quora という私の好きな議論サイトで、黒人が”日本人が黒人についてどう思っているのか?”という疑問を投げかけていたので、その反応を少し書いてみようと思います。
以下は黒人の回答者のコメントです。(とても興味深い)
この議論を読んでいると、日本のどこに住むかによるだろうね。けれども、日本人は一般的な外国人とは対照的に黒人に対してあまり特別な感情は持っていないように思える。
というところから始まる、
黒人のあなたが、どういう立場でいるか?どういう風に日本人に接しようとするか?で、変わってくるんじゃないかな?もし、日本の社会のルールにきちんと従っていれば、他の外国人と同じように接してくれるんじゃないかな?
一般的に外国人は、一部の日本人には受け入れられないことも多い。以下に詳しく書くけど、日本の場合、いいことのほうが多い。
日本人はレイシストだ!と叫んでいるほとんどのひとたちがヨーロッパや北米出身の人たちで、しかも自分たちの優位性に慣れている人たちである、しかもそういう人たちに限って、自分たちの国、たとえばヨーロッパや北米で、実際に人種差別をしている自分たちのことを棚に上げている。
実際に、横須賀には、日本人とアフリカ人のハーフの子供がたくさんいる。なので、黒人であるから。というのは、日本人が黒人を避けているという理由には、ならないんじゃないか?
あ、それとまず、ちょっと自分のことを話させて。
俺は、実際に、日本に数年住んでいて、大阪と京都の間にある比較的田舎のエリアにも住んでたし東京にも住んでいた。あとね、鎌倉、横須賀、江の島、箱根とか小さな町にも旅行に行ったことがある。
そういう経験から言うと、日本人が黒人やほかの外国人たちに人種差別するか?と問われるのなら、全体的には、そうではない。(他のアジアの国からくる人たちは、このことについて違う意見を持っているかもしれないが、それはこの問題とは別)
ときどき、”日本人だけ”っていうレストランがあるってネットとかで言われてるけど、俺の場合は実際にそういうのをまだ見たことがないんだ。
俺の同僚で白人のやつは、そういう”日本人だけ”っていうレストランとかに敏感でそういうのを見ると、キレるんだよね。(実際に、黒人がアメリカで受けていることが、この日本で起きている。つまり、もっとわかりやすく言うと、日本では、白人が差別される側になっているという点だ)
「お前ら、夢の国だって勘違いしてない?日本に住まないほうがいい10の理由【イタリアの反応】」
どちらかといえば、黒人として日本に住んでいると差別されることは少ないと感じる。俺はアメリカのいくつかの都市に住んでいたけれども、そっちのほうが差別されたと感じてたよ。
「人種差別はまだ続いている?アメリカに住む黒い肌に生まれてきた人たちが、決して誰にも言えないコト【海外の反応】」
関西の田舎に住んでいた時はね、みんなが俺のこと凝視してたんだ。けれど、あのエリアでは外国人が珍しかったから、それが当たり前だった。
だから、俺がアフリカ系のアメリカ人だから凝視されたっていうわけじゃないと思う。だって、関西の人は協力的だったし親切だったから。
「日本在住の外国人が、東京ではなく【大阪】にハマってしまう理由」
たとえば駅構内で迷っていたら、知らない人が近づいてきて、大丈夫?って言ってくれるし、京都では休憩時間なのにもかかわらず、ビジネスマンが俺と俺の友達に近づいてきて、20分くらい寺がどこにあるのか教えてくれた。
また別の日のことだけど、難波駅では、間違った電車に乗ったんだけど、目的の駅に着くまで一緒に付き添ってくれた。(俺はいいよ。って遠慮したんだけどね・・)
しかも、大阪の子供たちは俺がセレブであるかのように接してきた。
東京について言えば、東京はかなりコスモポリタンなのは明らかで、ほとんど凝視されることもない。たまにそういうときもあるけどね。東京人は、アジア人じゃない白人や黒人に慣れている。しかも、多くの東京人は、”ほうっておいて・・”といつも思っているので、もちろん凝視してくることなんてないよ。
しかも、こんな東京でさえも、ある日本人が俺に近づいてきて、交通システムを教えてくれたりした。日本の人々は、相手がたとえ日本語を話せなくても、礼儀正しく、他の人を尊重する。普通だったら、うざい。とかめんどうくさい。で終わっちゃうと思うんだけどね…。
(錦糸町の写真)
けどね、いいことばかりではなかったよ。家に帰る途中、何度か、警察にとめられたことがある。けど、日本人の友達が、日本人でもそういうことよくあるから大丈夫だよ。って言ってくれたりね。
俺にはまだ、こんな逸話もある。
錦糸町で自分のアパートを探せなかった時のこと。日本に到着したばかりのころで、どこに自分のアパートがあるのかわからなかったんだけど、錦糸町の人は、他人を受け入れる人の数があまり多くないように思う、なのでいろんな人に声をかけたけど、誰も助けてくれなかった。けれど、工場勤務っぽい男性が助けてくれた。夜10時のだし、外は小雨だったのにもかかわらず、俺に財布が入っている鞄などを預けて、一人で探しに行ってくれた。
これを見て私が感じたこと。
確かに、アメリカに住んでいる黒人がなぜ日本という国に憧れたりする人も多いのかがなんとなくわかってきた。アメリカでは黒人だからといった理由で、いまだにいい職につけないというのは有名な話ですが、実際に日本に住んだことのある黒人が、アメリカよりも日本のほうが差別を感じなかったというのは、新しく私が得た視点からもしれない。
一方で、確かに差別を受けている人も存在するの事実だ。そこを真剣に受け止めていくことが重要かもしれない。
「日本では白人男性と黒人男性、どっちが日本人女子にモテる? by のび太【海外の反応】」