インドネシアと言えば、東南アジアの国ではまだまだタイよりもメジャーではない旅行先。とはいっても、文化は違えどバリ島もインドネシアなので、インドネシアを身近に感じている日本人は結構多いだろう。
にしても、インドネシアという国をイメージするのと、実際にそこに行ってみるのとでは、全く違うと感じた人も多いはず。
これは比較的に日本人に近いと言われている韓国でさえ、実際に行ったらイメージと違うことがあるのと同じようで、人それぞれその国に対する感じ方は違うが、だいたいイメージは皆同じものである。
そんな私も、ジャカルタの物価の高さにビックリし、発展途上国=物価が安いは大間違いだということにも気づいたり、今までインドネシア人をひとくくりに考えていたことを恥ずかしく思ったりもしている。
実際にインドネシアで暮らしてみると、私がイメージしていたインドネシア人像はどこかへ吹き飛んでしまった。
今までブログでもインドネシアネタは書いてきたが、実際にここにきて、インドネシアの色々な民族の人たちと話すことで、民族ごとに雰囲気が違うことを悟ったし、「皆浅黒いから、インドネシア人で一括りでいいやん。」という考えは、一切なくなった。
なぜなら、同じジャワ人とスンダ人でも、平均顔がやはり違い、しかも雰囲気もまるで違うからだ。これは、大阪人と東京人の違いよりももっとかけ離れていて面白い。
しかも、タイやマレーシア、ベトナムなどの東南アジアの国々とは違い、インドネシアの人口は2億人を超えるので、たとえば、インドネシアで二番目に多いスンダ人なんかも、かなり多数派なわけ。
これは、13億人以上もの人口を抱える中国の少数民族で一番多いチワン族(1692万人)よりも多い。つまり、これだけ人口が多いと、彼らはインドネシア人と呼ばれるよりも、スンダ人として認識されるほうが、絶対に嬉しいはずなのだ。
「中国の少数民族の人口順位 TOP55(イケメン、美女写真付き)」
ちなみに、中国と違うのは、中国人口の90%以上が漢族なのに対して、インドネシアでは、ジャワ人が90%を占めるまでには至っていない点。そこがまた面白いのだ。
そもそもオランダの植民地支配から解放され、バラバラだった島を一つのインドネシアという国に統一したそのプロセスもより勉強したくなってくる。
ま、私は今インドネシアにハマってますわぁ…。→男狩りに行ってるわけじゃないからねぃ~( ´艸`)/
さてさて、民族の内容に移っていこう。以下のランキングはウィキペディアから見つけた
2010年版(Ethnic groups in Indonesia)のセンサスの数字である。
最低10の民族くらいは覚えておくことで、インドネシア人と会ったときも、彼らのことを少しでも理解できるようにすることがこの記事の目的である。
というのも彼らは日本人がインドネシアを知っている以上に日本のことを知っているのだから。ジャカルタでは日本車がほぼ独占し、若者は日本の音楽を聴き、と私は実際ジャカルタで多くの人たちが日本のものに触れているのを見てきた。
なので、是非、インドネシアの主要民族くらいは覚えておいてほしい(^_-)-☆
※族と書いているのは、それぞれを統一した概念のインドネシア人と区別するためであり、ところどころ、ジャワ人とかジャワ族とか混ぜて使ってしまっているのかもしれないので、お気にせずに…w
20位 マカッサル族
人口 267万人
地区 南スラウェシ島
マカッサル族は、地理的にも文化的にもブギス族と類似しているため、これらを包括してブギス・マカッサル族とも称する。
19位 パプア族
人口 263万人
地区 パプア州、西パプア州
パプア人を簡単に表すと、インドネシアの中でもものすごく濃い人たちである。外見においては、18位の中華系インドネシア人と一番対照的な存在…。
インドネシア人をよく知らない日本人からすると、おそらくインドネシア人の多くを占めるジャワ人も、パプア人も同じような顔じゃないの?と思うかもしれないが、写真を見ての通り全然違う。
以下の記事も参考になるかもしれない。パプア人ってものすごく濃いんだよ…。→南国少年パプワくんのキャラとは全然違うw
「黒人には10種類ある?ネグロイドと、オーストラロイドの違いと、世界に散らばる黒人」
ちなみに、パプワニューギニアという国があるが、あれは東南アジアではなく、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランドなど)に分類される。というのも、パプワニューギニアは今もなお、イギリス連邦に加盟してるので、今もなお君主がエリザベス女王2世だからである。
パプワニューギニアってどう考えても、東南アジアなのにね…。その証拠に、パプワニューギニアの島の西側が、上にも書いた西パプア州やパプア州のことなので…。(;^_^A
18位 中華系インドネシア人
https://www.idntimes.com
人口 283万人
地区 インドネシア全土
インドネシアの中華系はマレーシアの中華系とは違い、中国語が話せないものも多い。というのも、戦後インドネシアでは中華系が中国語を話すのを禁止し、インドネシア語をきちんと身につけさせたからとか、またインドネシアの90%の富をたった1%くらいの中華系が握っているという認識がインドネシアでは多いようで、マレーシアにおけるマレー系と中華系の対立以上に、インドネシアでは中華系インドネシア人は標的にされるという。
「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」
特に、1965年9月30日にインドネシアで発生した軍事クーデター(9月30日事件)で、40万人の華僑に対する集団虐殺が起きた(中国語教育や文化活動も同時に禁止された)ことは、ものすごい歴史的事件であり、それは中国人が主張する南京大虐殺の30万人以上の数字である。
この戦後に起きた事件は、東京オリンピックが終わり、シンガポールという都市国家が成立した年だが、実はもっと昔、インドネシアがオランダの植民地だった頃から、華人への虐殺はあった。→華僑虐殺事件 (バタヴィア)→1740年
しかも、つい最近、1998年にもジャカルタ動乱という、華人がレイプされたり、殺されたりする事件も…。
つまり、ここで覚えておいてほしいのは、インドネシアに行くときは、外見上日本人は中国人に間違われるので、なるべくカタカナ英語で話すことや、日本人であることをアピールしたほうが無難ということである。
それにしても、日本人からすれば中華系の存在なんてどうでもいいと思えるが、インドネシアでは中国人のように肌が白い民族がいないため、どうしても目立つし、嫉妬される存在なのではないかとも思う。
たとえばショッピングモールで真っ白な中国人女性が歩いていたらやはり男性が結構ジロジロ見ているので…。
また、インドネシアの平均身長よりも中華系の人たちのほうが若干高い気もするので、そういう意味でも、何かと中華系は目立つというイメージがある。
17位 ダヤク族
人口 300万人
地区 カリマンタン島
ダヤク族は、ボルネオ島(インドネシア語ではカリマンタン島と呼ぶ)に居住するプロト・マレー系先住民のうち、イスラム教徒でもマレー人でもない人々の総称である。また首狩り族としても有名なので、「ダヤク」の語源には「田舎者」「粗野な人」を表す侮蔑語であるという説や、「内陸の人びと」「上流の人びと」を表す現地語という説があるとも言われているようだ。
16位 ササク族
人口 317万人
地区 ロンボク島
バリ島に行ったことがある人は知っているかもしれないが、ロンボク島はバリ島の隣である。およそバリ族と同じくらいの人口。
けれども彼らはバリ人とは違いイスラム教徒である。
15位 バリ族
人口 394万人
地区 バリ島
バリと言えば、インドネシアの中でも珍しくイスラム教ではない場所。バリ・ヒンドゥー(インド仏教や、ヒンドゥー教が習合した信仰体系)が信仰されている場所で、仏教国でもある日本人からするとイスラム教よりも身近に感じる場所であろう。
その中でも私が一番気になるのは、バリ人男性に夢中になる日本人が結構多いことだ。その理由は、バリ人男性が優しいとか、積極的にナンパしてくれるとか、色々あるかもしれないが、日本人と何か似ている部分もあるのだろう。
にしても、最近東南アジア人男性を追いかけている日本人が結構増えてきているのは気のせいかしら!?→私、結構東南アジアでそういう日本人女性みてるので…。
バリ人男性に関しては結構興味深いので、次回違う記事で書いていこうと思う(^_-)-☆
14位 アチェ人
人口 409万人
地区 アチェ州
同性愛者などを公開のむち打ち刑にすることで有名なアチェ人はたびたび欧米のメディアで批判されるので、聞いたことのある人も多いかもしれない。
アチェ州というのは地理的には、マレーシアの首都クアラルンプールをずっと西に行ったところだ。つまりインドネシアの中でも、一番最北西にある。
で、そんな話題になるアチェ人だが、色々検索してみると、結構東アジアに近いような顔の人が多かったのが印象的だった。
ま、アチェ州は行ったことがないのでネットでしか探れないけれども…。→ちなみにLGBTに分類される私は、アチェ州には男狩りには行けません…。公開むち打ち刑を食らってしまいますんで…w
11位 バンテネーゼ
人口 174万人
地区 カリマンタン島
バンテネーゼ??日本語の情報がないので、この名前で許して…。にしても、この男性の写真、インドネシアにたまにいるイケメンだ。こういう顔ってインドネシアでは非常にイケメンに見えるのか、私も何度か振り向いてしまった。
10位 南スマトラ人
人口 418万人
地区 カリマンタン島
この項目は、ウィキペディアにも詳しく書かれていなかった。
9位 マレー族
人口 536万人
地区 スマトラ島、カリマンタン島など
マレー人と言えば、日本人やマレー人自身が書いたブログにも結構書いてあるが、女性は太ってしまう人が多いイメージがある。マレーシアで人間観察していても、マレー人の女性は太っている人が多く、中華系の女性は痩せている人が多いというイメージがあったくらい。ちなみに、なぜかマレー系の男性は、太っている人もいれば痩せている人も結構多い気がした。
もしかしたらマレー人の間では、よりふくよかな女性になることがモテる秘訣なのかもしれない。
いずれにしても、インドネシアにおけるマレー族の存在で忘れてはならないのは、現在のインドネシア語がマレー語を元にして作られたことである。
なので、インドネシア語が話せると、マレー人とも会話ができる。ところどころ使う単語が違う場合があるが、90%認識できる程度である。
「インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性」
8位 ブギス族
人口 635万人
地区 インドネシア全土
20位のマカッサル族を参照してね!
7位 ミナンカバウ族
人口 646万人
地区 リアウ州、西スマトラ州
6位 ベタウィ族
人口 680万人
地区 ジャカルタ
写真を見るからには、ちょっとアラブが入っている??なんか、二人とも整っている顔という感じがする( ゚Д゚)/
ま、アミーラ王女などには敵わないと思うけどね…。
「中東・アラブ王室の美女 TOP 10(ヨルダンの「ラーニア王妃」と、サウジの「アミーラ王女」含む)」
ちなみにあまり知られていないが、ミャンマーは中華系の美女とアラブ系の美女が混在する美女大国であることも頭に入れておいて損はないかもw
「実は美人大国だった!?多民族国家「ミャンマー」の美女ランキング TOP20」
5位 マドゥラ族
人口 717万人
地区 東ジャワ州
マドゥラ族という名前は私自身も初めて知ったが、シンガポールよりも人口が多い…。またいくつかの写真を見てみたが、上のように、東アジアのような薄い顔が多い印象を受ける。
4位 スラウェシ人
人口 763万人
地区 スラウェシ島
ランキングではスラウェシ人の人口は、763万人と書いてあったが、スラウェシ島全体では、1845万人(2014年)もの人口を抱えている。
ちなみに、スラウェシ島自体の面積は世界11位(180,680 km²)で、北海道(83,450 km²)の二倍の面積もある。また富士山級の山(3,478 m)まであるのにもかかわらず、日本人の中で、スラウェシ島を知っている人は少ない…。→ヒトデみたいな形をした島だよん。
3位 バタック人
人口 846万人
地区 インドネシア全土
バタック人は教育熱心で、特に教師、技師、医師、法律家などの専門的な職業を多く得ている。と言われている。
ちなみに彼らは、メダンの西に位置するトバ湖を故郷としている。→地図上でもかなり目立つ湖。(湖の中に島があるので…)
顔の特徴としては、頬骨が高いということが言われている。ちなみに、以下のブログは参考になった。私が実際に見て思った意見と同じで、なるほどと思った。
2位 スンダ人
人口 3670万人
地区 バンテン州、西ジャワ州
3670万人って→マレーシアの人口より多いよ。スンダ人がもしバンドン周辺ではなく、ジャワ島の最東などに固まって住んでいたら独立しちゃっているかもね…。
スンダ人は、ジャワ人から嫉妬される民族である。ここがこの記事のメインになるかもしれない。(スンダ人の方が、白いとか、顔が薄い、顎がシャクレていると言われるため。またスンダ人は芸術性に富んでおり、ファッションセンスもインドネシアで一番)
※日本では、シャクレている顎が嫌がれる場合もあるが、世界基準で言えばシャクレている顎は、丸顔よりも美しく見えると思う。
また、実際彼らに、ジャカルタとバンドンは全然違う。人々の空気も、街の空気も違う!と言ったら、どや顔で、喜んでいた(ほぼ皆w)
ちなみに、バンドンはインドネシア第三の都市で、スンダ人が多く暮らしている。なので空港などもスンダ文字で表記されていたり…。
また、日本人っぽい人が多い。それは顔が日本人の平均に似ているとかではなく、動作とか反応だ。なんだろう態度が凄い似ていて…。
明らかに中国人と韓国人の平均的な反応とは違い、スンダ人は穏やかで、謙虚さが感じられる。
また車の運転などはでこぼこ道があった場合でも、韓国人・中国人はスピードを出すが、スンダ人の場合は、凸凹の部分で必ず一旦減速してゆっくり凸凹を超える…。
What do Indonesians think of Sundanese people?
1位 ジャワ人
人口 9521万人
地区 インドネシア全体
Japanese, Javanese というように、ジャワ人と日本人は英語にするときにスペルが一つ違うだけで、ものすごく似た発音なので注意してね…。
そのためか、インドネシア人に、どこから来たの?って聞かれたときに、英語で、I am Japanese といっても、不思議な顔をされることがある。
ジャワ人?みたいな…。
いずれにしても、日本人がイメージするインドネシア人はおそらくこのジャワ人のことであろう。特徴と言えば、インド人ほど濃くはないが、目が結構大きいことだろうか。ジャワ人も色々な顔があるので、一概には言えないが…。
とはいっても、美人や美男は、スンダ人が多いと言われているので、芸能人やモデルになる人には、スンダ人の割合が多いのだとか…。
それってつまり、日本でも芸能人などに在日韓国人が多いことと少し似ているのかも?( ´艸`)