ノマド天国と言われているトルコ。ヨーロッパ人からすれば東南アジアでいえば3ヶ月ビザなしで入国可能なマレーシアと同じ位置付けかもしれない。
そこに気づけていない人は案外多いのではないだろうか。
トルコに数ヶ月いた私だって、こんな記事を書いて自分の中で再び盛り上げないと忘れてしまうくらいである。
そんな私がトルコにいた時期は、コロナ禍で東南アジアや韓国などがロックダウンしていた時期だった。
つまりあの時はトルコかジョージアあたりしかいる場所がなかったと言えば分かりやすいだろうか?
そんな時期があったからこそ幸いにもトルコ生活を通してトルコにあんまり興味がなかった私もだんだんとトルコの良さがわかるように。→体験してから好きに傾くこともある。。
さて、私はトルコという国を地理的には遠いのだけど、インドの手前にあるような感覚の国と定義づけている。→ここ重要。
つまり人種にしてもインドほど日本人と離れていないような感じがあり(人によるが)、心地が良いからだ。
なので今後のノマド生活でも行くことが多くなりそうな国の一つである。
この記事では私がノマド生活した都市圏の話も少し交えつつ、トルコの大都市圏を把握するために分かりやすくランキング化することにしてみた。
またなるべく日本の都市圏で言えばどのあたりの都市か?ということも書いていきたいと思う。
参考にしたのは、以下。かなりの出来栄えかもしれない。私自身もトルコの再発見に繋がった。
https://en.wikipedia.org/wiki/Metropolitan_municipalities_in_Turkey#List_of_metropolitan_areas
すべて2019年の数字となる。
12位 ヴァン(112万人)
ワン(ヴァン?)は1,726 m という高地にあり、トルコ最東部。アルメニアに一番近い場所。都市の人口自体は52万人程度。ヴァン県が112万人なので、かつこの県は面積が小さいので、県=都市圏人口と考えて良さそう。
この写真を見ただけで、トルコの魅力を知らないだけで、本当にすごい国だと思ってしまうレベル。
私はジョージアやトルコにいた時からここにはずっと行きたいと思っていたのだけどなんといってもアクセスが。。
とても微妙なところにある。日本の千円札(都市伝説系)に表示されているらしいアララト山もここにある。写真のように春の桜の時期が綺麗なようなので私も是非いつか行ってみたいな。
エアビなどではいくつかお部屋はあるが、1ヶ月いられるような場所ではないと個人的には思っている。
ちょっとした小旅行でいつか行けたらいいなと思う次第だ。
11位 サムスン(135万人)
サムスンとかニサンとかトルコ語には日本語や韓国語に似た地名が多くあるが、サムスンはトルコで黒海側最大の都市。
私はトラブゾンには行ったことはあるのだけどね。そのことは以下の記事の中でざっくり触れた。
「トビリシで借りた3つの部屋(2ヶ月間)と、トビリシ生活が合わなかった理由」
国際空港はあるが、ヨーロッパとの定期便もトルコの他の地方都市と同様、夏だけ運行が多く、国内線も主要都市くらいしかないので、空港の充実度は期待できない。
10位 カイセリ(143万人)
カイセリは、カッパドキアに行く際に寄るであろう都市。という位置付け。
Googleマップでトルコっていう国名が書いてある部分にある都市。トルコのど真ん中にあたるのかな?
アダナやコンヤからも少し離れているが、ここからアンカラ、コンヤ、アダナなどはバスなどで気軽に行けるという意味では1ヶ月くらい住んでみるのもアリかも?と思える位置。
しかも山好きの私にとってはこのエルジェス山(Mount Erciyes)は非常に魅力的かもしれない。。
お馬さんもいるみたいだし、中央アジア的な部分も感じられる土地柄かも。
これをみてさらにトルコのイメージが変わった。調べてみるとこの山、富士山よりも高い 3,917 m。トルコ語勉強しなくちゃ。。💦
9位 ディヤルバクル(179万人)
ウルファのさらに奥へ行ったところにある都市。この都市の都市圏人口もかなり多い。東部最大では?
「ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観」という世界遺産で有名な街。
住民の大半はクルド人で、イスタンブールやアンカラと空路で結ばれ、トルコ空軍の基地がある。というのがこの街の特徴であるようだ。
トルコ内のクルド人の中心的な都市であるので、トルコでもマイノリティの中で一番人口が多いクルド人の首都?としてある意味重要というか、覚えておかなければならない都市かもしれない。
「トルコで話されてる言語と民族 TOP13と、5つの顔のパターン」
⤴️あ、私って結構定期的にトルコについて書いてるね。。
8位 ウルファ(59万人)ーガズィアンテプ(177万人)=236万人
シリアの真上にあるトルコの都市。ちょっと行くのには勇気がいるかもしれない。
ガズィアンテプとルウルファという都市はかなり離れているが、この二つで一つの都市圏とみなすこともある模様。
ガズィアンテプ県(215万人)、のうち、ガズィアンテプ市(177万人)
シャンルウルファ県(217万人)、のうち、ウルファ市(59万人)
合計、236万人くらいだろうけど、二つの都市に分かれているし、やはり都市圏レベルとしてはコンヤの下くらいではないだろうか?
ちなみにこんな場所にこんなモダンな超高層ビルが乱立している模様なのだけど、この辺は、2023年に起きたトルコ・シリア地震(2023年)のあたりである。
おそらくノマド生活で行くことはないと思われる。
トルコ生活の上級者にならないと行かないような場所かもしれない。それまでにもっと行っておきたい都市はあるので・・。
7位 コンヤ(223万人)
コンヤはアンタルヤとアダナの間にあると覚えておけば良い。アンタルヤの存在がかなり大きすぎて気づかない人も多い都市である。
私もアランヤあたりにいたときに、地理的にはまっすぐ上のあたりなのにほとんど意識することはなかった。
都市圏人口は日本で言えば仙台の約225万人に近いと言える。
直行便は、イスタンブールの二つと、イズミルから。
またヨーロッパのいくつかの都市と定期便が季節ごとに運行という感じ。このスクショに載っているヨーロッパの都市もほぼ5月から始まるフライトである。
ノマド拠点としてはちょっと難しいかもね。
6位 アダナ(177万人)+ メルスィン(104万人)=281万人
メルスィー(フランス語でありがとう)のような響きの名前の都市。
アダナとメルスィンはこの二つの都市で一つの都市圏とみなされることが多い。エアビの物件などを見るとアンタルヤほど洗練されていなく、私は現時点ではまだ足を踏み入れる勇気はない。
というよりも近くにアンタルヤやアランヤがあるのにわざわざメルスィンに行く必要ある?となる。
トルコ語などもバリバリできる人向けの都市圏かもしれない。
メルスィン県(191万人)、そのうちメルスィン市(104万人)である。
アダナ県(227万人)、そのうちアダナ市(177万人)である。
いろんな数字があるが、この二つの市を合計すると、281万人となるが、アンタルヤのように一つの都市ではないので、
このランキングではアンタルヤより下の6位という位置付けにしておこう。
ちなみに海外の直行便を見てみたが、やはりアンタルヤほどではない。しかもそれぞれのヨーロッパの定期便は暖かい季節のみの運行がほとんどだ。
5位 アンタルヤ(251万人)
過去に数ヶ月間いた土地である。
「南トルコのアンタルヤ、アランヤ(2週間)でノマド視察していた話」
「トルコ南部、マフムトラーのアパートで過ごした1ヶ月半。ノマド環境は?」
合計2ヶ月くらいいた計算になる。
トルコを攻略する上で一つ重要なこと。それはその都市にある空港がどれだけ他の国と直行便があるか?である。
この点において、アンタルヤの利便性は非常に高い(このスクショの定期便の数エグいよね)。他のトルコのリゾート地と違って季節限定の定期便はあまりない。
キルギス、カザフスタンからも直行便があり、エジプトのフルガダにも直行便がある。
その理由はアンタルヤがヨーロッパとロシア語圏でリゾート地としてものすごく強く認知されているからである。
それは以下に書いていくイズミルと比較すると、よくわかると思う。
そういう意味で、アンタルヤという都市はトルコにおいて、イスタンブール、アンカラ、イズミル OR アンタルヤ。という感じになると思う。
つまりイズミルよりは人口が少ないがイズミルに対抗できる都市だと私は認識している。
名古屋の方が人口が多いけど福岡に人が集まるよね?みたいな感覚にそっくりかもしれない。
少なくてもキルギスやカザフにいることが多い私がイスタンブールを経由しなくてもアンタルヤから格安にヨーロッパまで行けてしまう大変重宝している都市である。
4位 ブルサ(305万人)
イスタンブール都市圏内のようにも見えるが、距離的に言えば東京駅から静岡駅くらいは離れているので別の都市圏と考えることがほとんど。けど地図上だと同じ圏内にも思えてしまうよね。
いずれにしても空港の情報を調べてみると、国際空港はなく、直行便も微妙なレベル。
これじゃやはりイスタンブールの衛星都市としてみなす方が良いのかもしれない。とも思えてくる。いずれにしても数字上は4位ということにしておこう。
3位 イズミル(436万人)
高層ビルの建設ラッシュ中のイズミル。どこに向かっているんだろうね?(笑)
イズミルは地理的にはイスタンブールよりもアテネの方が近い。=飛行機だと55分で1万円以下。。
まさにトルコでギリシャ気分を楽しみたい人向けの場所。
その理由は保守的なイスタンブールに対してそうじゃないと言われているイズミルだからである。
また、ボドルム(Bodrum)にも割と近い。このあたりはギリシャのようにたくさんの島があるエリア。リゾート地だ。
イスタンブールの存在感の大きさに隠れているイズミルは割と穴場かもしれまへんね。
Izmir, Turkey 🇹🇷 | 4K Drone Footage
街並みはイスラム教の都市という感じがしないのも面白い。
海外からの直行便はアンタルヤより少ないが、ヨーロッパのほぼ全てをカバーはしているね。ロシアからも富裕層が南下してきている模様。。
ちなみに、温泉で有名なパムッカレ石灰華段丘は、イズミルとアンタルヤの間にある。
2位 アンカラ(563万人)
ノマド拠点としての特徴は、イスタンブールよりも空港の使用率が低い割には多くの周辺国に飛行機が飛んでいるので、トルコを拠点として周辺国によく行く生活をするのに絶好の場所である。
ちなみに、アンカラの都市開発はこれから。Merkez Ankara Office Tower という超高層ビルを中心に今後アンカラは変わってゆく。
この注目されないけど大都市であるアンカラは穴場だと感じている。
キルギス、カザフスタン方面の直行便が片道2万円レベルからあり、イスタンブールほど物価が高くなく、イスタンブールの空港のように遠くまでわざわざ行かなくてもいい点がノマド拠点として私が今現在検討している理由だ。
とはいってもエアビなどでアパートを見るとなぜかかなり高い。供給が少ないためか?
1位 イスタンブール(1551万人)
イスタンブール都市圏はロンドンやモスクワを凌ぎ、実質的にヨーロッパで最大の都市圏人口を持つ(モスクワの方が多いがその分面積も広いので)。
このことから私もイスタンブールに憧れていた時期があった。
中心部は坂が多かったりゴミゴミしていてそこまで好きではなかったが、私が1ヶ月住んで見た郊外のエセンユルトは非常に快適な街だった。
以下、以前記事を書いたのでご参考に。
「イスタンブール中心部が大嫌いな理由と、近郊の「エセンユルト」(Esenyurt)が住みやすかった件」
ちなみにこの都市圏人口はモスクワについでヨーロッパで2位の規模だが、大阪を中心とした関西圏の2000万人より少ない。
つまり大阪・神戸間に京都を合わせたあの一帯がヨーロッパのどの都市と比較しても人口の意味では多いと言うことを意味する。→実際にモスクワに行ってもそれは感じた。あきらかに関西都市圏のほうが人口が多いと思う。
ちなみに、私はイスタンブールの中心部には住みたいとは思わないな。それなら一回飛行機乗り換えしてでもイズミルやアンタルヤあたりに行くと思う。とはいってもトルコは人気なので今はどこでも高くなってきているな。。
最後に
※写真はイズミルとアンタルヤのちょうどど真ん中にあるパムッカレ(温泉地区)
ヨーロッパの下手な小国とは違い、トルコは国土も広く、多くの都市圏人口がある。つまり多くのやり直し生活?がきく国だ。
山(温泉)、二つの海(黒海と地中海)、歴史的建築、猫などに囲まれたまさにノマド天国であり、多くの都市圏を知ることでよりトルコ語の勉強がしたくなったり、トルコに拠点を移したいという気持ちになるのではないだろうか。
この記事は、そういう一つのヒントとなって欲しいと思う。