モンテネグロの1週間視察を終え、その後にヨーロッパなら必ず行っておきたいローマを視察。私は2008年頃にパリとロンドンは1週間ほど行った事があるが、イスタンブールより西に来たのが今回14年ぶりくらいということになる。
「モンテネグロで1週間アパートを借りながら、5都市制覇。一番気に入った都市は?」
モロッコの中でもなぜノマド視察としてアガディールを選んだか?ということは以下に書いていくとして、アガディールはモロッコの中でもあまりモロッコの濃いものが凝縮されていないあっさりした街だと思う。
この記事は2022年10月頃に行って来たアガディールに3泊4日アパートを借りた時のことについてだらだら書いていきたいと思う。
①モロッコ南部のリゾート都市
スース=マサ地方にあるアガディールは、人口増加率も高いモロッコの都市で、2014年には48万人程度だった人口は、2021年には70万人ほどになっている。
一般の旅行者にとってアガディールはモロッコに行く際に優先的に選ばれる都市ではない。モロッコといえば首都のカサブランカ、大阪や京都などの位置付けにあるマラケシュやフェスなどが先に思い浮かぶだろう。またスペイン側から船でやってくる人は、タンジェなどに立ち寄ってみたり過ごしたりする事が多いと思う。
アガディールはマラケシュのさらに下にあり、ここはシンプルにビーチなどで過ごしたいような人たちが来る場所と考えてもいいかもそ入れない。すでにモロッコの大都市に飽きてしまった人や、モロッコにそれほど興味がないけどヨーロッパが寒いので南下してくる人に人気の場所。
で、私が過ごして思ったのは、モロッコ中心部を遠くからみている感じがありとても落ち着いたリゾート地であり、そこに人々の生活も見える。が、やはり新しい都市ということもあってか、歴史はほとんど感じられない。でも、それがモロッコ初の私にとっては居心地が良かった。
変な話、モロッコ色が強くないので海辺のプロムナードを歩いていても、ここは日本?というような、どこにでもある海辺の街という感覚さえもした。
②ノマド視察としてアガディールを選んだ理由
キルギスでの4ヶ月のアパート生活を終え、私は今年こそいつも面倒だったヨーロッパをフランスを中心に回ろうということを実行しようということになった。その時、バランスよく以下のようにしたら良いだろうと考えた。
・北アフリカの1都市
・バルカン半島の1都市
・ローマ
・フランスに2週間ずつアパートを借りて周辺国に行く
この中で北アフリカの1都市。としてアガディールを選んだのは、首都のカサブランカは都会すぎてお部屋を借りたいという気持ちにならなかったこと。
またマラケシュやフェスは文化都市なのでそこも候補に色々なアパートを探したり街の構造や広さなども調べたが、やはり街全体が大きく見どころも満載なため、初モロッコ、海辺のプロムナードを歩いたり、地元の市場に行ったり、アパート生活を体験したりと、シンプルに過ごそうと思ってあっさりしたアガディールを選んだというわけだ。
③注意!→空港から市内までが非常に遠い / SIMカードは空港内で買える
アガディール空港はなんと年間200万人ほどが利用するモロッコで3番目に混み合う空港らしい。
Grabなどのタクシーアプリなどで検索すると中心部までなんと3000円くらいかかる。Airbnbで借りているホストのお父さんが片道2500円くらいで送迎してくれた。タクシーアプリよりも少し安い程度。なので市内に行くまで往復5000円かかるという謎の都市である。→25kmの距離。。
バスなんてなかったと思っていたが、調べたらあった。
と思っていたらバスもあるようだ。
https://getbybus.com/en/blog/agadir-airport/
そしてこの記事によるとやはり、タクシーだと市内まで、200ディルハム。であり、ユーロだと19ユーロくらい。バスだと、€0,50だってさ。。
④借りてみたアパート
エアビーで借りれる範囲の部屋で言えば、私が借りた部屋は安すぎもなく、高すぎもない感じなのでこれは標準だと思う。
まずお湯を温めるヒーターが明らかに小さい。基本的に暖かい国、そして国民性、土地柄なのか、おそらくずっと暖かいお湯でシャワーを浴び続ける習慣がないのではないか?と思った。もちろん少し値段をあげれば普通に5分〜10分くらいお湯が出続けるアパートもあるだろう。けれどもいろんな国に住んで思うのは、電気ヒーター的なタンクを使っているシャワーは長くもっても7分〜10分で冷たくなってくるというのも事実である。
やはり毎日シャワーを浴びたい。バスタブに浸かりたいと思う私にとってこのようなお部屋は耐えられないと思う。けれども短期であれば、全然問題ないお部屋だった。
⑤海辺のプロムナードの雰囲気と、猫
モロッコならマラケシュ、フェズなどがいいかなと思ったが、ノマド拠点目線できたので、南部のアガディールを選んだ。
猫たん、海辺のプロムナード、フランスの食材など、長く住めそうな環境だと確信してきた。 pic.twitter.com/tB0vROnNLC
— MULTILINGIRL♬ / 海外ノマド6年目 / 英語メンター9年目 (@_multilingirl_) October 12, 2022
やはりこの街の魅力はごちゃごちゃしていないことに加え、海辺のプロムナードが長く、ずっと歩いていられる感じであること。そして猫ちゃんも多く、シンプルに生活したい人にはとても向いている街だと感じた。
⑥英語や、フランス語は通じる?
街の中心部のカルフールのレジにはどうみてもあなたフランス人だよね?というようなお姉ちゃんがレジを打っていた。→フランス本土から派遣されている感じ?
しかも英語も上手。またモロッコ人はタクシーの運転手ですらフランス語があまり得意じゃない人が多かったのには驚いた。
街の標識はフランス語とベルベル語などで表記されていても、皆がフランス語を話せるわけではなく、またフランス語教育系の広告も多くみたが、やはり英語もベルベル語もできるような人がさらに社会的ステータスを高めるためにフランス語を勉強するのだろう。
またアガディールはフランスとの直行便も多いので、フランス語を学ぶ事が観光業で生き残るスキルともなるので、そういう意味でフランス語を流暢に話せる人も多い。いくつかのカフェに行ったが、外国語はフランス語しか話せないというウェイターから英語も話せるよっていうウェイターまでかなり多様だった。
以下の体験談は動画にもまとめた。
フランス語とアラビア語の学習にモロッコは適してる?アガディールで感じた感想
この動画にはモロッコ人からコメントが寄せられたので以下にも掲載しておく。
私は元々フスハー(コラーンのアラビア語)を話すのですが23年前からカサブランカに住んでます。
モロッコのアラビア語はダリージャなので通じない事も結構あります。
街にはフランス語表記が多いけれどフランス語はあまり通じず若者は結構英語喋ります。
2020年4月から英語も公用語になりました。→この情報は怪しい。。
とはいっても、英語がモロッコの公用語になったという情報は調べてみても出てこなかった。いずれにしても今回分かったのは、やはりモロッコではフランス語よりも英語を話す人の方が多くなっていて、フランス語というのは英語もできた後にステータスとして学ぶ言語に近いものになって来ていることや、モロッコは他の国とは違い、フランスに出稼ぎに行く若者もかなりいたり、フランス語圏からも観光客が来るので、依然としてフランス語のステータスは高い。ということだろう。
いずれにしても、モロッコではベルベル語の標準化した言語である、標準モロッコ・タマジクト語が公用語であり、彼らのアイデンティティでもあるので、こちらを話すと喜ばれるのは言うまでもないだろう。
⑦スーパーの質はエジプトより上
フランスパンに豆乳つけて食べると美味しい😋
砂糖なし生活の私には、これだけでも甘く感じる😅
モロッコでも全然生活できるかも pic.twitter.com/hdve985H5u
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カイロ視察に行ったのは2020年なので2年ほど前と比較する形にはなるが、カイロにも確かにフランス系スーパーのカルフールはあった。けれどもアガディールのカルフールは品揃えが非常によく、フランスのバゲットなどの質は非常に高い。
また野菜の種類が多く、調味料の数もEUから輸入してるものも多く、モロッコでの自炊は全く問題ないレベルだったのが今回視察してみてよかったなと感じているところである。
⑧アラビア語とフランス語の本を購入
アラビア語とフランス語のストーリーを潰し中。
ヨーロッパに戻る✈️が夜なので、カフェで暇つぶし後、
フランス語のレッスンが二つあるので、それ終わったら✈️レッツゴー笑
ただひたすらわかる単語潰す作業が好き😊 pic.twitter.com/vDnq8dzvoI
— MULTILINGIRL♬ / 海外ノマド6年目 / 英語メンター9年目 (@_multilingirl_) October 14, 2022
今回の視察はアラビア語とフランス語が同時に勉強しやすい国としてまずモロッコを選んだということと、その中でもごちゃごちゃしていない都市ということでアガディールを選んだ。で、私の視察の目的の一つは本屋さんを回ることだった。
数百円でアラビア語とフランス語の薄い本を購入。
アラビア語の本は易しいフスハーで書かれており、初めてこういう形で本を読むことを始めた。この後、フランスで1ヶ月、ソウルで2週間過ごすこととなるが、1ヶ月半ずっとこの本を付き合っていた。電車の中、飛行機を待っている中などでずっと。そのため、アラビア語の文章読解力がかなり上がった。
フランス語も発音の観点で潰していく作業をした。モロッコにはフランス語、アラビア語の本がたくさん揃っているのでそういう意味でとても楽しかった。
⑨空港のラウンジは私だけ。。
3泊4日程度の視察も終わり、空港へ戻ってきた。
プレミアムパスを手に入れてしまった私はどの空港に行ってもラウンジで無料でご飯食べ放題。。本当に助かっている。
年間1万円かかるがクレジットカードを無料で使えていることすら私にとっては申し訳ないと思っているくらいなのでこの1万円はそれほど高くもなく、2022年だけで、ソウル、ローマ、アガディール、チャンディーガル(インド)、ニャチャン(ベトナム)で使っているので、1回2000円(実際は3000円くらいすると思う)と考えても、この楽天プレミアムパスというのは素敵だなと思っている。。