日本のインドネシアのつながりは、日本人が思うよりも強くなってきていますが、そんなインドネシアに関心を抱く日本人がさほど多いとは思えません。
けれども、インドネシアの歴史に日本が深く関与したこと。またそれによって現在のインドネシアが存在することを考えれば、
日本ではもっとインドネシアに関心を持つ人が増えてもいいのかなと思う。
今でこそ、アセアンの統合が加速、またアセアン地域による海外からの投資が過去最高になるなど、
何かと脱中国から東南アジア諸国連合であるアセアン地域に進出する日本企業も多い中で、日本人としてもアセアンとは向き合わざるを得ない。
しかも、アセアンの半分以上の人口を有し、今後、日本と同等のGDPまでに近づくと予想される地域大国インドネシアのことを少しでも理解するということは国際人としては避けられないだろう。(私だけかしらこんなこと考えてるのは…)
是非、日本の皇室とインドネシアの大統領によるこの動画をご覧いただけたらと思う。
①インドネシア
スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(民主党)
2004年~2014年まで長期にわたってインドネシアの大統領を務めていた方です。リムジンを降りてまず一例。
直接、天皇陛下の目の前でお辞儀をするようなスタイルではありませんでしたが、天皇陛下に好印象を与えたことは間違いないはず。( ´艸`)
また、ユドヨノ大統領の夫人も、美智子さまと笑顔で会釈しているご様子。
東南アジアナンバーワンの大国と日本の皇室が、まさに面会する瞬間である。(笑)
ジョコ・ウィドド(闘争民主党)
2014年から現在に至るまで大統領を務めている。インドネシアではイケメンと言われているらしい。
2005年~2012年まで、スラカルタ市長。また、2012年~2014年までは、第15代ジャカルタ特別州知事という実績を積んできた実力派。
分かりやすく言えば、大阪の前知事、市長を務めた橋下さんのように自分の力でのし上がってきたような感覚かもしれない。
それにしても、この動画で目を引くのは女性アナウンサーの美人度が半端ない点である。( ´艸`)
面白い。
ジョコ・ウィドド大統領の場合は、天皇陛下に会釈をせずにまず握手。そして目を合わせてお互いに笑顔になった後に、やや深く長く会釈をするという動作をしている。
重苦しくない、かなり友好的な空気がそこにはあり、日本とインドネシアにおける新時代の幕開けのようにも感じられた。( ´艸`)
しかも、ジョコ・ウィドド大統領の後ろから、たくさんのインドネシア人の連れ?が、歩いているシーンも今回の来日の大きさを感じさせれらた…。
あのサウジアラビアの国王が日本に来た時に何人もの王室関係者を連れてきたような、ゾクっとする感覚…。
②フィリピン
ロドリゴ・ドゥテルテ(フィリピン民主党・国民の力)
フィリピンでは、マフィアとも呼ばれるような、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領だけれども、天皇陛下の前では、深くお辞儀をし、ものすごく礼儀正しいところに、多くの人たちが驚いたのではないだろうか。
アメリカ大統領に暴言を吐くフィリピンのドゥテルテ大統領でも、天皇陛下には深々とお辞儀!?【海外の反応】
上のようなタイトルで以前記事を作っていたけれども、この記事に統合することにした。
2017年10月31日に来日したフィリピンのドゥテルテ大統領。実はそんなドゥテルテ大統領が初来日したのは、2016年10月25日でした。そう、ちょうど天皇陛下との会見から1年前のこと。
あの頃は、米国(オバマ)への批判を繰り返すことで、世界でかなり注目されていた時期。で、2016年の来日の際、当初ドゥテルテ大統領は天皇陛下と謁見(面会)する予定だった。(謁見は日本人が好んで天皇陛下との会見に対して使う言葉…)
ちょうどこのとき、三笠宮さま(昭和天皇の弟)が逝去され、中止となったという事情がある。
上の映像の0:17を見ればわかると思うのだけれど、ドゥテルテ大統領のこのお辞儀スタイルは、オバマ大統領が初来日したときにした際の辞儀(45度)に似ているともいえる。これは確実に敬意の表れであり、心のこもったものだと私は推測。
また、この記事(ベニグノ・アキノ3世)の部分でも書いたけれども、天皇陛下はこの1年前くらいにフィリピン訪問で大歓迎を受けた際に、フィリピン軍の前で立ち止まり、無言で敬礼をするという異例の行動をしている。
ちなみに、日本のお辞儀マナーでも、45度はまさに最敬礼であり、70度まで行くと謝罪という意味と解釈されることがある。
この天皇陛下謁見のちょうど1年ほど前に中国を訪れたドゥテルテ大統領は、まさに習近平国家主席とは対等の立場で握手。
Xi gives Duterte red carpet treatment
これを比較して天皇陛下の権威!万歳!と言う人もいるが、私は違うと思う。ドゥテルテ大統領は若く見えるが実際は、すでに72歳を超えており、習近平は65歳くらいである。一方、天皇陛下は傘寿をすぎており、現在は83歳である。
また以前天皇陛下と面会できなかった分、今回こうやって天皇陛下と会見することができて、嬉しかったのだと思うし、権威というよりは、天皇家の歴史を理解していることと、天皇陛下にお辞儀をすることは、日本国民へ敬意を表すことと同じことだということを理解しているのだろう。
また、これほどフィリピンを愛し、またフィリピン人に愛されている大統領ということからもわかるように、どの国と結べばフィリピンが繁栄できるのか。ということも理解しているのかもしれない。
以下、海外の反応
■フィリピン人
我らフィリピンの大統領が天皇陛下に謁見するチャンスが与えられて誠に光栄です。
■
ドゥテルテ大統領には長生きしてほしいな…。
■日本人
なぜこういうことを日本のマスコミはあまり取り上げないのだろうか?
日本では握手とかそういう習慣はないのかな?たとえば世界の要人が天皇皇后両陛下に対して握手するとか‥。日本人だれでもいいので、教えてくれないかな?
■フィリピン人
日本とフィリピンの友好が続きますように…。
マルチリンガールのコメント
改めて、このドゥテルテ大統領のお辞儀には驚きだ。今までも、いろんな世界の代表者の天皇陛下謁見の映像を見てきたけれども、このお辞儀には何か心のこもったようなものが感じられたので、フィリピンに対してますます親近感を持ってしまった私。今後も、日本とフィリピンの関係がうまくいくことを願うばかりだ。
ベニグノ・アキノ3世(自由党)
コラソン・アキノ(1986年2月25日 – 1992年6月29日)の息子だ。ちなみに、コラソン・アキノは女性である。
2016年1月26日から30日、天皇皇后両陛下は、フィリピンをご訪問され、アキノ大統領をはじめフィリピンの国民から心温まる歓迎をお受けになり、多くの人々と心を通わせる機会をお持ちになられたとともに、戦争で亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念された。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol142/index.html
と外務省のHPにも書いてある通り、2016年にも、フィリピンで大歓迎を受けている。そのとき私が気づいた部分の動画が現在削除されてしまっていたのだけれども、
天皇陛下はフィリピン軍に敬意を表すために、一歩足を止めて、お辞儀をしたのだ。
私は、この行動が、その後に日本にやってくることになるドゥテルテ大統領のあのお辞儀に繋がっているのではないか?とも思った。
他国の軍にもお辞儀する余裕のあるエンペラーは、世界のどこをみてもいないかもしれない。こういう他の国に対する気遣いが蓄積されて、ますます皇室の存在が世界中から愛されることを望んで止まない…。
ま、闇の権力者!?と揶揄されている女王エリザベス!でも、自ら一歩踏み出すからね…。(笑)
「エリザベス女王が天皇陛下と握手する際に、自ら一歩踏み出す理由」
グロリア・マカパガル・アロヨ(ラカス)
グロリア・マカパガル・アロヨ氏は、女性の大統領である。結構、見ごたえがあるかもしれない。コメントを見ると、天皇陛下が本当に大好き。と言った肯定的なものが多い。
③ベトナム
チャン・ダイ・クアン
④シンガポール
PM Lee and Mrs Lee taking their leave of the Emperor and Empress of Japan
トニー・タン(陳慶炎)
⑤ミャンマー
テイン・セイン
President U Thein Sein attended a tea ceremony hosted by Japanese Emperor Akihito
URLだけリンクさせておいた。
⑥ミクロネシア連邦
ピーター・マーティン・クリスチャン
ミクロネシア(人口10万人程度)といえば、存在自体を忘れている人も多いのではないだろうか。ミクロネシア連邦といえば、人口は少ないものの太平洋に広大なEEZを持つ国である。
つまり太平洋諸島のボス的存在であるのがミクロネシア。オーストラリアの上に、インドネシアと、パプアニューギニアがそれぞれの領土となっているニューギニア島があるのだけれども、まさにその上にかぶさるように、東西の横幅が長いような形で島々が連なっている。
実はミクロネシアは、1914年の第一次世界大戦~第二次世界大戦が終わる数十年間、「委任統治領南洋諸島」として日本の南洋庁の下に置かれた。
そういう歴史があるということを鑑みてこの動画を見ると、このクリスチャン大統領の深々と頭を下げている瞬間は非常に印象的にも映る。
⑦インド
インディラ・ガンディー首相
で、息子にインド第9代首相を務めたラジーヴ・ガンディー、及びサンジャイ・ガンディーがおり、この政治家一族は「ネルー・ガンディー王朝」と呼ばれるようになった。となっており、事実上、ネルーさんのインドにおける功績のお陰でインドで首相になれた人物とも言えそうだ。インドの歴代首相をこの記事でちょっと整理。
①ジャワハルラール・ネルー(1947年8月15日ー1964年5月27日)
②グルザーリーラール・ナンダー(1964年5月27日ー1964年6月9日)
③ラール・バハードゥル・シャーストリー(1964年6月9日ー1966年1月11日)
④グルザーリーラール・ナンダー(1966年1月11日ー1966年1月24日)
⑤インディラ・ガンディー(1966年1月24日ー1977年5月24日)
⑥モラルジー・デーサーイー(1977年5月24日ー1979年7月28日)
⑦チョードリー・チャラン・シン(1979年7月28日ー1980年1月14日)
⑧インディラ・ガンディー(1980年1月14日ー1984年10月31日)
⑨ラジーヴ・ガンディー(1984年10月31日ー1989年12月2日)
⑩ヴィシュワナート・プラタープ・シン(1989年12月2日ー1990年11月10日)
⑪チャンドラ・シェーカル(1990年11月10日ー1991年6月21日)
⑫ナラシンハ・ラーオ(1991年6月21日ー1996年5月16日)
⑬アタル・ビハーリー・ヴァージペーイー(1996年5月16日ー1996年6月1日)
⑭デーヴェー・ガウダ(1996年6月1日ー1997年4月21日)
⑮インドラ・クマール・グジュラール(1997年4月21日ー1998年5月19日)
⑯アタル・ビハーリー・ヴァージペーイー(1998年5月19日ー2004年5月22日)
⑰マンモハン・シン(2004年5月22日ー2014年5月26日)
⑱ナレンドラ・モディ(2014年5月26日ー現職)
マンモハン・シン
2013年5月27日~30日に公式実務訪問賓客として来日したときの映像は以下。きっちりとお辞儀している。
Prime Minister Manmohan Singh meets Japanese Emperor Akihito
また、マンモハン・シンが首相だった頃には、天皇皇后両陛下がインドをご訪問されている。その際、きわめて異例の、つまり天皇皇后両陛下の政府専用機が降りるところまで直接お出迎え…。その時の映像はかなり話題になった。
Japanese Royal Couple Arrives In New Delhi For Official India Tour
もちろん事実上の中華帝国の皇帝、習近平さまや欧米と対立しても屈しないロシアの皇帝プーチンさまがインドの地に降りても、政府専用機まではお迎えには上がらない。
Chinese president Xi Jinping arrives in India
India: Putin arrives in India for Modi talks
けれども、インドでは意外なことにも、米国の大統領であるオバマ大統領の政府専用機には、レッドカーペットを事前に敷き、モディ首相が自らお出迎えになるという非常に稀な光景もあったのも事実。
つまり、日本で信じられている米国の大統領が直接、政府専用機までお出迎えする対象となるものが、
・エリザベス女王
・ローマ法王
・天皇
という説は崩れていっているのではないだろうか?つまりそんなルールはなく、大統領の気分で決めるということだ。つまり外交儀礼といわれるプロトコルが存在するか、ということすら、この現状を見ると、崩れてきているのではないか?とも思ってくるのである。
ナレンドラ・モディ
モディ首相はお辞儀すらしていない模様。あまり尊敬の念を感じていないようだ。考えてみれば、インドのほうが人口も多く将来大国になる側だ…。
それはいいけれども、モディ首相は、ウィリアム王子の手を強く握って王子の手が真っ赤に腫れてしまうというハプニングもあった…。
「高身長のウィリアム王子が天皇陛下にお辞儀するときの爽快さが、ダイアナ妃に似ていると思う理由【海外の反応】」
上の記事でも書いたけれども、次期、イギリス連邦(カナダ、ニュージーランド、オーストラリアのみ)の国家元首になるウィリアム王子に対して、イギリスの植民地時代のことは忘れていないからな?というメッセージだったとしか思えない。
で、上では明らかにお辞儀をしていなかったけれども、なんと、こちらの動画では、握手したあとに、オバマ大統領並みのお辞儀をしてるではないか…。
PM Narendra Modi Gets Rare Audience With Emperor Akihito In Tokyo
上のURLを開いて、(0:01~0:05)までをみると、深々とお辞儀している。けれども、映像を曇らせて、ハッキリお辞儀をしているのを見えなくしている。(インド側の編集だと思う…)
⑧サウジアラビア
サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ
>サウジアラビアの国王。国王級なので王室的なプロトコルでは同等扱いともいわれている。もちろんお辞儀はしていないけれども、年齢のせいもあるのか、腰が曲がっているようにも見える…。
中東から、日本に経済援助を求めにやってきたサルマン国王なんていうふうに日本のネット上では面白おかしくこの映像が使われていたのを思い出した。
いずれにしても、上の動画は日本語版だけれど、10万回以上も再生されているので、日本人の関心が高いことをうかがわせる。
サウジアラビアといえば、石油などのオイルマネーでリッチな国というイメージが非常に強いのだろうね…。
以下、調査継続中…!(2018/09/04)
ブルネイ
タイ王国
ラオス
カンボジア
マレーシア
東ティモール
この記事は、随時追加していきます(^_-)-☆
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