのようなことを感じていただけたでしょうか?

中国語を覚えるということは、今まで東京・名古屋・大阪あたりの大都市しか活動範囲になかった人が、これらの都市に加え、北京・上海・広州・瀋陽・香港・台北・シンガポールなどの大都市にも気軽にアクセスできるようになることを意味しています。
もちろん、中国語を覚えることでこのように人付き合いも変わると思いますし、考え方なども幅広くなっていくはずです。
 
今まさに急成長中のアセアン(東南アジア諸国連合)でも、成功している人の大多数が華人であり、中国語を覚えると、アジアでは本当に有利です。
もちろんビジネス上、英語を使うことの方が多いですが、人付き合いという面でみても、アジアで活躍する場合、中国語は欠かせません。
ちなみに、なぜ東南アジアの富裕層の大多数が華人なのか?
というのは、昔中国南部の福建省からたくさんの中国人が東南アジアに移り住んだからと言われています。彼らは商売が好きなので、アグレッシブにのし上がったのでしょう。
そして、中国語ができると東南アジアでも有利です。なぜなら、東南アジアで成功している人は中国南部の福建省周辺から渡ってきた華人が多いからです。
ちなみに、よく混同されがちな華僑と華人の違いは以下です。
◆華人=中国国籍を捨て現地で暮らしている人。
◆華僑=中国国籍を持ちながら他国で暮らしている人。つまり二重国籍者もこれに当てはまります。
中国語は、いまやアジアだけで話される言語ではない!
 
・ニューヨーク
トロント
バンクーバー
サンフランシスコ
ロサンゼルス
全ての大都市は、巨大なチャイナタウンを抱えています。
それゆえ、中国語ができるメリットは韓国語なんかと比べると、かなりの差があるのです。

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