2019年3月。私はインドネシアのスラバヤにいた。
ジャカルタだと大都会すぎてつまらなく、クアラルンプールだと国際化しすぎてつまらなく。って、私にとっては何の魅力もワクワク感も感じれなかった時に、まさにスラバヤは外国人も少なく、その土地の独特な雰囲気にも惹かれ1ヶ月以上いたいと思ったのだ。
以下では長々と書いてしまったが。
「タワマン33階での生活。インドネシア第二の都市「スラバヤ」に一ヵ月住んでみた感想」
そしてインドネシアはビザなしだと1ヶ月しかいられないので、ビザランをしようとオーストラリアのパースに行こうと思って航空券まで取り、スラバヤからバリ島まで1時間くらいで行った。
けれどもESTAというものを先にとらなければならないという知識が全くなく、バリ島の空港でオーストラリアに行けない。という事態が発生してしまったのである。
けどここまできたのだから。という感じで数時間後にある近場のフライトをすぐに探す。
そこで今まで眼中にもなかったシンガポールがでてきた。
あのセレブ生活?芸能人?お金持ち?などと囁かれるシンガポールである。
私にとっては行く前から、はぁ?シンガポールなんていきたくねーよ。という感じだったのだけど、せっかくなので行ってみることに。。笑
その中で感じたものは行く前に思っていたのと全く同じようなものだったけれども、今まで私がシンガポールに関するノマド履歴や、その感想も書いていなかったので、この記事ではまず行った事実関係を書いていき、その後に感想を書いていきたいと思う。
①たった1泊2日で感じた事
ここでは事実関係のみ書いていきたいと思う。まず、デンパサール(バリ島)→シンガポールは、2時間40分ほど。
このような人の手がつけられていないような島々の上空を通るめちゃくちゃ気に入るレベルのルートだった。この下に降りてしまえば過酷な生活が待っているのだけど上から見る分には非常に綺麗。。
だって、街すらない青々とした島がこんなにあるの?というくらいある。
シベリアやインド上空を通る時にもいつも思うけど、地球って人の手がつけられていない土地の方が実際は多いんじゃね?という感じ。
若干スモッグがかかっていた。
実際に行くとスモッグはほとんどない。さすがである。
東南アジアやインドではどこにいっても大気汚染のスモッグだっていうのに。ま、たまたま割と綺麗だっただけかもしれないが、それでも澄んでいる空とはいえないね。
私がシンガポールで行ったエリアは以下。
空港から30分ほど電車で地図のシンガポールと書いてあるあたりに行き1泊だけなのでホステル(カプセルホテルのようなドミトリー)に泊まる。
欧米人が多かった。4000円くらいだっただろうか。
中心部ではマリーナベイ・サンズ周辺を2時間くらい散策。
とても居心地の良い空気だった。クリーンだし貧乏人もいなく車のクラクションを鳴らされることもなく、何も考えずボケーっと歩ける空間。
こういう意味ですごく気に入った。
けど、その後、ジョージアのバトゥミという小規模都市が、今までで一番散歩に適した街でずっと気に入っている。
「格安タワマン都市、ジョージアの「バトゥミ」に住むメリットとデメリット」
旅行で来るなら絶対にいいと思う(割高だけど)。
そして中心部と空港の中間にあるゲイランにも。ゲイランってシンガポールの夜の街ってことで昔ブログの記事にもしていたくらいだったので行ってみた。→こんな記事何年振りくらいに開いたよ。。
「在住者も知らなかった?シンガポールの売春地区「ゲイラン」が話題になっていた件【海外の反応】」
確かに少し外れた外見の人も多かった印象。
シンガポールって綺麗な場所だけじゃないんだってことはここに行って感じ取ることもできた。
全体的な感想として、住みたいとは思わない。
理由は単純で、高いし、料理が好きなわけでも、気候も微妙だし、なんていってもイケメンというものがいないし(私の意味するイケメンは通常の女性がイメージするものと若干違うかも)。
また文化も何もない。
マレー半島から分離する形でできた小さな島の都市国家じゃん。
今の香港と同じで富裕層に対する利便性がなければ、好んでそこに住む人はいないんじゃない?という勝手な感想。。
さて、以下からはシンガポールのことをダラダラと書こうと思う。
②日本人はなぜかシンガポールに敏感なのか?
北海道に帰って甥っ子と話した時に、海外でどこか行きたいところある?って聞くとシンガポールと言い出したのだ。
おそらくそれほどテレビでシンガポールって言ってるのだと思う。
高層ビル群をみても明らかにニューヨークの方がすごいのに。
パリ、ドバイ、シンガポールなどなぜかキラキラに見えるのかは不明だが、そんな私も若い時は確かにシンガポールと聞いてすごいと思った記憶はある。
けれども知識や経験が増えてくると、シンガポール暮らしを自慢している人たちのレベルとそこに惹きつけられる人たちのレベルがそもそも低いということを実感する。
いずれにしてもこれはイメージの類だと思う。
パリもドバイも行ったが、どちらにも私が思っている華やかさはなかった。
多くのメディアやSNSが綺麗な部分しか写さないから植え付けられるものであり、行ってみると違うのである。
シンガポールなんて私に言わせればマレー人の土地(もともとはマレー半島の多くがジャングル。今でもジャングルだけど。。)に、ある一点に高層ビルが生えただけ。というふうにしか思えない。
もちろん優遇を受けるレベルの収入がある人にはそこは魅力的に感じるとは思うのでそこは否定しない。
ゴキブリが絶対に出ないようなマンション、資産、日本食が整い、北半球と同レベルの野菜が手に入るのなら私でも移住を考えてもいい。と言える上から目線レベルである。
③文化、言語的な意味でつまらない
上にも書いたが、近代に入ってマレー半島から切り取られただけの島なので、濃い文化がない。
シングリッシュには興味がないし、中国語を勉強したいなら中国に行くわ。タミル語を勉強したいなら南インドに行くわ。っていう派なのでそこでわざわざ語学留学したいとは思ったことはない。
④シンガポールと韓国、そして川崎と横浜に関係するもの
韓国には20回以上行っている私。
最近の韓国はインフラの面ではシンガポール化していると言える。無機質な高層マンションの乱立や、鉄道網、ITを含めた部分を見ても、現在の韓国がシンガポールの大きいバージョンのように見えてくる。
どちらも国もそれほど深い文化はなく、私にとってはつまらないけれども、便利ではある。
またシンガポールの人口規模や高層ビル群を日本で例えるなら、これは横浜のみなとみらい。に、川崎と横浜の高層ビルを全部寄せ集めた感じである。
なぜなら横浜と川崎の人口を合計するとシンガポールに近くなるし、むしろ横浜のほうが郊外の横浜以外の人口も吸収するので、こちらのほうが大きくなるかもしれない。
実際にシンガポールの中心部でも同じことを感じたので感覚としては間違っていないと思う。
「首都圏(東京)と比べた結果、香港やシンガポール、ドバイがド田舎過ぎてワロタ。ライバルは横浜や名古屋?」
※タイトルに「田舎だった」とあえて書いたのも、数字を知らない人の中には、東京首都圏4000万人規模と、シンガポール545万人を同等規模、またシンガポールの方が上!と勘違いしている人もいると思うのであえて。
⑤英語が通じなくて驚いた
これは本当に意外だったこと。
中心部のショッピングモールの地下にあるフードコートで英語が通じなかったが中国語が通じた。しかも中国語を話すと喜ばれた。
調べてみると中華系は中華系同士でつるんでいるため、英語を必要しない人は会話は苦手な人も結構いることがわかった。
日本人はフィリピン人、シンガポール人、インド人は英語がバリバリできると思っているが、インドでは英語が下手な人もかなり多い(特にこちら側がアメリカ訛りの発音で話すとわからないって言われることが多い)。フィリピンはわかってくれる人が多いと思う。インドとシンガポールは一応イギリスの植民地だったから?
つまり、その人の職業、教育レベルでかなり変わってくるのだということを実際に言って感じた。
特にシンガポールは英語だけを話す国ではなく、それぞれの民族が自分の言語を持っているので。こういう国では層によって英語のレベルが違うということを知っておくといいかもしれない。
⑥初心者旅行には最適の旅行先である理由
とはいっても海外ノマド生活7年目の私からみた視点であり、なんといっても初心者や何度もリピートする海外旅行先としては私はアリだと思う。
なぜなら狭い場所に何でもあり、中華、タミル、マレーの文化が融合し、安全面でも多くの点ですぐれているからだ。
また英語も通じるし。
⑦最後に。シンガポールにはタイプの人がいない
もうこれはぶっちゃけである。私が思うような理想な人はいなかった。
やっぱりその国に行きたい動機の一つに出会いっていうのがあるよね。私の場合、インドにはいても東南アジアには理想の人はあまりいないのよ。ここも大きい要素かもしれまへん。