日本人がロシアという国を考えるとき、ほとんどの人がモスクワや、サンクトペテルブルクなどの大都市周辺を思い浮かべているのではないだろうか?
実際、ロシアは巨大な国土を有しているけれども、人口のほとんどはモスクワと、サンクトペテルブルク周辺の、いわゆるヨーロッパロシアに集まっているのはもちろん事実である。
「ロシアはヨーロッパ、それともアジア?【ロシア人の反応】」
けれども、最近私がロシア関連の記事を作っていた時、どうしても説明できないことがあった。それが「サハ共和国」の存在だ。
なぜロシアは国なのに、フィンランド共和国とか、南アフリカ共和国、それこそ朝鮮民主主義人民共和国みたいな、共和国がロシア連邦の中にいくつもあるの?
サハ共和国は独立国じゃないの?という不思議な疑問が湧いてきたのだ…。
写真はサハ人の女性。
サハ人が多く住む北海道の真上にあるサハ共和国には、このような美女がたくさん住んでいる。こういう写真を見てしまうと、同じモンゴロイド系の日本人である私からすれば、ますます興味深いものに映る。
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)と日本人はなぜ似ている?」
で、話は戻って、ロシアにはいくつもの共和国があるのだけれども、どうせだから、ロシアの共和国全部覚えっちゃおう!ってことになったのね。そんな私は現在ロシア語を勉強中なのだし…。
そのほうがロシア語の勉強していても楽しくなりそうだし、今までロシア=ひとつだと思っていたのが、このように、共和国によって民族も文化も違うっていうことがわかるだけでもっとロシア語が楽しくなると思ってね…(*´ω`*)
それにしても上の写真、どう考えても、日本人にそっくりだわぁ。。しかも、目小さいからアイラインでうまく、引き立てているのも印象的。→この写真は、もしかしたらその現地に住んでいる民族に、プロのスタイリストが化粧を施して撮影している可能性もあり。
では、ロシアにある22つの共和国を知るべく、色々書いていこう。
①ロシア連邦には22の共和国がある
この写真を見ても分かるように、ロシア連邦には東から西までいたるところに共和国が存在する。
ロシア連邦の中には、以下の共和国がある。()内は人口
①アディゲ共和国(45万3052人)
②アルタイ共和国(21万8039人)
③バシコルトスタン共和国(406万3676人)
④ブリヤート共和国(98万4870人)→日本人の祖先と噂されることもある
⑤ダゲスタン共和国(306万4394人)
⑥イングーシ共和国(48万7836人)
⑦カバルダ・バルカル共和国(86万5916人)
⑧カルムイク共和国(27万5390人)
⑨カラチャイ・チェルケス共和国(46万6056人)
⑩カカレリア共和国(62万2433人)
⑪コミ共和国(84万0788人)
⑫マリ・エル共和国(68万2202人)
⑬モルドヴィア共和国(80万3726人)
⑭サハ共和国(ヤクート共和国)(96万4252人)
⑮北オセチア共和国(70万1940人)
⑯タタールスタン共和国(389万3756人)
⑰トゥヴァ共和国(32万1597人)
⑱ウドムルト共和国(151万3288人)
⑲ハカス共和国(53万7404人)
⑳チェチェン共和国(143万5733人)
㉑チュヴァシ共和国(123万0479人)
㉒クリミア共和国(ウクライナと帰属係争中)(191万3989人)
で、これらすべての共和国の人口を合計すると、「2632万人」ほどになった。特に、この中で、バシコルトスタン共和国、ダゲスタン共和国、タタールスタン共和国などは、300万人の人口を超えているので、人口的な部分から見れば、いわばヨーロッパで言う、小国規模の国家と変わらない。(ちなみにモンゴルも人口300万人程度)
人口は、最新のロシア語版から抜粋。
Республика в составе Российской Федерации
で、これをみていると、私は当然いきつくであろう不思議な感覚になってしまった。そう。朝鮮民主主義人民共和国も実際はロシア連邦に組み込まれているのではないか?という疑問だ。( ´艸`)/
というのも、ロシアは表向き北朝鮮を批判しているけれども、まだまだ裏で繋がっているということはよくテレビでも聞くし…。またロシアは朝鮮民族を自国の民族として認定してもいる。
「顔は韓国人なのにロシア語しか話せない?ロシアに暮らす【高麗人】の生活と、結婚式に密着!【海外の反応】」
なので、この記事ではあえて、
②朝鮮民主主義人民共和国(2537万人)→23番目の共和国
といれたいところだ。( ´艸`)
つまり、ロシアとものすごく結びつきが強い朝鮮民主主義共和国は、ロシアにおける23番目の共和国と考えてしまっている私は、頭おかしいだろうか?
ま、それは冗談として、ロシア国内にこんなにも共和国が存在しているなんて知っている人はあまりいないのではないか?
で、なぜこんなに共和国がかるのか?というのは、普通に考えたらわかるような問題かもしれないけれども、ソ連時代の名残だ。
ソ連が崩壊して周辺国が結構独立したけれども、もしそれら周辺国、たとえばカザフスタンやウクライナなどが独立していなかったら上のリストに入っていたことだろう。( ´艸`)
ちなみに、電子居住権で話題のエストニア共和国もかつてはソ連であった…。
エストニアが現在電子居住権を世界中に広めている理由に、これ以上、ロシアに侵略されないため、せめてオンライン上で世界中からエストニア住民をかき集めようということなのだ。
つまり、もしエストニアという領土が今後ロシアに再び侵略されてしまったとしても、エストニアという国家は、オンライン上で存在しているから。という考え。(ユダヤ人的発想…)
※余談だけど、ソ連崩壊後、ロシア国内にいた多くのユダヤ人が、イスラエルに移住したため、イスラエルではロシア語が多くの人に使われているので、ロシア語を勉強しても、イスラエルや中央アジアの比較的暖かい国も楽しめるよ。
「ノーベル賞の20%、世界の富の分配、産業の独占。日本人はユダヤ人(失われた10支族)説まで、ユダヤに関する知識 TOP10」
さて、以下にもロシアの特徴的ないくつかの共和国を紹介していこう。
③日本人の先祖?かもしれない「アルタイ人」
https://altaipilgrim.wordpress.com/2012/06/08/spiritual-wisdom-from-the-altai-mountains/
この写真はアルタイ人の男性。ロシアにも人口7万人ほどしかいない民族ではあるが、このアルタイ族ってどこかで聞いたことがないだろうか。
そう、言語学を少しかじったことのある人なら、「アルタイ諸語」という言葉を聞いたことがあるだろう。
日本語や、朝鮮語もかつてはアルタイ諸語と言われたことがあり、トルコ語やモンゴル語と親戚などと言われていたが現在はそれが否定されている。
また、なぜ日本人の先祖なのか?と言われていることに関しては、このアルタイ人には、日本人、アイヌ民族、チベット人、アンダマン人にしかみられないような、Y染色体のハプログループDが、5%ほどみられることだ。
「日本人は黒人?日本人と同じ【ハプログループ D】を持つ、チベット人と、アンダマン諸島のオンガン人(ジャラワ族、オンゲ族)」
ちなみに、現在のアルタイ人は、上の写真のようなモンゴロイド系の人もいるけれども、その多くは白人と混ざったような感じになっている。
それでも、東アジアの中で中国人や韓国人にほとんどみられない父系のDNAつまり、Y染色体のハプログループDが、アルタイ人に入っていることから、日本人の先祖説にもなっている。
最後に。上の男性の写真。今上天皇(平成天皇)の顔にそっくりではないだろうか?( ´艸`)
④ロシア最大の少数民族「タタール人」
「ロシアの少数民族の人口順位 TOP57(イケメン、美女写真付き)」という記事でも以前書いたのだけれども、ロシア最大の少数民族がタタール人である。
現在タタール人というのはたくさん種類がいて、中国の少数民族でも、タタール族がいたりもする。宗教も、住んでいる地域も結構分かれているのがタタール族の特徴なのだけれども、その多くが、主にタタールスタン共和国や、バシコルトスタン共和国に集中している。これら二つの共和国は、カザフスタン北西部にあり、この二つの共和国は隣り合わせになっている。
ちなみにカザフスタンには、日本人に似ている人も多く、カザフスタン南部のキルギスは、日本とキルギスは兄弟と呼ばれるほど、日本人に顔が似ている人が多い。
「中央アジア(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン)の美女・イケメン TOP25」
⑤日本人バイカル湖畔起源説で有名な、ブリヤート共和国
アルタイ共和国と同じように、日本人起源説としてよく登場するのが、ブリヤート共和国。ここには、日本人起源説でよく唱えられるバイカル湖があるのだ。
この二人の少年はブリヤート人。顔つきが、日本人似ていない??髪の毛もサラサラ。( ´艸`)現在ブリヤート人はロシアに50万人ほどしかいないが、それでもアルタイ人よりは全然多い。
現在のブリヤート人は白人と混血しているので、上のような人たちがたくさんいるというわけではないものの、やはり日本人と顔が似ているので、実際にブリヤート共和国に足を運んだ人は、あまりにも日本人似ていることに驚くのだという。
「意外に知られていない、日本人に顔が似ている民族・国家 TOP10」
人民日報によると、これがブリヤート人の中でも平均顔の上を行く美人なのだそう。確かに西洋でも通じそうな顔だ。
sz.people.com.cn/n2/2016/0817/c202846-28850574-2.html
西洋ではアゴがシッカリした女性がモテるということを考えれば、やはりこういう、ツングース系??は、日本人女性よりも外見的に西洋でウケるのかもしれない。→ファッションモデルに上のブリヤート人女性みたいな人って結構多い…。
頬骨がきちんと出ていて、いかにも、骨がシッカリしていまーす!っていう顔が、特徴的。
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
⑥共和国よりも下のランクは、「自治管区」
この記事では共和国を中心に書いていったけれども、その下がある。それが自治管区だ。
・チュクチ自治管区
・ハンティ・マンシ自治管区
・ネネツ自治管区
・ヤマロ・ネネツ自治管区
この中で私があえて紹介したい自治管区と言えば、やはりチュクチ自治菅区だろう。以下の記事でも紹介したが、
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)やチュクチ人は、日本人はなぜ似ている?」
日本人に近い人たちが住んでいる。また鼻と鼻をくっつけあってする挨拶みたいなのも印象的で、面白い。北海道の真上にこんな場所があるなんて想像したこともなかった人が多いのではないだろうか。
とはいっても、人口は、たったの約53,000人ほどと少なく、人口密度が極めて少ない。
そして自治管区ではないが、ロシアには自治州というのもある。
ロシア連邦唯一の自治州でもある「ユダヤ自治州」がある。ロシアって本当に、巨大だ…(^^;→このユダヤ自治州は、当初、ソ連がユダヤ人をシベリアで肉体労働させようとしたが、頭を使うことを得意とするユダヤ人は、肉体労働では全く使えなく、ロシア人が極寒の地で、ユダヤ人を放り投げ、餓死させようとしたところを日本人が救ったという話もあり、いまだに日本人の「樋口季一郎」はユダヤ人の間で知られている。
「日本史には出てこない、日本人が世界で称賛・尊敬される理由と、現代版のサムライ TOP9」
一方、杉原千畝の名前を知っている日本人は多くても、彼の名前を知っている日本人は結構少ない。
⑦ロシア人=白人は間違い
最後に言っておきたいけれども、ロシア人=白人と思うのは今後やめよう。確かにロシア連邦の最大の民族集団はスラブ系ロシア人である。
「ロシアにおける美の基準を検証。ロシアの美女TOP20」
けれども日本と違うのは、民族が多様であるということ。そして国土が広く、その土地によって土着文化が違うことだ。
日本の真上にあるシベリア地区では、表上はロシア正教会(キリスト教)だったりするけれども、その土地から昔から伝わっている風習や、信仰、迷信などはまだ残っている。
そういうことからもわかるように、表上はロシアであってもその土地に住んでいる人たちは、また別の国の人のようにも見えるということ。
※インドネシアがヒンドゥー教を日常生活に取り入れつつも、宗教上はイスラム教国家という偽イスラム国家という状況と少し似ている。
そういうことをロシア語を勉強しながら考えたりするのが楽しい。って、ロシア語勉強していると、ここまで掘り下げないと気が済まなくてね…。
今回共和国をたくさん紹介したわけだけど、その中には、モンゴル(300万人)を超える人口のものも多く存在するので、より興味を持っていただけたらと思いますわ(*´ω`*)
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「韓国人とは違う?日本人にある遺伝子、Y染色体(父系)とミトコンドリア(母系)「ハプログループ」を調査。あなたは、どれに当てはまりますか?」