けれども多くの場合、英語以外にも他の言語が公用語に指定されているなど、必ずしも英語ネイティブとは言えない国も多い。意外にも、こういう国よりも、英語を公用語としていない国の英語力のほうがもっと高い場合もある。(オランダなど)ちなみにオランダは日本人を優遇している条約がまだ生きているので、ヨーロッパで起業したい人は、英語が通じ、労働環境がよく、地理的にも好立地なオランダはお勧めである。
「オランダがスイスと日本だけに「最恵国待遇」を与える理由と、フリーランス(起業家)にとって「ベルリン」よりお勧めな理由」
また、たとえば私が先日行ってきた英語が公用語の香港。3つ星程度のホテルに泊まったということもあってか、受付スタッフの英語がひどすぎて、彼女自身も自分の英語が通じないことにいら立っている様子だった。(4つ星ホテルに変えた途端、英語レベルは上がったが…)
特に色んな国を回っていて感じるのは、英語が上手ではない国でも教育レベルによって英語が話せる人が多かったりする点だろう。例えばインドネシアの地方都市でも、中間層以上の人たちしか来ないモールなんかは、一般のお客さんに話しかけても英語が通じることが多く、日本人で英語がうまいと言われている人と何ら変わらない場合もある。
で、話は戻って、国家の英語力ランキングは色々でているため、ランキングサイトのごとに順位が変動するので、私の記事では、「EF EPI ランキング」に沿って書いていこうと思う。
また私のコメントも載せることで、何らかの参考にしてもらいたい。
ちなみに、これを知ることで、英語ネイティブの国ではなくても、英語で生活ができるので不安が解消されるし、物価が安くて英語の勉強できる場所ないかなぁ。という人はある意味参考になるかもしれない。
けど、やっぱり私のように海外を転々しながら仕事をしている人にとっては、どの国の英語力が高いかということを知るのは大変心強いのである。
ということもあって、自分自身のために書いたのが以下である(^_-)-☆→※日本人が関心の内容な国の部分はコメント書いていないので…。
【低いグループ】(48.52点~52.28点)
50位 パキスタン
パキスタンはもともとインドだった国であるが、分離語、インドとは英語力の差がかなりでてしまっている。
49位 日本
2017年のランキングでは、37位だった日本が順位を下げているのは、他の国の英語力が相対的に高まったからだろう。
東南アジアや韓国に暮らしていると思うことは、日本人は英語を学ばなくてもいい民族。というふうに思えることだ。発展途上国では英語を学ばなければ生きてはいけないし、ヨーロッパの国々も小国の集まりなので自ずと英語を学ばなければならない。
日本の場合、一部の英語堪能者がしっかり英語を駆使して頑張ってくれればいい。という印象も受ける。
けれども、今の時代自分で情報を取りに行かなければならないので、是非英語を勉強していくべきだろう。
48位 台湾
台湾は日本人が思っているほど英語が上手ではないことがこのランキングで判明した…。
47位 中国
中国は人口が多いのでこのような数字になっているが、上海や北京には英語が話せる若者は結構多い気がする。少なくても日本よりは…。
46位 チリ
45位 グルジア
【中級のグループ】(53.13点~57.34点)
44位 マカオ
43位 ウクライナ
42位 ロシア
ロシアは意外と英語力が低い国である。つまりロシア旅行に行くには簡単なロシア語をいくつか覚えていかなければならない。
逆を言えば、ロシア語を学ぼうとしている人にとってはロシア留学に行くことは、かなり効率が良い。なぜなら英語が話せない人と接することになる確率が高いからだ。
41位 ベトナム
40位 ウルグアイ
39位 セネガル
38位 ベラルーシ
37位 ドミニカ共和国
36位 コスタリカ
35位 フランス
フランス人は英語が話せるけど絶対に話そうとしない。というのは日本人が勝手に作り上げた話であり、フランス人の中には英語が全然できない人が多い。けれども、日本にやってくるフランス人は教育レベルが高い場合が多いので、彼らは英語が堪能である。
34位 イタリア
33位 レバノン
32位 スペイン
31位 韓国
全体的に日本よりも韓国のほうが英語が通じるのは本当である。けれども外国人からすれば韓国人の英語も日本人の英語も変わらないと思われている。
けど韓国人の場合は、日本人よりはもっと積極的に英語で話しかけてくれる点かもしれない。ま、他の国から見たら大差はないのだけどね…。
若者を中心に英語を話したい韓国人が結構多いので、韓国に英語留学した私のように、生きた英語を仕事に生かすことも可能。
30位 香港
香港の公用語は、一応英語であるが、もともとは広東語を話す人たちなので、必ずしも英語が通じるとは限らない。少なくても私は、全体的には英語があまり通じないと感じた。
29位 ナイジェリア
ナイジェリアの公用語は英語であるが、500もの言語が、それぞれの民族間で話されている国でもあり、皆が英語を話すわけではないということが分かる。
28位 インド
インドに英語留学しようとか、インドで英語を勉強しよう!っていう人がいたりするけれども、この数字を見る限り、インドの英語力はそれほど高くないと言える。
もちろん大学など英語で授業を行うので、教育レベルによってではあるが…。それでも人口が多いにしては、レベルが高い。
なのでバンガロールなどの教育レベルが高い都市に限って言えば、快適に英語生活ができるかもしれない。
【高いグループ】(57.58点~62.45点)
27位 アルゼンチン
26位 リトアニア
25位 ブルガリア
24位 スロバキア
23位 ギリシャ
22位 マレーシア
やはり日本人が気になるところと言えば、マレーシアだろう。マレーシアは英語を公用語としているが、マレー語が一番重要な言語であり、25%ほどいる中華系も、中国語を話すような国。
もともとマレーシアだったシンガポールのほうが英語能力が高いというのは、マレー系を優遇する政策をしているからだろう。最近その体制にも変化が見えてきて、今後マレーシアが少しずつシンガポールのような国に代わっていく可能性も否定できない。
「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」
21位 ハンガリー
20位 チェコ
19位 ポルトガル
18位 セルビア
17位 クロアチア
16位 ルーマニア
15位 フィリピン
事実上、アジア太平洋地区で一番英語が通じる場所がフィリピンと言えるかもしれない。シンガポールは国というよりは都市国家であり、比較の対象にはできないというのが私の持論。
ちなみにフィリピンは英語が公用語ということもあるが、家族間ではタガログ語やセブアノ語を話すので、英語を話すのが簡単!というわけでもないだろう。
けれどもフィリピンは経済発展していている最中とはいえ、体質そのものが海外に依存しているので、英語のステータスが非常に高く、英語に依存している国の典型だとも思う。
ちなみに東南アジアではモールなどに行くと、英語ができる人が結構多い。教育レベルの高い人たちが比較的集まりやすいからだ。
以下の動画の中にも、一般のフィリピン女子たちが結構流暢な英語で話している。→フィリピン人のイメージ変わっちゃうかも。オシャレすぎて…w
「フィリピン人女子に聞いてみた。日本人、韓国人、中国人のうち嫌いなのはどれですか?【韓国の反応】」
14位 スイス
スイスはマルチリンガル国家(フランス語・ドイツ語・イタリア語・ロマンス語)であるが、それに加え英語もできるとなると、まさにマルチリンガルにとっては天国のような場所かもしれない。( ´艸`)
13位 ポーランド
2017年版ではポーランドはランクインされていなかった。もしかしたら評価の対象になっていなかったのかも。2018年版でいきなり上位にポーランドがでてきてビックリ。
ちなみに、ポーランドは英語が通じるだけでなく、親日国としても有名。→ヨーロッパではトルコやフランスなどと並び、日本への好感度は高いと言われている。
以下、【非常に高いグループ】(63.13点~70.72点)
12位 オーストリア
オーストリアと言えば、ドイツ語圏なので、オーストリア人にとって英語を操ることは日本人が英語を操るよりも難しくはない。
11位 ベルギー
ベルギーと言えば、フランスと同じフランス語圏。この同じフランス語を話すフランスよりも上な理由は、おそらく人口がフランスほど多くないので英語を学ばなければならないという状況に置かれているためではないだろうか。
またベルギーの北には英語を操る国で有名なオランダがあり、地理的にベルギーはイギリスにも近い。
10位 ドイツ
よく日本人のブログで、ドイツ人は皆英語話せるよ~と言っている人を見かけるが、それは大都市で日本人がよく行く場所に限ってであり、ドイツ人でも英語ができない人は結構多い。けれども日本に比べればやはり英語は通じやすく、英語が分かればベルリンで起業もできる。(ベルリン市が手続きを英語でサポートしているため)
09位 スロベニア
スロベニアと言えば、イタリア北部と国境を接する国である。地理的にはイタリアに隣接していて、しかも英語とは違うスラヴ語派の言語(スロベニア)を話す人たちの英語力が高いのは、人口が200万人ほどしかいなく、英語に頼らざるを得ない国だからかもしれない。
ちなみに、スロベニアはスラブ語派の言語(ロシア語とか東欧の言語)の中でも、一番英語が上手な人が多いだけでなく、一人当たりのGDPも、スラブ語派圏内で最も高い。
8位 フィンランド
北欧の中でもフィンランドが低くなっているのは、フィンランド語が英語とは違うウラル語族の言語だからということが言えるかもしれない。
7位 ルクセンブルグ
人口57万人の小さな国なので、コメントは割愛。
6位 南アフリカ
南アフリカは、2017年の順位が8位だったが、2018年には、6位に上昇。南アフリカの大学でアフリカーンス語以外、英語による授業の増加意識が増え始めてきていることが原因とも言われている。
事実上、アフリカ大陸で一番英語が通じる国と言えるかもしれない。
5位 デンマーク
デンマークと言えば、ドイツ北部であり、ドイツ人と似ているのかなとも思ってしまうけれども、ドイツよりも英語力が高い。
4位 ノルウェー
ノルウェーでは英語が流暢な人が多い。その理由は、同じゲルマン語族の言語であること以上に、英語と同じストレス・タイミング言語だということが大きいのかもしれない。
「プロソディ / 発音 / アクセント / イントネーション (抑揚) / ピッチ。これらの意味の違いと役割 」
3位 シンガポール
英語が公用語の国なので当たり前とも言える。もともとマレーシアの最南端だったシンガポールだが、同じように英語が公用語に指定されているマレーシアよりも、英語が通じることがこのランキングから分かる。
2位 オランダ
オランダの英語力はドイツよりも高い。
1位 スウェーデン
スカンジナビア最大の人口を抱えるスウェーデンが1位だった。
以下、50位にランクインされなかった国々
これらの国に行くときは注意が必要である。英語で話しかけても通じない場合があるので…。基準としては、日本人よりも英語ができない人たちが多い国である。と考えればいいかも…。
ラオス、イラク、リビア、カンボジア、アルジェリア、カメルーン、クウェート、アンゴラ、サウジアラビア、モンゴル、オマーン、エルサルバドル、ベネズエラ、カザフスタン、エジプト、イラン、アゼルバイジャン、ヨルダン、トルコ、スリランカ、モロッコ、カタール、シリア、アラブ首長国連邦、チュニジア、エクアドル、グアテマラ、タイ、パキスタン、コロンビア
この中で日本人が行く確率が高い国と言えば、タイ、アラブ首長国連邦くらいだろうか。特にタイは、私の場合は、観光スポットのためか、英語は比較的通じた。けれども、全体的に見えるとタイは英語が分からない人がほとんどだと思う。
マルチリンガールのコメント
このランキングを見て思ったことは、英語が苦手な国には、アラビア語圏と、スペイン語圏が非常に多いという点。そもそもアラビア語とスペイン語はそれぞれ20ヵ国以上で公用語となっているけれども、日本ではそれほど学ばれていない。何かを新しい国で開拓したい人には、この二つの言語の習得をお勧めしたいと個人的には思う。(こういう、どの外国語を学ぶのがメリットなのか、ということも、こういう英語力ランキングを見て判断できるいいところである)
「スペイン語を勉強するメリット、需要、重要性」
「アラビア語を勉強するメリット、需要、重要性」
またロシアでも英語を理解する人が非常に少ないのも注目。これはロシア語を勉強するチャンスとも言える。
またよくフランス人は英語を話したがらない。と聞くが、それは英語ができないから。ということは、日本ではあまり知られていない。
白人なら誰でも英語が上手。と勝手なイメージを作っている日本人なのでね…。
そう。フランス人の中には、フランス語しか話さない!というプライドの高い人も、少しはいるかもしれないが、ほとんどの場合、英語が苦手なのだ。
なので、フランスでフランス語を一生懸命話してあげるとかなり喜んでくれる。もちろん、イタリアやスペインで現地の言葉を話した場合、もっと喜んでくれるだろう。
で、最後によく日本とも比べられる韓国。韓国はソウルを中心に英語が話せる人の割合が日本よりも高くなっているのは確実だ。
以下はほんの一例だが、
日韓を行き来する私としては、もちろん韓国でも英語が話せない人がたくさんいるのを知っているが、話せる人は日本人で英語が話せる人よりも流暢なイメージがある。
また韓国では中国や日本に挟まれているがゆえに、自分たちは欧米路線になるべきだ!と考えている層が多く、そういうものが英語教育に拍車をかけてくるものとみられる。(韓国からでて他の先進国に移住したい人たちも日本と違って多い)
また韓国の英語レベルは香港と同等になっているが、香港の英語レベルは非常に下がっている一方、韓国がかなり英語教育に力を入れていることをみても、納得のいく数値である。他の記事でも書いたが、韓国は英語教師にとって天国のような待遇の良い国であり、多くの白人が出稼ぎに韓国語を選ぶのだ。(以下にまとめてある)
「世界では韓国が優秀!と思われている?海外からみた韓国の評判 TOP13」
日本語と韓国語は似ているのにもかかわらず、日本人のほうが英語力が低い数値となっているのは、まだ日本では英語がなくても生きていける社会だからだ。
と個人的には思う。(英語がないと就職できない国が多い中、日本はまだ内需が強い)。けれども、日本は人口が今後2050年までに2000万人(オーストラリアや台湾に匹敵する人口)減ったり、
相対的に日本のGDPが減っていくことを考えると、英語スキルが今以上に求められる社会になっていく。と思う。
それは英語を使って仕事をするというより、英語を使って情報をもっと吸収し生かしていくことだろう。
ちなみにアジアで英語力が高い国として、フィリピンやマレーシアなどが目立つ。日本人は、これらの国をうまく活用して英語力を伸ばす努力をしてもいいかもしれない。
彼らは日本人が大好きなので、こちらからコミュニケーションを取ろうと努力すればすぐに英語環境を構築できるだろう。
最後に、オランダの存在はかなり大きい。オランダはドイツよりも一人当たりのGDPが高いうえ、平均身長も高く、英語力も高いのだから…。
そういう部分を見ると、オランダはドイツの先を行っているようにも見えるよね…。→ドイツ人ってヨーロッパで俺らが一番偉いと思ってるので…。ちょうどいいかもw
「典型的なドイツ人の特徴「TOP10」を教えよう。身長の高いドイツ人は他のヨーロッパ人を見下している!?」
いずれにしても、こういう数値を見れば、英語留学のときに、下手な国を選ばなくても済むかもしれないし、海外で起業しようとか思うときの判断材料になるよね…。
そう。自分でチョイスできる幅も広がっていくと思う。(*´ω`*)
Reference Site
https://www.efjapan.co.jp
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玉利さん
日本と台湾には明らかに順番が逆だと感じます。
台湾では、観光地だけでなくほとんどの行き先で片言の普通語と英語で何とか成りますが、日本では英語で何とかなるとは思えません。
台湾だと大抵の人が英語を多少とも話すので、安心して一人旅も出来ますよね。
試しに家の近所で英語を使って買い物や食事をしてみたら、嫌な思いをさせられるのは確実。(^o^)v
Keisukeさん
日本語わ、もうやめよう。
Hiromikiさん
日本のランキングが低いのは日本の英語教育にも問題があるのではないかと思います。受験の為のペーパー英語教育は実践ではあまり役に立ちません。とりあえず私個人の意見ですが。
Sahoriさん
日本の英語教育が受験英語の為の授業を早くやめて、実践的な内容に変えない意図はなんだろう?と常々思いますね。先生方がそこに追いついていないなら、外注する=予算がないから?
帰国子女でも「日本に帰ったら受験英語をやり直す」といいますしね。。。外から見ていると無駄な時間がいっぱいで子供達が気の毒です。
篠原さん
ゲルマン系の言語は、英語を含めて結構だめですね。英国は最早アジア系の国になってますし。ロシア語圏やスラブ系の使うカリフォルニャンは結構やばいですね。ネイティブは安定のモンゴロイド、ジョニーデップ語です。 あ、多言語(Polyglot)は、英語同様結構駄目でしたよ
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