留学、ワーホリ、旅行で何度も韓国に来たことのある私は、ソウル首都圏、テジョン、テグ、釜山はもう随分知り尽くしてしまった。
自分の中ではこれで韓国を知った気でいたのだけど、最近住んでいる中部の清州という都市からは今まで行ったことのない多くの街にアクセスすることができるとわかった。
そこでいろいろ視察中のマルチリンガールである。
この記事はおそらく、韓国旅行である程度回った人向けの記事になるかもしれない。
ほとんど需要がない記事と言ってもいいかもしれないくらい冒険好きか、韓国好きか、珍しいところ好き?くらいしか行かない場所だろう。
ということは最初に書いておく。。
①韓国で、日本人のほとんどが行ったことのないエリア
韓国旅行に行く人は多いが日本人が多く行くエリアはソウル首都圏である。おそらく旅行者の90%は首都圏に留まっているパターンで、その中に何人かは釜山や地方の割と大きな大邱、光州などには行ったことがあるという程度かなと思う。
ソウル首都圏に旅行者が留まる理由は、そのエリアだけで韓国の半分くらいの人口がいるとも言われるため、そこから外に出る必要がないと感じるからである。
また、結婚や留学で在住の場合は田舎に住んでいる場合もあるがそれでも旅行者数に比べたらほんの一握りだ。
地図では大田と書いてあるところがあるが、ここも日本人がやはり少ないエリア。
私が住んでいる清州はその大田エリアであり西側にはソウルの一部首都機能を移転している世宗もある。
そして今回、清州に1ヶ月住んでみた私は滞在中に、ソウルと大田の真ん中、ソウルから南東にあるエリアに足を運んでみた。
そこでみた景色や感じ取ったものはやはり地図上からみた、自分が勝手にイメージしているものとは違っていて面白かった。
そのことをこの記事では順番に書いていきたいと思う。
②忠川市(チュンジュ)
清州からはバスで2時間くらいだった。鉄道で行くともっと早い。バスの場合、くねくねした山道を結構通ることが多いので地図上からみるとこんなにも近いのにバスだとこんなにも遠いという現象が起きているのだと思う。
バスは私と数人乗っていたレベルでほぼ赤字路線。
バスターミナルに降りるとそこにロッテマート忠州店が併設されている。中心部に行くにはバスを乗りこなせないといけない。
鉄道駅はバスターミナルから歩いていける。
私は中心部まで歩いていった。ちょうどイーマート 忠州店があるあたり。そこに충주 민속5일장(忠州五日市)などがあり、ここがこの街の本来の中心部だと分かった。
事前に来る前に調べていたので、まずはイーマートを目指さなきゃ!って。トイレとかもあるわけだし。
朝方なので人っけなし。
意外な点は南アジアの背が小さい男性の集団が中心部に多くいた点である。
韓国語で調べてもどこの国の人たちがこの街に住んでいるのかはあまり出てこない。おそらくスリランカではないか?と私は思った。
インドっぽいけどそうじゃない。という感じだったので。
街の中心部には老人ばかり(旧市街の中心部のようなものなので)で、やはり出稼ぎ労働者的なアジア系の人が目立った。
なんていうか、ソウルのギラギラしたところしか知らない人にはおそらくショックを受ける光景かもしれない。
なぜなら彼らが街の中心部の一番イケてる人にすら見えてくるからだ。。
これは中心部にあったシジャン。こういうところって都会では見かけない人々の交流や協力がみられて好き。
特に私は韓国の地方都市では若い子供たちが結構街に出ているような気がした。→堤川のほうでもそれに触れるけど。。
ところで、私は清州に住んでいた時にこのGoogleマップをみていてとても歩きやすいこぢんまりとした街でいいな。と思っていた。
思った通り1日で観光できるような感じで気にいったので、今回は数時間ぶらぶらするだけだったが、次回はカフェなど色々立ち寄ってみたい。
③堤川市(チェチョン)
意外にも、この3つの中で一番気に入った街。忠川のような外国人労働者の影はなかった。たまたま見なかっただけかもしれないが。
バスで1時間くらいだったかな。ちょっと覚えてない。ここもバスに乗っている人が全然いなかった記憶。。赤字路線だね。
韓国で地方都市から地方都市って。これ、本当にすごい体験だと思うの。
撮り鉄みたくなってけるけど…笑。
普段、生徒さん以外とは、話したり会ったりすることがない生活をしているので、こうやって大量の見知らぬ人と同じ行動をするときが楽しい。→昨日は最低気温➖6度。。
4枚目はこの年齢の子供たちが市内中心を闊歩していて驚いた写真。
都会では見たことない。。 pic.twitter.com/LI7lLjUin7
— MULTILINGIRL♬ (@_multilingirl_) November 13, 2023
もちろん歩きやすい街というのは言うまでもないが、なぜかその直前に行った忠州よりも雰囲気が良いと感じた。
忠州は駅前のモーテル街などもなんだか廃業しているような空気感があって色々歩いていて全体的に景気があまり良くない気がしたのだけど、
ここはそういう感じがしなかった。
データを見たわけではないが、おそらく一人当たりのGDPはこちらのほうが高いのでは?と感じた。
いずれにしてもこの堤川というのは、ソウル側から見ると日本海側にある東海市へ行く際に通過する中継地点である。
なのでソウルの人は東海市には行くが名古屋みたいな中継地点にあるようなこの堤川には降り立たないと思う。
そのためか、なにか昔に取り残されたような、そういう味がある。
もちろん大型ショッピングモールもあれば、駅前は立派だし、モダンなところもあるのだけど、何かそういう良さを感じた。
またTwitterにも写真を載せたが、子供たちが四人くらいで繁華街を闊歩していたところに衝撃を受けた。
普通じゃんって思うかもしれないけど、ソウルや私が今まで住んだことのあるそこそこの大都市ではまずこのくらいの子供たちが子供同士で市の中心部を歩いているところなんてみたことなかったので・・。
つまり韓国ではソウルがスタンダードになっているところがあるけれども、こういう田舎ではそういうスタンダードは存在しないのかもしれない。
と思えた瞬間でもあった。
ちなみに堤川鉄道駅には割と南アジア人っぽい外国人も多かった。切符を買う時に英語版にしていたりしていたのですぐに分かった。
ここに外国人が来る理由があるのか?
おそらく韓国では日本以上に外国人留学生や出稼ぎ労働者を受け入れているため、そういう関連の人たちなのではないかと思う。
④原州市(ウォンジュ)
ウォンジュはこの中でも一番都会。
そしてソウルからも割と行きやすい位置にある。
私はあまり気に入らなかった。
けど確実に言えるのは、やはり首都圏とは雰囲気が違う。なのでソウル首都圏を拠点としている人はフラーっとここで1日暇つぶしてみるのはいいかもしれない。
この日3つめの都市ということもあり足が疲れていたが、3kmくらいは歩いた。なにせバスがつかまらないのだもの。
しかも、KTXの駅が二つもありなんとややこしいことか。。
30万人規模の都市にKTXの駅が二つって。
ちなみにグーグルマップに書いてあった原州駅は旧駅舎でもう使われていなかった。
韓国人はネイバーの地図を使うため、Googleマップにの情報は浅い場合があるので注意。
以下の地図で解説していこう。
ソウル旅行に行く人なら、KTXで片道1000円くらいで1時間もしないくらいの距離なのでいける。
私が堤川から鉄道で行った時は地図の一番真ん中の下あたりにある鉄道駅に到着。
けど、ソウルへ帰る時は左上の原州企業都市のちょっと下にあるほうの만종역(万鍾駅)からじゃないと帰れなかった。
繰り返すが30万人都市なのになぜ主要な鉄道駅が二つもあるの?
また市の中心部は原州総合バスターミナルの東側の赤丸。
その上に鉄道マークが付いている赤丸、それが本来の原州駅だったのだけど、現在は廃止されているらしくグーグルマップの口コミなどにも何も書いていなく、私はそこからソウルに帰れる列車があるかと思った。
地図を見てもわかると思うのだけど、それぞれが若干離れていてバスを乗りこなせないと結構難易度が高い。
けど大体それぞれの赤丸を結ぶようなバス路線になっているのでそこは心配不要かも。
忠州、堤川、原州。韓国のちょうどど真ん中。
三つまとめて1日で回ってきた💦
意外に外国人ばかりだったり、見た目気にしてない自由な若者も多く、またソウルもそうだが廃業多い。
たぶん、半分は廃業?少なくても1/3は廃棄した店があるのが今の韓国かも。
次回のブログネタにしよっ😁 pic.twitter.com/olQtSMfzv1
— MULTILINGIRL♬ (@_multilingirl_) November 12, 2023
ここもまた古き良きものがたくさん残っている。特に中心部のシジャンなんかに行くとそれがわかる。
やはり韓国って新しいイメージが強くなっている人が多いかもしれないけど、いまだに古き良き韓国が残っている地方都市がたくさん。
ソウルには飽きてしまった私にはまた一つ行くところが増えたという感じで非常に見応えのある街だった。
けど地形というか、ソウルから日本海方面への都市の中継ルートだから?か、鉄道駅が2つもあってトリッキーだったり、
意外に坂が多い感じもしたので、地形的な意味ではあまり好きではないかもしれない。
⑤最後に
多くの旅行者にとっては、たった数時間だけ田舎に行くというのは意味を見出せない感じがあるかもしれないが、いろんな都市に足を運ぶとソウル首都圏とはまた違った生活が見え、韓国語のやる気も増大するのでおすすめ。
私がマカオに住む謎の韓国語の生徒さんにこの話をしていたら、彼女もまたソウルみたいなありきたりな場所はつまらなく、色々田舎に行きたい!と言う感じで興奮しながら聴いていたのを思い出す。
隣国みたいな、割と近いところにみんなが知らない場所ってあるものだよね。
最後に、地図で解説。
私がアパート1ヶ月間借りてた清州からソウルまでは高速バスで1時間すごく離れている感じがするけどそれくらいしかかからない。
けど、清州からソウルよりも近く見える忠州は2時間かかった。
そして忠州から堤川は地図で見ると真横にある感じがするのだけど山道も多くバスで1時間。
そこからKTXか何かで、原州までは1時間くらいだったかな。
そして原州からソウルまではKTXで40分かそこらだったと思う。
で、ソウルからまた高速バスで1時間で帰ったという感じ。