今もなお、一部の日本人が白人を崇拝している時代。タイに行けば、日本人よりも優先して扱われる白人。また、一部の日本の若い女子たちが白人にコロっと落ちるのも特徴的。そんな、やりたい放題に見える白人だけれども、世の中には、白人を歓迎しない国もある。
「誰も言えない、欧米、東アジア、東南アジア、国籍や人種間におけるタブーな序列(ヒエラルキー)日本人は何位?」
以前、中国における白人の印象と、日本や韓国における白人の印象は若干違うという記事を書いたが、
「中国に「失われたローマ軍団」と呼ばれる青い目の人たちや、ブロンドの少数民族がいる理由と、中国で白人がそれほどモテない理由【海外の反応】」
この記事で紹介するのは、長い対立の歴史が根本にあり、南アフリカにおいて頂点にいた人種が、見捨てられていく現象であり、中国のとはその性格が違う。
まさに、ちょっと大げさではあるが、現在のオーストラリアにアボリジニがもっと人口が多かった場合、アボリジニが白豪主義を掲げていた白人の子孫を見捨てるような現象に近いかもしれない。
話は少しずれるが、最近、以前のような白人や日本人だけが豊かであった時代は徐々に薄れてきている。日本人の間でもかなり富の格差が激しくなっているが、白人はもっとその格差が進んでおり、
ロサンゼルスにおける現状を見ても分かるように、
「閲覧注意!!これがロサンゼルスの現実。ホームレスと売春婦、そして警察だらけ?日本では絶対に見られない光景!【海外の反応】」
アメリカでは、白人のホームレスがいたり、東南アジアで乞食をする人さえも出現している。
そういう中、なかなか注目されない南アフリカに暮らす白人の現在の状況をこの記事では紹介していきたいと思う。
①南アフリカに白人が住み着いたのは、1652年
南アフリカに白人が住み着いたのは結構古く、2019年現在から考えて、ざっくり350年くらい前となる。
当時のオランダ東インド会社が本国=東インド諸島間のオランダ艦船の供給所及び停留地としたことで始まったと。ケープタウンが、供給所となり、次第に定住者コミュニティーが増え、現在の南アフリカの白人層を構成するアフリカーナーらの祖先となった。
ここで覚えてほしいのは、現在南アフリカの公用語ともなっているアフリカーンス語は、南アフリカの現地人の言葉ではなく、1652年から、ケープ植民地を形成した、オランダ系移民を中心に、フランスのユグノー、ドイツ系プロテスタント教徒など、いわゆる宗教的自由を求めヨーロッパからアフリカに入植した人々で形成された民族集団の言葉なので、道理でオランダ語とかなり似ているわけなのである。
ちなみに、この1650年代というのは、徳川家綱の時代であり、江戸時代前期である。
上の歴史からも分かるように、基本的に南アフリカというのは、簡単に言うと、オーストラリアに白人が住み着いて先住民のアボリジニを虐殺したように、白人主体の国だということ。
②アパルトヘイトの本当の意味
まず、この記事を読み進めていく前に、もう一度差別的政策であるアパルトヘイトとはどういう意味だったのか。ということを振り返ってほしい。単なる過去の歴史として忘れてしまってはいないだろうか。この言葉の意味を真剣に考える日本人もまた珍しいと思うが…。
なんていったって、日本人からすると南アフリカという国は、ほとんど関わることがないので…。
アパルトヘイトはアフリカーンス語で「分離、隔離」を意味する言葉であり、この言葉からも分かるように、南アフリカでは人種ごとに隔離していたことがわかる。
そもそも、この地に白人はいなかったが、イギリスの植民地(1795年 - 1910年)になったのちに、1910年に、南アフリカ連邦が成立(アフリカーナ主体の国)。1961年にイギリス連邦を離脱。1994年にアパルトヘイトを撤廃。そして、再度、南アフリカがイギリス連邦に再加盟を認められた。
ちなみにオランダの植民地だった時期もあり、この辺は、バタヴィア共和国の管理下(1803–1806)にあった時代などもあり、ゴチャゴチャしすぎているので割愛する。
で、アパルトヘイトというのは、当時1948年に法制された人種隔離政策であり、白人以外の人種の政治的・社会的権利を奪い、居住区まで指定、そして、南アフリカにおいて政権を独占、事実上、白人が一番上で、それ以外の有色人種は、うまく使えるというような政策であった。
以下の記事がとても分かりやすくて勉強になった。
③南アフリカでは「名誉白人」だった日本人
アパルトヘイトをより理解するには、日本人が経済的な優位性から南アフリカでは「名誉白人」と呼ばれていたことも覚えておくべきだろう。
このような事実を知ると、よりアパルトヘイトについて知りたくなるものである。
④南アフリカ共和国における白人の割合
南アフリカの人口は、5600万人。2018年時点で、全人口の7.8%ほどを占めており、452万人ほどの白人が南アフリカに暮らしている。大阪市(269万人)と、札幌市(195万人)を足したくらいの白人が南アフリカに散らばっているわけである。
つまりもっとわかりやすく言えば、アイルランド(483万人)のような白人国家が南アフリカに丸ごとあるようなイメージを持つといいかもしれない。
つまりたとえ白人が分散されていたとしても、アフリカ大陸に、白人国家が存在するのである。
⑤逆アパルトヘイトされる一部の白人
南アフリカ共和国のクルーガーズドープという都市にあるコロネーションパークは現在、貧困な白人が集まるようになっている。この現象は、白人の絶対的優位を示していたアパルトヘイトの逆バージョンとも言われている。
人種的にいえば、世界を支配していた側の白人が、なぜアフリカでこんな貧しい生活をしている?と思うかもしれない。この動画では女性が、南アフリカではなんでも黒人優先だと語っている。
南アフリカにおける白人の貧困は以下の動画でも語られていた。このニュースは、2017年~2018年頃に、英語圏でかなり強調されるようになった。
・Trevor McDonald: Return to South Africa | White Poverty After the Apartheid | ITV
・Inside South Africa's White Displacement Camps
・White-only South African town nostalgic for apartheid
上のいくつかの動画を見ても分かるのだが、南アフリカは本当に白人が多い。日本と違って、明らかに二つ以上の人種が混在する国って本当に大変そうに見える…。
西洋国家は、あまりにも昔、いろんな国を植民地にしたせいか、その償いとして、今みたいなことになっているのは言うまでもないだろう。
そんなこともあってか、ドイツでは今頃になって焦り出しているのがわかる。けれども、ドイツは焦るのと同時に、慎重な姿勢も見せている。
「親愛なる日本の友人よ。君たちの移民政策は非常に優秀だ。ドイツが日本を称賛する理由【ドイツの反応】」
④植民地支配の代償
一見、グローバル化のような、響きの良いものにも聞こえるが、この世の中は宗教で動いていると考えると、決して調和するのが難しい。とも言えるので、またテロや色々な問題が、ヨーロッパやアメリカで起こるもしれない(´;ω;`)
私は個人的には日本に移民を受け入れるのは賛成だけれども、やはり宗教や、実際に日本社会に調和できるか?という点で考えれば、必ず現在のスウェーデンのようになってしまうと思っているので、現時点では現実的に移民を受け入れるのは反対だ…。
「日本人を尊敬します。俺らスウェーデン人が、移民問題に関して日本に倣わなければならない理由【海外の反応】」
ま、それはさておき、この南アフリカでの貧困な白人が増えている問題について、海外の人たちはどのようなコメントを残しているのだろうか。
⑤白人の貧困層が放置されている件についての反応
ここでは、上にあげたいくつかの動画の海外の反応を見ていきたいと思う。→すべて内容の焦点は、南アフリカにおいて、逆アパルトヘイトされている現在の白人について。
以下、海外の反応
■+44
白人に起きたことに対して、誰が気にするっていうの?好きにしろよー
■+15
いますぐ南アフリカから出ていけ!お前らはオーストラリアに行くのだ!
■+33
もはや白人が世界の経済をコントロールするという時代は終わったっていう証拠だな。
■+11
南アフリカの黒人は、かなりの人種差別主義者だよ。同じアフリカ人でもあり兄弟でもあるケニア人とかも差別している。
■+231
白人は怠惰だ。彼らが欲しいのは生活できる保障だけ。西洋の国では、この状況が黒人に当てはまるよね。けど、南アフリカではその逆転現象が起きている。
■+21
とても興味深い映像でした。経済的な状況が人の人生を変えるってことが分かる映像だよね。つまり、肌の色は豊かさに関係ないということだろう。
■+111(ヨーロッパ人)
この白人たち、まるでお日様の下でピクニックしている。ヨーロッパに帰っておいでなさい。
■+223
これらの白人たちがアフリカを侵略したんじゃないの。そろそろ自分たちの国に戻ってもいいと思う。
■+55
これがアメリカとヨーロッパの将来だよ。白人がどんどん虐殺されていくんだ。
■+145
こういうのも悪くないんじゃない。黙示録のようだね、まさに起こるべくして起きた事象
■+110
ヨーロッパに住んでいるアフリカ人は、ヨーロッパに自分たちの居場所を欲している。そしてそれを主張している。けど、この動画を観ると、この白人たちもアフリカに自分の居場所を欲しがっている。お互い様じゃない?
■+1154
自分たちの祖先が生まれたヨーロッパに帰ればいいだけの話じゃん…。
■+32(アメリカ人)
白人が目覚めない限り、この南アフリカでの現状は、アメリカの将来だぞ?お前らが目覚めない限り、こうやって白人もアメリカから追い出されるんだぞ?
⑥白人にNO!を突き付ける国
上の映像は、南アフリカでいかに黒人が白人のことを嫌っているかが分かる映像としてあげられていた。有色人種には自分の電話を使わせているのに、白人が貸して!っていうと無視するか、ダメ。という感じ。南アフリカでは現在こんなことが起きていたのだね…。
また話は戻るが、コメントを見ていてかなり驚いた。まさか、これが将来のヨーロッパとか、将来のアメリカなんだよ。って思っている人がいたとは…。
確かに、今後世界のパワーバランスがますます変わっていく中で、白人の優位性はどんどん崩れていくのかもしれない。
つまり、これを見て理解してほしいのは、日本やタイのように、白人を崇拝する国もあれば、南アフリカのように、白人にNO!!をつきつける厳しい国も存在するということなのである。
以下、海外の反応
■+6755
これってヤラせ?白人男性が黒人に電話を貸してって聞いた後に、すぐに他の男性が貸してって言うと、聞いている側も絶対に不自然に思わない??
■+714(ニューオリンズ在住の白人系アメリカ人)
俺はニューオリンズに住んでるんだけど、黒人が俺ら白人の地区によく来るが、俺らが黒人の地区に行ったら、問題になるっていうのは、不思議なんだよな…。これがアメリカの実態だぜ…。
■+242
多分だけど、もしホットな白人女性だったら、絶対に電話貸していただろうな…。
■+1507
俺は黒人だけど、白人もヒスパニックも関係なく、俺は平等に扱ってたよ…。
⑥怯えて暮らす白人系南アフリカ人
以下の動画でも、白人が怯えながら暮らしている実態を描き出していた。というのも、白人の南アフリカ人で、農家を営んでいたものが、殺害されるということが起きたからだ。
White farmers in South Africa live in fear of attack
以下、海外の反応
■+496
やっと主要メディアがこれを報道し始めたね。ま、BBCはいまだにこの問題を報道していないけどね…。
■+322
一番の解決策は、農家らを皆イギリスに移住させることだろう。
■+187
南アフリカから白人系の農家がいなくなった状況をみてみよう。経済どうなるかな?
■+123
悲しいよね。単純に嫉妬からくる差別って。白人系の南アフリカ人は、80%もの黒人を雇っているのに。
■+39
黒人は何百年も前に盗まれた土地を取り戻そうとしているのではないだろうか?
⑦ジニ係数でトップクラスの格差社会
ちなみに、話は白人とは逸れるが、南アフリカはジニ係数で、トップクラスとなっている。つまり、富を有する一部の人たちが、大多数の人口の持っている合計くらい持っているということである。ちなみに、シンガポールや香港なども、ジニ係数が高い国として有名。
南アフリカでアパルトヘイトが廃止されたのが、割と最近であるということ。これは、いまだに一部の白人に、土地(農地なども含む)や、教育格差で優位な部分が残っていることからも、ここが富の格差を生んでいるともいわれている。
とはいっても、アパルトヘイト以降は、黒人と白人の富の格差は以前よりも解消されたとも言われている。
Inequality in post-apartheid South Africa
⑧インドネシアにおける中華系の状況に似ている
インドネシアにも、南アフリカにおける白人に似た状況がある。それが、中華系インドネシア人の存在だ。オーストロネシア系のインドネシア人と、モンゴロイド系の中国人ではやはり人種が違い、肌の色も、インドネシア人は暗く、中華系は明るい。まるで、黒人の国に白人がいる。それくらい中華系インドネシア人の存在は目立つ。
また、中華系インドネシア人は、インドネシアの富の大部分を所有しているとも言われ、インドネシア人の間では、特別視されている。
なので、インドネシアでは危機が起きるたびに、中華系インドネシア人がその標的になるという事件が3回以上も起きた。
「なぜインドネシアは日本に占領されたのに、中国人が嫌いで日本人のことは好きなのですか?【海外の反応】」
⑨日本の今後はどうなるのか
日本も今後、移民を受け入れるか、受け入れないかの選択に迫られる。というのも、人口が減れば、中国の脅威に対するパワーは減っていくし、GDPも下がれば、国際的影響力も減っていく。また、何よりも税収が増えないので、これから高齢化していく多くの日本人に使うお金が無くなってしまうからだ…。
2020年の東京オリンピックが終わったくらいに、おそらく移民受け入れの議論が活発化し、10年前TPPに反対だったのに現在日本がTPPを主導しているかのように、移民も新しい形で受け入れ開始が始まっていくだろう。
またLGBT、女性の社会進出的な議論も増し、今とは少し違った未来がやってくると私は見ている…。
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永田さん
豊かさを謳歌している時代はやがて終焉を迎えますよ、アメリカの人口構成ヒスパニックが台頭してきていつまでもアングロ・サクソンが豊かさを独り占めしている時代はやがて逆転の可能性がありますと思いますね。
加藤さん
アメリカでも貧困に喘いでいる白人も増えてるらしいけど南アフリカは特殊じゃない?
北原さん
再び、奢れるもの、久しがらずですかね。大谷さんの解説が入りそう!??
浅田さん
まあ、文明的には白人が下に見られていた時代もあるから、また時代が回って来てもおかしくは無いのかも
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