世界4大都市(ロンドン、NY、東京、パリ)と世界中で常に注目を浴びるパリ。また日本人にとっても、ヨーロッパと言えば、ロンドンかパリという選択肢をしている人も結構多いだろう。
まず、パリって大都会?と思う方が多いのかもしれないけれど、パリは実はとっても小さい都市だ。パリって言っても郊外を合わせた大都市圏となると1000万人を超える大都市圏を形成しているものの、パリ20区(パリ市)となると、とても小さいことが分かる。
東京23区の面積が、619 km2 なのに対して、パリ20区の面積は、105.4 km2 という数字をみれば、どのくらい小さいかが想像できるのではないだろうか?
パリと東京を比較することによって簡単にイメージすると、こんな感じではないか。
区 | 人口 | 面積 |
---|---|---|
文京区 | 223,389人 | 11.29km² |
千代田区 | 59,441人 | 11.66km² |
中央区 | 147,620人 | 10.21km² |
港区 | 248,071人 | 20.37km² |
品川区 | 392,492人 | 22.84km² |
渋谷区 | 227,850人 | 15.11km² |
新宿区 | 339,211人 | 18.22km² |
東京7区 | 1638074人 | 109.70km² |
これら東京都心の区を合計したものをざっと計算してみて
109.70km²
になったので、東京中心部に位置するこれら7区の面積と、パリの20区は同じ位ということになる。
またこれら東京7区の昼間人口(つまり居住人口)は、163万人。
www.ajni.tk/tokyo-map
CENTRAL と書いてある部分が、この7区とほぼ重なる部分だ。
つまり、これがパリ20区と同じくらいだと思うと、わかりやすいのではないだろうか?(画像お借りしています)
一方、パリ20区の人口は、223万人。
つまり、パリの中心部は東京の中心部よりも50万人ほど居住者が多いということになる。(東京都心は昼間に郊外から都心にやってくる人が多いので、多くの人が住んでいるように見えるだけ…)
つまり、これがパリが大都会に見える理由ではないだろうか?なんとも、よくできた都市だな。と思いませんか?(笑)
※移民で溢れかえって、パリ症候群を起こす人もいるけどね…。
「白人はどこに?「パリはどこの国の首都ですか?」と世界で話題に【海外の反応】」
ちなみに、以下の地図は、東京の7区と同じ広さであるパリ20区の地図。
1920年代のものだそうだけれども、現在も面積においてはほぼ変わっていないはずだ。これなら自転車などを借りて、一日でまわれるくらいの距離だ。(どこも寄らなければ…)
また、フランスは世界で一番観光客が集まる国。その数、
8400万人という日本は、フランスの4分の1である2000万人。を2016年に達成したばかり。
言うまでもなく、フランスの大都市といえばパリしかなく、多くの人がフランスと言えばパリに集まるわけだ。
つまり、パリの中心部はフランス人と同じくらい、いやそれ以上に外国人が多いインターナショナルな雰囲気に包まれているということではないだろうか。
何といっても島国の日本とは違い、欧州連合といった陸続きのあらゆる国からパリに人が集まってくる。ということを考えても、まずこの時点で東京より国際的だということは間違いないはずだ。
一方、東京は世界一の大都市圏として世界では認知されている
「ニューヨークと東京ってどっちが都会なんですか?また、世界の中心はタイムズスクエアと渋谷どっち?【アメリカの反応】」
世界のランキングをまずご覧ください。
1位の東京は、3775万人の都市圏を有しているとされている。これは、おそらく
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県などの合計だと思うけれど、電車で繋がっているところから計算されているのかもしれません。パリは何位か?もうご覧になったと思うけれど、19位で、およそ1000万人ほどで、東京大都市圏の3分の1以下だ。
つまり、わかりやすく表現すると、パリは中心部だけ人が多いのだけれど、東京の場合は中心部のみならず、横浜、大宮、千葉、八王子、川崎、吉祥寺などあらゆる場所に人の集まるところがあり、数時間車を走らせないと田園風景がみえないのが特徴。
それに対して、パリは1時間ほど車を走らせると田園風景がみえるのが特徴。
ということで、フランス人からすると、東京はとてつもない巨大な大都会に映るのだとうことだ。
なので、一言にパリって都会だよ!って誰かが言ったとしても、中心地の繁華街がにぎわっていたのか、それとも、郊外を含めたメトロポリタンエリアが凄まじくデカかったのか?なのかは、人によって違うのだ…。
つまり、実際日本語での都会の定義も人それぞれ違うということ。
ところで、この記事では、パリの20区をわかりやすく簡潔に説明していきたいと思う。
パリに旅行する方には、参考になること間違いなし!
1区(1er arrondissement de Paris)
パリ市のほぼ中央に位置しているパリの中心部です。またセーヌ川の北岸(シテ島の一部を含む)に面していて、有名なもので言えば、ルーブル美術館などがある。
ルーブル美術館と言えば、ルーブル宮殿とも呼ばれ、かつて歴代フランス王の王宮として使用されていた宮殿であるため、ここが東京で言えば、皇居的な位置になっているのは頷ける。
東京23区のように、1つ1つの区の面積は広くなく、この1区も東京で言えば、丸の内などの東京駅界隈のみくらいの広さしかない。
20区のうちで最も人口が少なく、1975年以降は、パリの人口のわずか1パーセント未満である。と言われているように、東京で言えば、港区や中央区よりも地価が高いといわれている千代田区(皇居周辺)とやはり重なるのではないだろうか。
・マリテーヌ百貨店
・シャネル本店
・ギャルリ・ヴェロ=ドダ
・ホテル・リッツ
など、観光名所が多く存在する。
2区(2nd arrondissement of Paris)
日本人街は、サンタンヌ通りのある2区にあります。こんな重要な区に日本人街があるなんて、パリに感謝ですね!それだけ日本の信用があるということかもしれません。(笑)
・旧パリ証券取引所
・国立図書館
・オペラ大通り
などがあります。
この区の別称は、ブルス区 (Arrondissement de la Bourse)であり、Bourse とはフランス語で、Bourse (économie) = 証券取引所のことです。
つまり、東京でいえば、日本橋兜町周辺とも言えそうですが、国立図書館などもあることから、証券取引所に限定した区とは言えなさそうです。
また現在のパリ証券取引所は、2000年9月、アムステルダム証券取引所・ブリュッセル証券取引所との経営統合により、ユーロネクストが設立されたことにより、それ以降、ユーロネクスト・パリの名称で、2区ではなく、ラ・デファンス地区のクールブヴォアに移転。
また人口をみても、20区の中では2番目に少ない区なので、非常に重要な場所のひとつでありそうです。
面積に関して言えば、1区よりも狭く、20区で一番狭いです。
3区(3rd arrondissement of Paris)
別称、タンプル区(temple)でもある3区は、ユダヤ人街やマレ地区などのゲイカルチャーの中心部でもある。
同時に、マレ地区は、パリの流行の発信地!といわれている。やはりどこの国でもゲイの多い場所はオシャレな地区として認知されているのは面白いところかもしれない。
考えてみれば、有名ファッションデザイナーの多くがゲイであることからもわかるように…。
「なぜ世界の有名ファッションデザイナーにはゲイが多いのか?」
また、パリを牛耳っているとも言われているユダヤ人エリアもここに…。ユダヤ人といえば、あのサルコジ前大統領もユダヤ人だ。
で、なぜこの3区が、タンプル区と呼ばれるのか?それは、この3区にタンプル塔があったからだ。タンプル塔には修道院があり、つまりパリが上流階級やキリスト教と深くかかわっていることが分かるだろう。
ちなみに、タンプル(temple) は英語のテンプルのフランス語読みで、日本で言えばお寺?だけれども、この単語は、日本のお寺だけでなく、
教会、モスク、シナゴーグなどの、より具体的な用語が英語では一般的に使われていないすべての信仰に属する建物に使われる。
なので、日本のお寺を紹介するときは、temple だけでなく、Japanese temple と言ってあげるのが正しいのである。
で、このタンプル塔。建物自体が大きかったために、塔という名前がついたのだ。フランス革命以後は、監獄として使用され、国王ルイ16世の一家が幽閉された場所でもあるので、そういう場所だったということは押さえておきたい。
なので、3区は当初華やかな場所だったけれども、革命後などにユダヤ人地区やゲイがゲイが集まる地区になったり、また監獄する場所としての場所として定着するようになり、それが現在は個性的な場所に変貌しているのではないか?
4区(4th arrondissement of Paris)
地元では、パリの中心部と言われているそうで、別称はオテル=ド=ヴィル区。このオテルというのは、フランス語でホテルの意味で、ヴィルは村や町の意味だ。
4区は、セーヌ川の北岸に面しており、シテ島の東部、サン=ルイ島を含む。これらの島を含むことはこの4区にとってはポイントであるかもしれない。
特にシテ島はパリ発祥の地といわれているので…。
・ノートルダム大聖堂
・ポンピドゥー・センター
・パリ市庁舎 (オテル・ド・ヴィル)
など見どころも満載だ。この地区の由来については、ホテルがたくさんあるからか?と思った人もいるかもしれないけれど、フランス語が分かる人なら、もうわかったはず。
英語では市庁のことを、日本語でもお馴染みのシティホール(city hall)と呼ぶけれども、フランス語では、hall ではなく、hotel なのだ。
つまり、この4区で一番重要なポイントとなるのは、このパリ市庁舎と覚えておいてもいいかもしれない。
5区(6th arrondissement of Paris)
まずこの区の別称は、パンテオン区だ。このパンテオンという言葉をウィキペディアで調べてみると、
ギリシア語の「すべての神々」という言葉に由来し、ある特定の宗教や神話、たとえばヒンドゥー教やギリシア神話、北欧神話、シュメール神話、マヤ神話、日本神話などにおけるすべての神々を意味する。
と書かれていた。で、パリにあるパンテオンというのは建物のことだ。これは、霊廟として、つまりお墓として使われている。
元々は18世紀後半にサント=ジュヌヴィエーヴ教会として建設されたが、後にフランスの偉人たちを祀る霊廟となった。という歴史がある。
パリの建物は、たとえば宮殿が牢獄になったりとか、色々な歴史があったけれども、建物は変わらず残っているのがまた面白いところだ。
また、6区とともに学生街、カルチエ・ラタンを形成している。(6区で説明している)
そのため、
■大学等
・コレージュ・ド・フランス
・国際哲学コレージュ
・エコール・ノルマル・シュペリウール (高等師範学校)
・エコール・ポリテクニーク (理工科学校)
・パリ市立工業物理化学高等専門大学
・エセック・ビジネススクール (エセック経済商科大学院大学)
・フランス国立古文書学校
・国立高等装飾美術学校
・スコラ・カントルム・ド・パリ
・パリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)
・パリ第2大学(パンテオン・アサス)
・パリ第3大学(新ソルボンヌ)
・パリ第4大学(パリ・ソルボンヌ)
・パリ第6大学(ピエールとマリ・キュリー)
・パリ第7大学(ドゥニ・ディドロ)
■高等学校
・リセ・アンリ=キャトル(アンリ4世高校、公立)
・リセ・ルイ=ル=グラン(公立)
などの学校があるようだ。(ウィキペディア情報)
6区(6th arrondissement of Paris)
この区の別称は、リュクサンブール区である。リュクサンブールというのは、ルクセンブルクのフランス語読みと言ったほうがいいだろうか?
また、6区は5区とともに、そのほかにも、カルチエ・ラタン(Quartier→地区 latin→ラテン語)と呼ばれ、なぜカルチエ・ラタンと呼ばれるようになったのか?というのは、
もともとフランス語が言語として統一できていなかった頃、ヨーロッパでは学術に使用する用語と言えばラテン語であった時代に、ここにラテン語が分かる人たちが集まったからである。
ヨーロッパで最初に統一言語化できたのはフランス語であるけれども、そのあとにドイツ語やロシア語が続いたように、ヨーロッパでは多くの国がフランス語を統一言語として手本にした。けれども、フランス語が手本にした言語は、まさしくラテン語なのである。
そういうこともあり、6区は、大学などの高等教育機関が多く存在する学生街であることで知られている。
・パリ第2大学(パンテオン・アサス)
・国立高等美術学校(ボザール)
・フランス学士院
・リュクサンブール宮殿 (元老院 (フランス上院))
・サン=シュルピス教会
ちなみに、日本では大学が多く集まる東京都千代田区の駿河台周辺を、「日本のカルチエ・ラタン」「神田カルチエ・ラタン」と呼ぶことがある。と言われていることからも、東京で言えば、駿河台周辺に雰囲気が近いのかもしれない。
またこの区を知るのにもっと重要なのは、リュクサンブール宮殿について知ることではないだろうか?
6区=リュクサンブール区ともいわれていることからも、6区で一番重要なのは、この宮殿であるともいえる。
フランソワ(ルクセンブルク=リニー家出身)の邸宅を、イタリアからフランス王室に嫁いできたマリー・ド・メディシス(ルイ13世の母)の居城として改築した。
と、ウィキペディアに書かれていたことからも、やはりこの宮殿がこの区の中では重要なのだろう。
つまり、フランスはもともと上流階級と一般庶民の間にはかなりの格差があった社会であったことから、今もなお、その区にどんな宮殿があったのか?が重要なのであるということではないか?
7区(7th arrondissement of Paris)
エッフェル塔があるのは、7区!
またその近くの住宅街はもちろん、高級住宅街である。やはり、東京でも港区といえば、東京タワーの近くで物価が高いことで有名。またセレブなども多く住んでいる港区。そんな感じではないだろうか?
観光名所などには、
・オルセー美術館
・アンヴァリッド
・旧陸軍士官学校
・ロダン美術館
・首相官邸
・外務省、国防省などの省庁
どうやら東洋でいえば、霞が関的な要素も強いのが7区と言えそうだ。ちなみに、この7区は、ブルボン区ともいわれる。
ブルボンと言えば、近世フランス王国の王朝である。
また、1589年から1792年まで、一時中断を挟んで1814年から1830年まで続いた、別名ルイ王朝と呼ばれ、ルイ14世なんかは誰もが歴史で学んだことがあるのではないだろうか?
なぜこの7区がブルボン区と呼ばれているのか?それは、ここにブルボン宮殿があるからだ。現在この宮殿は、国民議会(下院)の議事堂として使用されているが、ここにブルボン家がいたということなので、フランス人のように、7区=ブルボン区というふうに覚えることをお勧めする。
ちなみに、ブルボン家は実はまだ存在、続いていて、現在のスペインの王朝がブルボン家である。
「ハプスブルク家、ブルボン家、ザクセン=コーブルク=ゴータ家。現在もヨーロッパに存在する貴族」
以下は、7区以外の区です
8区(8th arrondissement of Paris)
シャンゼリゼ通りの語源は、ギリシャ神話のエーリュシオン (Elysium) からきているそうです。
東京にも、こんな何車線もあるような大通りが欲しいですね。表参道でも、これの半分くらいでかもしれません。(笑)
パリと言えば、やっぱりシャンゼリゼ通りを思い浮かべてしまいますね。
ちなみに、8区は、パリの中でも特に家賃が高いと言われている地域と言われているそうです。だって、やっぱりこのシャンゼリゼの近くに住みたいと思うのは、普通ですよね?(笑)
9区(9th arrondissement of Paris)
https://www.flickr.com/photos/aigle_dore/5238549192
パリにも卑猥な地区はあります。それがこの写真にもある風俗街っぽい赤線地帯的な雰囲気を醸し出すピガール辺りと呼ばれる場所。ちなみに、9区にはユニクロやアップルストアなどもあります!
10区(10th arrondissement of Paris)
いわゆる、パリ同時多発テロ事件は、この10区と11区で起こっています。
11区(11th arrondissement of Paris)
ポパンクール区とも呼ばれる11区は、2015年1月7日にシャルリー・エブド襲撃事件が起こった場所。
また観光客にはあまり知られていない、オベルカンフ通り(Oberkampf)という繁華街があります。
12区(12th arrondissement of Paris)
ルイイ区 (Arrondissement de Reuilly)とも呼ばれる12区は、時計の針でいえば、4時あたりのところにあります。
また、ブローニュの森は、パリ市内の最西部だけれども、それと対抗するだけの面積を誇る、パリ市内最東部ヴァンセンヌの森(パリ動物園)はこの12区にあります。
13区(13th arrondissement of Paris)
オステルリッツ駅(ガール・ドステルリッツ)、国立図書館新館(フランソワ・ミッテラン図書館)、イタリア広場などがあるのが、13区です。
その中でも、パリ最大の中華街があるのも、ポイントです。
写真は、パリのリヴ・ゴーシュ地区の新しい建物。
14区(14th arrondissement of Paris)
さて、14区といえば、
14区の北部を中心に、6区、7区、15区の一部にかけての地域はモンパルナスと呼ばれ 、モンマルトルとともに"芸術の街"として世界的に名が知られており、高村光太郎、藤田嗣治ら、日本人の芸術家たちも多く集まった。
とウィキペディアにも書かれてある通り、14区とは、これらモンパルナスと呼ばれる地区の中心地に位置します。
15区(15th arrondissement of Paris)
ヴォージラール区(Arrondissement de Vaugirard)とも呼ばれる15区には、パリ市内でも珍しい高層ビル群をみることができます。フロン=ド=セーヌという地区で、上の写真です。
トゥール・モンパルナスという、210mの高層ビルがあるのが、この区です。ここからパリ市内を一望するのがお勧めな理由は、エッフェル塔に上ってパリ市内を眺めると、肝心のエッフェル塔が見えないからです。モンパルナスの展望台からは、パリのエッフェル塔と、それにオーバーラップするようにパリ郊外のラ・ディファンスという高層ビル街が同時に楽しめるので、パリの夜景を見るならここがお勧めです。
またパリの20区の中でも人口が一番多く、パリ市の人口の10%がこの区に住んでいるといわれています。
16区(16th arrondissement of Paris)
パッシー区 (Arrondissement de Passy)とも呼ばれる16区は、時計の針で表すと、9時の部分にあり、パリ最大の公園でもあるブローニュの森を含む。ちなみにブローニュの森は、売春の温床ともなっているので近づかないようにしましょう。
「【閲覧注意】旅行中に間違って行ってはいけない、世界の売春街(風俗街) TOP18」
一方、売春婦が集まることからも分かるように、この16区というのは、パリの中でも数えられるほどの高級住宅街として知られています。
セーヌ川を挟んでエッフェル塔の対岸にあたる16区東側(北側)地域一帯は「パッシー(PASSY)」と呼ばれており、“貴族街”と呼ばれるアンヴァリッド地区、あるいはフォーブール・サンジェルマン界隈(7区)と並んで旧貴族や富裕層が住む高級住宅街として有名である。
というふうに、ウィキペディアでも紹介されていました。
17区(17th arrondissement of Paris)
写真は、凱旋門から16区と17区の境界線を走るグランダルメ大通り。シャンゼリゼ大通りのもっと奥にあるのが、グランダルメ大通りです。パリを全く知らない人は、この大通り=シャンゼリゼ大通りと勘違いしてしまうかもしれませんが…。( ´艸`)
バティニョール=モンソー区 (Arrondissement de Batignolles-Monceau)とも呼ばれる17区は、パリ市の最北西部に位置します。
Monceau→小さい山の意味。
時計の針でいえば、11時にあたりの位置です。
18区(18th arrondissement of Paris)
ビュット=モンマルトル区 (Arrondissement des Buttes-Montmartre)とも呼ばれる18区は、北部に位置しています。また、パリで一番高い丘であるモンマルトル丘があり、その上にサクレ・クール寺院があります。
この写真は、なんかすごいですね。丘の周りに家があるのも、面白い。パリって平坦な街だと思っていたので少し意外!
19区(19th arrondissement of Paris)
ビュット=ショーモン区 (Arrondissement des Buttes-Chaumont)とも呼ばれる19区は、パリ市の市の北東部に位置します。
Buttes(Colline)は、フランス語で hill(丘)の意味です。
Chaumont とは、bald mountain という意味で日本語にすると、禿山(やげやま)となります。
パリ市は、ペリフェリック(パリ環状道路)に囲まれる形で収まっているのだけれども、その北東部といえばわかりやすいでしょうか。
こちらの写真は、クリメ通り(Rue de Crimée)。パリ観光をする日本人にはまったく知られていない通りです。
坂のあるパリに多い、パリらしい通りとも言えそうです。
20区(20th arrondissement of Paris)
メニルモンタン区(Arrondissement de Ménilmontant)とも呼ばれる20区。この区で有名な場所と言えば、ベルヴィル公園です。ここは観賞用庭園ですが、小高い丘(ベルヴィルの丘)の上にあり、標高108メートルの公園内の最も高いところに整備されたテラスからは、パリ市街を一望することができます。
また歴史好きの人にとっては外せない有名人の墓地(ペール・ラシェーズ墓地)も20区にはあります。
レ・ミゼラブルのジャン・ヴァルジャン
エディット・ピアフ
ショパン
ビゼー
ポール・デュカス
プルースト
マリア・カラス
モディリアーニ
ジム・モリソン
等が眠るといわれており、世界で最も有名な墓地の一つと言われています。上に挙げた以上にもっと多くの有名人が眠っていますが、その中でも佐賀藩の薬種商であった野中元右衛門や、ピアニストの佐々木健の墓もあるようです。
異国の墓地は、その文化の違いをも見ることができるので個人的にはお勧めです。トリップアドバイザーでの口コミ評価も高かったです。
最後に。おまけ。として、ラ・デファンスについて書いて終わりにしたいと思います。
高層ビルが非常に少ないことで有名なヨーロッパにも、唯一高層ビル群が存在する地区の一つが、パリ近郊にあるラ・ディファンスではないでしょうか。
近郊と言っても、パリ市自体があれだけ狭いので、パリ市に隣接していることもあって、ほぼパリに含めて問題ありません。
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