民俗研究中のリョウコです(笑)ま、バカすぎるせいか、民俗(folk)と民族(ethnicity)の違いすらわからなかった私だけれどもね…。→日本語で聴けば、民俗も民族も同じだと思ってしまうやん!これが日本語が完ぺきではない部分のひとつかもしれない。
さてさて、今月私は世界の奇習などを調査中である。現代の日本では考えられないような、そんな民族や奇習、タブーとなっている部分をこの記事で明らかにしていきたいと思う。
で、まず先に言っておきたいのは、以下に紹介する奇習は、
アフリカ・中東・南アジア(インドなど)以外の国々で行われている奇習である。今あげた三つのエリアは、奇習が多すぎるので、専用の記事を書いた。
「アフリカ・中東・インド(南アジア)の奇習、迷信、不思議な民族 TOP10」
11位 死者を火葬せずに、家に飾る?
インドネシアには、300もの民族が同居する。その中でも、スラウェシ島(世界第11位、インドネシアでは第4位の大きさを誇る島)に住むトラジャ族には面白い風習があるようだ。
なんと、簡単に言ってしまえば、無くなってしまったおじいちゃんなどを寝かしたままにしておく風習がいまだに残っているという。
上の動画は、ナショナルジオグラフィックのものなのだけれども、680万以上再生されている。また、注意してほしいのが、再生する際に、攻撃的な内容を含む。と書いていあるので、同意したうえで、視聴することだ。
なぜ死んだ後も、その死体をそのままにしておいた後に、葬儀をするのか?ということは、葬儀をするには、たくさんの人たちでやるため、また水牛なども生贄として用意するため、今葬式したいの!といってもできるものではないからということだそうだ。
また盛大に葬式を執り行うので資金面でも、何年も待たなければならないこともあるという。その間、家族と同居しながら待っているというわけだ。
また、このような儀式が行われる理由として、死者を大切にしなければ、その魂が災いをもたらすと信じられているのだそうだ。
当然、家に死体を置いている間は、例えば誰かから電話が来た時に、おじいさんまだ元気?のように、死体について、今も生きているかのように話すのだそう。部屋も明るくして置いたり、寝たきりのおじいさんのように扱うのもポイント。
まさに日本人の我々からすれば迷信だろう。とも思うかもしれないが、彼らにとってはこれが信じるべきことなのかもしれない。とも思ったりした。
また、このエリアはキリスト教徒が多いにも関わらず、このような伝統は中々消えないのだそうだ。
https://courrier.jp/news/archives/92749/
10位 キョクボル
騎馬民族であるキルギス人は、古くから馬に乗る週間があったことから、馬に乗りながらサッカーのようなスポーツをする習慣があった。このボールは、ヤギの頭、手足を切断した胴体だけのもので、20kgあるのだそう。
今現在でもこれは行われていて、いくらキルギス人が日本人に顔が似ていても、文化は全く違うのだということがわかる。
ちなみに、カザフ人、キルギス人は日本人に似ているものも多く、カザフでは日本人が普通に歩いていても、日本人だとバレない。これは私が実際に経験したことである。
「中央アジア(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン)の美女・イケメン TOP25」
9位 スカリフィケーション
https://www.dailymail.co.uk/
この写真は、パプアニューギニアにあるセピック川に住むパプア人の中で行われているスカリフィケーションである。日本語的に言えば、瘢痕文身(はんこんぶんしん)というふうにもなる。
以下の動画で、3:10から出てくるのだけど、これを作るときにものすごく血を流しているので、痛そうである…。
10 EXTREME Body Modification Rituals Around The World
また、血を流しているにもかかわらず、やられている側の人間は泣かないのだそう。たとえばそれが男性だった場合、泣いたことによって弱いもの扱いされてしまうからだそうだ。
その血を流す行為を経て、この上の写真のような形になったとき、美しいと思われるのだそう。
8位 シャープ・ツース
https://www.pinterest.com/pin/93731235968707778/
切刃の自生とも訳すことのできるシャープ・ツース(sharpening tooth) は、ウィキペディアの英語版には載っているが、日本語版にはなかった。
インドネシアにいるメンタワイ族(英語版)の間でこの風習が行われているそう。その他にも、コンゴ民主共和国の Zappo Zap(日本では完全に知られていない民族)の間でも行われているようだ。
いずれにしても、審美的な意味でこのように、歯を削って尖らせるのだという。
7位 ボメナ(夜這い)
https://allthatsinteresting.com/bizarre-human-mating-rituals/2
ブータンで夜這いの慣習があるということはインターネット上で読んだことがある人も結構多いのではないだろうか。
以前、私も以下の記事で書いたのだけど、日本でも農村などで行われていたようである。(昔はあり得ると思う)
「日本史ではフォーカスされない、タブーな日本の黒歴史、奇習 TOP12」
で、ブータンでもいまだに行われているとされていて、ウィキペディアでも英語版で、Night hunting というページを発見。ここには、ほとんどブータンのことしか書かれていなかった。しかも、日本でも一部この風習があったと言われていると付け加えられていたわ‥。( ´艸`)
ちなみに、ブータンでは夜這いのことを、Bomena(ボメナ)というんだとさ。
6位 アステカにおける人間生贄
生贄を要求する神、テスカトリポカ、いわゆるテスカトリポカの儀式によって、人間が生贄になるという奇習。
奇習というより、殺人??この手の情報は日本語版でも検索したらでてくるけれども、英語版のほうがやはり多い。
現在アステカだった国はメキシコあたりであるけれども、メキシコは今でもアステカの文化を守っている感じがある。→アステカ料理など。
いずれにしても、上の絵怖すぎ。写真だったら絶対に載せていない。
以下のユーチューブ動画は、それを再現したかのような映像になっていて、かなり恐怖だということがわかるかもしれない。
History Specials: Coroner's Report - Aztec Sacrifice | History
Reference Site
Human sacrifice in Aztec culture
5位 ブラッド・イニシエーション
血液開始とも訳すことができそうブラッド・イニシエーション。この儀式は見るのもちょっと怖い。これはナショナルジオグラフィックの動画なのだけれども、口の中に棒を刺して、血を出すような、まさに奇習である。
そして血を吐くみたいなことをしている。なぜこんなことをするのか調べてみると、Matausas族の間では、少年の体から母親によって残された女性の影響を取り除く儀式を行うのだそうだ。
やはり他の部族にもみられるように、少年たちが強いことを示すのにも繋がるという。っていうか、これリンチじゃん…。
なんでも、血を吐く出す行為は、胃を空にすることにあるのだとか。それが邪気を追い払うらしい。そして何度も舌を刺すことで清めるのだそう。
こんなので真に男になれるのか。と思いたいが、この部族の間ではこれが伝統儀式なのだ…。
4位 首長族
日本でも話題になるほど、有名な民族ではないだろうか。彼らの本当の名前は、カヤン族といい、タイのメーホンソーン県、チエンラーイ県、チエンマイ県(名前似ているけど隣同士になる別々の県)や、ミャンマーのシャン州、カヤー州(カレンニー州)に住んでいるとされている。
つまり、
なぜ女性が首輪をつけはじめたのか?という理由については諸説がある。例えば、トラに襲われたときに首を守るため。また腕にも腕輪をつけているのは、虎に首を噛まれそうになった場合に手で守るためなのだとか。昔、このように虎が女性だけに襲い掛かってくるというようなストーリーがあるらしい。
けれども、彼らの生活圏に現在虎はいなく、今は美しく見せるためだけのものになっているのだという。
また首長族の首は長いのではなく、この輪を少しずつ増やして矯正していることから、肩の骨がへこんで首が長いように見える。つまり、肩や肋骨が下がっているだけという話しもある。
現代の西洋のスタンダードでは、脚が長く見えることが、美しいとされているが、カヤン族にとっては、首が美しい、長く見えるということに美を見出しているのであって、現在の日本が、二重瞼などでデカ目を追求しているほうが、なんだかおかしくも思えてきたりする。( ´艸`)
このカヤン族の文化こそ、多くの人が見てみたい。そして、人を惹きつける美なのかもしれない。
以下、動画も見れる。
Brass Shackles | National Geographic
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Kayan_people_(Myanmar)
3位 ベイビー・ジャンピング
https://www.reddit.com/r/theocho/comments/80tvbj/baby_jumping_in_spain/
スペインでは、おかしなお祭りがある。このベイビー・ジャンピングというのは、文字通り、赤ちゃんの上をジャンプする行為のことである。これは、あまり日本でも知られていないのかもしれない。と言うのも、英語版のウィキはあるが、日本語版はないからだ。
この儀式、お祭りは、スペイン北部のブルゴス県で、1620年ころから始まり出したとされている一年に一度の儀式のようだ。
で、なんでこんな儀式してるの?っていう話しなのだけれど、なにやらこの儀式は、罪の除去のために行われはじめたようである。
それにしても写真を見る限り、もし赤ちゃん潰してしまったらどうするの?とも思ってしまう。隣に母親とも思われる女性が二人いるが、踏んづけてしまいそうになったら、スッと赤ちゃんを引っ張ろうとしているのだろうか?
以下の動画でもみることができる。
Baby-jumping festival in Spain - Lonely Planet travel video
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Baby_jumping
2位 アラ・カチュー(誘拐婚)
https://www.restlessbeings.org/projects/ala-kachuu/country-initiative-against-bride-kidnapping
誘拐婚。といえば、とてつもなく恐怖的なイメージを抱くかもしれない。事実、いきなり外で遊んでいて、後ろから男たちが数人で近づいてきて、いきなり車の中に放り込まれてしまったら、恐怖のあまり怖くて動けなくなるのかもしれない。
けれども、日本人にも顔が似ていると言われているキルギスタンでは、この誘拐婚は、日本人が想像するほど恐怖的なものではないのかもしれない。
https://www.travelpulse.com/news/destinations/the-shocking-truth-about-bride-kidnapping-in-kyrgyzstan.html
この誘拐婚を知るには、まず上の動画を見たほうが早いかもしれない。(上の二つの写真は、これから紹介する動画とは関係ない。一枚目が、誘拐婚の一部で、二つ目がそれによって成立した他のカップル)
で、これから紹介する動画の内容としては、
キルギスタンの誘拐結婚の一部始終を撮影しようと欧米人の男性がキルギスタンに行くのだけれど、そこでこれから誘拐結婚をしようとする男性グループに会うことができた。
彼らの車にその欧米人男性もついていき、女性がどのように浚われて無理やり見知らぬ男性と結婚式をさせられるかを見ることができる。
少し長い動画だけれども、ポイントとしては、
12:56→いきなり連れ去られる部分からみたほうがいいかもしれない。普通に外で仕事?をしていた少女が、男性グループ(20代かそれ以下、結構若い)に浚われるシーンだ。
その後、男性側の家族がすでに家で結婚式の準備をしていて、無理やり結婚されるというパターンである。
これはキルギスで古代からの慣習であり、彼らも、本当は誘拐婚なんていやだけれども、伝統だから、悪いと思えないというようなことを語っている。
女性側も、本当は結婚したくないけれども、こうなるしかないの。と、悲しそうに、それとも嬉しそうに?複雑な気持ちで話している。
いずれにしても、その浚われた少女のお母さんも誘拐婚で結ばれた女性で、結婚式に招待された少女の母親も、これがこの国の伝統なんです。みたいなことを語っている。
キルギスタンの誘拐婚 - Bride Kidnapping in Kyrgyzstan
https://en.wikipedia.org/wiki/Ala_kachuu
1位 ナンゴール(脚を縛り、高いところから飛び降りる儀式)
ご存知の方も多いかもしれない。私はこの儀式は、危ないのでやめたほうがいいと思っているくらいだ。つまり高いところから両足を結び付けた状態で、飛び降りるような儀式だ。
ナンゴールという名前がついているが、何をゴールにしてるの?今すぐやめちゃいなよ。と言いたくなるけど、これは、男性の強さを表す儀式で、これを通過しないと本当の男に慣れないのだという。
こんな記事もオススメです。
「韓国(朝鮮)でタブーとされている、奇習、黒歴史 TOP10」
「中国でタブーとされている奇習、黒歴史 TOP10」