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台湾(中華民国)の原住民族 TOP16 と、小さい島国にこれだけの少数民族がいる理由

2019年2月15日

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台湾(中華民国)の原住民族 TOP16 と、小さい島国にこれだけの少数民族がいる理由

2019年2月15日

中国大陸には、漢民族も含め56もの民族がいるというのは誰もが知るところだろう。私も以前、その56民族のイケメン・美女などをピックアップしたような記事を作ったことがあるくらい。(漢民族を除いた版)

「中国の少数民族の人口順位 TOP55(イケメン、美女写真付き)」

一方、日本人にとっては気軽に行ける旅行先でもある台湾。ここは民族の宝庫だということをご存知だろうか。おそらく、台湾の原住民なんて知ろうとする人は、かなりのマニアックではない限りいないとは思うが…。

面積も人口も中国よりも規模が小さい、九州ほどの島でもある台湾には、なんと16もの原住民が住んでいる。

この原住民等と、オーストラリアに住んでいる原住民のアボリジニなど、北海道に住む、日本の先住民(2019年に可決された)など、そういう意味での民族である。

私はそもそも一度台北から高雄まで、2006年くらいに旅行したというくらいで、今まで台湾には興味一切なし。という感じだった。

というのも、私は中国の北方で話されている中国語に興味があるし、台湾なんて、日本と中国が混ざったような中途半端な感じの国。というイメージだからである。

なので、台湾移住とか言っているブロガーとか、何が楽しいのかわからない。とさえ思ったりした。

けど、ブログを書くようになって、民族や、言語系統、DNAなどあらゆる方面から見ていくと、私は台湾の原住民を理解なしに、全体像がつかめない。ということに気づいたのだ。

https://www.dw.com/en/why-taiwans-single-people-are-a-national-security-threat/a-18617944

※こちらは、台湾の平均的な女性のルックスと言われているが…(漢民族と原住民が混ざったような感じ??

で、話は戻って、

そう。つまり、今の私からすれば、台湾は普通の日本人が思っているものと、全く違うように映る。以下の地図をみてもわかるように、ここから人類が誕生したのではないか。というくらい、こんな狭い島に、いくつもの民族が住んでいるのだ。

まさに、民族好きの私は、この地図にハマってしまったというわけ。台湾は人口2000万人規模の小さな島だが、多くの民族が暮らしている。

そして、現在東南アジアに散らばるオーストロネシア語系の言語を話す人たちも、この台湾を経由して散らばっていると言われているので、台湾人を知るためだけでなく、現在の東南アジア人を知るにも、この台湾の原住民族の知識は必要になってくると思う。

「世界最大の海洋言語、オーストロネシア語族の言語 TOP20」

※実はハワイ、マダガスカル、インドネシア、ニュージーランド周辺の言語を話す人たちと台湾の少数民族が話す言語系統は全く同じなのである。

以下の記事からも分かるように、東南アジア人でさえ、5000万年前に台湾を経由してやってきたのが現在の東南アジア人だということを知っている。

「人種差別!?東南アジアの中華系が語る、東南アジアはジャングルで日本・中国・韓国は夢の国!!に非難のコメント殺到!【海外の反応】」

非常に興味深いので、この記事に私の知識を付け加えていくことにしよう。

 

16位 カナカナブ族

カナカナブ族は、現在台湾に284人ほどしかいないと言われている。その多くは、高雄県に住んでおり、独自の言語のカナカナブ語(オーストロネシア語族)を有す。以前はツォウ族(9位)と見なされていたが、2014年に独立した民族として認可されたようだ。

民族を見ていくとき、その民族が話す言語系統、つまりここではオーストロネシア語族だが、これによって、彼らが、インドネシア語、マレー語、タガログ語などのオーストロネシア語族の言語を話す人たちと親戚関係にあることが分かる。

ちなみに台湾の原住民の言語はすべて、オーストロネシア語族である。

カナカナブ族を中国語で書くと、「卡那卡那富族」なるので、グーグル画像検索をしてみてほしい。全体的に、上のような顔で、目の二重の幅が大きい人が目立った。

とはいっても、284人しかないと言われているので、写真に映っている人が皆が本物とは限らないかもしれない…。

 

15位 サアロア族

サアロア族の人口は、341人と言われている。こちらも、以前はツォウ族と見做されていたが、2014年に独立した民族として認可されたようだ。(記事によって色々な解釈がある)

ちなみに、左側の男性は、完全に中国人の平均顔とは違い、サアロア族なんだな。と分かるが、問題は右。この顔って、彼と結婚した漢民族なんじゃないの?いや、というよりも、彼女も少しサアロア族の血が入っているかもしれない。

目元から下が、彼と同じような特徴を持った感じにも見える。つまり、彼女は漢民族とサアロア族のハーフの可能性もある。

 

14位 サオ族

サオ族は現在、773人ほどいるそうだ。左のアラブ系?は、おそらく観光客だけれども、それ以外は、サオ族ではないだろうか。

それにしても、台湾の原住民族なので東アジア人の標準からはかなり外れているが、左のアラブ人の方が更に東アジア人の顔から外れている…。

アラブ人がここにいるお陰で、右側のサオ族が濃く見えないという不思議なショット…。( ´艸`)/

邵族過年囉

 

13位 サキザヤ族

サキザヤ族は、863人いると言われている。長らくアミ族と混合されていたが、2007年1月17日に台湾の行政院によって正式に独立した民族と認められた。現在の人口は、推定で5千人から1万人とされている。という数字もあり、863人なのか、1万人なのかは不明。

また興味深い歴史がある。

1878年に、サキザヤ族とクバラン族が共同で清国の統治に反抗した「加礼宛事件」が発生。清の報復を恐れたサキザヤ族は、台湾原住民族最大の人口を持つアミ族の村に逃げ込んだ。アミ族はこれらのサキザヤ族を保護、支援して匿った。やがて、日本統治時代が訪れると、サキザヤ族はアミ族と共に暮らしていたことからアミ族の一支族として分類された。その分類は、後の中華民国にも引き継がれた。

というふうに、アミ族と一緒にされていた理由も判明。で、顔の特徴だが、彫が深い感じがしない。といっても、「撒奇莱雅族」と検索してみても、一体、どれが本物の「サキザヤ族」なのか見分けるのが難しい…。

またこういう原住民の写真をしらべても、写真に写っている人の多くが漢民族、または漢民族とのハーフということは結構多い。

例えば、日本のアイヌの写真にも、なぜか朝鮮人じゃないの?と思いたくなるような、半島系の顔の人がたまに映っていたり、その多くは和人とのハーフだったりする場合もあるので…。(;^_^A

また写真撮影者にお金を渡して、民族衣装を着るだけのパターンもあるからね。おそらく、以前紹介したロシアで撮影されたエヴェンキの少年の写真も、あれ民族衣装きただけでしょ。っていう感じもする…。

「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」

ちなみに、左の男性、オバマ大統領に少し似ているのだけど、インドネシアにもオバマ系の人って結構いるのが面白い。

 

12位 クバラン族

クバラン族は、宜蘭県宜蘭市、羅東鎮、蘇澳鎮及び花蓮県花蓮市、豊浜郷、台東県長浜郷などに分布している。人口は約1,426人ほどとされている。

にしても、クバラン族の写真を色々とグーグル画像検索でみてみたけど、他の台湾の原住民との違いを見いだせない…。

 

11位 タオ族

タオ族は、ヤミ族とも呼ばれ、4,505人程度いるとされている。また、台湾原住民のなかで唯一島嶼部に居住する民族集団。つまり、海の男、海の女。というような言葉が似あうかもしれない。

なので、画像検索していると、海の中にもぐって魚を捕まえる画像がたくさん出てきた。実際に、こういう海に潜って自分で餌を捕まえて生きていくスタイルの民族は、ミャンマーにもいる。

以下、結構古いユーチューブ動画だが、一度見ると止められなくなる。こんな民族、まだこの地球上にいたのかってね…。(ミャンマーっていまだに知られていないことが多くて、非常に興味深い国…)

謎の海洋民族 モーケン

ま、街中は以下のような美女で溢れていて、ショッピングモールなども充実しているのだけどね…。

「実は美人大国だった!?多民族国家「ミャンマー」の美女ランキング TOP20」

 

10位 サイシャット族

サイシャット族は現在、6,507人ほどいるそうだ。また台湾の西部、新竹県と苗栗県の境界にまたがって居住している。
画像検索をしてみたが、実態がつかみづらい民族という印象を受けた…。どれが平均顔なのだろう。この写真は、現代台湾人の平均顔にも見えるが…。

ちなみに、現代台湾人のモテはやされる顔は以下を参考にしてもらえればいいと思う。

「韓国と台湾のモテ顔(イケメン・美女)を比較してみた TOP10」

 

9位 ツォウ族

南投県、嘉義県、高雄県に6,617人が分布していると言われている。つまり、台湾南部にいる民族のようだ。日本人がイメージする台湾人の顔とはやはり、かなり離れている。

日本人がこういう顔を意味たとき、なにじんだと思うのだろうか。南米人?インドネシア人?人によってその答えは違うかもしれない。

国籍不詳という感じになりそうだ…。

 

8位 セデック族

台湾の中部、南投県と花蓮県の境界にまたがって居住しているセデック族の人口は、9,538人ほど。日本統治時代ではタイヤル族の支族とされていた。

興味深いことに、ネグロイドではないタイプの黒人に近い顔にも見える。台湾に黒人がいるなんて思った人は誰もいないと思うが、なんだろう、東南アジア人の平均のそれともまた違う。

ましてやフィリピンという感じもしないし…。なんだろう、分類不能!?この写真に出てる男子は皆イケメンにも見える…。

 

7位 ルカイ族

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20161101005392-260405

台東県、屏東県、高雄市に約13,041人が分布している。パイワン族と類似した貴族制度を有し、会所制度を有す父系社会である。

ちなみに、この写真で、なぜか一番左だけ顔が違う。同じ民族とは思えないほど、右の二人と左のちょっと浅黒い人の人種が違うような気がする…。

それでも同じ民族衣装を着ているので、かろうじてお仲間というふうに見えるが…。

ちなみに、梁文音(レイチェル・リャン)という歌手は、ルカイ族とアミ族のハーフ。オーディション番組「超級星光大道」第2回準優勝。している。→美人なので画像検索してみてね(^_-)-☆

 

6位 プユマ族

プユマ族は現在、13,716人ほど。私が知っている台湾の有名歌手、張惠妹(アーメイ)もプユマ族。そして、彼女は「原住民ブーム」の火付け役、台湾で知らない人はいないほどの実力派人気歌手である。

その他に、黄美珍(ジェーン・ホァン)、そして、呂建中(TANK)歌手・音楽プロデューが、プユマ族とアミ族のハーフ。と言われている。

 

5位 ブヌン族

ブヌン族の人口はおよそ、57,086人。ちなみに、ブヌンとはブヌン語で人を意味する言葉である。→アイヌと似てる。アイヌも人の意味。

ブヌン族を調べてみると、プロ野球選手が多い。その中でも、林子偉というイケメンもいた。余賢明、邱俊文、許文雄、王國進→皆プロ野球選手…。

 

4位 タロコ族

タロコ族は、30,603人程いると言われている。この民族も色々と検索していると、アイヌ民族のように口の周りに刺青をつけていた。

ちなみに、顔つきから見て、なんだかアメリカ大陸に住み着いた先住民インディアンに似ているような気もしたのは、気のせい??

ちなみにアメリカのインディアンもロン毛なんだよね…。

3位 タイヤル族

刺青などを強調するために、白黒の時代の写真を選んだが、現代人のタイヤル族もこんな顔である。濃すぎないような顔。タイヤル族は、アタヤル族とも言われ、人口は、87,601人ほど。アイヌ民族のように、口の周りに刺青を入れているのが特徴的。

台湾で美女と言われる人は、漢民族と、このタイヤル族のハーフである場合も多い。たとえば、ビビアン・スーなんかも、タイヤル族が入っている。

その他に、言承旭(ジェリー・イェン)、周渝民(ヴィック・チョウ)→岡田君みたいな顔も、タイヤル族の血を引いている。

 

2位 パイワン族

戴愛玲や、蔡英文(第14代中華民国総統)などがパイワン族の血を引いている。タイワン国内に現在、98,243人ほどいると言われている。

一番右の人、なぜかものすごく美人…。

 

1位 アミ族

アミ族というのは薄っすら名前だけ聞いたことがある人も多いのではないだろうか。私も台湾の有名人のプロフなどをみているときに、アミ族のハーフという記述を何度か見たことがある。

人口はなんと、原住民の中でもトップの、14万8992人。この二人はアミ族のハンサム男子と美女である。

ちなみに、「第8回ミス台湾」でグランプリ?の陳海琳は、アミ族のハーフで、台湾の男性か異株で知らない人はいない范逸臣もアミ族のハーフ。(昔よく聞いたなぁ)

2人ともやはりちょっと濃い顔をしている。その他にも、黃麗玲、羅志祥、坂本宗華(大嘴巴)などがアミ族のハーフまたはクウォーター。

まさに、中国大陸や朝鮮半島では出せない一味違った顔つきとなっている。

ちなみに、マレー人と関係があるかもしれないという記事も見つけた。やはりどこかで繋がってるのだね。

不可能的巧合!難道馬來人是阿美族親戚?

マルチンのコメント

もし台湾に漢民族がいなかったら、台湾は東南アジア扱いされていたかもしれない…。と思えるくらい、皆東南アジア人にいるような、いないようなという顔つきだったということは、皆そう思ったと思う。

ちなみに、割合的には少ないが、台湾には韓国系のような顔、つまりエヴェンキ系の顔の人もいる。

「薄顔(塩顔)台湾人男性のイケメン・ランキング TOP10」

また中国大陸からきた漢民族系の人が多いので、どうしても日本人が台湾の芸能人などをみるとき、そういう台湾の平均顔が多いと思う。

マレーシアに住んだことのある私からすると、もしマレー系の人たちがイスラム教徒ではなかった場合、マレー半島にやってきた中華系の人たちと融合していて、現在の台湾みたいな顔つきの人が多くなっていたのではないだろうか。ということ。

なぜならマレー系は台湾の原住民に近い顔をした人も結構多いので、そのマレー系と中国南部からやってきた肌の白い人たちが、ミックスすれば、今の台湾の状況とかなり似ると思ったからである…。

ま、民族対立してるけどね…。

「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」

またこの小さい島国にこれだけの少数民族がいる理由はハッキリしないが、気づいていないだけで、この台湾島というのが、アジア人のDNAを知る大きな鍵となるような気もする。

なので、今後も調査していきたい。

最後に。中国にもあんなに少数民族がいる上に、台湾にもこれだけいるとなると、もう中華の世界だけでアジアのすべての民族を網羅しているんじゃない。っていう感じにも思えてくるよね…。

つまりアジアって中国語だけできれば、いんじゃね?とも思えてくる。事実、マレーシアや、シンガポールでも中国語が多くの人に使われてるし…。(;^_^A

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