キルギスからトルコ航空でウランバートルへ。当初、同じ距離でもあるドバイに寄ってから日本に一時帰国しようと思ったが9月最後のほうは寒いともいわれるウランバートルにした。
キルギス…めっちゃ快適だったよん…。
「住みやすさ抜群。日本人の兄弟国家キルギスの「ビシュケク」に2ヵ月住んでみた件」
その理由は日本と同じ東アジアにあって、まだ一度も行ったことがない国である点。私がキルギスで約2ヵ月ほど過ごして、遊牧民文化にどっぶりハマってしまったからということもある。
ましてや、日本人にとっては非常に存在感の薄いのがモンゴル。人口は少ないと言えど、モンゴルという国の社会がどのように機能しているのか、また経済がどう回っているのかというマクロ経済的なものも見てみたくて…。
またモンゴル人は皆本当に顔が薄いのか。というのを確認したかったため。という人種調査というのも含めて、1ヶ月ほど住むことに決めた。(Airbnbでアパートを取ったよん)
数日間の旅行のブログはたくさん読んだが生活情報があまりなかったので、この記事1つに私が体験したことなどをのせていきたいと思う('ω')ノ
①田舎とは無縁だった件(都市国家)
私はモンゴルの人口=300万人、そのうち約半分くらいがウランバートルを中心としたエリアに住んでいるという知識しかなかったので、都会とは無縁なのだろうと思っていた。
ネット上でずっとウランバートルの上空からの写真や、微妙にある高層ビルの写真などは見たことがあった。けれども、この街で結構な人混みを見れるとは今回初めて分かったこと。
私が韓国留学時に住んでいたテジョン(大田)は、150万人都市だけど、それより人口多いんじゃないの?という感じもする。またウラジオストクで感じたような、ソ連っぽい雰囲気を少しだけ感じたのも新鮮だった。
都市の景観に関してはビシュケク(キルギス)と同じくらいの人口なのだけれども、ウランバートルは高層ビルが好きなのか、ビシュケクのようなロシア風なのではなく、小ぎれいなモダンなビルが結構建っていて、キルギスからやってきた私にとって、都会に見えた。北京の中心部にありそうなミニ高層ビルがいくつか建っている。
なによりも、モンゴルという国を見て見ればわかるのだけど、この広大な大地に、一つだけポツンと違う国が存在するかのようにあるウランバートル。
私はここに来て思ったのは、ウランバートル=都市国家と考えれば良いのではないか。ということ。つまりモンゴルに行くというよりも、シンガポールのように、ウランバートルという都市国家に行くというイメージ。
なぜなら田舎とウランバートルでは人の雰囲気も随分違うからだ。
また市内中心部は、渋滞が深刻
日本で言えば、仙台くらいの人口(都市圏で)なのに、街の中心部が高層化している点、そして物が街の中心部にギュっと詰まっているせいか、中心部はかなり渋滞。
ジャカルタの渋滞も凄かったが、それと同じくらいの勢いがある。1km=40円でタクシーに乗れるが、渋滞に巻き込まれるとそこでまた時間がかかった分のタクシー代を請求されるので注意だよ。彼らはスマホでメータを図っている。そういうアプリがあって、乗客もそういうアプリをインストールしてタクシーに乗った後すぐに測ることも可能)
②モンゴル人の性格は「強引」
モンゴル人の性格を一言で表すと「強引」「自己中心」という感じで日本人とは全く正反対だ。スーパーで並んでいるとき、私がレジをやっているのにもかかわらず、次に並んでいる人がいきなり体にぶつかる感じで物を置いてくる。これは中国でも普通のことなのだけど、ここモンゴルのほうがその勢いの凄さを感じる。
特におばちゃん。モンゴルのおばちゃんは韓国のアジュンマよりも強いかもしれない。( ゚Д゚)
このモンゴルのおばちゃんはバスの中でも席を譲れ!と言わんばかりに、私の膝に堂々と荷物を置いてきたリもした。
けれどもモンゴル人の友達に聞くと、別におばちゃんが強いわけではなく、モンゴルでは結婚するとDVが多く離婚も多いのだとか…。
このモンゴル人は強引というのは車の運転を見ていても分かることで、特にバーなど酒場の近くは夜近づかないほうが良いと言われた。
人間酔ってしまうと何をしてしまうか分からないが、夜歩いているとそういうことに巻き込まれることも多いからね…。
もしモンゴルが現在の韓国のように5000万人くらい人口がいたら、問題児の国家になっていたのではないか?とさえ思ってしまう。
以下のように、東南アジアを見下す人もいたしね…。(モンゴル人らしき人が作成したと思われる内容)
「よく聞け!北東アジア人と東南アジア人は、まったく別の人種だ!【中国の反応】」
③モンゴル人=お相撲のイメージが消えた
https://www.quora.com/Why-do-Kazakhs-and-Koreans-look-alike
都市部をずっと歩いていると、日本人がイメージするモンゴル人=お相撲さんはほとんどいない。かといって韓国人の平均に似ているかと言えば、そうでもないのが面白い。
とはいっても、モンゴルに来て分かったのは、モンゴルも韓国と同じでほとんどが同じ種類の顔だということ。
たまに、この人どこから来た人?というくらい真っ黒くて目もモンゴルっぽくない人もいるけれども…。( ゚Д゚)→それが興味深くてついつい見てしまう。
以下は、以前書いたのだけど、
「韓国人とは違う?日本人の遺伝子Y染色体DNA(父系)とミトコンドリアDNA(母系)「ハプログループ」の種類を比較」
ハプログループ的に語ると、モンゴル人が一番強いのがハプログループCというものである。このハプロは、日本人の5%しかいない。
中央アジア人がモンゴル人に似ているのも、これが強く出ているためで、モンゴル、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、そして震源地となっているのは、内モンゴル自治区の一番北側…。ものすごく黒くなっていることが分かる。
ちなみにアプリでモンゴル人男子を探ってみたが、やはり皆薄い顔をしている。この国で縄文系のような顔を探すのは非常に難しく、私のようにちょっとでも縄文系が入っていると目立つ気がする。
ちなみに上の美女たちの写真だが、頬骨が高く、骨がシッカリしているタイプ。街を歩いていてもこういう女性が平均的に多い印象を受けた。日本人の平均に近いような華奢な女性もたまにいるけど。
こっちは男子。やはりほとんど二重はいなく、韓国人をより、強くした感じの顔に見える人が多い。
https://www.quora.com/What-is-the-genetic-relationship-between-Kyrgyz-and-Mongolian-populations
で、私が以前に書いたツングース系の人たち。まさにモンゴル人のことだよね。と思い始めてきた。( ゚Д゚)
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
なぜかウランバートルには西洋人の観光客が多くて、彼らはもしかしたらイエローフィーバか、遊牧民文化を体験したいかのどっちかに分かれるだろうと思ったりもした( ゚Д゚)
ちなみにモンゴル人の外見、性格、ハプロについては以下にまとめたよん。
「親日モンゴル人の性格(文化)と、日本人には5%しかいない「ハプログループC」の謎と、韓国人との関連性」
④英語が通じないことが多い?(西洋化)
※写真はウランバートル中心部
空港、観光地では英語ができる人は結構いる。また都市部の若者も海外志向が強いためか、少し恥ずかしがりながらも、片言の英語は話せる。日本人が英語が話せないけど、中学英語をやってきてなんとなく分かる程度の人はザラにいるので、こちらから積極的に話しかけることで、相手も耳を貸してくれる。
けれども相手に英語で話しかけてビックリさせないように、グーグル翻訳でモンゴル語をみせることで相手に答える時間も与えたほうが良い。
いずれにしても、ここウランバートルでは話しかけると反応はかなり良い。おそらく、国が小さいためか海外のテレビを多く見ている人が多いのだろう。
※モンゴルは人口が少ないのでランキングには登場してこないが、1人あたりの日本留学数は世界でトップと、日本経済新聞が書いていた。
常に外国を意識している国民とも言えるかもしれない。また、留学組と話していると、最近のモンゴルは、LGBTなどをサポートする一般国民が増えるという現象が起こるくらい、西洋化していると言っていた。
その理由に、モンゴル人で富裕層の家庭に生まれた人たちが、西洋に留学に行って帰ってくるので、彼らのスタンダードが、国全体に蔓延してきているのだという。
⑤凝視してくる人が多い
ビシュケク(キルギス)やアルマトイ(カザフ)でも、外国人の匂いがする私を見てくる人は多かった。けれども、彼らは凝視していることが私にバレない様に、私が見ると目をそらす人が多かった。
一方、モンゴル人は目をそらさないで不思議そうな顔でこっちを見てくる人の率が高い気がする。私は男装の時も髪の毛を後ろで縛っているが、それが珍しくてみているわけではないと思う。
やはり骨レベルで私のことを外国人と認識しているのだろう。
なぜならここウランバートルでも長髪の男子もたまにいて後ろで髪の毛を結んでいるからだ。他の中央アジアの国々や韓国とは違い、やはりモンゴルでも長髪の男性が多いのは、チベット仏教の影響があるのかもしれない。不思議とこの国では長髪の男性は、社会から逸脱したようには見えないのだ。
またビシュケクやアルマトイはロシア系住民も20%くらいいたので、人種の多様性があったが、ウランバートルでは皆同じ顔なので、日本人が行くとやはり浮くのかもしれない。
⑥トルコの影響が強い理由
ビシュケクではほぼ、日本車(日本からの輸入なのでシステムも日本語)が多かったが、ウランバートルに到着するなり、KIA、HYUNDAIなどの車が目立った。
これを見てしまうと、あまり気分はよくないよね( ゚Д゚)
日本車もあるが、ビシュケクみたいにレクサスが何台もあるわけではない。ビシュケクでは同時にレクサスを4台くらい見ることもあるが、ここではたまに見る程度で、レクサスが光って見える。
それでも日本車や、日本の影響力は強いと感じる一方、やはりウランバートルは韓国の影響力も強いと感じる。
また建設業などは中国の影響が強いのか、漢字が目立っていた。それでもウランバートルには東南アジアなどで感じる中国に吸い込まれるというような感じはない。
また、面白いのがトルコの影響力だろう。トルコ航空はイスタンブール(ビシュケク経由)からウランバートルまでの直行便を出している。
私もこれに乗ってきたのだけど、人口300万人しかいない国にわざわざイスタンブールとウランバートルを結ぶ定期便を設けること自体驚き。
中央アジアの国々同様、モンゴル人はトルコに出稼ぎに行く場合が多い。これはおそらくトルコ人が中央アジアやモンゴルからの出稼ぎ労働者を優遇しているからなのかもしれない。
というのも現在のトルコ人は中央アジアあたりから移動してきたと言われ、自分たちにはモンゴル人の血が入っていると思っているからなのかも?( ゚Д゚)
それは言語学にも表れていて、トルコ語とモンゴル語はアルタイ諸語で一緒だという説もある。
「欧州なのに「インド・ヨーロッパ語族」には属さない異端の「ウラル語族」と日本語の関係」
⑦モンゴル人が目指す国
モンゴルはたった300万人国家。ということからもわかるように、国家という以前に、人口で考えれば北海道よりも小さいということがわかる。
日本語の分かる北海道人が東京を目指すように、またロシア語が分かるキルギス人やカザフスタン人がモスクワを目指すように、どこの国の人でも出稼ぎや、夢をかなえにどこかの大都市を目指しているという現状がある。
それは以下の言語圏の記事でも書いた。
「日本語圏 / 英語圏 / 中国語圏 / フランス語圏 / スペイン語圏 / アラビア語圏 / ロシア語圏 / ポルトガル語圏 / 韓国語圏 / インドネシア語圏の比較」
さて、モンゴル人は、どこの主要言語にも属していない。なので彼らは何かしらの外国語を学ぶ必要がある。
で、モンゴル人が目指す大都市は東京なのか。と言われればそれは違うと思う。確かにモンゴル人とアプリでやり取りしていると、背景が東京の人が多かったり、多くの人が東京を目指しているのだということが分かるし、モンゴル・日本センターのような巨大な施設があるくらい日本を目指している人が多いとも分かる。
一方で、それと同じくらい韓国料理店が多かったり、また韓国のほうが、ビザも緩く、韓国語も英語もできなくてもとにかく仕事を選ばなければすぐに仕事が見つかるという点から、モンゴル人一般に受け入れられているのはソウルのようだ。
なので本音では東京を目指す人が多いけれども、待遇の良い韓国に向いている若者は相当多いと思う。事実、モンゴル人の友達も、今のモンゴル人は韓国に向いているよ。と言っていた。( ゚Д゚)
それにしても、ウランバートルにいると、韓国北部にいるかのような錯覚を覚える…。
⑧借りたアパート
ウランバートル市内に借りたアパート。到着してすぐに撮影したので何もないけど、一番奥の机で作業して、左側のテーブルでご飯。
十分広すぎるキッチンもあり、寝室もあり、浴槽もある。シャワーヘッドの穴が細かくてシャワーは今までの海外生活で一番気に入った。
また、夜になると自動で暖房がつき、夜中は暑くて眠れなかったので窓を開けたままにしておくのがちょうどよかった。マイナス何十度となる真冬のモンゴルでは、9月15日~4月頃まで、全ての住宅で強制的に暖房がつくとのこと。
ちなみに、9月15日~からはまだ暖かい(日中)皆半袖で。けど夜は長そで。また10月になると一気に気温が変わる。以下をみてもわかるように、季節がいきなり変わるので注意。とはいってもマイナスの日でもジャンパーを着ていれば太陽の光でかなり暖かく耳が冷たくなるところまではいっていない。(10月8日時点で)
以下のスクショは、10月30日(月)~の一週間。いきなりマイナスに変わるからね…。
価格は1ヶ月で5.3万円。ウランバートル初日は、この物件を見るために、1日だけbooking.comでみつけたアパート型のホテルに泊まったが、そこは低層住宅を改装した感じで、あまり好めなかった。しかも、2300円くらいだったかな。
上のアパートなら、1700円くらいで1ヶ月になると割引になる。新築ではないが、いわゆる日本で言うタワーマンションに近いような物件で、セキュリティもしっかりしているので、気に入っている('ω')ノ
なのでウランバートルはコンパクトにまとまった街だし、仕事をしながら過ごすには冬でもいいかもしれない。なぜなら家の中は暑すぎるくらいなので…(;^ω^)
⑨今後、モンゴルはどうなっていくか
以下の記事でも書いたが、モンゴルの収入源の大部分は広大な大地に眠っている鉱山関連の資源だ。
「貧困、マンホール、子供の性感染症、ゾド。草原のモンゴルで起きている深刻なこと TOP5」
2020年には新ウランバートル空港が日本の資金援助で開港予定。現在のウランバートル空港は都心から近いが、地理的な問題で着陸できなかったりすることが多いためだとのこと。
なので新ウランバートル空港を今の空港よりも更に遠い場所に作り、高速道路で結ぶことになる。また成田空港のマネジメント方式を取り入れるため、新ウランバートル空港では成田空港の職員が研修にやって来るのだとか。
またウランバートルにはまだ地下鉄はないが、ものすごい渋滞を回避するために、ウランバートル地下鉄1号線を建設予定。このプロジェクトも日本の資本が関わっていると言われている。
モンゴルでは若者を中心にLGBTを認める人が増えているというのにはビックリしたが、欧米留学帰りのモンゴル人によって、おそらく近い将来、シンガポールのように、英語が公用語みたいな状態になるのではないかと思った。
少なくともモンゴルが英語フレンドリー国家になれば、今とは違う産業を誘致したりして資源以外でも繁栄することができると思う。
以下、また気付きがあったら追加していくね('ω')ノ
以下の記事も読まれています
「あなたは、韓国系?東南アジア系?祖先(ハプログループ)を知るための遺伝子検査「ジーンライフ」製品の詳細を調べてみた」