コロナウィルスが世界中で蔓延する中、やはり在宅ワークの重要性も叫ばれ始めてきた。そもそも在宅ワークをすると怠けてしまう、団結力が無くなってしまうなどの理由で確かに会社としてはダメージが大きい一方、これが会社にいるときと同じくらいのパフォーマンスを発揮できるとなれば、業種によってはいわゆる在宅ワークは今後広まるほうがいいに決まっている。
とはいってもそれは業種によってであり、在宅ワークにならない職種も沢山あるだろう。さて、在宅ワークを求めてる人も、求めていない人も、新たな選択肢としてこの記事を読んでいただけたらと思う。
今後、社会の在り方が大きく変わっていく中、会社に通わず仕事をする人も増えてくると予想される。特に2020年代はその流れが加速していくのではないだろうか。
そういう世の中の変化と同時に、外国人が住みやすい国は案外たくさんある。それは以前この記事にも書いたのだけど、なるべく日本よりも物価が安く、いい部屋に住め、そして食べ物がおいしい。こういう環境を私は最近探っている。
去年は東南アジアと中央アジアにフォーカスし、今年は東欧にフォーカシスている。そういう私の実際の経験から東欧で生活する良さを伝えていけたらなと思う。
①東南アジア→東欧をお勧めする理由
日本では近さ、物価の安さから東南アジアが熱い。今やバンコクはかつての上海のように日本人がかなり多い大都市になっている。
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さて、私もバンコク、クアラルンプール、スラバヤなど1ヶ月ずつ住んできたわけだが私にはどうしても東南アジアが合わないようである。
それは以下にも纏めたのだけど、日中は暑くて外に出られない、現地の人に上に見られるのに違和感、蚊に刺される危険性、食べ物で当たってしまう確率が高い。など数えればきりがない。
「東南アジアにはもう絶対に住まない!と思った理由 TOP8」
実際私はインドネシアでは鶏肉にやられ一週間お腹を壊し、ジカ熱によって1週間かなりツラい日々を過ごした。
さて、現在私は東欧に住んでみて、東南アジアとほぼ変わらない生活費で、上記のトラブルを回避できている点からこの記事を書いている。
つまりこの記事は東南アジアに住むなら少し遠いけど、東欧に行けば?というノリで書きたい。
そんなヨーロッパと言えば物価が高いイメージがあるが、その中でも物価が東南アジア並みに安い東ヨーロッパは今注目されており、この辺について、ビザのことや、生活費などのことをメインに紹介していきたいと思う。
若者、高学歴の人たちを中心に英語は結構通じるので、言語面ではあまり心配いらない。ということも先に付け加えておく。
②私が現在住んでいるジョージア
まず一番お勧めしたいのは、やっぱり私が現在いるジョージアだ。ジョージアの良いところ。もうこれは以下に簡潔にまとめられる
・ビザなしで1年滞在可能(アルメニアは半年)
・料理が日本人の口に合う→チーズ系が多く野菜とワインが美味しい
・若い人なら英語が通じやすい
・家賃3万円で寝室二つつきのいいアパートが借りれる
・パリへ片道1万円で行ける
こんなところだろうか。しかもトビリシは100万人都市ですみやすく、バトゥミという黒海に面した高層マンションがズラーっと並んでいるリゾート都市もあり、そちらもお勧め。
バトゥミとトビリシ間には1人当たりのGDP40万円とは思えないくらいいい列車が走っているのも特徴的。上の電車マップを見ても分かる通り、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンはともに一つの国?と思えるくらい近くにあり、日帰り旅行も可能。航空券代も非常に安い。
※これらコーカサスの3ヵ国は偶然にも1人当たりのGDPがどれも40万円台。
さらにこのジョージアのバトゥミ(黒海)から、アゼルバイジャンのバクー(カスピ海)まで直線距離600kmくらいであり、福岡市=名古屋市くらいの距離なので、一つの国にいながら3つの国を楽しめるのもポイント。
旧ソ連の暗いイメージを持っている人も多いかもしれないが、実際に住んでみて、日本と全然変わらないんじゃないの?と感じている。
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※ジョージアは、月収7万円くらいはネット上で稼いでいる人か、100万円くらいの貯金があり、それを1年自分のネットビジネスなどに投資したいという人には非常に向いている。
下手な東南アジアで下手な部屋を借りるよりもアパートも充実しており、しかも安く、料理もおいしいので、そういう人を惹きつける国だと思う。
③セルビア、アルバニア
この二つの国はヨーロッパに詳しい日本人の間でも意外に知られていないが、どちらもパリから2時間30分くらいの距離にあり、ベオグラード(セルビア)からはパリまで2時間半、ティラナ(アルバニア)からローマまで1時間ちょっとでいける大変便利な国である。
にもかかわらず、ジョージアよりも少し高いくらいの値段でアパートが借りられ、4万円くらいでかなり良い部屋が借りられる。
またセルビアはヨーロッパの中でもオランダと同じくらい背が高い人が多く、外見的にそういう人が好きな人には向いている国。またセルビア人にはフィリピン人のように英会話講師が多いとも言われ、英語の勉強になる環境も自分次第で作れる。
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アルバニアは「欧州最貧国」とか「ヨーロッパ最後の秘境」とも呼ばれる国で、安く優雅に新しい体験がしたい人に向いていると言える。けど、この辺は地震も多く、少しリスクはあるかもしれない。
けど日本人は誰もが行かないような国なので自慢はできる。こちらは1ヶ月とか2ヵ月の間、家でゆっくりするのがメインで、ヨーロッパで暮らしてみたい。という人に向いている国。
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④ウクライナ・モルドバ
Business center, Kiev | by Yaroslav Segeda. [2048x1360]
ウクライナとモルドバはともに3ヶ月滞在可能。アルバニアやセルビアと違い、もうちょっと地理的にロシア寄りなのがポイント。どちらとも旧ソビエト連邦の国。
ウクライナの場合はヨーロッパの中でも一番面積が広い国であり、大都市もかなり多いので色々な意味で行ったり来たり楽しめるのがポイント。
モルドバはウクライナの隣にある国で、こちらも1人当たりのGDPで言えば、ウクライナと同様30万円~40万円くらいだ。
どちらも同じ7万くらいあれば、家賃(アパート寝室ふたつ)と食費をまかなうことができる。特にキエフはそれほど日本では知られていないが、結構都会である。
大型ショッピングモールがいくつも点在、地下鉄もあり、食べ物もおいしい。通貨が下がったせいで東南アジア並みの物価になったが、東南アジアとは違い、雰囲気はヨーロッパとそれほど変わらない。
なんといってもキエフは大都会なので、その分若干収入はウクライナ全体よりも高い。なのでウクライナ安いと思ってキエフに行った途端、それほど安くないじゃん。ということにならないよにね…。
とはいってもやはりキエフはインドネシアのジャカルタより安いと感じる。
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⑤キルギス・カザフスタン
キルギスは中央アジアにある国。中央アジアなのにもかかわらず、真下にある南アジアとは全く異なっている点で、時たまヨーロッパの果てというふうに捉えられることもある。
とはいっても顔立ちは日本人とほとんど変わらない。日本人の平均顔を凛々しくした感じ。東南アジア人よりも日本人に近いのがポイント。
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カザフスタンもキルギスも中国西部と国境を接しているが、スーパーマーケットに行けば製品のほとんどがヨーロッパやロシア製。からもわかるように、彼らはヨーロッパのほうを向いている。
中央アジアには、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンとあるが、この中でも日本人に対して3ヶ月ビザフリーを出しているのはキルギスだけ。
なのでキルギズは日本人の間でも人気が高い。またバックパッカーとして世界を回っている人たちのブログを見ていると、キルギスはもう一度訪れたい国の上位として評価が高い。
私はキルギスのビシュケクに2ヵ月アパートを借りて暮らしていたが、キルギスは1人当たりのGDPが10万円程度だが、だいたいジョージア(40万円)より少し安いくらいである。
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輸入製品も多いので、少し高いお金を払えばヨーロッパなどと変わらない生活ができる点も魅力的。またキルギスは特に若い人が英語を学ぼうという姿勢もあるので、年齢が若くなればなるほど英語は通じやすくなる。
カザフスタンに関して言えば、物価がキルギスよりも高い。特にそれは家賃の面で強く表れている。またカザフスタンは面積が広いが、アルマトイかアスタナくらいしか都市がなく、ビザも1ヶ月のみ。更新するのに、一旦キルギスなどにでてまた戻ってこなければならないという意味でもキルギスのほうが過ごしやすい。
しかもカザフスタンは意外に自分たちはヨーロッパ人みたいな感じも多く、都市部にロシア系も多いので、なぜか、日本人を下に見る人も多いのに対して、キルギスは東アジアの雰囲気があり、そういうのがかなり消える。
ビシュケクも、アルマトイもどちらもロシア系が多いのは共通している。
⑥エストニア
EUでありながら物価が安いという点。またデジタル先進国家としても有名で日本がこの分野では非常に参考にしている国。なのでgoogleニュースで「エストニア」と検索してみても、この関連についての記事が多い。
さてエストニアと言えば、安倍首相が持っているということでも有名な「e-residency」で話題になった国。
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エストニアは立地的に非常に美味しい国である。ちょっと船でフィンランドまで行け、フィランド経由でサンクトペテルブルクにもビザなしで入国できるからだ。
しかも、何より美味しいのは、エストニアがEUであり他の国への移動も容易である点。しかも、英語力が高いことで有名、かつロシア語を話す人もいるので語学好きにはたまらない立地として人気があり、キルギス人の友達曰く、旧ソビエト連邦の国では、優秀な国家とされている。
エストニアの1人当たりのGDPは235万と、ジョージアやウクライナなどの40万円と随分離れているが、タリンの中心部でも5万円払えば、全然狭くもなく快適なアパートメントが借りられる。また食費は自炊で3万円くらいなので、多く見積もっても10万円あればいける。
もう一度忘れてはならないのは、エストニアはEUで、この値段だからね…。(ルームシェア系をすればもっと安く住む)
⑦最後に
どうでしたか。このように日本人にあまり知られてはいないけど現在生活体験をするのにホットな場所を厳選してみた。
面白いことにこれらほとんどの国(アルバニア、セルビア、モルドバを除く)ではいまだにロシア語が使用されている点。
これを機に、スペイン語と同じくらい使えるロシア語という言語をかじってみてはいかがらだろうか。
「ロシア語を勉強するメリット、需要、重要性」