東南アジアの言語

タイ語を勉強するメリット、需要、重要性

2016年12月16日

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タイ語を勉強するメリット、需要、重要性

2016年12月16日

この記事にたどり着いた人は、タイ語を真剣に勉強しようか迷っているのかもしれません。またタイ在住で、英語よりもタイ語を優先すればいいのか、本気で迷って、将来のことを考えつつも、さぐっているのかもしれません。

そんなマルチリンガールりょうこ(@Multilingirls)も、アラビア語の勉強が一息ついた今、シャム文字(タイ文字)を勉強したり、タイ語の音楽を聴いたりして楽しんでいるところです。インドネシア語は軽く勉強したので、次はタイ語!と行き込んでいるところですよん。でも私が目指しているタイ語って、タイ語のフレーズがいくつか理解できるのと、発音のルールを学んで、意味を解釈できなくても、個々の音を認識できるレベルですけどね…。

おそらく翻訳レベルのタイ語を習得したい。という人は、それほど多くはないのではないかと思います。けれども、この記事ではタイ語を少しでも勉強しててよかったと思えるように、この言語を習得することによって得られるものや、その需要などを考えていきますね。

 

①タイは、日本人の海外旅行先で実質上のナンバーワン国である

タイへ旅行に行く日本人が多いというのは誰もが知っている事実でしょう。けれども、これをデータとしてみると、面白いことに気づきます。実際に2015年のデータを参考してみよう。


http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/20160901.pdf →現在、このURLは削除されていました(;^_^A) が、上のURLに以前書いてあったのが以下です。

日本政府観光局(JNTO)の調査によると、2015年に日本から海外へ行った日本人の出国先の順位は以下のようになります。

①アメリカ=362万人
②中国=249万人
③韓国=183万人
④台湾=162万人
⑤タイ=138万人
⑥香港=104万人

この数字が示すもの。それは、出国する人たちのすべてが旅行者ではなく、ビジネスで移動する人も多いことなのですが、アメリカや中国は人口も経済規模も日本とのつながりも多いため、この数字は特別なものではないでしょう。

また韓国と台湾は3時間圏内であり、香港もギリギリ同じ東アジア圏内です。けれどもタイの場合は、6時間~7時間かかります。それでも、韓国と台湾とはそれほど数字が変わらないのです。つまり、そこまでしてタイに行きたい日本人が多いということなのです。

またタイは世界の観光先としても人気が高く、euromonitor の調査によると、世界の観光都市ランキングで、バンコクは2位です。1位は香港ですが、香港は中国大陸からの観光客が多いので、実質上はバンコクが1位になるかもしれません。

タイという国全体でみても、日本の2000万人~2500万人の観光客以上に、3000万人以上はタイに外国人観光客がやってきます。そんなタイの人口は日本の半分程度…。

つまりタイはいろいろな国から愛されているというふうにも考えることができるかもしれません。それに比べて日本ではタイ語は全然学ばれていないのはなぜでしょうか?

タイ在住の日本人でさえもタイ語が全然できないのは、相手を理解しようとしていない日本人の悪い癖かもしれませんね。

 

②タイ語を学ぶと、タイ人に信用されやすくなる

言うまでもありませんが、現在タイには6万人ほど日本人が住んでいると言われている中、タイ語が流暢な人はそれほど多くはありません。そんな中、タイ語を勉強すれば、本当の意味で絆は強くなるでしょう。これはどんな言語においても同じだと思いますね。

欧米人でさえも、欧米と全く違う言語である日本語を一生懸命勉強する人も多い中、私の知っている限り、タイ語を積極的に学ぼうとしている人は非常に低いと思います。

ま、そこが狙い目なんですけどね!( ´艸`)/

 

③タイ語はお金になるのか?

一部のタイ在住の中でも、タイがとっても大好き!タイの恋人ともっと現地の言葉で話したい!と言う人でなければ、タイ語を勉強しない傾向があるようです。けれども、これがビジネス英語(TOEIC)や、ビジネス中国語のようにお金になり得る言語だとすれば、もっと多くの人が積極的に学ぶと思うのですよね。

けれども、タイ語には、英語や中国語のようにハッキリとした学ぶ目的がないので、中途半端なレベルで学習をストップしてしまう人も多いのでしょう。

けれども、そういうマイナーな言語だからこそ極めると、強いと思うのですよね。例えば、日本の求人案件をみていても、タイ語がビジネスレベルで使える人であれば、派遣の仕事でも2000円以上のお仕事はたくさんみてきました。例えば、日本企業にきているタイ人の研修生の通訳など。このように、タイ語 翻訳 とかで検索してみれば、結構あるものだと思います。

たとえば20代のころに、タイ語だけ頑張ってきた。っていう人でも、タイ語の人材を求めている会社とマッチすれば、自分の好きなタイ語で仕事ができますし、私は今、フリーランスの医薬翻訳者として海外と日本を行き来していますが、私が会員になっている翻訳者ネットワーク「アメリア」にも、タイ語の翻訳案件はたまに出ています。

 

④タイ語が話せると、ある意味自慢になる話

今は若い人は特に、世界に出て働いていく時代です。戦後日本が復興して、東京オリンピック後、大量生産で経済大国を勝ち取った昔とは違い、創造性を豊かにして若い人たちがいろんな国に行き、交流し、繋がり、自分のビジネスを作っていく時代です。

そんな海外へ行く最初のステップとして私はタイをお勧めしています。その理由は上にも書きましたが、タイには6万人もの日本人がいる、つまり人口2万人程度の北海道にある私の実家の3倍の人口ですが、そうやってタイに出ていって、日系企業でも何でもいいので、いろんな仕事をさせてもらうことが、30代以降の人生に繋がってくると思うのですよね。

タイでは日本人を現地採用する会社が多いのですから、こういうチャンスはもっと利用するべきで、そしてもっとタイという国に興味を持ってタイ語を少しでも覚えて、自分自身をアピースるするべきだと思います。

いずれにしてもタイ語が少しだけでもできると、本当の意味で、バンコクと東京を行き来できるのですから。

タイに居場所ができれば、たまに日本の家族に会いに帰って、タイで1年中仕事をしながらノンビリ過ごすこともできますし、なによりも日本社会の圧力に若いうち苛まれずに済みます。そんなことしているのだったら、インターネットビジネスなどで自分に投資したほうが良いですね。

 

⑤日本とタイにおける伝統的な価値観

ここからは少し経済的な話からは脱線しますが、これからインドネシアなどの人口が多い国がアセアンの経済大国の地位を確立していく中で、なぜタイ語にメリットがあるのか?ということを考えたとき、同じ仏教国として価値観が近い。ということが挙げられるのではないでしょうか?

確かにタイの経済成長は、今後急激に伸びるわけではないと予測されていますが、価値観が近い人たちと交流するのは心地が良いです。

また日本の皇室とタイ王室の繋がりも無視できません。それは、日本とタイが長年、築き上げてきた信頼です。

世界では、日本の皇室もタイの王室も、尊敬の対象です。この両国は、長い間交流を続けてきました。日本の皇族がよくタイに行かれるのもとても有名な話ですし、今上天皇が、お亡くなりになったタイの国王と若い頃から交流されていたのも、とても有名な話です。

たとえば、中国の人口は多く、しかも経済成長著しく、世界の中でも影響力を持っていますが、そのような目先の利益だけで、中国語を学ぼう。なんていうのは、あまり続かない。

それよりも、その国の文化が本当に好きなのか?そして、その文化を受け入れることができるのか?ということが今後もっと重要になってくると思うのです。

そのうえで、タイ語を学ぶとすれば、とても素晴らしいことでしょう。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-3837359/Salute-Queen-world-s-longest-reigning-living-monarch-death-king-Thailand.html

世界一在位数が長かったことで有名だったタイの前国王(プミポン国王)は、あの闇の権力者と揶揄されるエリザベス女王と同席の際も、上座に座るくらいの方でした。

ちなみに、上座は英語の "right" 右=正しい。というように、右が上座のようです。

実際に、日本人はたくさんタイに行っていますし、中国のように人口が多いわけでもなく、また経済成長著しいわけでもないのに、日本人はリピーターとしてタイに行くわけです。


これは、日本人とタイ人の相性がいいからなのかもしれません。

皇室のお話を除いて、もう一つ共通点を上げるとすれば、仏教国ということです。また、国王がお亡くなりになったとき、テレビで見た方も多いかと思いますが、国に対する強い気持ちがあるのです。

マレーシアやインドネシアは多民族国家で、ひとつの国家というよりも、民族や宗教に分離される可能性もある国ですが、タイは仏教が第一の宗教であり、そうしたうえで王室という存在もある。

また、東南アジアで唯一植民地化されていない国であり、タイ人自信がタイという国に大変プライドを持っています。

 

⑥観光大国としてのタイ

http://www.thousandwonders.net/Baiyoke+Sky+Hotel

最近はタイで働く日本人も多い。タイに投資する日本企業が多いので、タイに行く日本人もその分多く、しかもタイは観光大国であり、アセアンの中でも一番外国人観光客が多い。また、アジアでは中国に次いで二番目の旅行先になっています。

https://en.wikipedia.org/wiki/World_Tourism_rankings

つまり、インターナショナルな空気があり、それを受け入れるタイという寛容さも融合して、よい雰囲気を醸し出しているのだと思います。

また今後、インドネシアが経済成長してくると、インドネシアからのタイへの韓国客も増え、よりインターナショナルな雰囲気になるかもしれません。(笑)

つまり、その中心部のバンコクは、金融などを除けば、シンガポール並みに国際化されているともいえるでしょう。

 

⑦笑顔の国である

笑顔に勝つものはいない。

つまり、あまり笑わない日本人とよく笑うタイ人は相性が良い。

タイ語を勉強するメリット。これは、経済的な目的ではなく、第二の故郷を求める人に向いているかもしれません。

笑顔でい続けることは、何よりも健康に良い。

やっぱり、笑顔には勝てませんね。

 

⑧アセアンにおけるバンコクの重要性

私は最近はシャム文字を学んでいます。
อักษรไทย こういう文字なのですが、とてもカワイイです。独自の文字を持っていることが素晴らしい。 https://en.wikipedia.org/wiki/Thai_alphabet

あまり日本では報道されない感がありますが、中国は密かに、タイと中国を結ぶ南北経済回廊(なんぼくけいざいかいろう)というものを建設中です。

ここを通れば、中華人民共和国からタイまで一本で行ける事に...。もはや、中国人にとってはタイも自分の国のようになるのか。これが完成すれば、事実上国境があるだけで、中国人にとっては、ある意味、バンコクが中国南部の都市のようにも思えるかもしれない。

島国の日本では考えられない発想ですが・・。

バンコクは、仏教国であるタイの中心都市。

キリスト教圏でもなければイスラム教圏でもありません。

ましてやヒンズー教とも違う、仏教の聖地を自分の国に持っています。これは大変誇り高いこと。

しかもタイには王室もあり、欧米列強の植民地にもならなかったので、タイ自体の国家ブランドはほかの東南アジアの地域よりも高いのではないでしょうか?

また、地理的にも、ミャンマーからベトナムまでの東西動脈ができると、よりタイの首都であるバンコクの重要性が増す気もします。というのも、

タイが地政学的に、アセアンの経済大国インドネシアや、これから高速鉄道でつながるシンガポールとマレーシアと、世界レベルの経済大国の真ん中に位置するからです。

中国は、この高速鉄道や高速道路をシンガポールまで繋げようとしているわけですから、その中継地点となるバンコクに人がより集まってきてもおかしくはないでしょう。


https://asiancorrespondent.com/2014/08/even-veera-is-puzzled-by-the-lack-of-criticism-over-the-juntas-high-speed-rail-plans/

まさに、これからの街、バンコクといったところでしょう。

また、ここバンコクが東南アジアにおけるファッション、エンタメの中心なのは間違いないでしょう。

以前まで私はあまりタイに関心はありませんでした。

というのも性別不詳の私にとっては住みやすいかもしれませんが、私はほとんど遊びにでかけないので、住むやすい場所ならどこでもいいと思っているからです。まあ、好きな人ができたらデートくらいはしてみたいものですね。( ´艸`)

この地図をご覧になればお分かりいただけると思うのですが、

中国の昆明市とタイのバンコク市が高速で繋がるということには、やはり大きな意味があるように思います。中国では今まで広州などが中国南部最大の都市として認知されてきましたが、今後は、バンコクが中国最南端最大の都市!?ということになるかもしれませんね…。

実際に現在、中国人の間でシンガポールは中国最南端の都市と揶揄されますから…。

中国人からすると、南に行けば東南アジアだし、北に行けば極東ロシアやモンゴルがあるし、西にずーっと行けば、中央アジアがあるし、狭い感じはしないから、あんなにオープン気質なのかな?(気持ち的に)

(画像をクリックすると、レビューがご覧になれます)

でも、実際は日本人のパスポートのほうが、便利なのは言わなくてもわかること...。

ちょっと脱線してしまいましたが、私は将来の東南アジアの金融都市は今と変わらずシンガポールで、政治的に強い力を持つ都市がアセアンの経済大国になると予想されるジャカルタ。そしてファッションやエンターテイメントの中心地がバンコク。になると予想しています。


Reference Site
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/data.html

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