2023年夏の約4ヶ月にわたるモンゴルアパート生活の中で視察に行ってきたこの二つの都市。
ウランバートルに次ぐ2大都市なのだけど、この二つの都市をみてきた理由は、次回のモンゴル生活で1ヶ月はどちらかの都市で生活を体験してみたいからだった。
今回この2つの都市を回ってきて感じたのは、ど田舎かと思っていたら結構若い人を中心に今どきの人が多かったり。
やはり行かないと分からないものだな。と色々驚くことも多かった。
①人口や面積(ダルハンやエルデネトはほとんど知られていない)
この二つの都市はGoogleマップを拡大しないと表示されないので知らない人も多いかもしれない。
人口に関していうとエルデネトは長らくウランバートルに次ぐ第二の都市であったが、この数十年の動向を見るとエルデネトの人口は10年以上経った今でも変化しておらずダルハンの人口は2倍規模になったことがわかる。内容は以下。
エルデネト→ロシア語の版(ロシア語圏にもモンゴル人が多いのでロシア語版の情報が早い場合もある)の最新情報では人口が10万人(2022年)だが約15年前の10万人(2008年)(208 km2)と変化なし。
ダルハン→英語版の最新情報では人口が15.6万人(2022年) (103 km2)だが、日本語のWikipediaを見るとその数字は更新されていなく、74,300人(2007年)となっている。つまり英語の情報を見るか日本語の情報を見るかで前提知識が変わってくるわかりやすい例だと思う。
面積を見てもわかるように、ダルハンのほうが都会である。そして両都市を見てきた私もそのように感じた。とはいっても体感としてはダルハンのほうがちょっと都会くらいの感覚だった。
と私はまとめたいところだが、ダルハンの15.6万人という数字は英語版ウィキからとったものであり、モンゴル語で調べるとまだ2022年の人口は出ていないので、これら二つの都市の人口は同等と考えてもいいかもしれない。
②ダルハンに泊まったお部屋
モンゴルのホテルはbooking.com などで見ると相場よりも高くなっているので、私はGoogleマップに表示されたホテルを実際に回って探すスタイルをとっている。一番リーズナブルでそこそこ眠れそうなお部屋だったこのお部屋に。
スタッフは日本の若い華奢な女の子って感じだった。もう本当、ここは日本なの?って思う時があるくらい。さて、夜に着いたのでレストランなどもやっていなくCU(韓国のコンビニ)でキムパブと味噌汁(日本からの輸入品)、ゆで卵4個などを買ってホテルで食べた。
③ダルハンの市内調査と、感想
今回ダルハンにはバスで行った。Googleマップの機能でみると3時間くらいと表示されるが実際は4-5時間くらいかかる。休憩も入れるし、途中道路がガタガタだったりするので。
地図の南側のエリアにバスターミナルがある。私はそこから歩いてグリッド線になっているような街を散策しながらホテルを探した。ホテルは下の丸内にある一番上のあたり。
ちなみにウランバートルからダルハンまで列車で行く場合、上の丸内エリアに到着する。
ダルハンは二つの赤い丸の中間にある巨大な公園で結ばれるような設計になっている。
上が本来の街で鉄道駅があり、下が新市街地のようになっていて割とグリッド線のような街になっている。
エルデネトもダルハンもノミン(スーパーマーケット)とORGILなどのショッピングセンターがあるが、韓国資本のCUやGS25はダルハンにのみあった。→ここはポイント。非常に高得点。
この点で言えばダルハンのほうが夜の買い物も便利。また夜のコンビニには若い人たちが結構集まっていた。
また韓国資本のチムジルバンもあり韓国のように格安で寝泊まりできるので非常に便利。→ここもエルデネトにはないところであり、高得点。
二つの赤い丸のエリアの中間はこんな感じになっていて、まっすぐの歩道をずっと歩く形で南北の市街地を結んでいる。
ウランバートルも横に広がったわかりやすい設計だが、ダルハンは違った意味で都市のデザインが優れていると感じる。
私が行った7月くらいの夜12時くらいまでずっと若い人たちがスポーツや散歩を楽しんでいたりしていて、ゆっくり歩ける場所もないようなウランバートルからここに来ると天国のように思えた。
次回は絶対に夏はこの辺で静養したい。
ちなみに自転車専用道路まであり、それはやはりエルデネトとは違い、モンゴルがいかにこの街に力を入れているのかがわかった。
④チムジルバン周辺
ホテルをチェックアウトして、エルデネトへ行く列車が夜の2時くらいだったので夕方は韓国資本のチムジルバンで昼寝をして、その後、周辺の丘でダルハンの街並みを撮影した。このショッピングセンターはウランバートルにもエルデネトにもあり、食品売り場も充実している。この建物の横に、チムジルバンがある。
韓国のチムジルバンと変わらない感じで、仮眠室もあり、浴槽もあり、こういう場所がダルハンにあって安心感を覚えた。
マッサージチェアもあるし、私のはその後ろにあるチェアで仮眠してた。先進国の施設と何ら変わらないレベル。
年取っていくカウントダウンみたい。今年は🇲🇳
去年は🇰🇬
その前は🇷🇺
その前々は🇬🇪
その前前々は🇮🇩がメインだったけど、来年は果たしてどの国メインになるのだろうか。
今年の冬もフランスでフラ語の修行でもしてくっかなぁ😊
深夜に列車待ってるなう😇 pic.twitter.com/hgIFSMJoOs
— MULTILINGIRL♬ / 海外ノマド6年目 / 英語メンター9年目 (@_multilingirl_) July 29, 2023
左上の写真はエルデネトに行く時に撮影したダルハンの駅。
右上が、その気に入った公園を夜中に散歩していた時にスポーツに勤しむ若者たち。
左下がダルハンにしてはモダンだった建物。
右下がダルハンにある丘から撮影した景色。
⑤エルデネトでとった部屋
エルデネトはウランバートルから遠いためかどこのホテルも高い印象があった。安いとあまり良くないホテルなので泊まりたくないということもあり、3000円くらいでその価値に見合ったホテルを探すのが私がいつもやっていることである。この部屋もそのくらいの価格。
ウランバートルまでの列車が夜にあったのでここで仮眠したりシャワーを利用したりするだけだった。
⑥エルデネトの市内調査と、感想
エルデネトって世界最大規模の鉱山が二つもある。この地図を見ただけでも左側の市街と同じくらいの大きさの高山が上と下にあるでしょう?
モンゴル経済は資源の輸出なしでは成り立たないのでこの街がどれだけモンゴル経済のために頑張っているのかが上空から見てよくわかる。
市街地はソ連時代に作ったかのような設計になっていて歩きやすい。そしておしゃれなカフェも結構ある。私が行ったのは以下のカフェだ。
昨日行った都市は人口10万人ほどいるのに市内バスなど機能していなく、車を自分で止めて交渉して色々移動した。
またこの1ヶ月くらいで感じたのはやはり年配の特に男性は簡単なロシア語🇷🇺ができることが多く、こちらからロシア語で話そうとすると物凄く歓迎される。
若い人にはもちろん通じない。 pic.twitter.com/kWY0O4qIyc
— MULTILINGIRL♬ / 海外ノマド6年目 / 英語メンター9年目 (@_multilingirl_) July 31, 2023
この写真の左下。
ここもウランバートルから離れているものの若者は日本の若者となんら変わらないと感じた。おしゃれな人はおしゃれ、そうじゃない人はそうじゃない。という感じ。
私は来るまで、どんな田舎でどんな不便な思いをするのだろう?とビビっていたが今の時代、どこの街も変わらない。特にモンゴルは田舎だろうが北国なので南国特有のイメージのある貧困とはまた違う。
このカフェではモンゴル語のテキストを開いてモンゴル語の勉強を楽しんだ。
男性の店員は英語が流暢で驚いた。→あらかじめGoogleマップで英語が上手ということは知っていたが。
⑦どちらが住めそう?
やはりダルハンである。
新市街と旧市街、そしてその真ん中にある天国のような公園。
一方エルデネトは鉄道駅から市街地までのあの無駄な距離。またウランバートルから行くにはエルデネトからさらに3時間以上もかかる。
勝手な予想なのだけど、将来的にダルハンはさらに発展し、エルデネトは鉱山がなくなっていくとともに衰退に向かうのではないか?
⑧結論(ノマド生活調査として)
断然ダルハンの方が住みやすいと思った。あそこなら1ヶ月間、夏の間に住めると思った。
実際に来るまでは田舎すぎて絶対に住めないレベルの街だと思っていたが、そうではないことがわかって今回ほっとした形である。
エルデネトも来る前にイメージしていた田舎っぺなイメージではなかったので、きっとこれから旅行する人たちは普通のそこらへんにある先進国の都市と変わらないということに驚くだろうと思う。