海外旅行に行ったことのある日本人ならわかると思うのだけど、その国によって明らかに国籍の序列があったりする。わかりやすい例でいうと、東南アジアでなぜか威張る日本人がいる一方、私が以前滞在していたアメリカではこういう日本人はほとんど見なかった。
東南アジアでは声が大きい日本人も、なぜかアメリカでは、そうはならないのである。無論、ヨーロッパに行くときに見る日本人と、東南アジアのタイなどで見かける日本人の質さえ違う。
私は現在海外を転々しているわけだけれども、このように、多くの人がタブーとしては言わなかったけれども、実際には序列のようなものが存在するのだろう。ということを最近意識するようになった。
特に面白い話で言えば、タイ人が日本人をどのように見ているのか。という部分かもしれない。
また白人がロシア人をどのように見ているのか。という部分も興味深い。
というのも、白人=アメリカ人というふうにイメージする日本人は、白人の中でもちょっとした序列があることに気づいていない場合が多からだ。
また東南アジア同士での序列はあまり語られることもなく、ほとんど知られていない、いや関心がないのではないだろうか?
けれども東南アジアに進出する日本人が多い今、この序列を考えるのはある意味、有益かもしれない。
この記事は私が勝手に思っていることを経験や、英語圏のサイト、日本語圏のサイトを全体的に読んでまとめたものだ。
①アジアの序列を知っている日本人は少ない
日本人がよく旅行で行く東南アジアには序列がある。ということを知らない日本人が非常に多い気がする。これは東アジアに序列があるのと同じである。日本人が韓国に行けば、基本、韓国人は日本人に対して見下したりする態度はとらない。一方、人種間の優越感というよりも、容姿差別というものが存在するので、すべての日本人が上とみられるとも限らないというのが私が感じるところだ。
人は、国籍のほかに、容姿、経済的ステータスで、上か下かを判断する傾向があるからである。
けれども、東アジアにおける国籍間の序列で言うのであれば、
日本人>韓国人>香港人>台湾人>中国人ではないだろうか。
香港人の平均的な収入は韓国人よりも高いけれども、香港は中国の一部であるので、韓国のほうが国としては歴史も長く、国籍のステータスは香港よりは上という気がする。また容姿ステータスにおいて、明らかに香港エンターテインメントよりも韓国エンターテインメントに人気が集中していることが韓国人の地位を上げている要因ではないだろうか。
一方、経済面での序列で言えば韓国よりは香港のほうが高いけれども、総合的に見た場合、韓国は香港より上。というのが私の考えだ。
また、一番下層にいる中国人は、よく私に対して、ウチら国籍が違うって言うだけで何も変わらないのに、あまりにも境遇が違いすぎるよね…。と言ってきたことがあった。
確かに私が韓国に留学していたとき、中国人の友達と二人で食堂に行ったら、韓国のアジュンマは最初私のことを中国人と思っていて、日本人だよ!って言ったら、明らかに中国人の友達との態度は違っていた。それを彼も気づいていたし、私もそのあからさまな態度に呆れていたくらいだ。
また中国では韓国人だけでなく、台湾人であっても結構注目を浴びる。やはり先進国から来た人というイメージで、誰も自分より下だとは思っていないのである。
特に中国の場合は、韓国のように容姿で判断するというよりも、その人に素養があるか、ないかで判断する場合が多いため、人生諦めた系の日本人が中国に行っても、上に見られない場合も多い。
というように、東アジアにも序列がある気がする。
②国籍による序列が少ない西洋諸国
西洋、特にアメリカやヨーロッパの場合、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ、北欧諸国は同じくらい発展しているので、国籍による序列はほとんどない。これは私がフランス人に何度も確認した。
けれども基本的に北欧人(スカンジナビアン)は少し上に見られていることと、ラテン系の国、スペインやイタリアは少しばかり下に見られている。ギリシャなんてなおさらだ。
顕著なのがポルトガル人である。フランスに移住する外国人の中でポルトガル人は結構多いグループで、イギリスに集まるポーランド人のように、同じ白人であるのにも関わらず下に見られている。という現状がある。これは、彼らの教育、また彼らが就く職業によるものだと思う。
Why do so many Portuguese speak French?
また顕著なのが、同じ白人がたくさん集まる南米のアルゼンチンと、西側諸国がずっと敵対視しているロシアだろう。この二つの国は、経済力がヨーロッパの主要国より突出して低いこと。また、日本人がイメージする中国人のイメージもあると思われる。
で、このように西洋の国々では国籍による序列はなくても、人種による序列がある。言うまでもなく一番上には白人がきて、その次にラティーノ、次に黒人、その次に東アジア人、最後が東南アジア人である。
けれども、これは地区による。
ラティーノが多いロサンゼルスではラティーノの勢力はかなり強いし、ニューヨークでは黒人は白人の次だけれども、カナダのトロントには黒人が少ないので、白人の次に東アジア人が続く…という感じだ。
バンクーバーやサンフランシスコなどのアジアンが多い地区でも、東アジア人の地位は高くなる傾向になると思う。
けれどもこれがロンドンやパリといったアジアン(東アジア人)が少ないエリアだと、中国人!と罵倒されたりなど、つまり少数派に対するちょっとしたからかわれる回数も多くなるのではないだろうか。
私はトロントに数ヶ月住んでいたことがあるけれども、トロントでは白人に次ぐ序列2位の人種はアジア人だった。
よく白人の若者が中国人に対して、でてけー!みたいなことを酔っぱらいながら言っていたなぁ…。これは単なる白人が少数派になることの危機感の表れかもしれないけど…。
ちなみに、ヨーロッパで序列は少ないように見えるものの、スペインが結構見下されていて、ドイツやオランダが上に見られているっていうのは、やっぱりあるような気もする。
「典型的なドイツ人の特徴「TOP10」を教えよう。身長の高いドイツ人は他のヨーロッパ人を見下している!?」
③東南アジアの序列
https://www.youtube.com/watch?v=z5E2KifP03I
シンガポールはマレーシアをいつも見下している。そんなマレーシアはシンガポールは自国の領土だったと言いつつも、経済が発展して外資が集まっているので何も言えない。
またマレーシアの多数民族はマレー系であり、中華系が多いシンガポールにいつも嫉妬している。というのも、マレー系は働かないけれども、中華系はビジネス上手でよく働くからだ。そのため、東南アジアの富の多くを華僑に握られている。
また同じ言語系統を話す兄弟国家でもあるマレーシアとインドネシア。マレーシアのほうが一人当たりのGDPでみれば数倍上なのにもかかわらず、インドネシア人のほうがマレーシアを見下すという逆の現象も起きている。
Why do Indonesians look down on Malaysia?
これは、マレー系の本拠地というか、そういう意味での中心がジャワ島だからとも言われている。また皮肉なことにも、マレーシアは、マレー系だけでなく中華系、インド系なども混ざっているので、本当の意味でマレー系の国とは言えないのだ。しかも、インドネシアの領土は東南アジアの中でも抜きんでるようにデカい…。人口もマレーシアの3000万人に対して、2億6千万人だ。
またタイとマレーシアはかなり微妙である。対等な感じもする。
マレーシアは経済的にはタイよりも上だけれども多民族国家な上、イギリスの支配下にもあったので、マレー系の国家というものを作れなかった(イギリスによって中国人やインド人が入ってきた)こともあって、なので、タイに少し嫉妬しているところはあると思う。
というのも、
タイは貧しいながらも、実質上、インドシナ半島の中心であり、バンコクにはクアラルンプールよりも多くの外国人が集まり、また仏教国として世界にも誇れる王室があるという点で、マレーシア人はタイ人のことをやたらと下に見ることはできないからだ。
でタイ人は、周辺国を見下す傾向がある。
例えばタイの上にあるラオス、そしてタイの東にあるカンボジアは国自体が小さく、また貧しいので、タイ人は完全に見下している。
ベトナムに関しても経済発展がタイより遅れているので見下している傾向があるものの、これは数年経つと解消されていくのではないだろうか?
最後に、一番顕著なのがフィリピン人だ。フィリピン人はどの東南アジア人からも見下される対象になっているにもかかわらず、当のフィリピン人は、俺らは英語話せるもんね~!とか、東南アジアでアメリカが一番気にしている国はフィリピンだもんね~!俺らの国が一番アメリカナイズされてるんだぞぉ~!みたいな感じで、逆のことを思っている傾向がある。
追記。
容姿ステータスに関しては上のスクリーンショットにもある通り、フィリピンでは北方系の顔に憧れ、タイでは白人とのミックスした芸能人が多いようにちょっとハーフで白人からモテそうな感じのスタイルが好まれ、シンガポールは中華系なので、東アジア人の顔に近いほど良いとされ、マレーシアはマレー系が多く中華系も結構多いので、その半分くらいがいいとされる。という感じのものを表している気がする。
④タイでは人生捨てた系の白人が優遇され、日本人は序列2位?
最近はLCCもあり、若い人でも簡単に海外旅行に行けるようになった。そう。日本人が行く外国の中で、実質上一番多いのが私はタイだと思う。
それは東アジアの国々に行く日本人とあまり変わらないくらいの日本人が、タイに出国しているからだ。タイまでは7時間くらいかかるのに、そこまでしてタイに行く魅力は何かと言えば、日本社会という制限から抜け出し、羽目を外しに行くことだろう。
というのはいいとして、実はタイに来る外国人の中で、日本人はそれほど多いグループではない。日本人からすると、タイ人にとって日本人って一番仲良し~!って思っているかもしれないけれども、ひとつ面白い話がある。
それは、ある日本人観光客が体験したプーケットのホテルでの話だ。
タイの観光リゾート地といえば、マレーシアのクアラルンプールの上のほうに浮かぶプーケット島。この島では日本人だからといって優遇されるわけではないということをご存知だろうか。
ここはバンコクとは違い、やってくる外国人の50%以上が、ロシア人、オーストラリア人、中国人だと言われている。
つまり、バンコクのみならず、東南アジアの大都市とは違い日本人の観光客の比率がそれほど高いわけではないというのもあるのだけど、団体観光客のツアーなどで白人と日本人が一緒になった場合、白人が前の列に座ることが多いということが、多くの日本人旅行者の書き込みからわかった。
おそらく日本人がまさか東南アジアで差別される側になるとは思ったことはないと思うのだけど、これが実際、白人の客が一緒の場合、結構あり得るということなのである。
これはプーケットの観光客では、白人が多数派だからということだと私は思う。
特に上にも書いたけれども、プーケットにはオーストラリアの観光客が多く、オーストラリアと言えば、World Bank による2017年の一人当たりのGDPでは、オーストラリア人が 53,800 だとすると、日本人は、38,428 と年収にかなりの差がある。
これが購買力平価の一人当たりの GDP となるとまた違ってくるのだけれども、タイ人にとって白人であるオーストラリア人というのは人種的にも日本人より上であり、また、経済的にも日本人より上の存在なのである。
List of countries by GDP (nominal) per capita
そんなオーストラリアでは日本人の地位は意外と高い→趣味での日本語学習者が多いことが判明。
「なぜオーストラリアの日本語学習者は、親日国の台湾や同盟国のアメリカよりも多いのか?」
で、話は戻って、タイ人がどっちを優先するか?と言われればオーストラリア人に決まっているのだ…。そして、中国人も一人当たりの購買力が高いけれども、タイ人は中国人を上だとは思っていない。これはまた不思議である。おそらく最近のし上がってきた国だから、自分と同じレベルと考えているのか、認めたくないのだろう。
けれども最近タイ人はかなり中国人のことを気にかけている。自分たちが中国人から見下されているんじゃないかってね…。
Do Chinese and Japanese people look down on Thai, Thailand?
タイでは白人はきちんとチップをくれるけど日本人はくれない。などと思っているタイ人もいるそう。特に日本から東南アジアにやってくる人たちは、バックパッカーなど、お金ない層の人が多いというのもあるかもしれない…。
昔と今では、タイ人がイメージする日本人に変化が起きていることは、言うまでもないだろう。
そのうえ日本人が実際はタイ語も覚えずタイ人を見下したような態度を取っているということは、タイ人は知っているのである。
よく言われるのが、一昔世代の日本人は、相手がタイ人であっても、小道ですれ違った場合、一歩引いて先に行かせてくれた。という書き込みもあった。現代の日本人は、よけないのだそうだ。
つまり、タイでは日本人はモテるよ~とか思っている人ほど、タイに数週間、数ヶ月間くらいしかいたことがなく、本当の部分を知らない人である可能性が高い。
無論、タイ語を覚えタイ文化を吸収しようとする日本人は、好待遇を受けるのは言うまでもない。
⑤韓国における日本人の微妙な扱い
大韓民国における日本人の扱いは非常に良い。というのは、多くの日本人が知らないことだ。韓国人は基本的に集合的には日本を批判するけれども、個人的には日本好きが多く、また日本の文化、マナー、テクノロジー、多くの面で日本が韓国より進んでいることを知っている。
たとえば英語の討論会などで、アジアのいろんな国籍が集まったときに、多くの場合、韓国人は日本人を自分たちと同じ民族のように扱う場合がある。私はそれを韓国在住の時に感じた…。
また韓国人は、韓国に多くやってくる中国人をものすごく見下すのとは対照的に、日本人に対しては、安心感を覚えるものも少なくない。
また日本人で英語ができたり、教育レベルが高かった場合は、無条件で上に見られることもある。けれども韓国の場合は、国籍によるヒエラルキーよりも、容姿におけるヒエラルキーが先行する場合があり、この場合、容姿の関係で見下されることもある。
おそらく貧富の差が激しい韓国人による反発的なものなのかもしれない。お金を持っているものが威張るので、じゃ、容姿で対抗しよう。みたいな。
特に、女性は容姿をよくすることで、男性との対等性を保とうとする習性があると思う。
けれどもどれだけ容姿が悪くても見下されないのが白人である。太った白人だったとしても、見下げられることがない。これが、また面白いところであろう。
⑥中国と台湾における日本人の扱い
中国と台湾では、日本人はもちろん上に見られる傾向があるけれども、それと同じくらい最近は韓国人も上に見られることが多い。これはアジアにおけるエンターテインメントの力が影響していると思う。
また特に中国南部では、北方系人種に憧れることが多いような気もする。これは、東南アジアも同様に、特にタイでは韓国人顔をめざす人が多い。つまり東南アジアでも、韓国人の地位というのは日本人の地位とあまり変わらないくらい強くなっている気がする。
その分、韓国人に対する反発が多いのも確かである。驚くことに、日本人に対する反発は韓国人に比べれば非常に少ない。これは、モラル・道徳といったものが影響している気がする。
けれども、これがアメリカとかだと、韓国のことを知らない人のほうが多く、日本人のほうが優遇されることのほうが多い。というのが私が感じるところだ。
無論、東アジア人好きのイエローフィーバーにとっては、生理的に日本人と韓国人は同じである。( ´艸`)
「アジア人好きの白人「イエローフィーバー」についてどう思いますか?【海外の反応】」
⑦黒人の地位が急激に上がる国
今までにも書いてきたのだけれども、黒人の間では、日本に来くると、他の国とは違い、黒人だからという差別をあまりされていないと書き込みするものが多い。
日本人は白人・黒人・アジア人に限らず、すべて外国人として考えている。と思う人も少ないくないようだ。
「人種差別国家の日本で差別はあった?黒人が日本に住んで感じる、アメリカと日本の違いとは?【海外の反応】」
一方で、明らかに、差別を感じた人もいるようで、これは人によって感じ方が違う。けれども、一つ言えるのは、アメリカに住んでいるよりも、日本に住んでいるほうが、それを感じにくいということである。
「黒人女性が語る日本の本音。あなたは日本では美しくない可能性があるわ【海外の反応】」
⑧ロシア人の地位が著しく向上する国
ロシア人と言えば、人によっては美女をイメージするだろうし、またロシアと言えば核兵器や、プーチン大統領、貧困アル中みたいなイメージを持っているのかもしれない。
そんなロシア人は、白人の世界では白人扱いされない場合があったりするということは、以前記事で書いたこともある。
我々日本人からみると、ロシア人もフランス人も同じように見えるのに、欧米人からするとスラブ系のロシア人はすぐにわかるようだ。
特に、欧米の先進国出身者が、日本人とロシア人と3人で過ごした場合、ロシア人と日本人を同等くらいの扱いをするというのは有名な話であり、それはロシア人が先進国の人間ではないという、そういう意識からなのだと私は思う。
つまり閉鎖的な国からきた無知な人たちにみえるのかもしれない。またヨーロッパ人とアジア人がミックスしたような顔立ちも多いロシア人は、外見的な面でも、欧米を中心とした白人からは、少し下に見られている可能性もある。
一方、そんなロシアの美女は白人の中では、かなり人気なのもまた面白い。
また皮肉なことに、日本でも、ロシア人はアメリカ人やヨーロッパ人ほど上に見られていないのも事実である。
つまりロシア人は白人でありながら、ものすごく微妙な立場にあると言えるかもしれない。
と、私の勝手な想像を話しただけだけれども、そんなロシア人にも、唯一優越感に浸れる国がある。それがタイ王国である。
Why do Russian tourists like Pattaya in Thailand so much?
Are Russians ruining Thailand?
上でも述べた通り、タイでは芸能人の多くが白人とのハーフであることや、白人に対する憧れがかなり強い。これは、白い肌に対する憧れや、経済的ステータスの象徴になっている白人という強いものに、つまり、長い物には巻かれろ。的なものがあるのかもしれない。
そんなタイ人からすれば、ロシア人も、自国のタイよりも経済的に上の国から来た人たちなのである。一方、日本人や韓国人からすると、自分たちよりも貧しい国から来た人たちであるのとは対照的だ。
⑨それでも日本人がアジアで一番上なわけ
1990年代前後のように、日本とアメリカだけで世界のGDPの半分以上を占めていた時代はとっくに終わった。このころは、アジアでは無条件で日本人=手に届かない存在。というイメージであった。
けれども、現在経済的な面で見れば、日本人の平均よりも稼いでいる東南アジア人はかなり多い。中国人に限って言えば、日本人をお金持ちだとはすでに見做してもいない。
けれども日本人が上と思われるのは、素養の面である。中国を例にした記事を以前書いたけれども、
「日本は何位?世界の「素養・素質」が高い国家 TOP10 と、中国国内の TOP26【中国の反応】」
中国のように経済的に成功する人が増えてくると、次に目指すのが、素養・素質の向上なのである。
日本人は江戸時代、明治維新、戦時中、戦後、と幾度となく、この素質・素養の面では鍛えられてきた。もちろん、その枠から外れるものも現在も多いけれども、国レベルで見れば、これほどマナーの良い民族はいない。
中国人も韓国人もその部分を評価している。どれだけ経済的に豊かになったとしても、人の上品さ、奥ゆかしさというのは、お金では買えないのである。
なので、当然東南アジアで羽目を外すような日本人は、特にタイ人の間でも、評判が悪い。一方、素養・素質がなくても人情がある人は、どこへ行っても下にみられない。というのが私の思うところだ。
人情があって誠実な人、快く他人を助けようとする気持ちのある人は、たとえ貧しくても、誰かが見てくれているものである。
忘れてはならないのは、今も、青年海外協力隊などのボランティア、国境なき医師団、または個人的に発展途上国などに貢献している人など、多くの日本人が海外で人助けをしていることだ。
こういうものも、日本人の評判というか、レベルを保てている要因になっていると思われる。
⑩日本人同士での序列は存在する?
明治維新という西洋に日本が乗っ取られるか乗っ取られないかの時代を過ぎ、国を守った日本の先人がなくなった後、日本人は戦時中の反動から、経済だけに打ち込むようになった。
戦時中の生き残ることが成功という概念から、実体のないお金を稼ぐことが成功という国に変わった瞬間だ。
またお金の使い方の知らない日本人は大量生産して経済をあげたものの、大量に無駄遣いをしてしまいそのつけが、現代に受け継がれている。
けれども、現在の日本人は貧しいというよりも、持っている人と持っていない人で分けられているだけで、持っている人が自分は上だと思い込んでいるケースも珍しくない。その中には、謙虚な人のほうが多いのは事実ではあるけれども。
昭和後期の「一億総中流」という意識のようなものは、すでに消えてしまった。
つまり、日本人同士の中でもヒエラルキーは存在する。よく言われるのが経済的、つまり収入によるヒエラルキーではあるが、実態は違う。と私は考える。
富を多く有する者が必ずしも、自分が優位であると考えているとは限らないということだ。もちろんこの世の中は、マネーゲームを代表するように、多くの人が人よりも上に立ちたい、見下されたくないという負の感情、つまり嫉妬というエネルギーから莫大な富が築き上げられている。国家間でもそうで、まさに競争社会なのである。
その中で男性の場合、経済的な成功を収め優位に立とうとするし、女性の場合は、美しくなろうとすることが、同じ女性の間での優位性を保つものだということを知らず知らずのうちに実践している。(人間が生き残っていくための本能的な部分)
けれどもどれだけ磨き上げても、その上には上がいると思うのが人間なのである。つまりキリがないのだ。
というふうに考えると、男性の場合、富を有してはいるけれども、大切な人に愛されていない。本当に愛してくれる女性がいない。本当の意味で愛されている男性に嫉妬をする。というふうに、実態のないお金が増えたところで、実際の意味でヒエラルキーの上に立ったとは言えないというのが私の考えなのである。
またこのヒエラルキーというのは人によっても変わってくるのだ。背が高い男性が背の低いお金持ちに対して、自分より下だと思っている可能性すらある。
ということを考えてみても、実態は上も下もなく、うまく調和されているのではないか?と思ったりもするのだ。
つまりヒエラルキーというのは、その人の見る目の中にあるということであり、私が書いたこの記事も、私の見る目の中から書かれたものであるということである。( *´艸`)
結局人間はみな同じなのだということだ。
どれほど高価な時計でも、刻む一時間の長さは同じだし、どれほど偉い人でも一時間は変わらない。
というユダヤの格言がまさにそれを表しているのかもしれない。
八代さん
どこかの国より台湾の方が上だと思うがね
梅田さん
何この序列って?序列が気になるのって韓国人だけだと思ってたわw
Maksymilianさん
「何位」というよりは、同じアジア人でも「©人か?」と訊かれて、「違います。日本人です」と返事したら日本に関する知っている僅かな知識を出してきます。また、少なくとも経験した ポーランド、ドイツではアジア人は©人に見えるようです。且つ、これらの国では©人は蔑称の意味合いをも含んでいます。「チュンチャンチョン」「アチョォ~!」と明らかに©人を馬鹿にした表現で馬鹿にして来たのは子供でした(うち、1名は掴まえて「それって、どういう意味ですか?」と問い詰めてやった)。ドイツではベトナム人に「ベトナム人か?」と声かけられましたが・・
荻野さん
東南アジアにもインド系が多く移住しているようですが、ステータスはどんなものでしょう。医者弁護士が多いみたいで、基本高いのかな?
岡浦さん
中国から北朝鮮の近くまで行ったことがある。
中国では朝鮮は見世物のような印象を受けた。
中国内の朝鮮系の飲食店に入った。
日本で彼等が主張するような感じはしない。
控えめな感じがする。
料理はキムチ以外、彼等の国の料理は無い。
明らかに中国より下だろうな。
Bansukeさん
まず肌の色での差別、後は宗教間の対立、民族同士の対立…日本はタブーに引っかかりづらいので、世界中何処にでも行けるパスポートがある。
黄色い白人と称されていた時代もあり、日本人は特別待遇になるのでわかりづらいかもだけど、有色人種なので差別対象であることには違いない。
八島さん
昭和初期ぐらいまでは西洋人の日本人を見る目はノーブル・サベージ(高貴な野蛮人)だった 後進国だったし西洋の宗教観や習慣から野蛮人と言うのは解るが、自尊心が高いと言うのがポイントだろう 中国、韓国人も自尊心が高いが、別の種類だろう 海外に移住した日本人が大変な差別を跳ね除けて大統領まで上り詰めた例もある
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