人種・民族・外見・風習

日本人似のインド北東部出身者がインドで重宝される理由

  1. HOME >
  2. 人種・民族・外見・風習 >

日本人似のインド北東部出身者がインドで重宝される理由

ブログを書いて10年だろうか。インド北東部の日本人似のことについてはずっと書いてきたが、新たな視点というか発見として、今回は、日本人似のインド北東部出身者がインドで重宝される理由というのを書いていきたいと思う。

インド国内では場所によっては差別を受けたりすることもあり、それは彼らの中でも共有されていたり、つまり彼ら自身がYouTube動画にあげていたりする。

インド人は基本的に彼らが住む北東部の7州のうちいくつかには許可書がないと入ることもできないので、ナガランドでは虫を食べるので気持ち悪いけど、little Tokyo のような場所だよ!とYouTube動画では話題になったり、多くのインド人にとっては同じインド国籍でも未知の人たちといった感覚である。

多数派が多いアーリア系と、インド南部のドラヴィタ系(本当のインド人)、そしてそこに少数派のインド北東部の人たちがいるという構図は、アメリカにおける白人、黒人、アジア系。という構図に似てるかも。

つまり白黒の対立があり、そこから除外された少数派のアジア系が差別されるという感じというか。

とはいっても私がインドに何度もきて思うのが、そんな北東部の日本人似、つまり東アジア人に見えるインド国籍者が航空業界、ホテルなど、人の目につく職種(つまり容姿で選んでいる職種)に多いのだ。

 

ホテル

レストラン

空港職員、空港のラウンジ

BPO(コールセンター)=ヒンディー語ができない人が多いぶん、英語が普通のインド人より上手(これは一目につく仕事じゃないけど)

 

特に私がインドからジョージアに行った時や、コルカタからバンガロールに行った時に、フライトアテンダント女性の半分は北東部出身だった。しかも肌が白い。

通常インド北東部の人たちは東アジア系の顔立ちをしながらも浅黒い肌の色のイメージだが、その中からわざわざ白い人を選んで航空会社の顔としているわけ。

色々調べてみると、なぜインドのサービス業で彼らを前に出させるのかがわかってきたので共有したいと思う。

 

①国際的に見える

インドは西洋と東洋に挟まれた国であり、かつ東アジア系というのはインド人から見れば洗練された人たちに映る。

また西洋から来る人も東洋から来る人も、日本人的な顔立ちの人の方が安心するため、ホスピタリティ業界でインド北東部出身のインド人が重宝されるのだという。

 

②英語の流暢さ

インドは公用語が英語とはいえ、きつい訛りもあり、外国人からすればそれは英語というよりインド英語という確立したものに映る。そして彼ら自身もインド英語を確立しているので、国際標準な英語とは少し異なること、そしてインド人の中でもいつも英語で話しているわけではない人がほとんどなので、英語が上手な人から下手な人の幅が広い。

特にホスピタリティ業界はそれほど給料も高くないので英語が上手な人は高収入なIT業界だったりと、実際にホテルに働いている人と英語で話していてもレベルがかなりバラバラ。

そんな中、インド北東部の人たちはまずインドの中央言語でありヒンディー語が流暢ではなく、彼ら独自の言語(チベット系の言語)を日常から使用しているため、力のない言語の代わりに英語を真面目に勉強する。そのため英語力が他のインド人よりも高いことが多く、この英語力も評価されている模様。

 

③ホスピタリティ業界に向いている

インド北東部の東アジア系の顔立ちをした人たちは、温和で、礼儀正しいとされている。穏やかな態度、丁寧な接客が求められるので、採用者は彼らを採用するのだという。

 

④仕事がない

彼らの地元は経済が良くないため、つまりキルギス人がモスクワに行くように出稼ぎ労働者としてムンバイ、バンガロール、デリー、チェンナイ、などに分散している。そして彼らのコミュニティを作って助け合って仕事を探しているのだという。

 

⑤BPO(コールセンター)

英語力が高いので、海外向けのコールセンターに北東部の人たちが多く採用されている。そのため外国企業が多いエリアにはインド北東部出身のインド人も多いということが起きる。このような仕事は夜勤やシフト制の仕事も多いため、出稼ぎ労働者でかつ英語が堪能なインド北東部の人たちには向いているようだ。

 

最後に

彼らとは街中で遭遇することは多い。ただでさえ私もインドの街中を歩いていると、インド人から凝視されたりするのに、このインド北東部の人たちで特に肌が白い人は日本人、中国人、韓国人のどれかと思われているはずなので彼らからしても中央インドは外国のように映るのだと思う。

そして彼らと街中で遭遇すると必ず目が合う。多分あっちは私を見て、どこの国の人だろう?とか思っているのだと思うし、私も最初はこの人日本企業で働いている日本人かな?と一種思うが、表情が違うため日本人じゃないとわかる。

日本人の場合、おそらく目があったらもっと優しい目つきでなんとなくわかるので。。

彼らは自分たちがインドにおける日本人であるということを自覚しているのではないか?またインドで働いている西洋人や東洋人から割とチヤホヤされている人も多いのではないか?と今回思った。

そういうこともあって?か、東南アジアにおける中華系のように、インド北東部では違うが、インド中央に出稼ぎに来ている北東部出身の東アジア系の人たちと遭遇するとき、なんだかライバル意識のようなものを軽く感じてしまう(東南アジアにいる中華系ほどではない)。

-人種・民族・外見・風習

© 2025 MULTILINGIRL♫ Powered by AFFINGER5