現在キルギスでロシア語を勉強中の私。最近ロシア語の音を聞くたびに、物凄く好きになってくる感覚、中途半端に学んでいた時には一時、ロシア語は勉強するのを辞めようとまで思っていたが、本当にここに来てよかったと思っている。
さて、この記事は2015年に書いたものだが、私も知識が増えてきたので内容を増やしていこうと思う。さて、始めよう!(^^♪
世界には色々な意味でのエリートがある。エリート(elite)はつまり、語源としては、elect(選ばれた)から来ており、日本で言えば東大などに合格するような人のイメージがあるが、ヨーロッパでは、ノブレスオブリージュ「高貴さは(義務を)強制する」という概念があることからも分かるように、貴族という選ばれたお金持ちが、弱者に対しても助けられる人たちのイメージもある。
さてこの記事では語学におけるエリートの話をしよう。
日本にも元防衛大臣で英語とアラビア語を操る現東京都知事の小池百合子氏がいたりするが、まだまだ英語以外の言語と英語を同時に操れる人は少ない。
そもそも日本では外国語の勉強=ツールでしかない。の一言で、つまりあまり意味のないものとして済ませるのに対して、海外では企業のTOP(経営者)などが複数言語を操れる場合が多い。それは以下の記事の書いた。(経営者の名前なども)
「「バイリンガル」や「マルチリンガル」は収入が倍増するのか。言語能力をお金に変える方法と、各主要言語における今後の趨勢」
というように、日本人が思っている以上に、特にインド・ヨーロッパ語族圏に暮らす欧米諸国の人たちは複数言語を話せる場合が多い。
なぜなら彼らの言語、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語。これらは全て同じ語族に属しているので、日本人が1から英語を学ぶよりも更に簡単だからである。
「欧州なのに「インド・ヨーロッパ語族」には属さない異端の「ウラル語族」と日本語の関係」
そんな欧米諸国を代表するアメリカには、これら同じ語族の言語だけではなく、アラビア語や日本語、中国語と言った欧米人にとって難しい言語までもマスターさせてしまう「世界一厳しい」語学学校が存在する。それがタイトルにもある防衛言語研究所外国語センター(DLI)なのだ。
以下にも書いたが、欧米人にとって、アラビア語・中国語・韓国語・日本語は一番かけ離れたグループであり難しい。
日本語は発音こそ簡単だが、日本社会で求められる日本語力まで伸ばすのは、漢字の理解、日本独特の位置関係(尊敬語など)も理解しないといけないので、そこがネックとなっている。
「英語ネイティブからみた世界一難しい言語ランキングTOP10 。日本語は何位?【海外の反応】」
さて、前置きは長くなってしまったが、このDLIについて簡単に説明していこう。
①アメリカ人にも知られていないこの学校の内情
このカリフォルニア州モントレーにある外国語センターは、関心が持たれていないのか、あまり世間では知られていない。場所はサンフランシスコの南部にある。
サンフランシスコ南部といえば、シリコンバレーにも近く、もともと軍事関係で発展したシリコンバレーと軍事が繋がっていることがここで分かるかもしれない。
DLIは、アメリカ国防総省の傘下にある機関であり、国防、諜報の現場で任務にあたる語学スペシャリストを養成する目的で設立された学校と言われている。
ここで学べる生徒は、アメリカ軍の5軍(陸軍・海軍・空軍・海兵隊・沿岸警備隊)から選び抜かれるという。
つまり誰でも入れる学校ではないということが分かるだろう。つまり彼らも選び抜かれたエリートなのだ。
②1年半もあれば、言語をマスターできる理由
③他国の文化を理解しようとしない日本人
④アラビア語とロシア語人材がアメリカで求められる理由
さて、話は少し変わるが、かつてアメリカにおけるアラビア語人材(生粋のアメリカ人が望ましい)は米国国防総省、いわゆるペンタゴンなどで働きやすい。と言えば大袈裟ではあるが、アメリカでアラビア語に関心を持つ人が少ないので、中東エリアをリサーチする会社や、国防省関連の翻訳、リサーチなどの仕事に入りやすいと言われている。
私が、2019年現在 indeed のアメリカ版でも調べた結果、リサーチ系の会社でアラビア語が分かるほうが望ましい。という案件を見つけた。
というように、アラビア語は大変アメリカで希少価値の高い言語となっている。ロシア語も同じで、軍事関係で対立するロシアのことをリサーチする仕事などがあるため、この2言語は、密かに需要が高い言語となっている。(ペルシア語なども)
⑤日本でも、DLIに近い環境は作れる
このように、DLIでは比較的短期間で、軍関係者の語学力を諜報レベルにまであげるということをこの記事では紹介したが、日本でもこの環境は作れることには作れる。
それはネイティブキャンプの存在。最近、教師の質を高めるということで、数百円ほど値段が上がってしまったが(6480円/月)、24時間(定額でレッスン回数無制限)で講師と通話できるのが最大の売り。
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