最近、ユーチューブ動画を観ていると、やけに中国や韓国に住んでいる外国人たちが目立つ。という私も中国や韓国に住んでいた時は、外国人の友達がたくさんいた。そんなことを考えていたら、これら東アジアにおける二つの国に住んでいる外国人の種類はどのくらいいるのか?ということを書きたくなってきた。
以前、日本に住んでいる外国人ランキングも書いたけれども、西洋の国に比べれば、日本の外国人比率はものすごく低いということがわかる。
また、中国と韓国というのは、日本に住んでいると、閉鎖的な国にも思えたりするのだけれど、逆に中国や韓国からは日本こそが閉鎖的な国だとも思われている。
両国で生活をしたことがある私も、そのように感じるのである。この記事では、これら二つの国にどのくらい多くの外国人が生活しているのか?ということをざっくり知ることで、少しはこれらの国、または中国の場合は省に対する意識も変わるかもしれない。
そういう意味で、この記事が一種の参考になることを願う。
また、私は日本へ大量の移民を受け入れるのには反対の立場であるということも先に言っておこう…。(受け入れる移民の質にもよる)
ヨーロッパの移民の状況に関しては、以下の3つの記事が参考になるかもしれない。
・「親愛なる日本の友人よ。君たちの移民政策は非常に優秀だ。ドイツが日本を称賛する理由【ドイツの反応】」
・「白人はどこに?「パリはどこの国の首都ですか?」と世界で話題に【海外の反応】」
・「日本人を尊敬します。俺らスウェーデン人が、移民問題に関して日本に倣わなければならない理由【海外の反応】」
また上記のような問題がヨーロッパで起きていながらも、やはり東アジアにもっと多様な人種が入ってきてくれないか?と夢を見たりもする私である。
では、まず中国から始めよう。
中国に住んでいる外国人ランキング TOP10
10位 オーストラリア人(1万3286人)
オーストラリアという国は、西洋に思えるけれども、地理的にはアジアが一番近いので、ビジネスでやってくる人もかなり多いのだろう。
それにしても、オーストラリアの人口が台湾くらい(2000万人ちょっと)だということを考えると、中国に住むオーストラリア人は結構多いということになる。
9位 ドイツ人(1万4446人)
最近ドイツでは、アジアといえば、日本ではなく中国ということになっているようなので、この数字はあまり驚くべきでもないかもしれない。
日本に住むドイツ人が、8000人程度ということを考えれば、中国はその二倍になりつつあるということか…。
https://ja.wikipedia.org/wiki/在日ドイツ人
8位 インド人(1万5051人)
インドの人口は中国と同じくらいなので、このくらいのインド人が中国に住んでいても、なんらおかしくはない感じがする。
7位 フランス人(1万5087人)
フランス人とドイツ人の中国在住人口が同じくらい。というのはまた面白い。
またドイツ人同様、日本に住むフランス人の二倍近い数字となっている。フランス好きが多い日本人としては、中国に嫉妬する人もでてくるかもしれない…。('Д')
https://ja.wikipedia.org/wiki/在日フランス人
6位 カナダ人(1万9990人)
カナダ人の中には中華系のカナダ人もかなり多いので、もしかしたら中国在住のカナダ国籍の中には、中華系もいるのかもしれない。
5位 ベトナム人(3万6205人)
ベトナムは広東省の真下であり、それほど驚くべき数字ではない。広東省にベトナム人が多いのではないだろうか。
4位 ミャンマー人(3万9776人)
日本ではあまり注目されないミャンマー。世界地図をみてもわかるのだけれども、中国とミャンマーは、地形的にも行き来しやすくなっている。
タイと中国は繋がっていないけれども、ミャンマーは雲南省の真下で、そのまま中国が陸続きになっているような状態になっている。
そのためか、ミャンマーにも、160万人くらいの中国系ミャンマー人が住んでいる。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Chinese_people_in_Myanmar
3位 日本人(6万6159人)
上海や大連は日本人の拠点となっている。またこれらの都市は北京などに比べても、日本語学習者の割合も多い。
2位 アメリカ人(7万1493人)
アメリカ人が結構多いのには驚いた。日本の場合、日本に住んでいるアメリカ人の中に、米軍はカウントされないので、そう考えると、中国のほうがもっと多くのアメリカ人が住んでいるということになる。
ニュースを見ると、日米という言葉が良く並んでいるので、まるで世界が日米で動いているような感じがするのだけれども、これは日米同盟に限ったことであって、実際アメリカの経済パートナーは日本ではなく、中国となっている現状がある。
たとえば、2017年の貿易相手国ランキングをみても、
・アメリカの輸出国ランキング
1位 EU(18.7%)
2位 カナダ(18.3%)
3位 メキシコ(15.9%)
4位 中国(8%)
5位 日本(4.4%)
・アメリカの輸入国ランキング
1位 中国(21.4%)
2位 EU(18.9%)
3位 メキシコ(13.2%)
4位 カナダ(12.6%)
5位 日本(6%)
輸出にしても、輸入にしても、現在貿易パートナーとしてアメリカにとって重要な相手は日本ではなく中国となっている。
このような状況下では、日本よりも、今後中国に行くアメリカ人がますます増えるのだろう。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Economy_of_the_United_States
1位 韓国人(12万750人)
韓国人が多いのは、当たり前といえば当たり前だろう。なぜなら韓国企業は、上海以北に多く存在する。たとえば、北京や青島、大連、瀋陽などは、韓国系企業が多い。これらの地区には朝鮮族(中国生まれの韓国人のことを朝鮮族と言う)も多い。
また韓国語の通じる、吉林省の延辺朝鮮族自治州は、公用語が中国語と韓国語に定められているので、
「韓国でも北朝鮮でもない?ロシア国境にある、中国の【延吉】には、なぜハングルばかり?」
銀行などでも、二言語表示となっているため、韓国系企業も進出しやすく、このエリアに住んでいる朝鮮人を低賃金で雇えるので、人口が多い日本人よりも、中国進出がしやすいのではないだろうか?
Reference Site
https://zhidao.baidu.com/question/1305976163361352179.html
1位 台湾人(本当の1位…)
以下も参考になるかもしれません。
中国で外国人が多い省ランキング TOP10
10位 それ以外の地区(9万7066人)
09位 広西チワン族自治区(2万3445人)
08位 遼寧省(2万3834人)
07位 山東省(3万3098人)
06位 浙江省(3万6380人)
05位 雲南省(4万7396人)
04位 福建省(6万2564人)
03位 江蘇省(6万4177人)
02位 上海市(20万8602人)
01位 広東省(31万6138人)
このような数字となっていた。一位から語ると、広東省は中国の経済的中心部なので、特に製造業やITなどで、多くの外国人を惹きつけている。また広州市や深セン市といった中国トップクラスの都市があるほか、なんといっても香港に近いので、外国人が多いのだろう。
上海は言うまでもなく、また上海の隣にある江蘇省もおのずと外国人人口が多くなる。
福建省は、どこの国の人が来ているのだろう?ここでは台湾人はカウントされていないと考えると、少し謎である。
雲南省はミャンマー人ではないだろうか?また、山東省は韓国系企業が多く、遼寧省も日系、韓国系企業が多い。
広西チワン族自治区はベトナムの首都ハノイの真上なので、ベトナム人が多いのではないだろうか?
Reference Site
tieba.baidu.com/p/4989618179
韓国に住んでいる外国人ランキング TOP10
10位 日本人(3万7000人)
日本人って韓国に住んでいる外国人の中でも少数派。なので、韓国に住んでいるとほんと珍しがられる。
特にソウル以外に住んでいると、日本人というだけで興味を持ってくれる人っていっぱいいる。
9位 カンボジア人(3万8000人)
カンボジアって東南アジアの中でも小さい国なのに、なぜこんなにも韓国に行く人がいるのだろう?
8位 インドネシア人(4万2000人)
こういう東南アジアからの人たちが韓国の経済を下支えしているのかもしれない。私が韓国で通っていた大学にもインドネシア人がいたのだけど、
なぜか、私に対して、インドネシアでは今は日本語よりも韓国語のほうが人気だよ!と言ってきたのを覚えてる。実際は日本語学習者のほうが多いのに…。
7位 ウズベキスタン人(4万人)
ウズベキスタンは高麗人(ロシア語圏に住む朝鮮人)が多いことでも有名なので、韓国人と同じ、コリアンがたくさん来ているのかもしれない。
ちなみになぜウズベキスタンに高麗人が多いのかというと、もともとロシアに連れてこられた朝鮮人が、1937年に当時のスターリン・ソ連書記長が行った高麗人強制移住によってウズベキスタンに連れてこられた。というものだ。
Uzbekistan has an ethnic Korean population that was forcibly relocated to the region from the Soviet Far East in 1937-1938.
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Demographics_of_Uzbekistan
また、韓国では以下のような、ウズベキスタン人がテレビに出演して、韓国の差別状況を語っていたりする。(;^_^A
「なぜ差別されなきゃならないの?テロリストに間違えられたイスラム教の韓国人が、韓国のテレビで本音を暴露!【韓国の反応】」
6位 フィリピン人(5万2000人)
英語優位社会の韓国では、フィリピン人ってうまく英語学習の相手に使われていそうな感がある。私が知る限り、フィリピン人は韓国人から差別されている気がするものの、そのような英語を学びたい韓国人には人気なのではないだろうか。
一方、フィリピン人からすると、韓国という国は若者を中心に人気であり、またフィリピン人いわく、なぜフィリピンと韓国は昔、同じくらいの経済レベルの時期もあったのに、韓国だけあんなに経済発展したんだ?と、フィリピンと韓国はもともとは同レベルだと思っている人も多い。
ちなみに、以下は、韓国人がフィリピン人の若者に、かなりタブーな質問をしているインタビューである。
「フィリピン人女子に聞いてみた。日本人、韓国人、中国人のうち嫌いなのはどれですか?【韓国の反応】」
5位 タイ人(9万人)
タイ人ってさぁ、チムジルバンとか行くと、白人とかと英語でうるさくしてるんだよね…。俺らも白人の仲間入りだぜぃ!みたいな。(笑)
たまたま私が知ったタイ人がそんな感じだっただけなのかも…?
いずれにしても、私が知る限り、韓国人の輪に入れない系の白人が、タイ人とつるんでいる場合が多いのではないか?とも思ったりする。
4位 ベトナム人(12万9000人)
私の印象ではフィリピン人のほうが多いと思っていたけれども、ベトナム人のほうが東南アジア諸国の中で一番多かったという結果に。
考えてみれば、韓国とベトナムはめちゃくちゃ仲がいいという印象もある。ベトナム人女性も韓国人男性の国際結婚相手ランキングで実質上ナンバーワンだし…。
「こんなに減少?日本人の男女別、国際結婚相手国 TOP8と、韓国人の男女別、国際結婚相手国 TOP8」
「韓国人が、ベトナムと韓国(朝鮮半島)は似ていると思っている5つの理由」
3位 アメリカ人(13万7000人)
アメリカ人って韓国にたくさんいるんですよね。面積を考えれば、日本にいるよりもアメリカ人が多く感じるかもしれない。
しかも、彼らの多くは自分たちは偉い。と思っている傾向がある。けれども、韓国人女性の場合、軽く韓国人男性に遊ばれて終わりというような人もいることも確か。
結構、韓国人男性のこと語る白人や黒人が多くなっているのは、面白いかもしれない。
2位 中国人(29万9000人)
中国だか韓国だかわからないってときがあるくらい中国人多い。けど、多くの中国人は、韓国人から完全に下に見られているため、一緒につるまないことのほうが多い。
というのも、中国人の中には日本に来たいけど韓国で妥協した組みも多く、お互いに下に見ている感さえある気がする。
1位 朝鮮族(58万8000人)
この1位の朝鮮族は中国人とは完全に区別されている。けれども、中国人のおよそ二倍もいるなんて知らなかった。普段にしていれば韓国人のように思われているから、ただ気づかなかっただけかもしれない。
「お前らは、中国に住む朝鮮族についてどう思う?【韓国の反応】」
韓国の大学に通ってたとき同じクラスに、朝鮮族の女性がいて、Do As Infinity の 伴 都美子さんにほんとそっくりの人だったから、最初は日本人だと思っていた。と言ったことがある。彼女も朝鮮族なので、韓国での立場が弱く、なんかバイトとかも限られているみたいなこと言ってた気がする。
Reference Site
woossa.voolean.com/woossa/985279/page/493
マルチリンガールのコメント
中国では思ったよりも、外国人の数が少ないと感じた。また、広東省にはアフリカ人がたくさん住んでいる地域があるけれども、アフリカの特定の国から大勢がやってきているわけではないので、上のランキングには反映されなかったのか、それとも、不法滞在者がほとんどだから、上のランキングに反映されていないのかは不明。
で、韓国に関しては私の生活経験で言うと、東南アジア人をはじめ、なぜか西洋系の人たちも多かったことや、西洋の人たちは米軍関係のアメリカ人や、また英語教師が多かった。
日本でも言えることだけど、たとえば、英語のネイティブスピーカーではないオランダ人が韓国で英語教師をしていたり、また今まで会ったこともないような、南アフリカ人と教会で話したこともあったり。日本人が韓国に行くともちろん外国人になるので、結構韓国って外国人の友達作るのに適した場所かな?
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