多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ
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さて、難しい外国語。これって、結論を言うと、その母語話者ではない限り、どの言語もマスターに近いレベルまで極めるには難しいと言われている。
なので、どの言語が一番簡単でどの言語がめちゃくちゃ難しいというのは、個人的にはない!と思っている。
ちなみに、一番難しい言語=その言語が優れている。
と勘違いしている人が多いせいか、自分の言語こそ世界で一番難しい!と思っているのは実は日本人も一緒であると思う。
以下の記事をみれば、それがわかるのではないか?
「英語ネイティブからみた世界一難しい言語ランキングTOP10 。日本語は何位?【海外の反応】」
コメント欄をみると、どの国の人たちも自分の言語が一番難しいと思っていることがわかる。
そんな私も、日本語は、
・ひらがな
・カタカナ
・漢字
もあるし、敬語(尊敬語・謙譲語)また丁寧語まであるので、世界で一番難しい言語。日本人にとっても難しくてマスターできないというふうに親のみならず、年上の人達からずーっと言われ続けてきた。
また中国にいたときは、多くの中国人が、中国語は世界一難しい言語、俺らは優れているんだ!
とか言っていたし、また韓国でも、俺らの言語は独特なハングルと、子音+母音+子音などで構成されるパッチムが難しいから、英語話者にとってはとっても難しい言語だ!ということは何度も聞かされてきた。
かといえば、英語のあまりできない日本人同士が、日本語って世界で一番難しいからなぁ。なんて言う声も聞く。
またよく有名なのが、ポーランド人はポーランド語が世界一番難しいと自負していること。
上の記事では、日本人男子がポーランド人とポーランド語で対談をしている様子が見れます。(記事の一番したのほう)
この日本人男子は、ポーランド人向けの動画なので、ポーランド語は世界で一番難しい!というようなことを言っているけれども、日本語も英語もポーランド語も勉強したことのある動画に映っているポーランド人は、ちょっと困った顔をしていた。
というように、相手の国の言語を難しい!!と言うのは、ある意味誉め言葉にもなる。と個人的には思う。
https://www.flickr.com/photos/hemmob/1805236312
けれど、1つの言語をマスターするという意味ではどれも同じくらいなのではないか?特に、明治維新以降、日本人が西洋から多くの言葉を輸入して、あれこれ考え、中国で使われていた言葉などに、その西洋の概念を当てはめ、
社会、民主主義、科学、自由、憲法、自然、個人、芸術、存在、権利
などのような近代語が生まれましたが、これらは、日本・中国・韓国では同じであり、韓国語も、日本が朝鮮半島を統治したときに、多くの日本語が流入していたので、
私が話せる中国語と韓国語は、日本人にとっては西洋の言語よりも、簡単な言語だと思う。(日本語がきちんとでき、英語力が全くない日本人にとって)
なので、中国語や韓国語にハマる人が多いと思う。
簡単だから→楽しい!となる。
けれども、これは読む場合においてであって、話すとなると、また違ってくる。という事情もある。(韓国語は文法というよりも語順が他の主要外国語と比べると、日本語と似ていることもあり、日本語の感覚で話せる部分があるので、韓国語の場合は、日本人にとって会話はものすごく容易に感じると思う)
そういう、もともと自分が話せる言語が何か?によって、難しいのレベルも変わってくると思う。なので、上にもリンクしたこちらの記事は、
「英語ネイティブからみた世界一難しい言語ランキングTOP10 。日本語は何位?【海外の反応】」
英語話者から見た難しい言語であり、日本人からみた難しい言語ではないので、日本人からみた難しい言語を知る必要があると思った。
先ほども言いましたが、どの言語もマスターするレベルにおいては同じだと個人的には思っているということ。
けれども、もっとも重要な基礎部分、たとえば基礎的な文法や、また、わからないと話すことができない部分でもある発音、そしてその言語独特のタイミング。
タイミングとは、初めて聞いたと思いますが、どの調子で言葉を話すか?というようなものです。
「プロソディ / 発音 / アクセント / イントネーション (抑揚) / ピッチ。これらの意味の違いと役割」
こういう基礎的な部分を習得するのに、日本人にとって難しい言語は?というふうに考えていきたい。
なので、文法だけでなく、音声学も交えながら私は、ちょっと無理やりではありますが、他のサイトも参考にしたうえでの私なりのTOP10を作っていきたいと思います。
(もちろん、私から見た。なので、意見があればコメントで書いていただけると、他の方の参考にもなるので、助かります)
で、ランキングは世界の主要言語(誰もが知っているような言語)に限定することとします。
で、色々調べてみると、
いくつかのグループにわけられるようです。
まず、私はディラ国際語学アカデミーという学校のホームページから、この学校が独自に考え出した日本人にとって難しい外国語をみた。
以下がそれである。
①易しい言語
インドネシア語、韓国語、スワヒリ語、マレーシア語
②少し難しい言語
スペイン語、ポルトガル語、トルコ語、中国語、ベトナム語
③難しい言語
英語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、タイ語
④大変難しい言語
Reference Site
http://www.dila.co.jp/business/learning_time.html
次に、
庭を歩いてメモをとる という大変面白いブログに、日本人にとって難しい言語・外国人にとっての日本語の難易度
が載っていました、これは、
千野栄一さんによる、外国語上達法 (1986/1/20)による、日本人にとって難しい外国語なのだそうで、以下がそれです。
①易しい言語
韓国語、トルコ語、インドネシア語、スワヒリ語
②少し難しい言語
イタリア語、スペイン語、ベトナム語、中国語
③難しい言語
フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、チェコ語
④大変難しい言語
で、両者を見比べてみて気になるのは、英語は日本人にとってとても難しい部類に入るということです。
中国語や韓国語と違い、日本語と共通している単語はほとんどなく、もしカタカナ英語もなく、義務教育で英語を勉強していない環境だったら、英語もアラビア語も同じくらい難しいと私は思うんですよね。
けど、日本人の頭の中には英語は簡単な言語。と刷り込まれているので、英語が分からない=俺はバカなんだ。と勝手に思ってしまっている。
Reference Site
http://www.yoshiteru.net/entry/language-difficulty
で、私なりに、ウチら日本人が大好きなランキング。で締めくくろうと思う(^^;
以下は、もし日本人が、中学レベルの英語教育しか受けておらず、日本語しか話せなかったら?という前提で書きたい。
また、マスターするというのではなく、ある程度日常会話程度ができる!レベルにおいて、どの言語が難しい?ということを前提で書きます。
10位 韓国語
ハングルは難しく見えるけれども、1週間程度で覚えれるものである点。そして日本語と語順が似ている点。そして、日本の統治時代に多くの日本語(漢字語)が流入しているので、日常会話で話す韓国語の語彙の半分以上が日本語の漢字と同じだという点を考えても一番簡単な言語だと思う。
けれども、ビジネスレベルと日常会話レベルは違うので、もちろんビジネスレベルになると、難しくなる。というのも、敬語の概念が、日本語と違う部分や、発音も極めれば、結構難しい。とうことに気づく点。
9位 中国語
この言語だけに集中していると、面白いほど覚えていく。私が英語よりも先に始めた言語でもあり、当初ものすごく面白く勉強していた。
なぜなら中国語の文章は、半分以上は日本人にとって推測できる言語であり、日本に住んでいても、たくさんの看板などを見たときに、日本語の漢字を中国語読みにするというトレーニングもできる。
また、発音の特に、声調は難しいけれども、リスニングにおいて、英語のようなストレス・タイミング言語ではなく、シラブル・タイミングの言語なので、1つ1つをきちんと発音するためか、聴きやすい。なので、聴くことができる人は、あとは返答する。だけなのだし、それほど難しいとは感じない。
もちろんビジネスレベルに行くと、日本語のようにものすごく難しくなることは言うまでもない。
8位 インドネシア語(マレー語)
この言語は、他の言語に比べて文法的に、面倒くさい部分がかなりない。
その分、この言語で使われている単語の中には、英語やオランダ語、ポルトガル語(昔はインドネシアがオランダやポルトガルの植民地だったせい)
けれども、文法にとらわれずに単語だけたくさん吸収して並べても通じるような言語(日常会話的な部分であれば)
なので、現地で友達を作って会話を楽しむ、日常生活でとにかく話す!話す!という部分においては日本人にとっても、西洋人にとっても簡単な言語だと思う。
こちらも参考になるかもしれない。
「たった1週間でインドネシア語がこんなにペラペラ?秋山燿平流の勉強法がスゴイ件【インドネシアの反応】」
「インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性」
7位 イタリア語・スペイン語
イタリア語はまだ手を付けていない。またスペイン語に関して言えるのは、文法は難しい部分があるけれども、それは動詞の部分がほとんどだったりする。
また、女性名詞、男性名詞を間違ったところで、通じない部分と言うのは限られてくるので、そこはカウントしない。
スペイン語とイタリア語が、西洋の言語の中でも、日本人にとって簡単な部類にした理由は、まず、発音が日本人にとっても分かりやすく、スペル通りに読める部分が多い点。
そして、ドイツ語、ロシア語、英語、アラビア語のように、ストレス・タイミングの言語ではないので、基本的に、アクセントがかかる場所以外のところの発音が変化してしまうということがない部分。
イタリア語に関しては今後の記事を期待していてください。
「スペイン語を勉強するメリット、需要、重要性」
「イタリア語を勉強するメリット、需要、重要性」
6位 ポルトガル語
ポルトガル語は、まだ私が手を付けていない言語でもある。
けれども、なぜイタリア語・スペイン語よりも一つ上にしたかというのは、この言語には、発音において、イタリア語やスペイン語よりも難しい部分があるからである。つまり、ストレス・タイミング言語だからです。が、英語の解説をみていると、ゆっくり話すときには、イタリア語やスペイン語のようなシラブル・タイミングにもなるのだということです。
この言語の調査は、今後の記事を期待していてください。
5位 フランス語
私がフランス語が英語よりも簡単。
というわけではないけれども、ランクを下げた理由は、フランス語の文法は確かに難しい部分もあるけれども、フランス語の場合、発音においてルールに基づけばある程度、読めるようになるということだ。
英語の場合は、そういうルールはなく、え? allow アロウと思っていたら、アラウだよ。ということがある。一方、フランス語はルールさえ学んでいれば、初期段階で学ぶ単語のいくつかの例外を除いて、かなり規則的に読めるようになる。けれども、このルールはそれほど多くないながらも結構、頭に定着するのに時間がかかる。
また発音において、英語やロシア語のようなストレス・タイミングではないため、英語のように、文の中で、どこかにアクセントがいき、アクセントがいかない部分は、本来の発音よりも小さめに読んだり、音を弱い音に変えたりとするようなこともない。
なので日本人の場合、一番苦手なのがストレス・タイミングなので、フランス語で話しかけられても緊張しないけど、英語で話しかけられるとドキっとしてしまうのだと思う。
4位 ドイツ語
フランス語よりドイツ語のほうが発音ハッキリしているし、簡単なんじゃねの?と私はずっと思っていたけれども、両方勉強して思ったのはフランス語には英単語と同じものがたくさん入っているのに対して、ドイツ語には同じゲルマン語族なので、もちろん似ている単語も多いのだけど、似ていないもののほうが多いというか、基礎レベルにおいて、最初から覚えなければならないような単語が多い点。
また発音はカタカナのようにきちんと発音するものも多いけれども、ストレス・タイミング言語なので、結構、上に上がったり下がったりするというのもある。
またドイツ語が日本語と全く違う部分は、日本語がハイ・コンテクストなのに対して、ドイツ語がロー・コンテクスト。だということである。
つまり、日本語やアラビア語などは、そこまでがっちり文法を固めなくても通じるけれども、ドイツ語の場合はマニュアルのようにがっちり文法を固める。
というような言語の特徴がある。と言われている。
3位 英語
私が英語が難しいと思う理由は、ストレス・タイミング言語だからという部分かもしれない。日本語には、ストレス・アクセントというものはなく、ピッチ・アクセントというものがあり、声を上げ下げすることで、
橋と箸
という言葉を区別していますが、英語はストレス・アクセントもあり、ピッチ・アクセントもあるという、日本人の耳からすると、
イヤー!!!
って思うような言語だからです。
また、英語におけるRの音は、このTOP10にある主要外国語のどの言語にも存在しないRであるため、とにかく習得が難しい。
「英語の発音で最も厄介な æ / ɑ / ʌ / ə の違い」
という点で、話すのに苦労する言語。と私は思っている。けれども、もちろん高校以降もきちんと英語を勉強した人なら、3位ではないかもしれない。
このランキングは、中学生までの義務教育を、ただなんとなーく、英語勉強しましたー!向けで作っているので…。
なので、ここで強調したいのは、英語は決して日本人にとって簡単な言語ではないということ。
つまり、英語できない=バカではないのです。
2位 ロシア語
ロシア語の一つ目の壁は、アラビア語でもそうですが、その独自のキリル文字だと思う。もしこれがアルファベットで書かれていたら、ここまでランキングをあげていなかったかもしれない。キリル文字もアルファベットに近いから簡単でしょ?と思うかもしれないのですが、似ているからこそ大変なのだと思う。
英語を中学校レベルで学んだ人にとって、英語の読み方がある程度、頭の中に染みついているので、
なぜ、ロシア語では、
Pという文字が、Rの音なの?と、こんがらがってしまう罠がたくさん潜んでいる。
またもちろん文法に関しても、格変化という、英語にはない部分もあるのですが、それよりも簡単な日常会話でもっと重要なのが、
ロシア語の発音であると思う。
ロシア語の発音自体は、英語のRを発音する!っていうより難しいものはそれほどないと思うのだけれども、
英語と同じようにストレス・タイミング言語なので、ストレスのかかるところでは国際音声記号に従ったような発音で読み、それ以外の部分は弱くなるので、読み方が若干変わったように聞こえる点。
また英語に近い単語やフランス語に近い単語もたくさんロシア語の中にはあるのですが、やはり、こういう部分を見ると、英語やフランス語よりは一つ上のランクに行くのかな?って思ってしまう。
1位 アラビア語
文字を覚えるのに時間がかかる。ここが一番の難関な部分。覚えたと思っていても、似ているような文字で似ているような発音もあるため、時間がかかる。
また文法に関しては、例外も多いけれども、文法が完璧な人なんて、現地の人でもそんなにいない。というのがどの国の言語でも言える。ということを考えると、私がアラビア語でスピーチしたくらいのレベルに行くのは、それほど難しいというわけではない。というのが個人的な感想。
言い方を変えれば難しい文法を避けて表現することもできる。と感じた。
けれども、他の言語に比べ、文字が反対側から書くし、そもそもこの言語は世界で4億人以上にも話されているにもかかわらず、日本人が手を付けたがらないということは、そういう意味で考えても、1位になるのではないか?というふうに結論付けた。
「英語の本場、イギリスではどの外国語が重要?結果は意外!」
「アラビア語を勉強するメリット、需要、重要性」
マルチリンガールのコメント
以下の言語は省略しました。
ヒンディ語、スワヒリ語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、ベトナム語、ギリシャ語、トルコ語、タイ語、ポルトガル語
上の言語に比べ、学習者が少ないと思ったのと、私自身知らない部分も多いからです。なので、完ぺきな記事ではないのですが、マルチンはこう思ってるのだな。という参考的な記事になればいいと思います。
この記事は長文なため、誤字脱字がある可能性がありますので、後日修正します。
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