多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ
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さて、日本では以前に比べたら、学習者が減ってしまっている感のあるドイツ語。これは、ドイツ語検定の受験者が減っている。という部分をみてもわかる。しかし、大学生が専攻する第二外国語は未だに中国語に次いで二番目と言うのも事実。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
一方、フランス語検定の受験者は、ほぼほぼ変わっていない。これは、不思議ですね。
中国の発展で、中国語を学ぶ人が増えたり、韓国語やスペイン語の学習者も以前に比べれば伸びました。
そんな中、経済大国でヨーロッパを牽引しているはずのドイツ語の需要が、日本では本当に後退しているのか?
確かにドイツで暮らす場合、英語が分かれば生きていけるとも言われている。
特にベルリンののような一部、公共サービスで英語も使えるような都市になると、それこそ生活レベルでドイツ語はそれほど必要にはならないかもしれない。
日本では、ただ単に話者人口が多いという理由で、スペイン語を専攻した!とか、フランス語を専攻!などという人もいますが、最終的にモチベーションに繋がるものは、その国の文化が好きなのか?ということに尽きると思います。
よく、ドイツ語学習者の大学生が専攻を選ぶ過程で、フランス語やスペイン語じゃなくてよかったか?など考えたりもすると思いますが、
英語がある程度わかるのであれば、あとは自分の好きな言語に没頭したほうがいいというのが私の意見。
ドイツ語は、未だに影響力のある言語であり、自信をもってドイツ語を極めてもらいたいです。
この記事では私が思ったドイツ語のメリットを書き出してみる。
①人口は、一億三千人ほどだが、そのほとんどが日本人と同じ、またはそれ以上の生活水準である
(ドイツ人は金髪率高いですよね・・)
世界では、ドイツ語というのは日本語よりもメジャーな言語です 。
依然としてフランス語のほうが人気がありますが…。フランス語が人気なのは、歴史的なイメージや、アフリカやカナダの一部でも使えるというメリットもありますし、実質的に英語に次ぐ国際言語であることが考えられます。
けれども、割合的に言うと、フランス語を話す人のほとんどは発展途上の国のひとたち。
一方、ドイツ語圏のひとたちは、日本人の平均よりも収入が高いひとたちがほとんど。(為替レートによるところもありますが、お給料は確かに日本の平均を上回っています)
つまり、これらドイツ語が話されている国のほとんどが、日本人の一人当たりのGDP を上回っており、実質的に、主要外国語の中でも、経済的に豊かな人率が高い言語といえそうである。
世界で一番お金持ちの国、リヒテンシュタイン公国。は、ドイツ語!
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_GDP_(nominal)_per_capita
フランス語はアフリカ。
スペイン語は南米。
英語は、世界中
に話者がいるので、相対的にドイツ語のほうが経済的に豊かな人が多いということになる。
ちなみに、本当の意味でヨーロッパの言語と言えそうなのは、ドイツ語、イタリア語くらいかもしれません。(主要外国語で)
今のうちにドイツ語圏の人たちと仲良くなっておいたほうがいいかもよ?(笑)
という、わたしのボーイフレンド2人は偶然にも東京のドイツ大使館に勤務していました…。って、どうでもいい話ですね・・。あぁ、懐かしいわ!?
以下を見れば、生活水準が世界でもトップレベルの国がたくさんでてきますね…。為替の関係もあるかもしれませんが、これらの国の一人当たりのGDPは、全部日本より上です。
①ベルギー→名目上ドイツ語圏
②ルクセンブルク→ドイツ語圏
③オランダ→ドイツ語に少し似てる(両国の往来はとても活発)
④オーストリア→ドイツ語圏
⑤リヒテンシュタイン→ドイツ語圏
⑥スイス→六割がドイツ語(ジュネーブがある西部あたりはフランス語)
⑦ドイツ→ドイツ語圏やん!(笑)
たとえば、ドイツに特別、留学したいわけでもない。ドイツ系企業で働きたいわけでもない。なら、ネットでドイツ人向けに日本のモノを販売したり、ブログやユーチューブで一部のドイツ人に向けて、ビジネスをすることも可能。
なぜなら、ドイツ人は英語で輸出するけれども、購入するときは、ドイツ語で!と言われているので(笑)
日本人が日本人しか信用しない感覚と似てるかも?
上にも書いていますが、
中国語や、フランス語、スペイン語と違い、ドイツ語のネイティヴは日本人と同等、それ以上の収入を得ている。というのがポイントです。
これらドイツ語圏には、スイスやオーストリア、リヒテンシュタインのように小国だけれども、購買力が高く、日本人の平均収入のニ倍のような国もある。
なにか、ビジネスをするのなら、このドイツ語圏というマーケットは、はずせないだろう。というのが私の考え。
②ドイツ語圏の総合的なGDPは?
スイスの6割はドイツ語話者。というのは先ほども書きましたが、オーストリアは完全にドイツ語圏なので、これらを合わせて計算すると、経済圏としては、フランス語圏やスペイン語圏のGDPを凌いでいます。
たとえば、
またドイツ語は、デンマークの首都コペンハーゲンがある島、シェラン島以外の、いわゆるドイツの領土から上に突き出たユトランド半島でも話されている言語である。
たとえば、日本円にしてスペイン語圏すべての国のGDPは、460兆円。
https://www.quora.com/Which-has-a-larger-GDP-Japan-or-the-Spanish-speaking-countries-combined
2016年の日本のGDPは、473兆円である。スペイン語圏は、もう少しで日本語圏のGDPを超える。
ドイツ語圏は、
ドイツ=349兆円
オーストリア=38兆円
スイス66兆円=39兆円(六割)
合計=426兆円
で、スペイン語圏や日本語圏とほぼ同じだと思っていいかもしれません。つまり、スペイン語がもっと重要になってくるのは、これからということですね。(ちなみにスペイン語の場合、アメリカの4分の1である3000万人もネイティブだということをお忘れずに!)
フランス語圏は、これら3つよりも、まだ低いです。けれども、フランス語圏は発展途上国が多い分、今後、GDPはこれらと同じくらいになる可能性もあります。
③ドイツは考え方において、日本の先を行っている
(日本人も多く住んでいるデュッセルドルフ)
実際、現在の日本は歴史を通して、ドイツから多くのものを取り入れている。つまり、今現在日本の文化、やり方だと思っているものも、ドイツから取り入れてきているものも多い。
近代になるために、見習った先輩国家の言語を覚えるのは、その覚える過程で意識するものも変わってくるので、自身の趣味や、今後のライフスタイルもよりよいものに変えていく可能性を持っている。
また、ドイツ語を覚えることは、日本という国を客観的にみることができ、現在の日本人の行動や性質は、ほとんど昔と変わっていないということに気付けるかもしれない。どんなに科学技術が発達しても、日本人の気質・性質はほとんど変わっていないというところからも、そういうことが分かると思います。
ドイツの場合、同性婚にしても、女性の社会進出にしても、戦後、積極的に改革に乗り出した。また、ドイツは日本よりも、働く人の生産性が高いことも取り上げられている。残業はさせず、有給もたくさん取らせるやり方は、今頃になって日本が取り入れようとしていますよね。
しかも、日本人より年間働いていないにもかかわらず、日本人の平均年収よりも稼いでいます。日本はこの点を疎かにしてきました。東京に高層ビルがたくさんできても、それは表面上のものでしかなく、ドイツ人は個人の精神面や、人間らしく生きることの大切さなどを日本人より考える民族と言えます。ドイツ人にとって高層ビルよりも、人間の精神面や、個人を尊重する社会の実現のためにお金を使う。ということなのでしょう。
それゆえ、日本ではなかなか普及しないベジタリアンが多い。(日本の場合、スポンサーの関係でテレビで公言できなかったり、芸能人がまず個人を主張できない環境にあったりするため)
またビックリなのは、犬ちゃんたちも電車に乗れること。日本人のように嫌な顔する人すらいない、お国柄!
④ヨーロッパのシリコンバレー、ベルリンが熱い
(とにかく緑豊かなベルリン)
ベルリンは、他のドイツの都市と違い、大企業などがほとんどないせいか、ベンチャー企業が入りやすく、ドイツ政府の推しもあり、いわゆるアメリカで言うシリコンバレーのような位置づけになっています。つまり、ITのベンチャー企業などが進出、またアーティストや芸術家が世界中から集まって、
東京やソウルのような大企業を中心とした都市ではなく、個人が個人の力を発揮して協力していくというスタイルをベルリン市が推し進めています。
そのため、ベルリンではフリーランスビザというものがあり、海外の人が移住しやすいような街づくりを進めている。なので、英語で手続きもできるほど。
そのため、世界中からスタートアップ企業が集積していたりもする。日本ではあまり入ってこない情報かもしれませんが。
当然ドイツといえば移民も多く、日本よりは人口が少ないですが、日本よりも多様性、創造性にあふれた国と言えるでしょう。
まず、日本にはベルリンのような個人の力を発揮することを推し進めるような場所は存在しないともいえます。
移民問題で揺れているドイツだけれど、また解決策をみいだすのでは?と私は見ている。
⑤ヨーロッパのみならず、世界においてドイツ語のプレゼンス、優位性の高さ
(イギリスのEU離脱によって、フランクフルトがさらに活性化する可能性も?)
アジアでは英語、ヨーロッパではドイツ語。
もともとドイツの経済がヨーロッパの中で飛び抜けて高いので、スウェーデンなどの北欧人や、南欧のイタリア人、また東欧の比較的発展していない国の人たちはドイツ語を一生懸命勉強して、ドイツで働くことを目標としている人も多い。
イランやインド、ロシアといった欧州連合と関係のない国でも、ドイツ語のステータスはかなり高い。これはドイツの産業や、蓄積してきたドイツの国家ブランド、信頼性が反映しているのではないか?
つまり、人と人との付き合い、国と国との付き合いには、
"Credibility" が必要なんだよね。
ドイツは、とにかく他の国から、信頼されている。つまり、それがドイツや日本が国家ブランドランキングで上位をとる理由にもなっているのではないだろうか。
そんな国の言語を学ぶなんて、幸せすぎでしょ。
⑥ドイツ語を学ぶと、思考がロジカルになる?
世界の言語の中には、日本語のようなもともと主語がなかったり、はっきり伝えようとすると不自然になる言語と、ドイツ語のように、しっかり文を構成して話すのが普通な言語があります。
簡単に言うと、日本語は世界の言語の中でも、ハッキリ伝えるのに向いていない言語です。これはアラビア語にも言えるのですが。一方、ドイツ語は対極。ドイツ人からすると、なぜ日本語の文法はこんなに簡単?しかもなんで日本人はもっと細かく説明できないの?となります。
日本人からするとドイツ語の発音だけを見れば英語よりも発音しやすい!カタカナっぽい!から簡単かも!となる場合もあるのですが、ドイツ語は物事をハッキリロジカルに伝えるのに向いている言語なので、文法に関しては日本語話者からすると難しかったりします。
こういう違いを言語学で、
①ハイ・コンテクスト・カルチャー(文化)
②ロー・コンテクスト・カルチャー(文化)
といい、日本語の場合は①で、文脈をたくさん作らないと、何を言っているのかわからない言語なのに対して、ドイツ語の場合は、1文だったとしても、意味が分かるように構成されている場合が多い。
以下は、1986年に、 Copeland & L. Griggs という人によって決められたものらしいのですが…。
①ロー・コンテクスト
→ロー・コンテクストとは、文脈をみなくても、容易に意味が理解できる話し方をする国
・オランダ語
・英語
・フィンランド語
・ドイツ語
・ヘブライ語
・スカンジナビアの国々の言語など
②ハイ・コンテクスト文化
→文脈をみないと、何を話しているのかわかりづらい話し方をする国
・アフリカで話されている言語
・アラビア語、トルコ語
・タガログ語(フィリピン)
・フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ギリシャ語
・ハワイ語
・ハンガリー語、ロシア語
・ヒンディー語、ネパール語、ウルドゥー語
・インドネシア語、タイ語、ベトナム語
・日本語、韓国語、中国語
たとえば、日本語では、電話に出るとき、
A さんいらっしゃいますか?ということが多いでしょう。これは英語で直訳すると、
Is Mr. A there? →Aさんはそこにいるの?と言っているにすぎません。
ですが、英語のようなロー・コンテクスト文化に分類される言語では、
May I speak to Mr. A?→私はさんと話すことが出来るでしょうか?
というように、ハッキリ物事を伝えています。
つまり、相手に何をしたいのか、理由をきっちり述べ、ぼやかさないという感じです。日本人の中にはこうやってハッキリものを言うのがあまり好きではない人もいます。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/High-_and_low-context_cultures
まとめ。
つまり、ドイツなどのロー・コンテクスト文化の言語=透明性がある
日本語などのハイ・コンテクスト文化に分類される言語=透明性がない
と覚えておけばいいかもしれません。(笑)
また、
実際にドイツ人からも、日本人は何が言いたいのかわからない。というような話もあります。
「なぜドイツ国民の46%は日本にネガティブな感情を抱くのか?ドイツ人は日本が嫌い?【ドイツの反応】」
日本人からするとなぜドイツ語の文法はこんなに複雑?なんでマニュアルのような、くどくどしい言葉を話すの?以心伝心でええやん!となります。
つまり、ドイツ語学習の過程で、嫌でも、文章作成能力が向上します。
⑦アメリカ人学生がドイツの大学に押し寄せている?
大学が無料。なのはドイツの特権。金儲でしか成り立たないアメリカの大学は、1000万以上も学費を支払わなければならない大学が存在する一方、ドイツでは、外国人に対しても一部無料。当然、ドイツ語試験に合格する必要がありますが…!
また、世界中から優秀な人材を集めている。また優秀な人が集まりやすい。このように、アメリカでもドイツを目指す人々がいたりします。
また英語とドイツ語の単語が似ているというメリットから、英語が分かる人によってはドイツ語が吸収しやすいという側面もある。
以下をご覧になれば、いかに英語とドイツ語の単語が似ているかがわかりますよん。
⑧スカンジナビアのお金持ち国家とも近く、同類と思われている
このスカンジナビアとは北欧国家のことである。スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、オランダ。これらの国々には、平均収入が日本の二倍くらいのところも。南欧に比べれば、真面目また人間が良いといったほうがいいのでしょうか?日本人のように都会で遊びたい。よりも、外でアウトドアや自然の中で楽しみたい。ような人が多いようなエリア。
これらの国々にはすぐに行くことができますし、質の良い人たちに囲まれたいなら、ドイツ語を勉強して仲良くなるのもいいかもしれません。
ポイントは、南ヨーロッパ、つまりスペインとかイタリア、ギリシャ、ぎりぎりフランスなどとは、性格が違うと言われている点である。
⑨その大企業の数!ドイツなしでは世界は動かない
自動車、電気、金融、医薬品、情報通信。。もうキリがない。
英国の歴史学者、エリックボムズボームは、20世紀はドイツの時代だったと言っているのはとても有名なお話ですよね?
https://en.wikipedia.org/wiki/Eric_Hobsbawm
日本人は、20世紀はアメリカと日本の時代だったと言いたいと思いますが(笑)
以下はほんの一部ですが・・。
・DHL
・ルフトハンザ・ドイツ航空
・SAP
・シーメンス
・ダイムラー
・メルセデス・ベンツ
・フォルクスワーゲン
・アウディ
・BMW
・ポルシェ
・シーメンス
・ベーリンガーインゲルハイム
・バイエル
・エスカーダ
・ヒューゴ・ボス
・ジル・サンダー
・アディダス
・プーマ
知っているような名前がズラーっと。。
⑩まとめ。
以前に比べ日本では学習者が減っている言語ですが、メリットはこのようにいくらでもありますね。
スペイン語とかフランス語、イタリア語などのラテン言語が向いている人と、ドイツ語やオランダ語、北欧言語が向いている人に分かれる傾向にあると思うので、どちらか選ばれるとよいと思います。
言語を学ぶ過程で、共通の人に知り合えたり、またその言語を学ぶことで、もっともっと好きになっていく。こういう感覚がとても面白いのであり、受験勉強のようなやらなきゃ!ではなく、楽しみの一つとして、やってみるのはどうだろうか。
私はそんな感じで勉強しています(^^♪
私自身も、学習者のためにドイツ語の挨拶集の記事を作りましたが、
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ドイツ語勉強しているの?と聞かれて、話が弾むことも(笑)
英語でドイツ語勉強してるんだーって思われるように、かっこつけるのもアリかも!?
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