何年も前からずっと行こうと思っていたアスタナ。とはいっても私の最初の中央アジアは多くの人と同じように、アルマトイ入りし、そこからビシュケク入りするというパターン。その後、キルギスにハマってしまい中央アジアの多くはキルギス滞在となってしまう。
そもそもアスタナはその位置からしてロシアに行く人や、相当カザフスタンが好きな人しか行かないようにあ場所だ。ソウルから直行便が出ていればまだいいけれども、アルマトイから乗り換えしないと行けない。
とはいっても私の中央アジア歴もかなりアップグレードし、今回2023年に2回目のウズベキスタン、そして初のタジキスタン滞在(1ヶ月)を経てアスタナ入りすることを決心。
「「ドゥシャンベ」で1ヶ月間のノマド生活。物価や、交通、家賃、見どころ、借りたアパートなど」
ま、さまざまなトラブルに遭遇することになるなるのだけどね。
ということでたった2泊3日のことだけれども記録に残しておこうと思う。
①アスタナの都市概要と、今回の視察目的
アスタナはカザフスタン第二の人口を抱える都市であり首都。とはいっても実はアルマトイの次に人口の多いのは、その人口密度からしてもシムケントだと私は思っている。→アスタナは広すぎて、ドバイのようにインフラ的な意味で言えば大都会という感じなのだけどそこまで人がたくさんいるように見える都市ではないのも面白いところ。→一人当たりのスペースが確実に広く、非常に快適な未来都市でもあると思う。→この辺はかなり気に入った。またカザフ人率が非常に高い。のがポイント高かった。
今回視察の目的は、キルギスを拠点としている私がビザランだったりする際に気軽にアスタナに1ヶ月アパートを借りたりできるかどうか、そういう意味でアスタナが気にいるかどうかのための視察。またアルマトイとの違いを肌で感じたかったこと。が大きい。
さて、時系列的に書いていく。
②空港から市内へ(通常の三倍の金額のタクシー)
マイナス-16(Googleの天気予報)で、吹雪。そんな中私はアスタナの空港に降り立った。空港のwifiがなぜか接続できない。他の人はできてるのに。
私は前回のカザフスタン滞在で、KcellのSIMカードを引き続き持っていたので、空港で売られているSIMカードを買わなかった。カザフのKcellのSIMカードは、ショップ店員から外国人でも何年でも使えるから、もしまたカザフに来るならそのまま持っておいて!と言われたので・・。
で空港のインフォメーションセンター(英語話せないおばちゃんしかいない)で睨み合ってると、これからプーケットにいくという若い男女のグループがwifiを貸してくれた。それでYandexGO!のアプリで市内まで、600円くらいで行こうとしたが、タクシーが所定の場所に来てくれなく、その若い男女のグループとも離れてしまったのでwifiもキャッチできず、タクシーに乗ることができなかった。
猛吹雪の中、外にいるのも辛いので、すぐに近くにあったタクシーに乗り、1500円(3倍ほど・・)もかけて市内に行くことに。
吹雪じゃなかったら意地でも乗らなかったけれども仕方がなかった。
とはいっても、ベトナムのハノイ空港から市内までのタクシーが2000円くらいなのでそれよりも安い。と思い自分の落ち着かせた・・。
ちなみに、タクシーに乗ると、韓国人?中国人?と聞かれ、日本人と答えると、尊敬している的なニュアンスのことを言っていた。じゃ、中国人は?と聞くと、あんまり。みたいなことを言い、韓国は?と聞くとやや褒める程度。
40代〜50代のソ連を知っている人たちはその当時から日本は発展していたし、やはり日本は尊敬しているけれども、当時ソ連以下だった韓国や中国はなかなか認められないのかもしれない。
③エレベーター10分待ち・・+アパートの扉が開かない
アスタナの中心部、バイテレクという怪しいタワーの前に聳え立ついくつかの超高層ビル。私が2泊したのはこのアパートだ。外から見ると最新のビルなのだけど、中は少し劣化している部分も多かった。→アパートの部屋によって違うのかも。
とはいってもこんな市内中心部の部屋ならアルマトイならもっと高いので、お部屋を借りるという意味ではアスタナは物価安い。
で38階にあるため、まずエレベーターで10分待ち。はぁ?今まで色んなタワマン借りてきたけどこんなに待つことなかった。と思いながら色んな人たちがやってきた。特に若い子供たちがタワマンの一階部分で遊んだり、部屋に戻ったりするのが目立っていた。物珍しい顔立ちだからなのか、ジロジロ見られているのが面倒だった。→ちなみに一階部分で色々聞いた若い女子に、どこの国?と聞かれた。
さてやっと38階に着いたと思ったら、ドアノブの下に黒い物体が。パスワードを入れることはわかるけど、入れてもドアが開くわけでもなく。電話の向こうにいるホスト側もどう説明していいのかわからなく、30分も経過してしまったが、私が一人で電話しながらブチギレていると、隣に宿泊中の三人の兄さんのうち一人が私の部屋のホストと電話で話してくれてやっと鍵の開け方がわかった。こんなトリッキーな鍵みたことないですわ。という状況。
その男性も、これ何?みたいな感じだったので、この鍵自体謎。。
通常、Airbnbで借りている宿なので、ホストは事前にドアのパスワードだけでなく、どのように開けるかまで明示しなければならないものだが、それがなかったためこんなに時間がかかってしまったという感じだ。
③借りた38階のアパート、当初景色は微妙・・
信じられないという言葉しか出てこない💦 pic.twitter.com/D67VqqF6WA
— MULTILINGIRL♬ / 海外ノマド6年目 / 英語メンター9年目 (@_multilingirl_) April 15, 2023
お部屋に着いた。もう広くて最高。なのだけど、外から見た綺麗なビルとは違い、ところどころ劣化していた。やはり極寒の都市だし、劣化も早いのかな。でも気になる程度ではなく、部分的な劣化や、壁に開いた穴(喧嘩したとか)などが目立った。
で、夜になると吹雪はさらに激しくなり、次の日の朝は上のような感じで、デイ・アフター・トゥモローっていう地球が凍ってしまう映画のような感じになってしまった。
2日目の夜は晴れてくれた・・。
エアビーのトラブルなども解決し、また最低−16度の4月にしてはニュースにも出るくらいの極寒だったが、やっと少しは晴れてくれた。
撮影した途端、バイテレクが光ってくれた😭 pic.twitter.com/aHYJXzX9Ve
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あまりにも感動し撮影。部屋はいたって普通。それほど豪華でもなく。という感じ。
けれども広かったのと、広いテーブルにパソコンをおいてご飯食べるという時間が素敵だった。
④ホテルでのトラブル
まず私が泊まるホテルは1泊5000円。このアパートは他のところでは10000円とかで出しているところもあるので割と安く設定されている方なのだとは思うのだけれど、この日、風速 50m(58km/hとグーグルの天気予報には書かれていた)くらいの暴風だったこともあり、微妙に閉まらないままでいる窓から少し風が入ってきた。
以下、不満を簡潔に書く。
窓の扉が完全に閉まらず、少しの隙間風が入ってきた
暖房が弱い(アパート全体のセントラルヒーティングのおかげで寒い。と言う状態まではいかなかったが、少しポカポカして欲しかった)
セルフチェックインなので対面なしだが、鍵の開け方が複雑すぎて30分も開けられなかった。
お風呂から聞こえる隣の部屋の工事音。。→これ一番大嫌いなやつ
⑤オーナーとのやりとり(取説)
ロシア語圏では、こちらが当たり前と思っていることが当たり前ではない場合がある。そのため、提供者と仲良くなること。そして少しのことは妥協すること。するとあちら側はもっと協力的になってくれる。
こちら側が日本人のように自分はサービスの提供を受けている側という感じで、そういう態度だと、全く逆のことが起きてしまう。これはどのロシア語圏でも感じたことだ。
素敵なアパートを貸してくれてありがとう。という言葉を忘れずに。あちら側も少し守りに入っている場合があるので、まずこちら側が素敵なアパートであることを伝え、さらにフレンドリーに接すること、また英語ではなくロシア語を使ってあげること。多くのことをこちら側からやっていくと、彼らは割と心を開いてくれる。
ここまでしなきゃいけないの?と思うかもしれない。けれどもあちら側は外からくるものを警戒してくるので、最初はかなり冷たい態度。人にもよるのだけど、ロシア語圏にはこういう提供者が非常に多く私は最初戸惑ったが、少しずつだけど慣れてきている。
アパートの最終日、チェックアウトの時間を18:00まで伸ばして欲しいと言ったのだけど、2500円追加料金がかかるということに。ま、当たり前の話なのだけど、色々な交渉のもとにそれが無料になった。
また一つ、どう接するか?という意味で勉強になっている。
⑥みなとみらいを拡大したイメージ
アパートの窓から見えた景色は、横浜ランドマークタワーのホテルから横浜駅方面を見た時と全く広さ的に同じだと感じた。地図から見た場合、アスタナのどこからどこまでがどのくらいの距離なのか少し分かりづらいのだけど、これが明確になった。
なので地図上で見るアスタナは狭いように見えて結構広く、1日で色々移動しようと思ったら結構大変。ということが今回のことで分かった。その分、長期滞在の場合結構楽しめそうで期待している。
⑦ショッピングモール視察
アスタナにはとにかく大型ショッピングモールが多い。ロシア第三の都市(シベリア最大の都市)ノヴォシビルスクと同等規模くらいの都市であり緯度も割と近いが、アスタナのショッピングモールはさらに華やかな印象があり、さすが一国の首都だ。という感じ。
私が今回行ったのは中心部のモールのみで、
Khan Shatyr(帽子のような形をした建築に入るモール)
Абу-Даби Плаза(アブ・ダビ・プラザ)
Керуен(アパートの目の前にあったモール)
もっと多くのモールがあるのがアスタナの特徴なのだけど、行けたのはこのくらい。とにかくアスタナが好きになった。写真のアブ・ダビ・プラザのショッピングモールは、Khan Shatyr ほどの大規模なものではないが、高級感がある。
上の写真は1階にあったラウンジみたいな休憩所(誰でも座れる)。そもそも、このアブ・ダビ・プラザって中央アジア最大の高さのビルが建っている場所でかなり存在感がある。
⑧人間観察=カザフ人が多い
アルマトイが好きになれなかった理由は、謎に一部のカザフ人たちにおいて自分たちがヨーロッパだと勘違いしている人たちの集まりという印象を受けてしまったことや(カザフとロシアのミックスが多いからかも)、ロシア人率が高いこと、色々な負のオーラを感じたのだけど、アスタナはそれがないと感じた。
これはホーチミンという国際都市に対するハノイのような感じで、大きい田舎という感じがあり、アスタナは外からの人を歓迎する感じがあると思った。
私はカザフ人と友達になりたくてカザフスタンにきているのに、アルマトイでは謎にヨーロッパ人だもんウチら。みたいなカザフ人がいる。というのがずっと引っかかっていたのだけど、アスタナはカザフ人が一から作った都市ということもあり、本当のカザフだと感じた。
⑨アスタナ人の美意識
アスタナは2000年にはほとんど何もないような都市。そこにこれからカザフスタンを作っていこうという人たちが集まりできた街。なので彼らは自分たちで綺麗な街を作ろうという感じがあり、アルマトイという昔のロシア的なものと完全にうちらは違う!という空気が感じられた。
⑩最終日。飛行機飛ぶの?
アスタナ空港のラウンジ。プライオリティパスがあるので無料。それよりも何も、アスタナからアクタウまでは3時間ちょっとなのだけど、その時の天候は吹雪。定刻に機内に乗れたものの、そこからずっと1時間くらい機内に閉じ込められた状態。いつ飛ぶかわからないというアナウンスだったが1時間後に飛んだのは幸いだった。
アスタナ→アクタウは、札幌→沖縄に近い距離だろうか。もちろん吹雪のアスタナと晴天のアクタウで全然違い、やはりカザフスタンは大国だなと感じた。