インターネットで検索してもあまり良いものが見つからなかったので、私がこの連結動詞についての記事をきちんと作ることを決心…。
Linking verb?というのは、日本語では連結動詞と言います。
この連結動詞は、SVC の形を取るのが特徴。基本5文型の概念すらわからない人はさきにこっちを読んだほうがいいかも。(^^;
私は仕事で翻訳の業務中、ふと思ったのです。考えてみれば、今まで英語を話すときに、
I become interested (興味を持ってきている)とか、
He seems polite (彼は礼儀正しい人のようだ)
とかいう英文に違和感を感じていたというか、読むときにおいては普通に出てくるセンテンスなのに、自分の口から出すことになると、少し抵抗があったのです。
たまにアメリカ人と会話をしていたとき、~に興味を持ってきている。を表現するのは本当に、"I become interested" でいいんだっけ?とか頭の中で考えたりしてしまいました。
そのたびに仲良しのネイティブには何度も同じことを聞いて、それでもいつも頭でこんがらがっていたので、私には、何か足りない文法があるのだなと確信。
そもそも英語を話すときは、文法にそれほど固執しなくてもいいのだけど、やはり英語力が向上している!って常に思っていたいので、それがこういう記事を作るきっかけにもなっているのは間違いないのだけどね…。
①連結動詞と、一般動詞の違い
そもそも連結動詞というのは、その言葉どおり、鎖と鎖でがっしり固められた動詞というイメージである。といっても分からないと思うので、まず、連結動詞というのは、ざっくり言うと、以下のような単語。
become, seem など。連結動詞は数えるくらいしかない特殊な動詞なので、普段私たちが頻繁に使っているような単語に見られる。
逆に、一般動詞で、一番分かりやすいものを言えば、love である。I love you とかって誰もが最初に覚えるようなフレーズだし。
というふうに、連結動詞=become, seem と、一般動詞=love を紹介したわけだが、是非以下の例文を比較してみてほしい。
・I love interested
・I love polite
このような形をみて、なんか間違っているという感じがしないだろうか。英文法が中級くらいの人であれば、これは間違いだということに気づくはずだ。
そう。これらの、英文は間違いですよね?
けど、以下のように品詞的には同じ動詞の、seem, become の場合、上では、love の後に形容詞を置くことができなかったのに、おけるようになるのである。これが、つまり、連結動詞。ということ。
つまり、動詞の次に形容詞を連結させることができる。というような意味で、それは一般動詞では、上記に示した通り、動詞の次に形容詞は普通来ないからである。
・I become interested●
・She seems polite●
私は、いくつもの会社で翻訳をしてきた経験があるが、特に翻訳をし始めのときのIT翻訳者だったときは、こういう英文が苦手な翻訳者もいた。(翻訳の内容によっては、それほど英語力の高さを求めないポジションもあるので)
②知ったかぶり英語で、年だけ取っていく人…
ただ昔の自分を振り返ると、ただネイティブみたいに話せるって言うか、周りから見て英語うまい~!というふうに見えるように話せばいいと思っていた。
なので、こういう細かい文法をきちんと時間をかけて頭に入れようとする動力をしていなかったのである。
また結果的に、become interested というコロケーション(固まり)を発しづらい自分がいたのだ…。というのも、人間って年を取り、成長してくるにつれ、ロジカルに正しいと思ったことを話したがる傾向にあるので、文法的に正しいのだと確信できなかったものは、あまり口から出てきづらいという事情もあるのだろう。
けれども、この問題に直面したとき(2015年)の私は、翻訳者の卵だった時期だ。翻訳者といっても、派遣社員で、しかも翻訳の勉強ができるありあまった時間があったので、仕事中に人に説明できるまでに調べ上げ、ブログに投稿したわけ…。
③Linking verb(連結動詞)を覚える方法
私は医薬翻訳を終え、海外でフリーランスとして生活するようになった今でも、Weblio やスペースアルクなどの辞書は使っていない。
もっぱら、Oxford Learners Dictionaries を使っている。日本では、商売目的にいろんな単語集が発売されては、また違う種類のものを買って、結局は読まないという負のサイクルに陥る人が非常に多いが、私の場合、上の辞書だけで事足りるのだ。
上のスクリーンショットにもあるように、きちんと linking verb と書かれてある。この辞書はOxford大学が管理しているので、日々修正などがされているのではないかと思う。
なので、日本人が作った辞書よりも例文においても誤りってあまりないのではないか。と思っている。
なので私は本物を確認する意味でこの辞書を使い続けている。また、上の辞書のメリットは、例文も説明文も、OXOFORD3000単語で構成されていることだ。
つまり、この辞書に慣れれば、簡単な単語を使って人に説明する力もつくわけである。
「世界では常識?日常英会話の90%以上は、OXFORD 3000単語だけで十分な理由」
④単語の形に惑わされるな!
まず、連結動詞という言葉があるということを覚える必要があり、そこから連結動詞ってなんだっけ?と思ったとき、上でも何度も説明した become interested を頭に叩き込む。そして、動詞の後に、形容詞をくっつけることができる。と覚えておいてね。
けどね、become interested の interested のことを、うーん、interest っていう動詞の、過去分詞系かなぁ??と思い込んでしまっちゃったりする人もいるので、辞書でもう一度確認してみてね!interested は形容詞なので(;^_^A
そう。連結動詞を理解するには、ある程度の品詞をきちんと覚えていることが条件なのよ…。
そして、また、こういう紛らわしい形もある。
It appears unlikely that interest rates will fall further.
=金利がさらに下がるのはあり得ないと思われる。
このunlikely って、日本人が使えない単語の典型的なものの一つ。しかも、これって形容詞なのに、最後に、-ly がついているので、副詞?と頭の中で思い込んでいる人も多い。
ちなみに英語のネイティブ話者(アメリカの大学)でさえ、この連結動詞をでも勉強するようだ。。以下ソースを張り付けておく。
つまり、それだけ多くの英語学習者が躓くところでもあるのだ。
(For your reference)
(For your reference)
(For your reference)
⑤代表的な連結動詞リスト(SVCの形を取る)
SVOとか、SVCとか言われても分かりづらいと思うので、まずは以下の単語とともに例文に慣れていることが重要。
これらの例文は、なんとなく構成しづらいとか、読みにくいという感じがしたら、まさに
連結動詞を今覚えなければならない時期に来ていること。
また上でも説明したけれども、連結動詞の数は限られているので、とりあえず以下だけ覚えておけば大丈夫。
ちなみに、英語で、~になる。っていう表現を become でしか表せない日本人は多いが、連結動詞に慣れれば以下の中からもチョイスできるようになってくる。
「be / become / get / turn / go (~になるの違い)」
●seem
You seem happy.
=あなたは幸せそうに見える
People aren't always what they seem to be.
=人々は必ずしも、そのように見えるものとは違う場合がある
一つ目の例文では、seem の次に形容詞が来て、二つ目の例文では、seems の後に、to be がついている。to be は、日本の学校でもつけるように習うのだけど、省略することができるので、無くても大丈夫。
なので、You seem happy. も、本当は、はっきり言うと、You seem to be happy. を省略したものなのである。
●grow
The skies grew dark and it began to rain.
=空が暗くなってきて、雨が降り始めた。(英語圏に長く住んでいなかった人が口から出ずらい言い回し)
I'm sure you'll grow to like her in time.
=きっと時間とともに彼女を好きになり始めるでしょう。
grow to like なんて、普通に英語を勉強している人には思いつかない言い回しなのだけど、連結動詞を覚えることで、こうやって新しいネイティブに近い言い回しを知ることができるようになる。(YouTube 動画なんかみてても上達しないよ…?w)
ちなみに、grow の次に、to +動詞が来ているのは、例外的な文で、英英辞書にも、その解説が書いてあった。
つまり、私が上で説明した、連結動詞=動詞の次に形容詞というのは、それが多数派ってことで、こういうった、例外の形もあるということをここでは学んでほしい。
●look
He looks tired.
=彼は疲れているようだ。
That book looks interesting.
=この本は面白そう。
これらの言い回しはよく使っている人も多そう。
●prove
It was proving extremely difficult to establish the truth.
=その真実を確立するのは、すさまじく難しいことだとそれは証明していた。
●remain
Train fares are likely to remain unchanged.
=電車の運賃は依然として変わっていないようである。
依然としてかわっていない。というニュアンスを、"remain" で作ることができるは、案外知らない人が多い。
●smell
この単語は、一部では連結動詞と言われているが、OXFORD辞書内では、連結動詞扱いはされていない。
●sound
Smell と同様。
●feel
The heat made him feel faint.
=暑さのため彼は気分が悪くなった。
I was feeling guilty.
=罪悪感を感じていた
feel も連結動詞と辞書には書かれてある。おそらく、feel の場合は、日本人でもすぐに違和感なく使えるのではないだろうか。というのも、日常英会話によくでてくる表現なので、フレーズごと覚えてしまうのだろう。
ちなみに、⑥⑦に、linking verb が記載されていないのは腑に落ちない。色々な辞書ごとに、その文法的解釈が違うのも、私が今まで感じることではあるが…。
どう考えても、smell, sound, feel, などは、知覚動詞(見たり、聞いたり、感じたりすることを表す動詞)
●stay
I'm staying late at the office tonight.
=今日は夜遅くまで会社に残っているよ!
こういう表現がパッと出てくる人はあまりいない。(英語圏で暮らしていた人なら、考えずに出ると思うが…)→メンターをやって4年目になっているので、色々な日本人生徒さんの傾向は私の頭にインプットされている…。
特に、stay の場合は、非ネイティブの苦手とするところかもしれない。私もパッと出てこないことが多いのだから。
特に、維持・保持の意味で、→ maintain / retain / sustain / stay の単語で迷う人が多いと思う。
●appear
It appears unlikely that interest rates will fall further.
=金利がさらに下がるのはあり得ないと思われる。
上にも、書いたもの。
I don't think he's sick. He appears to be normal.
=彼は病気だと思わない。普通に見えるよ。
ここも、上で書いた通り、to be を省略できる。これって、turn out to be も同じ原理だからね。
The job turned out to be harder than we thought.
=その仕事は私たちが思っていたよりも難しいことがわかった。
●get
I got dressed.
=着換えた
You'll get used to the climate here.
=あなたはここの気候に慣れるでしょう。
慣れる系のフレーズは、そのまま覚えている人が多いと思うので、これが連結動詞だったのかぁ。って目からうろこだったかもしれないね…。
⑥まとめ
これら連結動詞は、つまり、I am smart. などのように、be 動詞と同じ種類だと思えばいいだけのこと。そう考えるだけで十分。こういうのを、SVC 形とも言う。
「「基本5文型」を覚えると、英語が話せるようになる理由」
ちなみに、上記でも説明したけれども、He seems to be polite. などのような to be は省略して、He seems polite のように省略ができます!
私は、以下の英文法書を細かくチェックして、わかった部分はクロスアウトして、もう見ない。とか、破って捨てるという方法で、精読しています。
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