やっとアルマトイに着いた。カザフスタン最大の都市アルマトイのことは次回書くことにするが、ここではちょうどアルマトイに着いた同じ日に行ってきた新疆ウイグル自治区のウルムチについて書いていきたいと思う。
そう私は今日1日だけで、鄭州→ウルムチ→アルマトイと飛んできたのでかなり疲れた…。
で、今回、行くはずではなかったウルムチ(新疆ウイグル自治区)に飛行機の乗り換えという形で8時間降り立ち、私なりにこの街の現状を把握しようと試みた。
というのもここ最近、欧米のメディアなどを中心に、100万人ものウイグル人が収容所に入れられ再教育を受けている。ということで、かなり非難を浴びているからだ。
本当なのか。私はいつもニュースを見るたびに思う。報道を見る限り、街からウイグル人が消え去った。というようなものも読んだことがあるし、私としては興味深い街ではあるが、以下にも書くように、外国人の身としてはわざわざウルムチに行く私を監視している人が絶対にいるのではないか。という恐怖心もあった。
数年前の中国とは違い、習近平が国家主席になってから、天安門広場自動車突入事件(2013年10月28日)などもあり、中国当局はテロに怯えているからである。
今回は本当に普段感じることのない中国を感じてしまった。今もなおかなり疲れがたまっている中、書いている。
ショックというか、今後中国に来るのもなんか怖くなってきた。そんな気分にさせられることが結構あったのでね…。
ではでは書いていこうか…。
①新疆ウイグル自治区に入るにはスマホを提示しなければならない
私はこのことを最近の情報から知っていて、正直ウルムチはカザフスタンに行く乗り継ぎ場所なだけだし、8時間空港でおとなしくブログでも書いていよう。という計画だった。
けれどもスマホを提示して、中国当局が監視アプリを入れて、電話帳、写真、スケジュールなどの情報が抜き取られるというのは、中央アジアから中国に陸路で入国する場合のみということを英文の記事(ニューヨークタイムズ)から発見し、ウルムチ市内を観光することに変更した。
China Snares Tourists’ Phones in Surveillance Dragnet by Adding Secret App
でも、一つ注意しなければならない。それは記事の下の方で書くね!
いずれにしても、中国当局がスマホに監視アプリを入れる目的は、新疆ウイグル自治区で二度とテロが起きないようにするためだと思う。
またこういうことをすることで、外国人をウルムチに近づけないようにしているのかもしれない。
②イケメン・美女のレベルが突出していた件
皆の好きな話をさっそく書いていこう。
ウルムチの中心部と言えば新疆ウイグル自治区の中でも粋な若者が集まる場所である。ここには濃い系のイケメンもいれば、薄顔系のイケメンもいる。インターネットなどでは分からない部分が明らかになったということを実際に感じた。
私がウルムチに来る前にイメージしていたウルムチにいる種類の顔と言えば、中東系にいそうな毛むくじゃらで濃い顔をした人ばかりかと思っていたら、それは全く違っていた。
おそらくウルムチの都市部にいる民族と、新疆ウイグル自治区でも田舎に住む人たちでは外見偏差値が違うのかもしれない。
私がもっとも目についたのは、北方系人種の多い山東省でもあまり見かけない粛慎人っぽい人たちだ。いや、粛慎人というよりはモンゴル系の人かもしれない。けど、韓国系とはまた平均顔が違っていて、興味深かった。
「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」
よくわからないけれども、私が結構好きなタイプの顔がそこらじゅうにウジャウジャいて、しかも漢族とウイグル族のハーフみたいな、ダルビッシュをもっと北方系の顔にしたようなイケメン警官もいっぱいいて、つい、ついていきそうになってしまった…( ゚Д゚)//
これはウルムチに行く前に行ってきた鄭州にはいなかった種類の顔(丸顔多し)。鄭州と比較すると、ウルムチは男女、どちらとも外見偏差値が非常に高い…。
「中華民族発祥「中原」の中心に位置する、河南省最大の反日都市「鄭州」に滞在して感じたこと TOP10」
また、鄭州は街としては魅力的だったが、HDIが低そうな感じだし、逆にウルムチはなんか人間の質が異様に高いように感じた。
これはおそらく、異民族同士がともに暮らしているから生じるものなのかもしれない。他人への配慮が感じられた。
ちなみにバスに乗っていたら、隣に座っていた漢族とウイグル族のハーフらしき男子は本当にイケメンだったわ…。こんなにイケメンがいるってことすら、インターネットの写真だけではわからないって、やはり来てみないと分からないね…と思った。
また、男子、女子ともにウイグル族の比率も高いせいか、ファッションや外見のヒエラルキー的に言えば、ウイグル族のほうが粋に見えた。
その中でも中東色が強いウイグル人よりも、ちょっとロシアっぽい白人的なウイグル人の美女が目立っていて、この街では彼女たちが美の基準になっているのかな。とも思った。
おそらくこれが北京や上海だとウイグル系のイケメン・美女などは漢族に圧倒されてしまい、美の基準から外れるのだろうね。
けど、ウイグル人の顔って結構日本人が好きな感じだと思う。また、長身で漢族にはない優しそうなオーラを出した男性も非常に多かった。
こちらからは話しかけやすい人が多いのも特徴。
③新疆ウイグル地区の民族構成
www.studies.aljazeera.net/en/reports/2014/02/201421281846110687.html
新疆ウイグル地区の人種構成を語る前に、まずここは中国ではなく、西トルキスタン(現在の中央アジア一帯)に対して、東トルキスタンと呼ばれていることも覚えておこう。
つまり、中華人民共和国の地図を見れば一見、中国に見えるが、やはりここに来てみて気づいたが、完全に気候も人種も違い、別物であることが分かる。なにせ、新疆ウイグル自治区から南に行けば、もうそこはインドなのだからね…。
で、新疆ウイグル地区の民族構成は、以下となっている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Xinjiang
ほぉ。ウイグル族が、漢族よりも多い。けどこれってね、ウルムチ市になると状況は変わるの。
https://en.wikipedia.org/wiki/%C3%9Cr%C3%BCmqi
というように、ウイグル族が結構減ってしまっている。けれども、私が街を歩いていた限りではウルムチ市内にはウイグル族はもっと多い気がした。
④ウイグル人の容姿は2パターン
https://uhrp.org/featured-articles/china%E2%80%99s-uyghurs-face-orwellian-future
私がウルムチに行ってきて見てきた中で、やはりウイグル人の顔は、この二つのどちらかのタイプに分かれていた。つまり、黄色いシャツを着た少年のように、ウイグル人と漢民族が混ざったかのようなハーフ型。また帽子をかぶった中東系っぽい男性のように、中東型。
ウルムチのバスの中で隣に座ってきた少年は長身で、上の黄色いシャツをきた感じが成長したタイプだった。日本人の私からしても、イケメン!と思ってしまうほどで、どうやらウルムチは私の好みの男性が一番多い場所かもしれない。とまで思っている( ゚Д゚)//
ちなみに、なぜかキルギスとウイグルは近いのに、キルギスは後者のパターンはあまりいない。ウズベキスタンやタジキスタンにはいる。キルギスはどちらかというと前者の顔立ちの方が多いのも面白い。
「住んでみて分かった「キルギス人」の外見(ハプロ)と、性格・気質 TOP5」
⑤ウイグルの文化が抹消されているのは違う?
確かにもともとウイグルの文化が優勢だったこの土地に、漢民族がどんどん押し寄せてきて、ウルムチに関しては漢族の人口のほうが圧倒している。
漢字ばかりの高層ビルが乱立する部分を見ると、インドネシアの華人がインドネシア経済を牛耳っている、あの空気を思い出してしまう。
「ヒエラルキーの頂点?差別され、虐殺され、インドネシアで怯えながら暮らす華人・華僑「中華系インドネシア人」に関する疑問 TOP10」
インドネシアももともとジャワ人やスンダ人の土地なのに、経済の90%が華人の利益になっているとまで言われているように、中華系の力はすさまじい。
で最近のニュースやドキュメンタリーから、新疆ウイグル自治区=現在は文化抹消が行われている。というのを私は信じ込んでいた。
確かにそういう部分も大きいだろう。ましてや8時間移動してみてきたとは言え、ここで生活しているものにしかわからない部分って多くあると思う。
けれども旅行者からして感じたのは、街はどこにいっても(ホテル、銀行、公共の施設)、ウイグル語と中国語で併記されており、警官も漢民族だけでなく、ウイグル族の警官も非常に多く、彼らはウイグル語を普通に使っていた。
そういう警官は中国語もきちんと話せ優秀なイメージもあった。しかも、やっぱり警官ってイケメンが多い。ウイグルの音楽も、色んなお店から流れていて、私はこういう音楽さえも禁止されているのかと思っていたらそれは違ったみたい。
来る前私はウイグル人には人権が全くなく、ウイグル人は警官になることしらできなく、ウイグル語なんてしゃべっちゃいけない空気になっているかと思っていたので…。
また、ウルムチ地窩堡国際空港でもきちんとウイグル語でアナウンスが流れる。これは非常に不思議だった。
それに銀行の表記では、ウイグル語が左側(つまり上座)にあったので、ウイグル語文化を尊重している表れにも見た。
それにホステルで、ウルムチで一番言っておくべきところは?と聞くと、「大巴扎」という場所を案内され、行ってみると、そこは最近新しくできた、ウイグル文化を体験する一つの巨大な街みたいなところだった。
けどここでは新しく作られたモスクなどがあったりするが、完全に観光用に作られたウイグル人の街なので、彼らの生活を感じることはできないし、店員はウイグル人が多いが、客のほとんどは漢族であった。
⑥タクシーのウイグル人に本音を聞いた
今回の8時間、ホステルにスーツケースを置いて、色んな街に行ってみた。タクシーにたくさん乗ったけれどもその半分くらいは、ウイグル人だった。なのでウイグル人と話す機会は結構多かった。
感じたのは、彼らは普通のなんでも知っている若者である。タクシーで流れる曲は、トルコの曲>中国の曲>韓国の曲という感じだった。
あるタクシードライバーは、私のことを最初、中国人と思って警戒していたこわばっただったが、日本人だということが明確に分かると、日本のメーカーの話をしたり、日本や、兄弟でもあるトルコに行きたいが、行けない。などと話していたり、「お前と連絡先交換したいけど、お前はウイグルの状況知っているから連絡取ると危ないから迷惑だろ?」などと言われて連絡先を交換しなかったりした。
彼も、私と連絡先を交換すると、私が危ない目に遭うかもしれない。ということを知っているようだった。また現在のウイグルの状況を話そうとしたが、彼もその話をしたくない。そういうオーラを出していた一方、日本人はここの現状を知っているのか?と暗に聞いてきた。けど、私も怖かったので、「私たちの秘密ね、でも知ってるよ」とだけ言っておいた。すると顔の表情が明るくなったのを感じた。
空港から市内のバスに向かうとき、私はわざと隣にいたウイグル人の若者に近づいて座った。すると彼が私を中国人だと思ったのか、中国語でどこで降りたらいいのか?というようなことを聞いてきた。で、私は中国語で返して、日本人ということがばれた。
彼は以前上海に留学していて英語も多少話せた。漢族の女性運転手が近くにいる中で、英語で、「ここではプレッシャーが凄い。日本ではプレッシャーはあるか?」という風に聞いてきたり。
英語でも話し、お互いここの状況を共有した。つまり声には出さなかったが、お互いにこの自治区の状況が最悪だということを共有したわけ。
もう一人、20代のウイグル人のタクシードライバーと話がなんだか盛り上がって、彼が私のwechatを聞いてきた。交換しても大丈夫かなと判断し、交換したが、wechat上では、この自治区の話題はしないようにしようね。「秘密=ミーミー」と言って、相手も了承してくれた。
最後に、大巴扎で働いているウイグル族にその街で流れていた音楽について聞いてみたが、答えてくれなかった。私はこの音楽が、アラビア語なのか、それともトルコ語なのか、ウイグル語なのかという質問をしたわけ。
多分彼らは私の質問を分かっていたが、上の人に外国人と個人的な話はしてはいけない。と言われているのかもしれない。ウイグルのお爺ちゃんも、私の中国語の発音を聞いて、「お前もしかして日本人か」みたいな優しい表情になったけれども、質問には答えられないそぶりをしてきた。
⑦都市部はみなとみらい級に整備されている
グーグルマップや写真でしかウルムチを見たことのなかった私は、高層ビルはたくさんあるのは知っていたけれども、ウルムチの大通りがこんなにも整備されているとは知らなかった。
またウルムチの気候は非常に過ごしやすい。河南省の鄭州や、山東省の済南では、36度だったのに対して、この日は28度くらいで、湿気が全然なく、カリフォルニア州に行ったときのことを思い出した。というくらいアメリカの西海岸に近い気候だった。
湿度が少ないので、日陰に入って風が吹けば結構涼しい。
また都市部の整備状況について書くが、都市部はみなとみらい級に整備されている印象を受けた、またファッションブランドも他の中国の都市と変わらない。ユニクロも普通にあったし。
しかも民族が多様なせいか、ファッションスタイルの幅も広い。私がユーチューブでみていた古臭い感じではなく、今現在は人びとのファッションも、街の中心部もかなり先進的な感じに包まれている。
⑧税関でパソコンの中身をチェックされる
私は今まででパソコンの中身をチェックされたのは初めてだ。パリからロンドンに行ったときにカメラの写真を見られたことはあったが…。
新疆ウイグル自治区から出国する人、または新疆ウイグル自治区に行ってきた人と特定された場合、パソコンの中身を見ることが義務付けられているのだと思う。
なぜなら私は今まで中国には20回以上も行ったが、パソコンの中身を見られることはなかった。また私の場合、ウルムチに8時間寄って中央アジアという日本人が滅多にいかない場所に移動するというレアなケースだったから、このように目をつけられたのかもしれない。
「USBを入れてデータを抜き取るのですか?」と怯えながら聞いたら、「それはないです。」こっちもチェックしないといけないんです。というそぶりでチェックをし始めた。
けれども私のファイルのほとんどが日本語で書かれていたため、3分くらいデスクトップにあるものを軽くみてから「よし」って感じで終了した。
最初は威厳を保っていたセキュリティチェックの人たち?も、チェックが終わった後は友達のように気軽に話した。
やはり中国語が話せると相手もほっとして心を開いてくれる…。
ま、今回は良い勉強になった。パソコンの中身は常に整理してクラウドなどを活用していこうと思う…( ゚Д゚)
⑨ウルムチは今最も行く価値のある場所
ウルムチのこの超監視社会は実験段階とされ、今後中国全土に広がっていくと言われている。また日本や欧米などでもこのように超監視社会になっていくのではないか。とも思った。
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