苦手意識の強かったロシア語と向き合って3年くらい。ジョージア、ウクライナ、モスクワ周辺、シベリア、キルギス、カザフ、ウズベキスタンなど、いろんな場所でロシア語を使ったり聞いたりしてきた。ロシア語の世界は西洋世界しかしらない日本人にとっては非常に新鮮で一度ハマったものは抜け出せなくなる力を持っている。
そんな私は前回のキルギスでロシア語を先生から学ぶという体験をしてきたのは、この間書いた記事でも紹介した。
「キルギスのオシュでロシア語学校。1ヶ月7500円で体験してみた話(英語学校情報もあり)」
キルギスはそもそも物価が安いのでこの金額でロシア語が学べるわけだけれども、キルギスに行くのは航空券代が高い事や、人によってはスラブ人が沢山いる環境でロシア語を勉強したい。というのもあると思う。
なのでロシア語を学べる学校のリストを作りこの記事で紹介することにした。
①ロシア
※写真は、モスクワ大学
まずロシア語といえば思い浮かべるのがロシア。そしてその中でも憧れの地モスクワである。ここではモスクワで一番安い学校はいくらくらいなのか確認していこうと思う。
私が調べた中では、「CREF Moscow」という学校のレッスンが1ヶ月1778ドル(18万円くらい)だった。マンツーマンで、週に10レッスン(45分×10回)であり、少々高めかもしれない。モスクワは大都市なので探せばもっとあるはずだけれども、他のロシアの地方に比べても物価が格段と高くなることからも、渡航費、ビザ代(ロシア入国にはビザが必要)、生活費を含めたものも重なり、非常に高くなる。
とはいってもロシアの大学でロシア語を学ぶという裏技もあり、そちらの場合は語学学校よりも安くなると言われている。ロシアの大学に入る際にロシア語が全く分からなくても準備コースというのがあり、そこではロシア語が分からない生徒を対象にロシア語を教えている。そこで1年間勉強しても、20万円前後。地方だと20万円以下のものが多いので、時間があり、ロシア語をかなり極めようと考えているものは、こういうものを利用するのがいいかもしれない。
Preparatory Department for Foreigners: Learn Russian, Enter University
大学や、都市によってその値段はかなり違っていて、たとえばカザンだと年間15万円ほど。私も利用してみたいくらいだわ(笑)。
さて、ロシア以外の国ではどのくらい安くなるのか、調べていきたいと思う。
②ウクライナ
※写真は私が住んでいたオデッサのアパートからの景色。
やはりロシア語といえばウクライナである。ウクライナは東部や南部でほぼ100%ロシア語使用されるような場所が結構ある。私はそのうちの一つでもあるオデッサにアパートを借りて生活体験したこともある。
「ノマドの生活目線で見たウクライナ第2の都市「オデッサ」。高層マンションでも格安生活?」
ウクライナでロシア語を勉強するメリットといえば、人種的にロシア人とほぼ変わらないスラブ人であることや、物価が非常に安い点(1人当たりのGDPが30万円程度で日本の10分の1)。またロシアと違いビザを取ることなく3ヶ月も滞在できる点だ。
ここでは首都キエフにある「Amigos Language School」を紹介しよう。
Russian standard course in group(Amigos Language School)
1ヶ月のコースで、480ドル(4万8000円程度)程度。その詳細は、45分間のレッスンが週に9回。つまり、45分(1時間として考える)×9×4週間=1ヶ月36時間のレッスンがあるという感じ。
1時間(45分)=1333円というイメージになり、格安であることが分かる。→2022年1月現在、582ドル(58200円程度)に値上げされていた。
もちろんオンラインのマンツーマンレッスンであれば、800円前後でもレッスンが受けられるので少し高く感じるかもしれないが、短期間ウクライナでロシア語を勉強する人にはピッタリ。マンツーマンとは違い、友達も沢山できるので、生きた会話を身につけて日本に帰って来れば、その後オンラインでレッスンをやるというのもいいかもしれない。
キエフに滞在するのであればこのコースは受けておいて損はないと思う。
もう一つ、私が住んでいたこともあるオデッサの学校(NovaMova International Language School)を紹介しよう。こちらは首都キエフよりも高く、1ヶ月946ドル(10万円程度)。とはいっても、45分のレッスンが週に20レッスンもあるので、先に紹介したキエフの学校の二倍のレッスンを1ヶ月の間でやることになる。
いずれにしても、ものすごく安いという感じはしない。
③ウズベキスタン
中央アジア最大の都市タシケントにはロシア語を教えている学校があるが、ウズベキスタンのロシア語学校情報はネット上にあるが料金は不明なところが多い。また、私がウズベキスタンに数週間住んでみて感じたのは、ウズベキスタンはキルギスに比べて自国のウズベク語を使う頻度が高い。それはタシケントでもである。
一方お隣のキルギスは、ロシア語ができてかっこいいよね。という感じで、キルギス語に誇りがなく、ロシア語優位社会というふうに私には映った。
④ベラルーシ
ビザが必要なのであまりおすすめできない。
④キルギス
首都ビシュケクでは、80分で、800円くらい。のレッスンがある模様。これを週に2回やって三ヶ月で会話できるようになった。という体験談も。
https://around40.work/bishkek-study-russian/
私が実際にキルギスのオシュでロシア語を学んだ体験は以下。1ヶ月7500円程度だったので、全部参加せずに、半分以下しか出席していないけれども、かなりレッスンには満足だった。キルギス人の学生もかなり多いのが特徴。キルギス人はロシア語を日頃から聞いているが、私のいたオシュではキルギス語ばかり話している人も多かったのでそういう人がモスクワに出稼ぎ、留学に行く際にきちんとしたロシア語を身につけるために短期間で学ぶところ。といった位置付けのようだ。
「キルギスのオシュでロシア語学校。1ヶ月7500円で体験してみた話(英語学校情報もあり)」
⑤ジョージア(グルジア)
実際に私が住んでいたこともあるジョージア。1年ビザなし滞在できるので格安のタワマンを1ヶ月5万円あたりで借りながら学校に通うことも可能なのでお勧め。
「格安タワマン都市、ジョージアの「バトゥミ」に住むメリットとデメリット」
公式の金額で言えば、トビリシの「Goga Askurava Language Centre」は、1ヶ月580ドル(6万円程度)=60分のレッスンが20回。が格安の学校となっているが、こういうのは現地に行ってみるともっと安い場合が多い。
これだと1時間あたりのレッスン料が、3000円と少しおかしく感じる。そこで実体験を載せた日本人のブログを参照すると、レッスン回数は減るが、7000円〜10000円というのもある。キルギスと同じくらいなので、頷ける部分も多い。
グループレッスン (90分) 合計8回 週2回150GEL(約6800円)
https://around40.work/georgia-studyabroad/
現地に行ってみないと分からない情報もあるし、実際に行ってみても、人によって値段が違うということもあるので、あくまで目安程度に。
⑥italki や、preply などのオンラインも安い
私が利用したことのある italki や、preply なども、1時間800前後(もっと安いのもある)でロシア語が学べる。とは言ってもネイティブスピーカーと話すので相手が日本語が話せるとか、もしくはこちら側が英語が話せるとかではないと、会話に慣れるためのレッスンだけになり根本的な部分は理解できないで数ヶ月経って終了という場合もあるので注意。
ロシア語文法や、基本的なフレーズをある程度覚えてからネイティブとの会話練習に行くのが一番王道。
⑦ロシア語留学前に準備したい人
ロシア語圏で留学したい。これは沢山のお金を払ってでもするべきであり、年齢問わず大変価値のある貴重な体験である。なので私は現地での留学はお勧めするし、そういう経験のために使うお金なら惜しまない派。とはいっても何もわからない状態で留学に行くのはナンセンス。
例えば英語圏留学でよく話題になることの一つに、中学レベルの英語力をきちんと復習した人と、とりあえず適当に単語だけ知ってる状態の人では、そこで学べる量も全然変わってくるからだ。せっかくいくのだからその前に準備するに越したことはない。
私の外国語サービスでは、3ヶ月で基本的なフレーズ(文法、発音などの要素も同時に学習)を3ヶ月で学べるようになっている。
「1名限定。ロシア語3ヶ月で「頻出200~300フレーズ」暗記サポート
1、2年一人でロシア語を勉強しているけれども客観的な評価が欲しい。とか、基本フレーズができているのか試してみたいというような応募者が最近多い。一人でやると文章は読めるようになるが話せない場合が多いからである。
メンターをつけると毎週、苦手なところを質問され、答えなきゃいけない状況に追い込まれるので、こちらのほうが会話は上達する。私も海外でロシア語のレッスンを受けてみたり、ジョージアでスペイン語や、その他諸々のレッスンを受けてみて改めてそう感じる。
留学前にロシア語会話の準備したい。ロシア語の語源や発音などを同じ日本人の目線から学びたいという人にはぴったりかもしれない。