多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ
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さて、以前、2050年までに最も影響力を持つ言語ランキングをご紹介したり、「2050年、世界で最も話されている言語と、最も影響を持つ言語ランキングTOP10」英語の発祥地でもあるイギリスでは、一体どんな言語が今後、重要とされているのかの記事を紹介しましたが、今回はフランス語とドイツ語に絞って書いていきたいと思います。
「イギリスで将来、重要になる外国語 TOP10(ブリティッシュ・カウンシル発表)」
さて、私の最近のブログネタが、フランスとかドイツ方面のネタになっていることからもわかるように、最近私はこの二つの言語について集中的に学習しています。
12月に今まで勉強していたフランス語を体系的に勉強してみました。特にリスニングと発音の区別を中心に、今後、数年後に聞いた場合でも、この単語とこの単語の発音の違いは何か?ということを理解できることを中心に勉強した。
発音が聞いてわかるとか、他の単語との発音の違いなどを理解できるようになってしまうと、数年後フラ語を聞いたとしても、すぐにはその単語の意味が分からなくてもすぐに取り戻すことができる。ということを、私は中国語学習によって実感している。
数カ月ぶりとかに中国語を聞いたとき、たまに意味を日本語に訳せないときもありますが、音自体は理解しているので、中国語を何度も聴いていると自然に思い出してくるという現象。なので、一番最初は目から入り、文法などを大量に覚えて、次にリスニングで覚えて、発音を精査していくというやり方です。
そんなやり方で、今回はこの二つの言語を集中的に学んでいます。
さて、この記事ではフランス語とドイツ語という日本でも、かなり人気があるヨーロッパの言語ですが、どちらを勉強したほうがイイのか迷っている人のためにも、違いなどを私なりに書いて整理していきたいと思います。
①ぶっちゃけ、フランス語とドイツ語どっちがいいの?
これはよく大学などで第二外国語を学ぶ人たちが考えるようなことなのですが、どっちがいいか?と聞かれれば、好きなほうを選んでくださいと私は言ってしまうでしょう。
どっちが話者人口が多い?で、決めてもいいと思うけれど、
「2050年には約6億人のアフリカ人がフランス語を話している?」
結局、好きではない国の言語を学んでも続かないと思うし、好きでなければ将来使うこともない可能性が高い。
中国語を第二外国語でとったという大学生によく会うことがありますが、彼らのほとんどは日常会話すらほとんど話せない。ましてや挨拶程度のフレーズすら話せない人が多い。
第二外国語で選択するのなら、簡単なほうを選ぶ。というふうに考えてもいいけれども、真剣に英語以外の外国語を勉強したいという気持ちがある場合、やはりどちらか好きなほうを選ぶほうがいい。
「英語よりもフランス語の方が簡単じゃね?と思った5つの理由」
フランス語の音がきれいだからフランス語のほうがいい。という理由でもいい。ドイツ語を学んで、がっちがちの文法ルールを学んでもっとロジカル志向になって自分を変えたい。というのでもいい。
実際に、受験者数で言えば、フランス語のほうが多い。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
また、今後いろんな人たちと会う上でフランス語を勉強しておけば、話のネタになると思うし、フランスのような世界のどこの国からも人目置かれるような国の言語がわかれば、教養として使えると思うから、フランス語を勉強したい!でもいいと思う。
それ以外のメリットに関しては以下が参考になると思います。
「フランス語を勉強するメリット、需要、重要性」
「ドイツ語を勉強するメリット、需要、重要性」
②フランス語とドイツ語の発音は全く違う!?
この映像はドイツ語の発音とフランス語の発音がいかに違うか?ということを裏付ける映像でもある。フランス語がソフトなのに対して、ドイツ語は力強い。
で、私はドイツ語の前にまずフランス語から手を付けました。というのも、フランス語のほうが、日本人にとって聴きとりづらい発音が多いからです。
正直、フランス語の発音はそれほど難しくないとは思うのですが、英語よりも規則的ではあるものの、スペルと実際の発音があまりにも違うため、そのルールが頭に定着する、つまりフランス語を目で見て、まったくそのスペルと違った発音が発せるようになるまで、少し時間かかるということだ。
たとえばフランス語の場合、
・qui→クィ
・pas→パス
・pouvoir→ポウヴォイア
・son→ソン
・prendre→プレンドレ
だと思っていたら、全然違う発音だった。というふうな具合です。( ´艸`)
・qui→キー
・pas→パ
・pouvoir→プーヴワ
・son→ソー(ン)
・prendre→プラドル
のように、カタカナでは若干表しにくいものの、発音のルールに慣れるのに時間がかかる。けど、読む(目で見て活字を追う)分においては英語に似ているので楽というメリットもある。
ドイツ語の場合は、
・sein→セイン
・werden→ウェルデン
・für→ファ
・ihn→イン
・Beispiel→ベイスピエル
ではなく、
・sein→ザイン
・werden→ヴェルドゥン
・für→ヒューア
・ihn→イーン
・Beispiel→バイシュピール
と、面白いことにほとんどカタカナで表せてしまうほど、発音一つ一つがはっきりしていて、しかも強く発音されるのが特徴。(上の動画をみてもわかりますよねw)
またフランス語は英語にあるようなリエイゾンという語と語とをつなぐということも意識しなければならない。一方、ドイツ語は基本、単語と単語の間にスペースがあればつなげることはしない。けれどもドイツ語は、単語と単語がよくくっついているので注意。
たとえば、こんなやつ。
Netzwerkdurchsetzungsgesetz
ドイツ語に全く触れたことのない人は、ウソでしょ?と思うかもしれません。けれども以前私が書いた記事でも解説していますが、ドイツ語にはこういう長いものがたくさんある。
「SNSで違法なコメントが削除されなかった場合、最大68億円の罰金!という法律がドイツで施行【海外の反応】」
私がフランス語を勉強して思ったことは、発音自体が特別難しいわけではない。けれども、読み方に慣れるのに時間がかかるということだ。また、ドイツ語、スペイン語、イタリア語は、英語やフランス語に比べて日本語のようにカタカナで表せるものも多いので、
発音に関してはドイツ語の前にフランス語を勉強するほうがいいのではないか?と私は思っています。
そうすれば、ドイツ語の音はもっとクリアに耳に入ってくるようになるはずである。(事実、ドイツ語には少数ながらフランス語に使われる音が入っているので)
③フランス語とドイツ語。文法はフランス語のほうが入りやすい
同じゲルマン語族だし、ドイツ語って英語と似ているじゃん。っていうふうに思われているのですが、なめてかかると、全然似ていない単語がたくさんあります。( ´艸`)
むしろフランス語には英語にもあるような単語がとても多い。けど上に書いた通り、フランス語の場合、発音とスペルに違和感のあるものがあり、リスニングに慣れるのに時間がかかる。
一方、ドイツ語は新しい単語をたくさん覚える作業が発生する。またドイツ語は、いろんな言語がくっついている不思議な言語なので、そこに慣れる必要もある。(上にも書きましたね・・)
フランスとドイツってこんなに近いのに、どうしてこうも違うの?って思うのが、フランス語とドイツ語です。たまに、共有している単語もあるのですが、発音、文法ともに全然違う言語。だと感じた。
たとえばドイツ語が最初とっつきにくい語順として、
I'll ask the policeman there for directions.(英語)
Ich werde den Polizisten dort nach dem Weg fragen.(ドイツ語)
英語では、 will ask=聞くつもりだ。から始まるのに対して、ドイツ語では、聞く。という動詞が、一番最後に押しやられる。(助動詞がある場合)
フランス語の文法は英語と同じ。
You must learn two foreign languages.
Vous devez apprendre deux langue étrangères.
ドイツ語のように、apprendre(learn) を一番最後に押しやる必要もない。けれども、
two foreign languages.(2つの外国の言語)
deux langue étrangères.(二つの言語、外国の)
というふうに、形容詞の語順が逆になる。w
ま、ざっくりですが、こんなものです。。
④フランス語とドイツ語のイメージはこうだ!
なんだかんだいって、この二つの言語は世界レベルで見て、ブランド言語とも言えると思います。
人によってはたとえ実用的な言語ではなくとも、どちらかの言語を知っている。というだけで、誰かとの話のネタになる。また英語だけできる。というよりは、
え、ドイツ語も話せるの?
え、フランス語も話せるの?
と、相手に与える印象も変わる。というのを私は感じる。フランス語を勉強している場合、英語を勉強しなくても生きていける人なんだなっていうイメージもある気がする。( ´艸`)→勝手な私のイメージですが…。
フラ語を勉強している人って、英語を勉強している人と違うのは、フランスという国が好きだから勉強している!という人が多い。なのでビジネスで英語使わなきゃ!っていう多くの英語学習者とは違って、この人、人生に余裕あるんだな?っていうふうに見えるんですよね…。
あと、ドイツ語の場合なぜブランド言語なのかというと、ドイツという国がヨーロッパの中心国だからだと思います。(実際に、世界でも人気な言語)
ヨーロッパの中心都市はロンドンやパリですが、中心国といえばドイツ。ヨーロッパでもドイツ語は一番学ばれていると言われているし、またドイツといえば、日本より進んでいる先進国で、日本がいろんなものを明治のときに習ってきたという、日本人からすると、先輩国家というイメージもある。
そういうところから、私的に勝手に感じるところですが、この二つの言語をどちらかでも、しっかり勉強している人たちって、結構、人生に余裕があるとか、人生にゆとりがあるようにも見える。
というのは、大袈裟にしても、洗練されているように見える。
たとえば、同じオジサンでも、韓国語や中国語を学んでいるオジサンと、フランス語を学んでいるオジサンだと、やっぱり相手に与える印象が変わる。気がする。(;^_^A
一方、スペイン語の場合、なぜかスペインが好きでスペイン語を学ぶというよりは、中国のように、たくさんの国々で話されているからなんとなく勉強する!という人たちが多い気もする。
次回は、スペイン語とイタリア語、ポルトガル語をきちんと学んで比較しようと思いますが・・w
⑤メリットは精神的満足ではないか?→ヨーロッパを制した気分になる
もともと私はヨーロッパの言語は英語だけでいいとずっと思ってきたタイプなのですが、フランス語もドイツ語も聴きとれるようになってから、イタリア語もやりたいという欲がでてきました。
もし、ヨーロッパの5言語くらいの、発音の違いや日常的な基礎会話ができたら、おそらくヨーロッパ滞在がもっと楽しくなるのでは?とも思ってウキウキである。( ´艸`)
また、アラビア語、中国語、韓国語というような一見地味にみえるような言語を先に学んできた私にとっては、英語に近いフランス語とドイツ語の学習は全然苦ではなかったのです。
寧ろ、聴きとりが簡単なスペイン語とイタリア語は1ヶ月ずつあれば、ある程度日常会話程度の内容が聞き取れるようになるのではないか?
と今回、12月にフランス語、1月にドイツ語をやっていて思うことです。
そのうえで、本当に余裕がありそうであれば、ポルトガル語も行く。。というような感じになるかもしれません。( ´艸`)
思った以上に、似ている言語でも、あまり混乱しないと感じました。(リスニングに関してのみ)
実際に、アラビア語には約1年くらい費やしましたが、
アラビア語VSフランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語
っていう感じなのではないか?とおも思ったりする。つまり、アラビア語は1年かかたったけど、
フランス語(2ヵ月)
ドイツ語(2ヵ月)
イタリア語(2ヵ月)
スペイン語(2ヵ月)
ポルトガル語(2ヵ月)
とすると、10カ月になるので、それでもやはりアラビア語のほうが覚えるのが難しいのではないか?と思ったりするんですよね。
なんといってもこの5つの言語は、インド・ヨーロッパ語族の言語。。ということで共通している。
独特な発音、語尾変化、リエイゾンなど覚えれば、あとは聞いた時にすぐに推測できるレベルになるのはそれほど時間がかからないと思います。
これらすべてを同時に操る(話す)のは私には無理かもしれませんが、読むことができ、リスニングができるレベルまで行くにはそれほど時間がかからないと、今回フランス語とドイツ語を真剣に学習してみて思いました(^^♪
また、新しい言語を学ぶごとに、脳がスッキリするのも面白いところです。。
今後も、言語を増やしていこうと思います。言語を増やす楽しさは、言語を学ぶプロセスと、そのときにその国のことをたくさん調べようとすることにあると最近実感しているマルチンりょうこでした(*´ω`*)
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100フレーズを言えるようになるだけで、ペラペラに見える人もいるので、200フレーズはかなり今後の語学力に貢献するはずです。
以下、FBのコメント
一美さん
言語体系が異なる言語の同時修得は常人では成し得ないでしょう。言葉の背景にある歴史や文化を知るはことで勉強が楽しく継続することが出来ますね。
安藤さん(上海在住)
いま中国語のことで悩んでいます。
お世話になっているおうちには今月2歳の誕生日を迎える女の子がいます。(1月18日で満2歳)いつもくっついてくるので、チビまる子ちゃんと祖父の友蔵さんみたいになっています。お母さんが言葉を教えるために絵本を指差して中国語を教えています。すると、そのあと子供は私に教えに来ます。相手はまだアラツー(約2歳)ですから背負い投げで叩きつけて逃げることも可能ですが、私は温厚なので素直に教えを受けます。そして記憶を定着するために、その単語を使って文章を作って言ってみます。
お母さんが私に「うちの子は日本語の語順で言葉をおぼえているみたい」と言いました。(お母さんは日本語はほとんど知りませんが自分の娘の言葉の語順がへん → いつもくっついている日本人の影響だと思ったのは当然です)私はぎくっとしました。
つまり私の暗唱記憶法が彼女に影響してしまったようです。しかし、私は中国語の語順を間違えているかどおかがわかりません。町で買い物したり、人民広場でバカ話する近所のじじいやばばあは通じさえすれば良いので間違いを指摘しないから。彼女はアラツーだから私の誤りに気づかずまねしてしまいます。せっかく教えに来てくれているのに「不要(ブーヤオ)」などとつれないことを言いたくないし‥‥
金さん(中国人)
ドイツ語ist sehr sehr難しいですw
kitaさん
だいがくで、ドイツ語とたけど、性があたり、語形変化がおおくて、なんちゅーむずいコトバかとおもた。けど、習得過程で論理的思考を発達させるかも
田中さん
ドイツ語には格変化と名詞には中性名詞がありますね。フランス語にはそのような概念が無いので多少の負担は減るかも?と思いましたね。
武田さん
勉強熱心ですばらしいと尊敬します。
永田さん
フランス🇫🇷語は文化、芸術 教養,私は勿論話せませんが国としては偉そうな事は言えませんがフランス語が好きですね、ぱつと聞いたインスピレーションですね、生意気言ってごめんなさい(>_<)
播磨さん
スポーツビジネスの世界だとフランス語を公用言語として使っていることが多いので(FIFAやIOC)、フランス語ですね^^;。
Sensuさん
詳細は略しますが、フランスとドイツそれぞれの電子音楽の発展が興味深く、お国柄のようなものを反映していると思います。
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