私がスペイン語に手を付けたのは、4年前くらいのことです。ちょうど、会社を辞めてやる!!って思っていた時期でした。
英語と中国語を使用する貿易関係の仕事をしていた私は、派遣満了の最後の1ヶ月くらいは、する仕事があまりなく、スペイン語の基本単語などをエクセルなどにぶち込んで勉強していました。
それから数年。私はかなりのレベルでスペイン語が読めるようになりました。別にずっと集中的に学習していたわけではないのですが、
スペイン語の歌を定期的に歌ったり、たまに1ヶ月くらいスペイン語の単語帳を集中的にやったり、スペイン語の子音について詳しく調べてみたりしているうちに、この言語がものすごく簡単に思えるようになってきたのです。
またインドネシア語も同様に、単語帳などを集中的にやったことで、インドネシア語の文章を読むことなどの抵抗も全くなくなりました。
(写真は、インドネシアのコモド島)
私は現在、
・日本語
・英語
・中国語
・韓国語
・アラビア語
が話せるレベルと言えるのですが、その他にも、
・フランス語
・ドイツ語
・ロシア語
を勉強してきています。そういうこともあって、スペイン語とインドネシア語に本腰を入れているわけでもないのですが、そんな私がこの二つの言語を学ぶ過程で気づいたことをこの記事にまとめていこうと思います。
というのも、この二つの言語は日本人にとって発音がしやすい言語ということで広く認知されていると思うので、おそらくどっちを学んだらいいのかな?と迷っている人も少なからずいると思うからです。
また、この二つは日本人学習者が少ないことも魅力的な点です。
それでは、5つの共通点を書いていきますね!
①どちらも広範囲で使える言葉である
スペイン語は、ご存知の通り、世界中で約4億2000万人以上に話され、約20ヶ国で公用語となっています。
それに比べると、インドネシアはインドネシアだけの言葉じゃないの?と思われるかもしれませんが、
インドネシア語は戦後、マレー語からできた言葉であり、使う単語や発音などに多少の違いはあれど、ほぼ同じ言語です。
また、マレー語(インドネシア語)は、
・マレーシア
・ブルネイ
・シンガポール
・インドネシア
で使える、ASEAN(東南アジア諸国連合)人口の半分が話す言語です。もう一つ注目なのは、インドネシア語が、オーストロネシア語族に属することです。
西はマダガスカル、東はニュージーランド北部やハワイ諸島まで、このオーストロネシア語族に属する言語は、まだまだたくさんあるのです。
太平洋を支配している語族と言ってもいいかもしれません。たとえば、インドネシア語とタガログ語は数字が似ていたりなど、同じ語族なので、なんらかの共通点があって、面白いです。
そういうのもあって、インドネシア語は単に、上記四ヵ国だけで使える言葉というよりも、他のアジアの国々の言語理解への扉となる言語ということもでき、とても魅力的なのです。
「インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性」
②勉強するなら、どっちが簡単?
ここでは発音以外のことを書きます。
勉強するのならどっちが簡単?と端的に言うのであれば、英語が全然できない人はインドネシア語。英検2級レベル程度の英語ができる人であればスペイン語のほうが簡単に感じてしまうと思います。
文法的な部分を見ると、スペイン語のほうが複雑で、インドネシア語は単語を繋げただけでも意味が繋がる場合も多い言語なので、インドネシア語のほうが簡単とも言えます。
けれどもどんな言語もそうですが、その言語を極めようとすると、だいたいどの言語も難しさは変わらないと思います。
スペイン語も文法は難しくても、4億人以上に話されている言語だということを考えれば、多少文法が間違っていても、誰も気にしないですし、ポイントを押さえて、重要な文法の部分はきちんと守り、ゆるくやってもいい部分はゆるくやる。といったやり方をすれば、日常会話レベルを習得するくらいであれば、難しいとは感じないと思います。
日常で使うフレーズをいくつか、まず覚えればいいだけなのですから。
③発音の共通点。どっちが簡単?
インドネシア語、スペイン語、韓国語は、発音が簡単なイメージがありませんか?その中でもインドネシア語の発音がこの中で一番簡単なのではないか?と私は思ったりもします。
スペイン語の単語も発音が簡単なのですが、英語にある th の音が入っていたり、英語に慣れている人でもちょっとやりにくい、硬口蓋に触れるような、つまり舌を巻くように発音する l や y の音があったりするので、実はスペイン語も奥が深かったりします。
また、インドネシア語の場合も、基本はカタカナでも大丈夫ですが、アラビア語からの借用語が多いのがこの言語の特徴で、アラビア語からの借用語を発音するときは、アラビア語にあるような喉を使う音が登場したりなんかもするのですよね…。
またこの二つの言語が共通しているのは、歯茎ふるえ音があることです。これは、いわゆる巻き舌の r の音です。英語の r とは全く違います。
面白いことに、世界の主要言語の中で、この r が存在する言語は、まさに南の三大言語である、
・スペイン語→ perro [ˈpe̞ro̞]
・アラビア語→ [راء]→[raːʔ]
・インドネシア語(マレー語)→ kurang [kuräŋ]
だけなのです。面白いですよね、これは…。
「英語にはないけど、フランス語、スペイン語、ドイツ語にはある IPA(国際音声記号)を考察」
④インターネットで友達を作りやすい
スペイン語圏とインドネシア語圏は、人口も多いということもあってか、フェイスブックユーザの数がものすごく多く、友達も作りやすいことから、本気でこれらの言語と向き合おうという気持ちのある人にとっては追い風となるはずです。
またインドネシアやスペイン語圏には、英語ができない人がものすごく多く、現地の言葉を学んでいるだけで、無条件で喜ばれます。( ´艸`)
実際私のフェイスブックにもスペイン語圏やインドネシア語圏のお友達が結構いますよ!
友達申請きまくって困っているくらいです…。
⑤どちらも南の言語である
東アジアに属する日本人にとっては、旅行に行く場所といえば東南アジアになることが多いですよね?それと同じように、アメリカ人にとっての海外旅行先は、中南米です。
また、ヨーロッパ人にとっては、アラビア語圏のエジプトやモロッコ、ドバイなどに旅行に行く人も多いです。
つまり、何が言いたいのか?
私が勝手に思っているだけかもしれませんが、
・インドネシア語
・アラビア語
・スペイン語
は、南の三大言語だと思うんですよね。
つまり、北半球が冬の時に、暖かい国に行きたい。となったときに、大変使える言語だということなのです。( ´艸`)
また、同じ北半球に暮らしているヨーロッパ、アメリカ、中国の人々とは違い、日本人にはあまりない南独特のおおらかさのある人が多いこともあってか、北半球と全く違うこれらの言語を学ぶのは、一つの楽しみとして、いいのではないか?
とも思ったりするのですよね。
最後に。どのように勉強したらいい?
まずは、真剣に学習しないことです。友達付き合いでも最初そうですが、深入りはせずに、眺めておくくらいの学習法が効果的です。
1ヶ月、これらの基本単語を自分のエクセルに入れていきます。
そしてスペイン語の場合は、英語と似ている単語をどんどん削除していきます。その過程で、色んな単語に目を通すことになるので、まずは目で慣れていきます。
インドネシア語の場合は、発音が簡単なものが多いので、基本単語のリストをみたら、口ずさんでみてください。
するとトイレとかに行っている間や、シャワーを浴びている間、絶対に覚えたいって思っている単語は頭の中でグルグルまわりだします。そうすると、覚えたということです。
人間一度覚えたものはなかなか忘れないものですよ?私はいろいろな言語でこれを体感しています。
100単語~200単語くらいなら、ストレスにもならないし、気軽に眺めるだけという感じで、スペイン語やインドネシア語アレルギーをまず取り除くステップとしては十分です。
以下は私が持っている単語帳です。どちらも、めちゃくちゃ書き込んでいます( ´艸`)
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