※この記事は当初、アジアの北欧?サハ共和国の「ヤクーツク」で1ヶ月プチ生活する件。として書かれたもの。それから私はウラジオストク→イルクーツク→ウランウデなどと行き、ノヴォシビルスクでヤクーツクに行くのを断念。その内容も一番下に書いていこうと思う。
ではでは、以下はもともと断念する前に書いた記事。
北海道の更に北、サハリン。その更に北に位置するサハ共和国。日本人や韓国人に外見がそっくりな民族でもあるヤクート人が人口の半分くらい。というようなそんな記事は数年前に書いた。
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)やチュクチ人は、日本人はなぜ似ている?」
今回計画中のシベリアプチ生活の中でもメインになるであろうこの共和国について事前に調べてみることにした。というのもこの国についても、最大都市ヤクーツクについてもそれほどまとまって書かれた情報がなかったからだ。まず自分なりに調べたものをまとめ上げて、実際に現地に行ったら、さらにこの記事を改善していく形にしていきたいと思う。
キルギスと同様、旅行で行った人はいるけれども、一ヶ月ほど生活して見て見えるものはまた違うと思うのでそういう部分を体験していきたい。→キルギスも旅行系の動画やブログは多いが、やはり私みたいに月単位で生活している人が非常に少ないので、私自身もこういうあまり知られていない土地に興味がある。
「住みやすさ抜群。日本人の兄弟国家キルギスの「ビシュケク」に2ヵ月住んでみた件」
特にロシアのシベリアにはいくつものモンゴロイド人が多い共和国があるが、サハ共和国だけは特別。一番ロシアで大きく、我々と同じモンゴロイド率もダントツで多く、しかもマンモスの化石?が発見されるなど謎も多い地域。ますます興味持ってくる。
ではでは、はじめよう。
①サハ共和国(ロシア連邦内)と、最大都市ヤクーツク
まずロシア連邦は多くの土地を侵略する形で領土を拡大していったので、連邦内にいくつもの共和国がある。
「ロシアって国じゃないの?なぜ、ロシア連邦には22もの共和国がある?北朝鮮は、23番目の共和国ですか?」
その中でもサハ共和国は、面積がロシア連邦の中でダントツで大きい。とはいっても人口は北海道の5分の1程度の100万人規模。でもよく考えるとこの極寒の地に100万人も、しかも人口のよそ半分くらいがモンゴロイド系の土地は、かなり注目に値する。
なのでヨーロッパからも物好きの人たちがわざわざこの地にやってくることもしばしば。最大の都市ヤクーツクの人口は30万人規模で、北海道の旭川(30万人程度)に近い。とはいっても、旭川の面積が「747 km²」なのに対して、ヤクーツクの面積はその5分の1の「122 km²」。つまりヤクーツクはコンパクトにまとまった都市であり、思ったよりも都会に見えるはずである。
人口的には、私が気に入っているジョージアのバトゥミの二倍。人口密度も同じくらいなので、私にはちょうど良い。そして以下でも語っていくが、時差が日本と同じということで私自身、いろいろな意味で注目している。
簡単にサハ共和国について語ってみたが、以下、旅行というよりも、短期的に生活してみるなら、という視点で記事を書いていこうと思う。
②緯度はオスロと同じで、時差は日本と同じ
我々日本人からすると、北海道とかが北欧と同じくらいなのでは?と思い込んでいる人も多い。けど、北欧はもっともっと更に北に位置する。そして、ヤクーツクも同じくらいの場所。私のiPhoneに入れたこの時差リストをみて欲しいのだけど、これは非常に面白い。
ペトロパブロフスク・カムチャツキー(カムチャッカ半島)
ユジノサハリンスク(サハリン)
ウラジオストク(沿海州)
東京・ヤクーツク(サハ共和国)
イルクーツク(シベリア地方)
北海道の真上にあるサハリンは、日本の2時間後、ウラジオストクは1時間後。と非常に複雑。けれども、北極圏に近いサハ共和国はなんと日本と同じ。普通だったら、ロシア連邦内の沿海地方(ウラジオストクやハバロフスク)と合わせればいいのに、なぜに日本と同じ時間なのかは不明。
つまりシベリアの開発が進み日本人がシベリアに向かうようになった場合、またノマドが当たり前の時代になった場合、時間が同じヤクーツクに行く人も今より増えるのではないだろうか?現にロシアは、2021年から電子ビザでどこでも行けるようにしている。(長期で行く場合は、ロシアビザセンターなどに代行してビザを取得する必要がある)
さて、これって、もしかしたらヤクート人からすれば、同じ連邦内のモスクワよりも、東京やソウルのほうがどう考えても近く感じてるのかもしれない。とはいっても、彼らはロシア語がメインなので、当然出稼ぎやTVの影響で、モスクワのほうを向いているのだろうね。
つまり、今後、リモート先として、注目されるかもしれない。
③サハ語話者も多い。独立の心配はないの?
多言語コーチもしている私には気になる部分。サハ語はよく、トルコ人ユーチューバー(トルコ語)の間でもよく話題になる。というのも、トルコとサハ共和国はこれほど距離が離れているがどちらとも同じ言語系統(テュルク語族)だからだ。
これは以前違う記事で語ったこともある。トルコ人が日本人に親近感を持っているというのは、エルトゥールル号遭難事件のこともあるが実際はこういった民族的な近さもあるということは日本人自身あまり意識していないかもしれない。トルコにもよくノマドしている私からすると強く関心のある部分だ。
「日本語とトルコ語が似ている理由と、トルコ語の難しい部分(発音・語源・母音調音)」
サハ共和国では、トルコ語と同じ言語系統であるサハ語がきちんと行き渡っていて、ロシア人のようにスラブ人ではなく日本人と同じモンゴロイドのサハ人がなぜ今まで独立運動などをしようとしてこなかったのか。またはなぜ独立しようという感じが見えないのか(ロシア南部ではそういう動きがあるのにもかかわらず)ということは英語圏でも話題になっていた。
https://www.quora.com/Whats-stopping-the-Yakut-Republic-Sakha-to-proclaim-independence-from-Moscow
そもそもメリットがないからだそうだ。ロシア連邦の一員でいつつも、細々と民族性を守っていた方が、彼らにとって楽。なぜなら製品をロシア人が買ってくれるし。ということだそう。またソ連崩壊後、サハ共和国でも、ヤクート人自身がもともと持っていた宗教的なものの復興が少しずつ始まっているという話も耳にしている。
確かにそうやって細々とロシアの軍事力に守られながら民族性を維持していった方が賢いと思う。現はロシアは多民族国家を標榜しているので。
④飛行機情報と、空港から、市内までの距離。そしてタクシー代
ヤクーツクに行くにはモスクワにいったん行くか、ノヴォシビルスク、イルクーツク、ハバロフスクから乗り換えしないといけない。ウラジオストクやウランウデ からもあるのだけれども、これら4つの空港とは違い、毎日運行というわけではない。そして私はいつもGoogleフライトで検索するのだけど、
ヤクーツク航空のサイトにいかないとみれない部分も多いので、こちらも貼っておく。ノマドにとってGoogleフライト検索は非常に便利。だけど航空会社のサイトをみないとわからないこともあるのでそこはその言語できちんと翻訳機を使って調べるなりすること。
そして、空港につけばあとは簡単。
Yandex Goというアプリで調べてみると、空港から市内中心部(オイウンスキー文学博物館あたり)までは、260ルーブル。400円以内である。このアプリはジョージア、キルギスでもお世話になった。非常に使いやすい。クレジットカード情報を入れるだけで、気軽に移動が可能。
つまりヤクーツクはコンパクトシティ。
⑤大型ショッピングモール
いつものように、Google マップを開き、shopping mallと検索。そして一番コメント数が多いショッピングモールが大規模であることがほぼ確実。
Trk Tuymaada=3903件
СахаЭкспоЦентр=2000件
二つほどある。
この名前でグーグルマップ検索すると、内部の写真、どんな人が買い物をしているのか?とか見れるのでおすすめ。やはり生活している人が集うショッピングモールはその土地でプチ移住するには一番の見所である。この二つのショッピングモール以外にも規模は小さいがまだまだあるので、1ヶ月の間で全て見て回るつもり。
⑥最大規模の大学と、書店、図書館
やはり若者が多くいる大学やその土地の文化が知れる、本がおいてある環境、つまり図書館や書店というのは行く価値がある。ヤクーツクで一番大きい大学は、北東連邦大学だ。学生総数 18,832人 (2019年10月)って、こんなに多いの?(wikipedia情報)この街の人口が、 32万人(2020年)ということを考えれば、非常に多い。とはいっても、この大学は分校がサハ共和国の他の都市にもあるのでそういう意味でこの数字になっているのかもしれないが、ヤクーツクはもしかしたら出生率が高くて、若者が多いのかもしれないね。
さて、図書館は、「Национальная библиотека Республики Саха (Якутия)」という場所が一番大きく、中心部にあるのでいきやすそう。サハ語で書かれた書物や、その歴史なども見れたら最高。書店は、「Книжный маркет」が一番大きい模様だ。
これで智が集まる場所の確保は終わり(笑)
⑦憩いの場所(大型公園)
生活する上でなくてはならないもの。それは公園。勉強した後は大きめな公園で、車なども気にせずただフラフラ歩くのが私の趣味(笑)ヤクーツクの中心部にも大きめな公園があり、そこが、「Центральный парк культуры и отдыха」
そして東側の赤丸、レナ川のあたりには、ビーチがある。これは動画で紹介されていた。
しかし、この上空からの地図を見ても、街の規模に対して、しかも中心部のすぐそこに大きな公園があるというのは、まさに過ごしやすい環境。この公園が市の中心部の西側であり、東側はレナ川なので、緑と川に囲まれたコンパクトにまとまった中心部。という感じだ。
なんと、コンパクトにまとまった街なんだろう。とこの地図を見て感動している私。。。
⑧市内最高のホテル
一番評価が高かったのは、中心部にある「AZIMUT Отель Якутск」というホテル。ヤクーツクには5つ星ホテルがなく、最高なのは4つ星ホテルのようだ。このホテルも4つ星ホテル。やはり初めてその土地を訪れるものはその土地で一番豪華なホテルを知るというのも、全体を知る基準となる。
⑨サハ共和国の見所
最後にヤクーツクだけでなく、サハ共和国の見所を軽く調べ上げた。まずは、レナ川の柱群というのが有名。またサハ共和国第二の都市「ミールヌィ(ロシア国内に同じ名前の都市が複数あるので注意)」が、結構有名。あの巨大な穴(ミール鉱山)で有名なので知ってる人も多いはず。→ロシアのダイヤモンド生産の多くがこのサハ共和国らしい。なので、ヤクーツクの宿は他のロシアの場所に比べて高い(一人当たりのGDPが高いからだろう)
また世界一寒い疑惑のあるオイミャコン。なんて場所も有名。ちなみに、冬だとヤクーツクなどでは、シベリアンハスキーなどに犬ぞり?みたいなやつも体験できる・・・。そういうイヌイットみたいな体験?はしてみたいよね。。
ちなみにイヌイットにもそのうち会いに、グリーンランドなどいってきたいな。グリーンランドって日本人っぽい外見の人多いしね。
「なぜ、グリーンランドの【イヌイット】は日本人に似ているのか?」
⑩最後に、色々メモ
サハ共和国には色々な秘密があるらしい。日本人がまだ全然行ったことのない土地だし、マンモスが発掘されたりしていることからも、色々ロマンがある。以下、facebookに半澤中(半沢中)(はんざわ・ちゅう、1883〜1942年(明治26〜昭和17)さんのお孫さんからご連絡をいただいたので、そのウェブサイトもリンクしておく。100年以上前にもこうやって注目していた人がいたということは、これもまた発見。
https://nodaiweb.university.jp/muse/unisan/data/hanzawa/hanzawa1.html?
また、サハ共和国にメル友を作っていろいろ聞いてみると、夏になるとシベリアには多くの蚊が飛んでいるようで、その中でもヤクーツクでは尋常じゃないほどの蚊や、蚊よりも大きい虫が人間や家畜を吸うとのことで注意が必要とのこと。他の記事で紹介する予定だが、かなり深刻なようだ。なのでヤクーツクに行く一番のベストシーズンは4月後半から5月終わりくらいだと思う(日本の2月後半くらいの気候)。暖かくはないが蚊に悩まされることもなく、ちょうど日本が花粉症の時に避難する形で1ヶ月くらい滞在するのがいいのではないか?とみている。
とはいっても、6/20あたりは蚊が多いけど、夜22時くらいが日没、朝の2時に日が昇るという白夜も体験できたり、この季節になると蚊が多くても、市内中心部に住んでいる人たちが郊外の別荘や森に移動したりと、かなり平和的な空気になるというので、虫が気にならないのであればこの時期に行くのもいいかもしれない。
花粉症もあるのだとか(ほんと現地の人に聞かないと分からないレベルなので助かった・・)→八月の終わり頃(北海道でもお盆過ぎるとかなり夜は寒くなってくる)から9月の頭が、虫が嫌いな人にとってはベストシーズンらしい。
メディア
ヤクーツクのニュースは、このサイトが一番いいかもしれない。結構リアルタイムでいろんなニュースが出てきて、書き込みもされているので、パソコンの日本語翻訳機能でおおまかに現在サハ共和国で起きていることがわかると思う。
断念したい理由
私がヤクーツクに行きたいと思った最大の理由は、シベリア系の民族に出会いたいということだった。つまりモンゴロイド人種の日本人に似た人があんな場所に住んでいるのか?実感したかったのだ。けれどもシベリアにいる時に思ったのは、ヤクーツクに行く航空券が異常に高いこと、また限られた空港からでしか行けないので不便な上、ヤクーツクの一人当たりのGDPはそこに資源があることによって非常に高く物価も高い。
そしてその時ちょうどヤクーツクでも最大級の山火事が起きていたこと、蚊がまだまだいる状況だったことなどが挙げられる。
そして決定的になったものは、ウランウデで二週間ほど過ごして、完全にシベリアにおけるモンゴロイド人種観察というのは自分の中で満足してしまったこともある。
ウランウデに関する記事は、以下。