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1人当たりのGDPは、東京と同格?シンガポールを崇拝する日本人は必見。知ってはいけないトリビア TOP10

2019年4月4日

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1人当たりのGDPは、東京と同格?シンガポールを崇拝する日本人は必見。知ってはいけないトリビア TOP10

2019年4月4日


最近、シンガポールを崇拝する日本人が急増中。なぜ、シンガポールを崇拝する日本人が多いのか。その理由は簡単で、2017年の一人あたりのGDP(1ドル100円で計算)なんかをみると、シンガポール人の一人当たりのGDPが、577万円だとすると、日本人は、384万円(香港は、460万円)となっており、193万円もの差があることや、シンガポール人が英語を流暢に話し、東京よりも国際化、アジアの金融センターであり、富裕層が集まっている。という、なんだか日本人の手の届かないような国。というイメージが定着しているからであろう。

とはいっても、最近はシンガポールすげえぃ!を誇張している感があると思う。それは、日本人にもっと頑張ってほしいという意味も込められていると思うし、日本が明治以降、長い間アジアの頂点の座にずっと居座っていたのに、このようにシンガポールや香港などの都市国家に1人当たりのGDPで追い抜かれてしまっていることは、やはり日本人であれば、放ってはいけない。そんな気持ちになるだろう。

この記事では、日本人が大雑把な概念で理解しているシンガポールをもっと掘り下げ、より正しいシンガポールを理解してもらうために10のパートに分けて、色々書いてみた(^_-)-☆

 

①日本人の知っているシンガポールは、Central Area

日本人の多くが、以下のような、マリーナベイサンズ周辺の高層ビル群の光景がシンガポールと錯覚している。(というよりも、特に郊外のことはあまり考えていない日本人が多いかもしれない…)

で、上の地図は、シンガポールの中心部と呼ばれているものを地区別に色分けしたもの。この中でも超高層ビルが密集しているのは、真ん中のピンク色の部分、Central Area である。東側には、シンガポールの歌舞伎町とか呼ばれる風俗街で、貧困者が集まるゲイラン地区があったりね…。(ゲイランの中でも、豊かな地域とそうではない地域で分かれているが…)

そして、シンガポールに旅行に来るもののほとんどが、このCentral Area に吸い込まれていく…。東京でいえば、東京駅周辺+銀座界隈をすべて合わせたものと言いたいところだが、シンガポールのほうが中心部は、高層化していて、新宿ともまた違い、私が思うに、横浜のみなとみらいの高層ビルや人混みを5倍~8倍にしたイメージにかなり近い。と思っている。

けど、マリーナベイサンズ周辺の人混みはそれほど大したことはない。私がイメージしていた新宿や渋谷、竹下通りのようなごみごみした感じの人ゴミはなかった。結構、開放的な感じ。(なので、みなとみらいの8倍はちょっと行き過ぎかも…。確実に5倍はあるが)

もう一度言うが、横浜みなとみらいの高層ビルも、人混みも、5倍増やしたら、横浜でもシンガポールの再現ができるのではないか。と思う。それくらい雰囲気も似ている。

「首都圏(東京)と比べた結果、香港やシンガポール、ドバイがド田舎過ぎてワロタ。ライバルは横浜や名古屋?」

また、シンガポールの高層ビル群周辺に歩いているビジネスマン(中華系の男性がスーツを着て出勤していたり)は、丸の内・大手町の雰囲気に似ている。そのすぐ近くにベイエリアがあり、会社務めではないフリーランス?などが、ジョギングなどをしているので、またその対比が面白かった…。いずれにしても、シンガポールの中心部は、知的なにおいがした。(他の東南アジア人に残念ながらこの雰囲気はない…。)

ちなみに、私もマリーナベイサンズ周辺で高層ビルと、ベイエリアの調和に圧倒され何度も写真を撮ったが、すべて消してしまった。あまりにも人口的で個性に欠けているというのがその理由。(シドニーの高層ビル群と非常によく似ている)

けれども、こういう高層ビル群を眺めながら、ベイエリアでウォーキングをしたり、ボーっとしたりする場所が東京にすらないので、仕事終わりにボーっと散歩するのに非常によく、このエリアはシンガポールが誇れるものだとも感じた。

イメージとしてはお台場から汐留まで、無料の歩道が整備された感じ。マリーナベイサンズ周辺は車がなく、1時間ぶらぶらできる距離がある。

 

②Central Area 以外のシンガポールは、横浜郊外を少し高層化したイメージ

この写真はたまたまインドネシアからシンガポールに向かう飛行機の中で撮ったもの。日本人がイメージするシンガポールっておそらく、Central Area のような華やかさがそこらじゅうに広がっているイメージなのかもしれないが、郊外はこんな感じで低層住宅ばかり。東京西部や横浜の郊外に、5階建ての公営住宅がたくさん建てられているが、それを少し高層化したような建物が多い。

韓国もこういう10階建てくらいの公営住宅が多いので、どちらかというとこの景色は韓国を彷彿させる。

つまり、Central Area だけが、日本で言えば新宿や梅田のように高層化していて、そこがメディアや旅行ガイドブックなどで常に宣伝されているだけで、郊外はこんな感じで平凡なのである…。

 

③日本ブランドって韓国に負けてる?また日本人の知らない、韓国人優遇

マレーシアのクアラルンプールでは日本のブランドはかなり強いが、意外に思っていると思うけど東南アジアでの韓国ブランドは、家電にしても、化粧品にしてもかなりプレゼンスが高い。特に化粧品なんかは、韓国の芸能人の美肌イメージがアジア全体で定着しているので、(中国では日本の化粧品は成功しているが)東南アジアにおける韓国の化粧品のプレゼンスは高い気がする。韓流スターの美肌化粧品宣伝ポスターはそこらじゅうに貼られている…。

また私が非常に驚いていることの一つとして、日本人は観光ビザで1ヶ月しかシンガポールに滞在できないのにもかかわらず、韓国人は3ヶ月も滞在できる…。

この違いは何?明らかにシンガポールに住んでいるのは、韓国人よりも日本人のほうが多いのに、とか色々考えたが、その理由は不明。

また、ブランド的な価値については、日本ブランドだけが優遇される時代が終わったというほうが正しいかもしれない。東南アジア人が、選ぶ時代になったということだよね。

昔はソニー、パナソニックなど日本ブランドだけが支配していた時代があったが、今や韓国製や台湾製など、購入者側が選ぶ時代になったということ。

④シンガポール人=中国人

これは私のブログでも何度も書いているが、そんな私でさえシンガポールに行く前まではシンガポール人の姿かたちをイメージするのが難しかった。知識があっても経験が伴わないとなんだかシックリ腑に落ちないそんな感覚だろう。

最近シンガポールの繁栄ぶりを見て、東南アジア人も凄いじゃん。と思っている日本人が多いと思うけど、シンガポール凄い=中国人凄いじゃん。ってことなのだよね。これに気づけてない日本人多い…。

別にマレー人や、ジャワ人などの東南アジア人が勉強しまくって富を蓄積してあの街を作り上げたわけでもないのだから…。

そもそも、シンガポールの華人もそうだけれども、華人にもいくつかの種類があるということを知らなければならないと思う。

「シンガポールの華人と、大陸の中国人(その他の華人含む)が違うところ TOP9【シンガポールの反応】」

現地に住んだ私は、それをまず考えさせられた。というのも、いくら東南アジアの経済を握っていると言われる華人でさえ、収入、教育、育ちなどいろいろな境遇のもとで、皆一緒くたにすることはできないからだ。

「プラナカン、トトック、苦力。東南アジアの華人(華僑)について日本人が知っておくべきこと TOP10」

ちなみに、シンガポール人の中心部で働く中華系、特に女性は肌の白い人の率が高い気がした。カジュアルOKの職場が多いのか、真っ白な脚をこれでもかっていうくらいのミニパンツで見せつけている人たちが印象的だった。

また日傘率も多いね…。

シンガポール人女性は以下が参考になるかも。っていっても、結局華人なので、見た目は中国人だけどね…。

「あなたはどのタイプ?中華圏(中国、台湾、東南アジア)における各地(省)の美女を比較 TOP30」

 

⑤日本人の一人当たりのGDPを超えたから何?

日本人が、シンガポール崇拝を始めたのも、この一人当たりのGDPという数字がそもそもだろう。シンガポール崇拝?と思っている人、シンガポールが物価が高くて日本人が手の出せない国だと思っていないだろうか。これって非常にトリッキーな問題で、シンガポールで高いものと言えばその代表的なものが家賃である。

交通費、食費などは日本と変わらないか、少し安いくらい。シンガポール在住です私凄いでしょ系の自称セレブの多くが、その不動産価格をみせつけ、いかに日本よりこっちのほうがスゴモォーン=私ってすごいでしょ。なのだけど、実際にスーパーマーケットに行けばわかるけれども、特別物価が高い国ではない。

けれども、シンガポールは税制で優遇しているが故、多くの富裕層がシンガポールに流入してくるため、中心部の不動産価格は高い。大まかに言えば、ここがポイントであり、1人当たりのGDPも、その超富裕層が大きく関わっているということを考えれば、日本人がそこまでシンガポールを崇拝するような目で見る必要はないと感じる。(私は結構崇拝というか、遠ざけていた…が逆に、行ってみた後、横浜をちょっと大きくしただけじゃんの感覚で納得)

また、ジニ係数が高いので、つまり富の格差が日本以上ある。(ホームレスもいるということ)シンガポールは皆、豊かで、日本人より進んでるんだよぉ~。に惑わされないでね…。

日本で問題がでたとき、何かとシンガポールの現状や、シンガポール人はこうなんだよぉ~を出そうとする人がいるので…。

ちなみに、現在のシンガポール人は、経済的な繁栄よりも、日本文化のように、自分たちのアイデンティティの拠り所になれる京都や北京のような場所に強く憧れている気もする。

なぜなら、何度も言うが、シンガポールってマレーシアから分離したただの島でしかないからだ。それは今後も、同じである。

 

⑥シンガポールに集まる日本人の共通点

(singaporecalender.xyz/mokuji/?p=906#more-906)というシンガポール在住何年目とかの日本人男性の面白いブログがあったのだけど、今見たら、削除されていた…。結構、シンガポールの現状を赤裸々に書いてあったのと、人が書かないような部分まで書いてあったので面白かったのだけどね…。

その中でも笑えたのは、シンガポールに暮らす日本人男性の共通点として、上の写真のようなミニ、ショルダーバッグで歩くオッサンが多いことらしい。また、学生時代に勉強ばかりしてきて大企業に入ってきて社畜になった恋愛をあまり楽しんでこなかった系のパターンも多いよう。

確かにシンガポールに限らず、東南アジアに定住している日本人って、日本にいる人たちよりは、明らかに外見の偏差値が低い。というのは、感じることはある。が、東南アジアに来てオシャレなんかしたくねーよ!って思っている日本人も多いことも確か。

私も日本では持てるバッグも東南アジアでは持たずに、安っぽい袋みたいなのをも持つし…。(少しでも貧乏と思われたいため)

いずれにしても、上のURLのブログ、もう消えてしまったが、シンガポールに来る日本人に対してボロクソ書いていたのでめちゃくちゃ面白かったのにね…。

また、日本人男性は、シンガポール人女性からは冷たいと思われているのだとか。それに態度がデカい日本人男性が多いということも話題になっていた。私もこのブログでよく言っているが、日本人って東南アジアに行くと態度デカくなるのだよね。(私も態度デカくなるからよくわかる…)

あと、困った人がいても助けないのが日本人男性っていう書き込みも見た。それに、シンガポールで日本人女性はブランド的な存在ですか?というスレッドもあったが、そこには、それは違うけど、シンガポール人女性は日本人女性のように家庭的ではないので、そういう家庭的な日本人女性に憧れるシンガポール人男性は多いかもね。という回答があった。

⑦2020年、1人当たりのGDP(東京)を超える

今後、2020年~2030年、東京とシンガポールの違いが顕著になってくると私は見ている。2018年の数字で見ると、東京都とシンガポールの一人当たりのGDPは、東京都が少し高いくらいである。どちらとも、日本円で、600万円前後。

List of Japanese prefectures by GDP per capita

東京都も日本中の富裕層がたくさん住んでいるので、この数字を出しているわけだが、シンガポールも東京も、ニューヨークの一人当たりのGDPにはいまだに勝てないというのは、トリビアかもしれない。

というのもニューヨークには超がつくほどの富裕層が多く住んでいるからだ。

例えば、ニューヨークのマンハッタンを限定すると、1人当たりのGDPは、1200万円ほどで、つまり東京やシンガポールの二倍である…。(シンガポールバイバイ!を思い出してしまった…)

List of New York locations by per capita income

また現在は日本(東京のみ)もシンガポールも一人当たりのGDPで同格だが、2030年ころにはかなりの開きが出ているだろう。シンガポールがこのまま成長を続けた場合、シンガポールの開発も止まらず続いていくので、日本人の間でのシンガポール崇拝は今後も高まっていくと思われる…。とはいっても、上にも書いた通り、最近ニューヨークの存在が日本人の間で忘れられ始めているが、ニューヨークのほうがお金持ち多いよぉー。ってことは、知っておくべきだろう。

東京とシンガポールの1人あたりGDP、どちらが大きい?(HUFFPOST)

 

⑧クリーンなシンガポールにもある風俗街

シンガポールではゴミが少ないとか、歩きながら飲み物飲んでいる人がいないとか、クリーンなイメージがあると思うけど、だからといって日本よりも清潔!とは限らない。日本人もそうだが、シンガポール人も罰金を支払いたくないからきちんとやっているというだけのこと。

それはさておき、上にも書いた通り、シンガポールといえば、Central Area しか宣伝されないので、ゲイランといういかにも東南アジア色が強い地区を知らない日本人も多い。現地在住の私の姉さんでさえ、知らなかった。(ゲイランという地区は知っていたがそこが風俗街だったということ)

その件については、以下に書いた。

「在住者も知らなかった?シンガポールの売春地区「ゲイラン」が話題になっていた件【海外の反応】」

シンガポール旅行に行くのであれば、是非ここに立ち寄ってほしい。大阪の西成区ほどではないが、貧困者がかなり集まっている。昼間行っても、夜働いている姉ちゃんなどがランチをしていたりするので、面白いよぉ~。

「日本で危ない場所 TOP7と、東京で行かないほうがいい危険な場所【海外の反応】」

⑨シンガポール人皆が英語を話すは本当か

シンガポールの公用語は、英語、中国語、マレー語、タミル語である。そもそも、中華系が70%近くを占めるため、マレー人や、インド人(タミル語)などと共通の言語を持つ必要があったことや、もともとイギリスの植民地であったこともあり、英語が公用語となっているわけだけれども、私はシンガポールに行く前までは、シンガポール人は綺麗な英語を流暢に話すものだと思っていた。

けれども、ニューヨークのブルックリンなんかに移民が集まって暮らしているのと同じで、中華系は中国語を話し、マレー系はマレー語を話し、インド系はタミル語を話すので英語が上手とは言えない。

私がニューヨーク第二の中華街周辺で白人と歩いていたら、地元民に英語で道聞かれるからね…。これがNYだよ…。

つまり、これは人種別というよりも教育レベルの違いによってもはっきりしていて、イギリス英語を流暢に話すシンガポール人もいれば、なぜかアメリカ英語を流暢に話すシンガポール人もいる。

職業によっても違っていて、英語を普段からずっと使う仕事と、フードコートで働いているような人たちとでは英語力のレベルがそもそも違う。フードコートでは、マレーシアでは通じていた英語がシンガポールではなぜか伝わらなかった。で、私が中国語で話した途端、あっちが笑顔になり、ほっとしたのかわからないが、すぐに通じた…。( ´艸`)

つまり、全体的に簡単な英語を話すが、そのレベルは教育レベルや職業によってかなり変わってい来るということなのだ…。

 

⑩シンガポール人は日本人を憎んでいるって本当ですか?【海外の反応】

最後に、日本人があまり知らない部分としてシンガポールでのシンガポール華僑粛清事件についての反応を見て、この記事をしめよう。

ここシンガポールの70%以上は華人であり、この歴史をしっかり覚えている。1942年2月から3月にかけて、日本軍の占領統治下にあったシンガポールで、日本軍(第25軍)が、中国系住民多数を掃討作戦により殺害した事件とされているシンガポール華僑粛清事件は、なぜか日本人の間では知られていない。

南京大虐殺(南京事件)のように、数字はかなり変わってくるのだけど、こういう事件があったということくらいはシンガポール人を理解するためには、覚えておくべきだと私は思う。

日本人ってシンガポールとかドバイとか聞いて、高層ビルとかスーパーリッチのほうに目がばかりいって、これらの国の歴史は勉強しようとしないからね…。

だから拝金主義国って言われちゃうのだよね…。

また、以下のリンクにも載っていたが、シンガポール人の若年層は日本大好きが多く、大人になると、戦争犯罪を否定する日本人に対して反日になる傾向があるのだとか…。

ま、感情には出さないのだろうけど、彼らは華人なのでね…。それだけはまず理解する必要があると言えそうだ。

Reference Site
What do Singaporeans think about the Japanese?


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