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中国語で仕事ができるようになるまでに実践した10の勉強法

2018年5月10日

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中国語で仕事ができるようになるまでに実践した10の勉強法

2018年5月10日


この記事では私が中国語で仕事ができるようになったステップをまとめていきたいと思う。この記事を書いた目的は、私みたいなおバカでも、続ければできるということを示したいからである。( ´艸`)

タイトルにあるように、私は二つの職場で中国語を使用したことがある。

中国語で仕事といっても、いろんなレベルがあるのだけれども、私の場合は、通訳とかではなく、

・簡単なメールの作成
・業務範囲について中国語の電話でやりとり
・中国語ができない社員の翻訳ヘルプ

などが主な内容であり、特許翻訳のような文章を日本語から中国語に訳していたというような仕事ではない。

私は英語も、韓国語も、アラビア語も勉強しているので、中国語は19歳のときに始めた言語であるにもかかわらず、一時中断していた期間が多かった。

けれども、テストで点を取るためだけの勉強をしてきたわけではなく、
・現地での経験
・音声学の勉強

などもしているため、かなり遠回りになったけれども、今でもその中国語力は染みついていて、完全に忘れてしまうということはない。

この記事は、ビジネスで中国語役立つからちょっと第二外国語としてやってみよう~とか、そういうタイプの人にはつまらない内容かもしれない。私は心の底から中国人が好きという部分から、10年以上も中国語と付き合っている側の人間である。

そんな私は、周りには東大出身の友達は結構いても、偏差値35以下の高卒。しかも、いわゆる、帰国子女とかでも、ハーフでもない。

IQ が高いから。とか、そういう問題ではなく、続けてきたから身についたのが中国語だということを確信しているし、私と同じように、教育というものに恵まれなかった人に、何らかの参考になるのではないか?という気持ちで書くことにした。

私の中国語のレベルを新HSKで喩えるのならば、新HSK4級の満点というところだろうか。

新HSK4級のレベルを公式サイトで調べるとこんなふうに書かれていた。

HSK4級は、1200語程度の常用中国語単語をマスターし、中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。

Reference Site
https://www.hskj.jp/level/

まさにこのレベルだ。私は、新HSK5級に合格できるレベルであるものの、新HSK5級にでてくる言い回しをすべて会話で表現できるか?と言われればそれは違う。

私の中国語のレベルはあくまで日常会話において、基本単語を用いて会話を継続できるという点にあり、新聞にでてくるような口語であまり使われないような言い回しは言えない。

けれども、新HSK4級のテストに出てくる単語、言い回しなどが自分の言葉として言えるようになるというレベルと、新HSK5級をただ通過した。というのでは、そもそも全然違う。

明らかに新HSK4級の単語や言い回しが言えるほうが、新HSK5級にただ受かった!というよりも中国語のレベルとしては上だということは先に言っておきたい。

つまり、これを英検で例えると、英検2級レベルの言い回しなどが日常会話でスラスラだせる、聴ける人と、ただ英検準1級を訓練によってパスした人との違いと言えば分かりやすいだろうか?

なので、この記事では、新HSK4級の言い回しなどがすべて言えるレベルになるために私が実践した10の勉強法と言うほうが、もっと正しいかもしれない。

中国語になんとなく触れることから始めた

私が中国語を意識したのは高校3年生の夏休みにはじめての海外旅行韓国に行ったことだった。高校生の私は東京に何度も旅行に行っていたのだけれども、そんな東京にも飽きて、上海のような摩天楼都市でいつか働きたいという漠然とした夢のもと、とりあえず高校を卒業した後に、中国人のメル友と2ヶ月くらい横浜でルームシェアをしてみた。

またその翌年に、リゾートバイト(いわゆる住み込みホテルなどのリゾバ)で働いていた時に中国人研修生とつるむようにして、日常中国語会話程度の本をなんとなくレベルで言えるようにすることを実践した。私が最初に買った本は、旅行の時に使うような、旅の指差し会話帳(中国語版)だ。

リゾバ時代は、日本人の名前もすべて中国語読みで、携帯電話の電話帳に登録していた。

・横井→[héngjǐng]
・吉田→[jítián]
・渡邊→[dùbiān]
・宮内→[gōngnèi]
・高橋→[gāoqiáo]
・相内→[xiāngnèi]
・金子→[jīnzǐ]
・清水→[qīngshuǐ]
・橋本→[qiáobĕn]
・鈴木→[língmù]

こういうピンイン変換機というものがあって、日本語の本を読むときでさえ、中国語読みができない漢字はすべて中国語の漢字に置き換えようと努力した。

http://www.frelax.com/sc/service/pinyin/

また、パソコンに中国語の入力を導入(PCに最初から入っている)そして、ピンインで入力することによって、中国語を文字で打てるようにやってみた。

ハングルやアラビア語とは違い、ピンインを打てば漢字が変換できるので、キーボードでアルファベットが入力できる人であれば、中国語は簡単に入力することができる。

事件に巻き込まれてでも、中国に1年間に4回も行った

Reference Site
https://www.flickr.com/photos/jiazi/5696670093

(写真は、上海モーターショーの女性。どうやら、人形?かとも思ったのですが、人間のようですね…。)

上海(2016年2月)
上海(2016年7月)
上海(2016年8月)→青島経由
台湾(2016年12月)

私はどれほどのお金をこの中国旅行に費やしたのだろう?と今考えるけれども、当時私は先のことを考えたら私みたいなバカは、ちょっと語学を学んでおかないと、何も取り柄がないと考えた。偏差値35以下の高校であったしね(^^;

そういうことを悟っていたため、こういう行動になっているのだと思う。

また、若かったのでそれは中国人男子とも会ったり、デートしていたりすると、なんとクラブで知り合った中国人男子にパソコンやら携帯電話やら盗まれてしまうという事件に巻き込まれた。

それが上海に何度も行ったきっかけになっている。言葉の分からない場所で、公安に何度も通い、パソコンを取り戻すために捜査してもらったり、一緒にワゴン車タイプのパトカーに乗って、彼と知り合ったクラブに行ったりなど大恥をかいたものの、その期間に中国語というものを感覚で、感じられるようになった。

なので、一度旅行に行く。とか、QQ などのチャットサービスを使って、多くの中国人と交流するのがとても良いと思う。


「オンラインで中国人の友達を増やす方法、6つのツールの紹介」

中国語の音楽を聴き続けてきた

私は中国語が中途半端なまま、英語を今のレベルに引き上げたので、その間中国語の勉強はしないときでも、常にコレクションとして、中華圏の音楽を iTune に詰め込んでいた。

特にピンインで読めることに重点を置いていて、

私のおすすめの曲TOP10は以下である。リスニングにちょうどいいのでぜひ聞いてみてね!(以下は、私の年代なら中華圏(シンガポール、マレーシア、台湾、欧米の一部を含む)誰でも知っているような曲であり、聞いただけで好きになるようなものも多い。

①光良 - 童话
②周杰伦 - 菊花台
③李行亮 - 願得一人心
④林俊杰 - 她说
⑤林俊杰 - 小酒窩
⑥陶喆 - 太美麗
⑦杨曼 - 风中的遗憾
⑧林俊杰 - 爱与希望
⑨斯琴高丽 - 犯错
⑩S.H.E - 我爱你

これらほとんど私は歌える…。多分、どれも日本人なら好きになる曲ばかりであるはず。

KPOP の韓国語の歌詞とは違い、中国語の歌はかなり内容が濃くなっていて、しかも楽器の使い方が、沖縄のように、中国の楽器を使っているものも多く、一度、中華系の曲にハマってしまうと抜け出せなくなるほどである。

また中国語の発音がいかに、日本語のそれよりも多いのかが、歌を通してでもわかるだろう。

中国語の勉強が進まない人は、まず音楽を聴くことを1年続けるだけでも、その後、本気で取り組もうという気持ちが生まれると私は思うし、10曲完全に歌えるようになるだけでも、かなりの数の中国語が読めるようになる。

 

中国の大学に行く!という名目で単語を覚えまくった!

1日12時間しかも深夜というデータ入力系の怪しいバイトをしていたので、とにかく会社に拘束されていたし、何かを深く考える時間もなく、電車で1時間離れた家に帰っては寝るだけの生活が1年くらい続いていたのだけれども、その時にずっと鞄に入れてやっていたのが、この本だ。

このころ、つまらないデータ入力の仕事をしながらも、1週間ほど休みを取り、当時付き合っていた中国東北部の兄さん(彼氏ではなかったけど)の両親に会いに瀋陽にまで行ったりもした。

またその際に、東北の大学

・東北大学
・瀋陽師範大学
・遼寧大学
・吉林大学

などに行った。この大学訪問の交流では、多くの日本人好きの中国人に助けられた。

また、一つ言えることは、このときはまだ目で見て覚えるのが精いっぱいというレベルで、とにかくまずは視覚的に中国語の単語を大量に吸収しようというステップであった。

なので中国語の単語は読めるけれども、発音ができない。というレベル

この本は10年以上経った今でもベストセラーである。けれども、単語量がものすごく詰まっているので、HSKなどで点を取りたい人には最高の単語帳だけれども、日常会話程度覚えたい人には、内容が濃すぎるかもしれない。

職業訓練中に、新HSK4級、新HSK5級、新HSK6級の公式ドリルを解きまくる

私は韓国と中国で日本語教師をしていたけれども、そのとき大学を卒業しなければならないという気持ちになり一旦日本に戻って職業訓練なんかで貿易を学びながら、韓国語と中国語を勉強していた時期があった。

どちらとも、大学に入るためのテスト勉強として取り組んでいたのがポイントで、とりあえずHSK4級より上のテキストは全部解いてみた。

けれども、HSK6級はあまりにも内容が日常会話とかけ離れていて、無理だと思った。例えば、HSK6級は、5000単語も覚える必要がある。

以下、HSK6級の問題集だけれども、会話では使わない単語だらけで、どちらかというとニュースを聞いたりできるようになるとか、大学の授業についていけるようになるためのテストだということが分かる。

Reference 
http://www.konfuziusinstitut-berlin.de/media/pruefungen/HSK-Sample-Questions-And-Manual/HSK6.pdf

この経験から、私はHSK6級の勉強はやらないことにして、4級、5級の中間を目指そうと思うようになった。

結局、職業訓練中に中国語の試験対策をしたけれども、韓国の大学に行くことになったのだけれどね…。

ニュース動画、Podcast で耳から覚えた

職業訓練の時期に、耳だけでもせめてニュースに慣れたいと思い、以下のチャンネルを聞いたり、Podcast などで、中国語を聞くことにした。

CCTV中文国际
美国之音中文网
BBC中文网
NTDCHINESE

このような国際ニュースを聴くことで、現在の世界状況を中国語で聴くことができる。この中で、CCTVが、中国政府による、つまり中華人民共和国目線での報道であり、美国は、Voice of America の中国語版なので、完全にアメリカ政府寄りの報道。BBC はイギリス政府寄りであり、NTD は、日本語でも新唐人テレビというチャンネルがあるのだけれども、中国共産党反対派による番組であり、これら4つのチャンネルはそれぞれ報道の観点が違う。

日本の番組はすべて報道の観点が同じなのとは対照的であり、非常に勉強にもなる。

 

日立系の会社で中国語を使用

この会社は私がはじめて英語を使うきっかけになった会社だった。英語と中国語ができる。ということで採用していただき、中国語と英語のメール翻訳を担当していたので、仕事のない時間は、中国語の勉強をする時間をとっていいという許可も得ていたので、仕事に行く=中国語の勉強をするということになっていた。

私がこの会社で働いていた期間のほとんどは、私の心は中国語に向かっていたし、この期間覚えたことは結構多いと思う。

特に、ビジネス中国語検定 BCT という、ちょっと特殊な試験の参考書を2冊くらい買って、貿易や金融に出てくるような単語を一生懸命覚えていた。

http://www.bct-jp.com

台湾との取引がメインの日系企業で中国語を使用

ここでは、嫌でも台湾の取引先からかかってくる電話をとったり、メールを中国語で返信しなければならなく、私のチームの4人のうち2人は台湾人であったので、彼女たちと中国語でコミュニケーションを少しとる必要があったことから、かなり本気で覚えようと努力した。

また、简体字ではなく、台湾では繁体字を使うので、両方の字体に慣れたのもこのころである。また、これらは変換サイトがあり、以下のようなものがある。

http://www.aies.cn

 

疎かにしていた中国語の声調を暗記

このころ、私は OXFORD3000 の IPA をほぼ全部覚えていたので、中国語の声調も絶対にできる!という確信があった。英語の発音が落ち着いたのがこのころで、半年くらい中国語のHSK4級~HSK5級にでるような、2000単語くらいの声調(ピンインではない)をノートに書いて、また実際に話すことによって習得していった。

もちろん声調は4つもあるし、ほとんどの中国語が漢字二文字で構成されることから、こんな16パターンなるものも、考え出してみた。

私が好きな地名にあてはめるとこんな感じになった。(こんなことに時間を使うような人間である…)

①东京(東京)=[Dōngjīng]→飞机,今天など。
②巴黎(パリ)=[Bālí]→中国
③香港(ホンコン)=[Xiānggǎng]→英语
④深圳(シンセン)=[Shēnzhèn]→天气,高兴
⑤伦敦(ロンドン)=[Lúndūn]→明天,学生
⑥柏林(ベルリン)=[Bólín]→学习,同学
⑦台北(台湾の首都)=[Táiběi]→苹果
⑧迪拜(ドバイ)=[díbài]→学校
⑨纽约(ニューヨーク)=[Niǔyuē]→老师
⑩沈阳(中国の都市)=[Shěnyáng]→海洋
⑪首尔(ソウル)=[Shǒu'ěr]→小姐,水果
⑫武汉(中国の都市)=[Wǔhàn]→米饭
⑬郑州(中国の都市)=[Zhèngzhōu]→认真
⑭大连(中国の都市)=[Dàlián]→客人
⑮大阪=[Dàbǎn]→办法,电脑
⑯那霸=[Nàbà]→爱好、变化

この中には軽声というものも若干あるけれども、漢字本来の声調を考えると、すべて都市名と声調が一致する。
たとえば、学生という中国語は、xuésheng と読むけれども、⑤倫敦と同じパターンとして覚えておくと楽である。というのも、軽声は実際に中国人と話しだしていくと、どこを軽声にするのかわかるので、学生という声調を覚えると、
生活[shēnghuó] の声調も同時に覚えられるため、一石二鳥だ。

また、すでにこのころは英語で仕事をしていたころだったので、英語の文法(語順の意味)が頭に染みついてるので、中国語の語順はどのようにするべきか?と考え、

タイムリミットというものを編み出した。( ´艸`)

「中国語の語順は、英語が70%と日本語が30%です。覚え方は【タイムリミット】」

 

原点に戻り、中級までのレベルのフレーズを再度確認した

一番大きかったのがこの部分かもしれない。私は中国現地で聴いた言葉や、ただただ単語やピンイン、声調というものばかりを勉強していた。なので、一般の中国人がとっさに発することのできるフレーズを意識して覚えようとしたことがなかった。

この本は、現在どこの書店にも売っていなく、amazon で中古のものを買った。(販売停止になっているのかな?)私はこの全ての言語で、このシリーズを持っていて、アラビア語もこのシリーズにお世話になっている。

聴いてわかるものと聴いてわからないものを精査して、iTune にメモしたりなどして、分からない部分は、メモとして残すようにしながら、1時間くらいのウォーキングの際に聞き流しシャドーイングしている。

で、最終的に分かったのは、この1冊にすべてが詰まっていることかもしれない。聴読中国語ももちろん良い本だったけれども、あれは単語が多すぎるので、本当にHSKで点を取りたい人向け。けれども、こちらは中国人と日常会話がしたいという人向けである。

 

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