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日本の皇室とタイ王室は兄弟同然。「プミポン国王」に対する天皇のご訪問に対して感謝の声【タイの反応】

2017年10月14日

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日本の皇室とタイ王室は兄弟同然。「プミポン国王」に対する天皇のご訪問に対して感謝の声【タイの反応】

2017年10月14日


東南アジアの中でも最も日本人が好む国、または世界中から多くの観光客を受け入れているタイ王国。最近は、バンコクに住む日本人人口は、世界で最も多いのではないか。というレベルにまで達している。

「日本人が一番多く住む世界の都市 TOP25(1997年→2010年→2019年の比較)」

日本とタイは、民間の交流以外にも、皇室と王室の繋がりもかなり結びつきが強い。ということをこの記事では書いていきたい。

その中でも、平成になってからの上皇(明仁天皇)とタイ国王の交流を中心に、今までを振り返るのと同時に、2016年にタイでももの凄く尊敬されていたラーマ9世(プミポン国王)の死後、バンコクを訪れた当時の天皇皇后両陛下、また葬儀に参列した秋篠宮ご夫妻の流れで振り返っていきたいと思う。

 

①ラーマ9世(プミポン国王)とは

まず、ラーマ9世って一体どんな人なのというところから始めたい。というのも、タイのような比較的小さな国の国王と言えども、プミポン国王の場合、その他の皇室の君主と比較しても在位数がかなり長く、一時期、エリザベス女王や天皇と、プミポン国王だと誰が上座に座るのか?とネット上でも話題になったくらいだからだ。

「天皇、ローマ教皇、キリル1世、タイ国王、エリザベス女王、上座に座るのは誰?」

また国民からは絶大的な支持、人気を誇っていたのも忘れてはならない。そんなプミポン国王は、2016年10月13日にお亡くなりになった。

さて、平成以降、日本とタイにはどのような王室(皇室)の交流があったのか並べていきたいと思う。

②最初のご訪問がタイだった

まず、天皇が即位し、初めて訪れた国が東南アジア諸国であることはあまり知られていない。1991年9月26日~10月6日の日程で、タイ・マレーシア、インドネシアをご訪問された。

このこともあってなのか、日本は常に東南アジアにおいて強い信頼を得ているともいわれている。

「日本は何位?ロシア、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、インド、中韓が信用・信頼できる国 TOP5」

その後、中国を訪問(この訪問には賛否両論がある)そして、タイから3年後の1994年にやっとアメリカをご訪問された。

「天安門事件後、世界で孤立した中国を天皇皇后両陛下の訪中が救った説は本当なのか」

 

③天皇はその後、2回タイを訪れている

天皇は、2006年6月8日~6月15日に、シンガポール・タイを訪れている。またその後、2012年6月25日~7月1日には、皇太子殿下が、タイとラオスをご訪問した。

プミポン国王がお亡くなりになったのは、2016年10月13日。それから、2017年2月28日にベトナムご訪問のついでに、タイへお立ち寄りされる。

とはいっても、一つ覚えておいてほしいのは、プミポン国王は在位数が、70年(1946年6月9日 - 2016年10月13日)明仁天皇は、皇太子時代からずっとプミポン国王をみてきたわけである。またプミポン国王も、明仁天皇の皇太子時代を知っているわけで、同じように天皇と国王の間柄であってもやはり、プミポン国王のほうが目上の人のように、映るのではないだろうか。

そういう尊敬の意味も込めてこのタイへのお立ち寄りも実現したのかもしれない。なかなか強調されることのない皇室とタイ王室の関係だけれども、上の写真を通してみても、いかに日本とタイがうまくやっているのか。というのかが分かる。

 

③ベトナムご訪問(タイお立ち寄り)の中身

さて、今回このようにプミポン国王の死後に訪れた天皇皇后両陛下。このご訪問はタイでもかなり話題になり、感謝するものが多かったという。

まずご高齢なのにも関わらず、ベトナムご訪問の後に立ち寄ってくれたことは、まさにタイ人の心に響いたよう。

天皇皇后両陛下がどういう態度で、ラーマ10世(プミポン国王の息子)に面会したか、以下の動画で確認できる。日本人として困った時にどういう態度で外国人と接する?かというお勉強になる動画。

凄く静かな空気の中での面会だった。言葉は少ないものの、やはりこれが一流なんだなと思ってしまう。心がこもっている、まさに思いやりってこういうことなのではないだろうか。美智子さまが世界中で愛される理由もこれをみたらすぐに分かる。


「世界中で愛されている日本の皇后 (Empress) 美智子さまの英語【海外の反応】」

この動画は、プミポン国王の息子である現在のタイ国王、ラーマ10世が天皇陛下と面会する場面。きちんとお辞儀している。この当時、プミポン国王が崩御され、そのまま自動的にラーマ10世が国王となったが、このときは、称号的に同じ立場なのにもかかわらず、感謝の念を込めてお辞儀しているというわけだ。

タイ王室とは、もう家族みたいな関係なのかもしれない。

なんか天皇皇后両陛下が、ラーマ1-世の親戚のおじちゃんとおばちゃんみたいな感覚にも見えてくる。

日本もタイもひとつだぞ!みたいな。→ちょっと私妄想しすぎ…!?

日本皇室=神道
タイ王室=仏教

まさに、神道と仏教の融合にも思えてきた…。

 

④葬儀は、秋篠宮ご夫妻

2017年10月25日、秋篠宮ご夫妻は、プミポン国王の葬儀に参列している。同年2月28日に天皇皇后両陛下がタイに立ち寄っているのでそれから約半年後のことである。

その際、親王(Prince)という立場でありながら、ホワイトタイ着用だった。ちなみに、タイにおけるこの辺のルールは詳しく分からない。私はいつも、このホワイトタイとブラックタイをどのように、分けているのか考えているけれども、答えは全然見つからない状態だ。

「平成の宮中晩餐会。国王と大統領の差はない?ホワイトタイ(燕尾服)とブラックタイ(タキシード)などのドレスコードが曖昧すぎる理由」

その時の様子。アラブや西洋の王室関係者もいる中、一番前に着席。その1年後、秋篠宮殿下は、2018年12月12日~15日まで、またタイをご訪問されている。

さて、この記事は、タイへお立ち寄りになった天皇皇后両陛下への反応で締めくくりたいと思う。

 

以下、タイの反応


天皇は二人で来てくれた。ありがとう。


2人とも、本当に長生きしていますよね。


エンペラー(天皇)とキング(国王)って何が違うの?私は、日本の国王かと思っていたよ!?


天皇皇后両陛下、どうか長生きされてください。私はすべての国々の国王になりたい。


ラーマ10世と天皇陛下、何語でコミュニケーションとってるんだろう!?

 

チュラポーン氏の日本訪問(おまけ)




最後に、チュラポーン氏の日本訪問で締めくくりたいと思う。当初この記事には、この写真ではなく動画を載せていたのだけれども削除されてしまっているので、写真に張り替えた。


日本ではほとんど報じられていないこの場面。チュラポーン氏は、故プミポン国王の三女(第4子)、現在の国王ラーマ10世の妹である。

チュラポーン氏は、王族以外の男性と結婚したため、王位継承権はなし。けれどもこの写真では伝わらないかもしれないが、チュラポーン氏が美智子さまにカーテシーをした後、チークキスをしたときに、泣きついて甘えるかのように、一瞬抱き合っていたのである。

※カーテシーはもうかなり弱った感じになっている。←相当精神的につらい出来事があったのだろうか。ダイアナの爽快なカーテシーとは対照的だ。

「ダイアナ妃による天皇皇后両陛下への膝を曲げてするお辞儀 curtsy が美しすぎる【海外の反応】」


この面会の映像を見ていると、もう会った瞬間から、親戚のおばあちゃんに久しぶりにあったかのように、すごく寂しそうな顔をして、天皇皇后両陛下と面会。

何か訳ありだったのか、チュラポーン氏が美智子さまに尊敬の念を抱いていたのかは分からない。けれども、このチュラポーン氏のファッション、特徴的な顔、また包み隠さず美智子さまに甘えていた姿、どれもかなり印象的だ。

この女性、色々な写真を検索していると、本当の王室関係者なの?というくらいお嬢様っぽい格好をしていることが多いけれども、かなりの博学で、学術研究においても様々な業績を残しており、チュラポーン研究所(Chulabhorn Research Institute)の所長も勤めているそうだ。

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