ノマド視察・ノマド滞在記 ロシア語(スラブ系言語)

海外ノマド5年目の私が、ジョージアに行くのをやめた理由

2022年12月2日

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海外ノマド5年目の私が、ジョージアに行くのをやめた理由

2022年12月2日

海外ノマドも5年目。来年で6年目になる私はこの5年色々な国を回ってきて、どの国が自分に合っているのか?というのもだんだん分かるようになってきた。一つ分かったことは今後自分が想定していたよりもジョージアにいくことはほとんどないのではないか?ということだ。

ノマドの聖地と言われここ数年持て囃されているこの国になぜ私があまり興味がなくなってしまったのか?それをこの記事では語っていきたいと思う。

 

①物価が以前より高い

時代は変わっていくものだ。年を取るごとにそれは強く感じる。私がいた2020年2月。コロナが始まったばかりの頃でロックダウンがされていた頃。Airbnbなどの部屋がかなり余っていて、価格がかなり下がっていた。それが現在、ロシア人が何十万人も押し寄せ、二倍以上価格になっているのは、twitter でもつぶやいた。

私がバトゥミの5.5万円のタワマンの部屋に4ヶ月ほどいたあの時、あれがおそらくジョージアが一番美味しい時のピークだったのかもしれない。あの頃は今のバトゥミのようにまだ街全体のタワマンも完成された状態ではなく、ロックダウン中だったので外国人も少なく、快適な状態だった。

外に散歩してもあまり人がいなく、地元の人が魚釣りをしていたり、のどかな光景が広がっていた。現在のバトゥミは以前に比べ高層タワマンが増え、ロシア人などの流入により中心部にアパートを借りていたジョージア人が家賃値上げのため追い出されるような現象すら起きている。

ロシアから脱出できるお金のあるロシア人がジョージアに押し寄せた事で、以前に比べ、貸し手の収入は上がる一方、家賃を支払う側の方は大変な状況になっている。それでもロシアとウクライナの戦争が終わり、彼らがロシアに戻るような事があれば、また価格は落ち着くかもしれない。

いずれにしても私が体験したようなあの時のジョージアには戻らないだろう。2022年におけるジョージアの経済成長率は10%と欧州でもトップクラスである。

https://worldpopulationreview.com/country-rankings/gdp-growth-by-country

 

②航空券代が高い

一番のネックはここ。東京から行く場合、2023年1月をみてみると、34時間(2回乗り換え)で7.3万円。 17時間(トルコ航空で一回乗り換え)で12万円。つまり最低7万円はかかる。この安い方の価格は東京→ソウル→アルマトイ→トビリシ。ソウルで16時間の乗り換え待ち。なので、ソウルに寄りたいとか、時間に余裕がある人には向いているかもしれない。とはいっても夜の便なので宿泊代も必要になってくる。いずれにしても乗り換え回数が増えると待ち時間も多くなり宿泊代もかかり、案外色々かかる。

なので最低往復20万円くらいはかかると計算するのが賢いと思う。

つまり、最低半年、そして1年くらいずっと住みたい。という人には向いている。長期間同じ国でゆっくりしたい人ではない限り、往復の航空券代は高く思えるかもしれない。

私の場合、ジョージアよりももっと日本から近く、物価が安い国でお気に入りの国が見つかってしまったので、ジョージアは割高に思えてならない。

 

③カルチャーショックと、言語習得

おそらくこの国に来て日本人とつるまないで一人で生活でいる日本人はあまりいないと思う。twitterに現れない日本人もいるが、たいていが裏垢などでジョージアに住む日本人の情報をとっている印象。そうでないとジョージア語やロシア語がわからない日本人がリアルタイムにこの国の情報を取るのが難しいからである。特にジョージアのような小国は入国条件や、生活に関わることなどがコロコロ変わる国なので、自ずと日本人コミュニティに頼らなければならなくなる。

またこの国にくる日本人の大半がこの国の文化には全く興味がないので、そういう意味で言えば人生の中で一度ここに訪れるくらいになる人が大半ではないかと思う。それに比べ、タイなどは日本から近く何度も訪れるリピーターが多いように思う。

やはりその国が本当に好きか?で随分変わってくると思う。私の場合、ジョージアは2020年の半年しかいかなかったが、中央アジアは3回目。それだけ私にとっては中央アジアのほうが魅力的だということがこの5年間で分かった。

 

④地政学リスク

ロシア危機のように、何が起こるかわからない世の中。円安になったかと思えば円高になったりと、メディアからの情報では見えづらくなった世の中。そういう中でこのジョージアというのは地政学的にはあまりにも危険と言わざるを得ない。ジョージア内にある「アブハジア自治共和国」「南オセチア共和国」の背後にはロシアがいる。

あらためてこんな地図を見てみると、赤くなっているところがジョージアから行けないエリアなので、いかに多くの部分が占領されているかがわかるのではないか?Googleマップでみると、このように色はついていないので、あたかもこの二つがジョージアではないように見えるが、実際、赤い部分もジョージア人はジョージアだと思っていて、ジョージア人からすると、これらはロシアに取られた。というような感じになっている。

 

⑤それでも行きたい人は?

豊かな自然、文化、海、料理、ここはヨーロッパ付近の国々の中でも物価が安く、くるには絶対にいい場所だということは断言できる。実際にこの地にやってきてフリーランスとして頑張っている多くの人が多くいるし、私もその一人だった。

やはり一年ビザということや、西洋的な価値観にも近く、日本人のコミュニティがありそういう意味でも生活に困らないこの場所は一度行ってみる価値はある。最低航空券を入れずに1年であれば80万円は持っていって欲しい。4ヶ月ほどであれば往復航空券の20万円以外にやはり30万円くらいは必要。ドミトリーのような安宿で貧乏くらししようとしている人であれば、もっと安く済むかもしれないが。

いずれにしても長期的に自分の能力を伸ばしたい人には向いている国なので、そういう人はどんどん行ったらいいと思う。人生は一度しかありません。

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