日本では、中国語か韓国語、またはヨーロッパの言語が人気である。最近は東南アジアに進出する日本人が増えたが、だからと言ってタイ語、ベトナム語、インドネシア語の学習者が急激に増えているわけでもない。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
上の受験者数を見ても分かるように日本ではこういったヨーロッパの言語を学ぶ人が多い。(世界的な傾向)
またヨーロッパの言語を学ぶことのメリットは、例えば、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語は同じインド・ヨーロッパ語族の中でも、ロマンス諸語ということで共通しているので、これらのうち、ひとつでもしっかり覚えておけば、同じロマンス諸語の言語をまた学ぶ際にも、その仕組みが理解できていることや、単語も類似しているので覚えやすいというメリットがある。
その前に英語をきちんと覚えておくことをお勧めするが、やはり英語の次に何か新しい言語を始めたいのなら、フランス語かスペイン語を勉強することもお勧めする。
「フランス語とスペイン語(ドイツ語と韓国語も)は、まだ勉強するな!」
または日本語と多くの単語を共有している中国語か、韓国語ね。間違っても私みたいにレアな領域に行こうと張り切りすぎてテロリストの言語とも揶揄されるアラビア語とかは手を付けないでね…。→痛い目見るよ!?( ゚Д゚)//
で、この記事では言語系統という概念を理解してもらうとともに、世界の主要言語の多くが、「インド・ヨーロッパ語族」であることを説明した後、ヨーロッパにありながらも、特定の国だけがウラル語族である理由と、日本語にそれがまたヒンディー語がインド・ヨーロッパ語族であるのに対して関連しているのか。ということも探っていきたい。(^_-)-☆
その他の言語系統も紹介するが、これを読むとどの言語をやっておくと、将来、海外に出るときに、どの国で有利なのかもわかるだろう。
それでは、「インド・ヨーロッパ語族」から紹介していこう。
①ヒンディー語も英語も同じ??
世界中にある言語の多くが、このインド・ヨーロッパ語族に属している言語である。上にもいくつかのヨーロッパの言語を上げたが、簡単に言うと、フィンランド語、ハンガリー語、エストニア語、バスク語以外は、ヨーロッパからインドに至るまでの言語がすべて、インド・ヨーロッパ語族である。
そこにはロシア語、ペルシア語(イラン)、ヒンディー語(インド)など、ヨーロッパの言語とは思えないような言語まで含まれる。
この地図を見ても分かるように、トルコは「インド・ヨーロッパ語族」に入っていないものの、トルコがもし、同じ語族だとすれば、ヨーロッパからずっとインド北部までずーっと陸続きで繋がっているということになる。
以前、人種の違いの記事を紹介したが、まさにヨーロッパから、インド北部まで同じコーカソイド系の人種として繋がっていることや、言語系統までも同じ系統に分類されていること。
これを知るだけでもより、インドという国が北部と南部で人種が全く異なるということが分かってくるのではないだろうか。
「インド人が白人のような顔をしている理由と、インド北東部に日本人のような民族がいる理由」
それはインド北部から独立したパキスタンに、西洋で活躍するイケメンモデルが多いこと、そしてパキスタン北部にあるアフガニスタン、そしてイランでも、青い目、ブルーの瞳が見られることなどからも、ヨーロッパと人種的にも言語系統的にも共通しているということが言語系統を調べるだけでも分かってくる。
「なぜ「アフガニスタン人」や「イラン人」「クルド人」の瞳の色はブルーやグリーンなのか?【海外の反応】」
つまり、イランで使用されているペルシア語が、インド・ヨーロッパ語族で、イラクやサウジアラビアなど、中東全域で使われている言語がセム語派のアラビア語だということが分かるだけでも、
イラン イラクみたいな名前が似ていて隣り合わせになっている国の人種すらも違うということが分かってくるということになる。
またヒンディー語がインド・ヨーロッパ語族であるのに対して、インド南部(本来のインド人)では、ドラヴィダ語族のタミル語がメインである。
「南アジアの言語(ヒンディー語・ウルドゥー語、タミル語、ベンガル語)を勉強するメリット、需要、重要性」
つまり、インド北部にアーリア人がイラン方面からやってきてインドを支配した。などと言われる歴史を聞くことがあると思うが、まさにインドにはドラヴィダ語族を話す浅黒い、オーストラロイド系の土地だったが、コーカソイド系である白人が北部から入ってきて、現在ミックスしている状態となっている。
という説は、日本列島に縄文人が多くいたけれども、半島などから弥生人が入ってきて現在のようなハプログループの多い日本人にミックスした。という状況とかなり似ていて面白い。
「あなたは、韓国系?東南アジア系?祖先(ハプログループ)を知るための遺伝子検査「ジーンライフ」製品の詳細を調べてみた」
つまり、ドラヴィタ語族であるタミル語は日本語とも類似点がかなり見られるというように、日本語の起源にタミル語説があるように、タミル語は日本人からするともっと親近感の湧く文字、発音となっている。
ここでは何が言いたいかというと、日本人からするとインド人=アラブ人に似ているとか、そういうイメージかもしれないが、インドには北部・南部で全く人種が違うこと。また骨格的にも、コーカソイド系であり、白人からも同じ部類に入ると思われているということなのである。
他の記事でも紹介したが、インド北部に住む人たちは、ヨーロッパの白人と骨レベルで似ている。つまり、顔の形がモンゴロイド系のように猫型ではなく、馬型なのである。
「頭長幅指数(長頭型、中頭型、短頭型)あなたはどれ?欧米型?韓国型?日本型?」
つまり、インド・ヨーロッパ語族は、その下位に、ゲルマン語派、ロマンス諸語、スラブ語派など、いくつにも分岐されるが、人種レベルでまず同じなんだということを覚えてもらいたい。
というのも、インド・ヨーロッパ語族は多くの語派、諸語に分類されていて、その共通点を探すのは容易ではないからだ。
以下、英語が読める人は参考になるかもしれない。
②ヨーロッパの異端言語
上の地図を見ても分かるように、ハンガリー、フィンランド、エストニアの領土には色がついていない。これらの国はヨーロッパの中でも異端とさている(私の勝手な大袈裟な表現)。その理由が、言語系統がインド・ヨーロッパ語族ではなく、「ウラル語族」だからである。
フィンランドは、日本人からすれば北欧とか、スカンジナビアだと思われているが、厳密に言うとフィンランドはスカンジナビアではなく、スカンジナビアを指しているのは、ノルウェー、スウェーデン、デンマークのみ。これら3つの言語はドイツ語・英語と同じ、インド・ヨーロッパ語族の中にある「ゲルマン語派」であることで一致している。
なので、フィンランド=スカンジナビアだという誤解はもうやめよう。上の地図を見てもらうと分かると思うのだが、フィンランドは海を挟んですぐ下にあるあの電子居住権でも有名なエストニア語と仲間である。
「日本人でも欧州連合エストニア共和国の居住者になれる!安倍首相も持っている「e-residency」を取得するメリットとは?」
また、以前お話したノルウェーと、スウェーデンの北方側、つまり裏のスカンジナビアともいわれるラップランドに住む、サーミ人(モンゴロイド系の顔をした白人)たちの言語でもある、サーミ語も、このウラル語族なのである。
「裏の北欧人「サーミ人」や日本の「アイヌ民族」は、白人と東アジア人のハーフ?が話題になっていた件【海外の反応】」
上のスカンジナビア半島の北部(北極側)に色がついているのが分かるよね?
で、この言語系統がなぜウラル山脈のウラルなのかというと、上の地図からも分かるように、モスクワからちょっと東に行くと、そこには真っすぐ縦に、ウラル山脈があり、ここがいわゆるヨーロッパとアジアの境目になっている。
なので、広大なロシアでも、モスクワーサンクトペテルブルクを中心とする県内をヨーロッパ・ロシアというふうに呼んでいる。
「ロシアはヨーロッパとアジアどっち?それとも、ユーラシア?【ロシア人の反応】」
そのウラル山脈の外側、つまり東側に、Komi, Mari, Moksha と書いてあることからも分かるように、いくつもの言語がある。
この写真は以前、ロシアの少数民族を調べていた時に、コミ人として紹介したもの。(以下の記事の41位の部分)→韓流アイドルとロシア人の薄い白人がミックスしたようにも見える。
「ロシアの少数民族の人口順位 TOP57(イケメン、美女写真付き)」
コミ人は外見的にも日本人に近い。つまりモンゴロイドのように彫が浅く、このようなロシアの少数民族はかなり多い。
で上の地図をもう一度見てもらおう。ウラル山脈より西側のコミ語があるところ、ここら辺の言語がハンガリーのほうまで到達したともいわれている。フィンランド方面の言語も、もともとはコミ語があるあたりから来たのかもしれない。
通常、モスクワ(地図で言えば、carelioと書いてある部分)などは地理的にウラル語族に入ると思われるが、ここに色がついていないのは、そもそもロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語がかなり近い関係にあり、ヤムナ文化の歴史から見ても分かるように、ロシア語の起源が現在のウクライナだと言われているからである。
つまり、地理的に言えばモスクワというのは、まさにウラル語族の土地なのである。それがウクライナを起源とするスラヴ語派が、ロシア方面、そして、東欧の一部(下の地図だと茶色の部分)に広がったという見方がある。
なので、言語学的に言えば、ウラル語族の土地に、ロシア語を話す人たちが居座っているというようにも言うことができるかもしれない。
https://www.reddit.com/r/MapPorn/comments/68trkf/slavic_countries_map_with_native_names_931633/
この地図はロシア語で書かれているがロシアは右の一番大きい部分。その下にあるのがウクライナである。ここが本来のロシア語の誕生地とも言えそう。
ウクライナと茶色の東欧の国々の間に塗りつぶされていない国があるけれどもここがルーマニア(インド・ヨーロッパ語族)でイタリア語やフランス語などと近いとされている。
そしてこの青と茶色の間にはハンガリー(ウラル語族)もある。この二つの国より上が、東スラヴ語群(ロシア・モスクワ・ベラルーシ)で、下が、南スラヴ語群(スロベニア語、クロアチア語、ブルガリア語、モンテネグロ語)というふうに考えればわかりやすい。
もし、ハンガリーとルーマニアが、スラブ語派だったら、ヨーロッパの東部分はすべてスラブ人に支配されていることになるね…。( ´艸`)
また、遠く離れたハンガリーにウラル語族が存在するのは、ヨーロッパの中でも不思議がられている上、ハンガリーと日本にはいくつかの共通点も存在するのでこれまた面白い( ゚Д゚)...
「蒙古斑も?日本人が知らない、ハンガリーと日本の意外な共通点。TOP5」
おっと。フィンランドもね…。
「実は逆?日本人とフィンランド人は似ている?演歌やアイヌとの関連性も。共通点 TOP5【海外の反応】」
③日本語は孤立した言語!?
この地図を見ると、日本も、韓国、モンゴル、中央アジアの国々、そして一番西はトルコまで、アルタイ諸語の一員とされている。
アルタイ諸語が、インド・ヨーロッパ語族のように、語族という名前を使っていないのは、この関連性が確実ではないからであろう。かつてはアルタイ語族という名称だったが、
アルタイ諸語の下位言語は、
・チュルク語族(アルタイ語、トルコ語、ウズベク語、カザフ語、トゥバ語など)
・モンゴル語族(モンゴル語、オイラート語、ブリヤート語など)
・ツングース語族(エヴェンキ語、満州語など)
となっている。
日本語と韓国語は最近は含まれなく、日本語も韓国語もともに、アルタイ諸語ではないという説が強くなり、日本語族、朝鮮語族と分けられているが、今後何かしら根拠の見つかる関連性が見つかった場合、また語族にも変化が起こるかもしれない。
というのも、韓国人は特に、ツングース語族のエヴェンキ語と関連しているともいわれているし、人種的にも、まったく同じともいわれているので、人種的に同じなのに、言語に関連性がないのは不思議な気もするのでね…。
「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」
けれども、こういう言語系統を見ていると、私が今まで書いてきた記事のように、やはり日本人に顔が似ている人たちが多いのである。
例えばツングース系とかね…。日本人というよりも韓国人とかに近い顔だけれども、明らかにフィリピンやタイなどの東南アジアよりは日本人に近いだろう。
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
④アラビア語などは、ヨーロッパ人からしても未知の言語
よくアラビア語が世界一難しい言語などとも言われるが、西洋人にとって、アラビア語や、日本語、韓国語、中国語が言語系統が全く違う上、文字も違うので、勉強するのが難しい言語と言われている。
日本語を簡単なレベルで話せる人は結構いるが、漢字を駆使して言葉をもっと繊細にしようとすると、それは西洋人にとっては難しい。逆に日本人にとっても英語のような遠い言語は難しい。
で、アラビア語というのは、ヨーロッパの近くにありながらも、インド・ヨーロッパ語族とは全く違う言語なので、私はそこに惹かれてアラビア語を勉強した。( ゚Д゚)
アラビア語が少しでも話せると、色々なネタになるのでお勧め…。初対面の外国人にアラビア語が少しできるって言うだけで、私の顔や名前を覚えてもらえるので、かなり重宝している言語…w
上の地図からもわかるように、中東は地理的にはアフリカではないが、アフリカ北部とほぼ同じ言語系統である上に、中東とアフリカ北部はほぼすべての国がイスラム教(イスラエル以外)なので、結びつきが強いということが、言語系統を通しても分かる。
またアフリカの南部は、インド南部のようにまったく言語系統が違うので注意( *´艸`)
⑤マダガスカルと、フィリピンは同じ言語系統
マダガスカルはアフリカ。と思っている人って結構多いのではないだろうか。そりゃ地理的にはアフリカなのだけれども、昔、マレーシアあたりからマダガスカルに移住した人が多く。マダガスカル語は、なんとマレー語やインドネシア語と同じ、オーストロネシア語族なのである。
東南アジアの島々にはもともと、パプワニューギニア人のようなものすごく真っ黒い、オーストラリアのアボリジニのような人(オーストラロイド系)の人たちが住んでいるが、
「黒人には10種類ある?ネグロイドと、オーストラロイドの違いと、世界に散らばる黒人」
だから私もインドネシア語を勉強しているんだけどねぃー(*´ω`*)
「インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性」
⑥言語系統不明な言語
バスク語である。フィンランド、エストニア、ハンガリーなどはウラル語であるのに対して、このバスク語はスペイン北部の、フランスのすぐ近くにありながらも、日本語に音が似ている!などと、ヨーロッパでも話題になるほどである。
「日本語に似すぎ!?フランス南西部、スペインの「バスク語」がミステリーすぎる!と話題に【海外の反応】 」
つまり異端の言語だと思われている。とはいっても、ヨーロッパといえばキリスト教が誕生する前後からも、キリスト教以外の宗教が存在していたこともあるので、ヨーロッパに、こういう言語系統分類不明の言語があっても、何もおかしくはないと個人的には思った。
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