ロシアと言えば、国土が無駄に広い国。というイメージがあるかと思う。そもそも現在、韓国よりもGDPの少ないロシアは、かつてはロシア帝国や、ソビエト連邦という超巨大な国家であった。
そのため、現在ロシアと呼ばれているロシア連邦の中にはいくつもの共和国があるということは以前私のブログでも書いた。
「ロシアって国じゃないの?なぜ、ロシア連邦には22もの共和国がある?北朝鮮は、23番目の共和国ですか?」
その数、なんと22個。共和国という名前がついているけれども、エストニア共和国のような独立国家のような国と全く同じ権限を持っているわけではない。
けれどもこれだけ独立国家があると、やはりそれだけ民族が多いということである。その数はなんと、160種類であり、中国の少数民族の3倍ほどの数字だ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Demographics_of_Russia
つまり、少数民族好きにはたまらない国である。また、このランキングでは、ロシア人口の多くを占めているロシア民族(ロシア人→国籍がロシア人という意味、がみなロシア民族というわけではない)なので、それは除く。
もう一つ中国の少数民族と違うところは、中国の民族の中には、ひとつの国ができてしまうくらいの1000万人の人口を持つ民族がいくつかあるが、ロシアにはそういった民族はいない。という点かもしれない。
けれども、シベリアのサハ共和国など、ヨーロッパ・ロシアとは全く違う部分があるのも興味深いところである。
「ロシアはヨーロッパとアジアどっち?それとも、ユーラシア?【ロシア人の反応】」
というのも中国とは違い、ロシアのほとんどの人口がヨーロッパ・ロシアに集中し、シベリアなどは、中央政府からかなり離れている点では、全く違う国に見えるのではないだろうか。
「中国の少数民族の人口順位 TOP55(イケメン、美女写真付き)」
それでは、人口順位のランキングを書いていきたいと思う。とはいっても、160民族もいるので、写真を載せている部分とそうではない部分もあるので、悪しからず。
57位 中国人
居住地域 ロシア連邦
言語 中国語
人口 2万人
56位 ハンティ人
https://ibigdan.livejournal.com/14083808.html
居住地域 ハンティ・マンシ自治管区・ユグラ(ロシア連邦)
言語 ハンティ語
人口 2万人
以下、ハンティ人かどうかは不明だけれども、ロシア語で、ハンティ人+結婚式と検索したら、でてきた映像。日本人にソックリでビビる…。
Свадьба Тимура и Дианы ХМАО-Югра, п. Федоровский
またかなり北方の寒冷な地域に住んでいることもあり、動物の肉をみんなでそのまま食べている写真もあった。少し閲覧注意系なので、記事にはURLだけ張り付けておく。
以下がその写真…。ロシア語のブログであり、ハンティ人についての写真が、1ページの中に10枚以上あるので、ハンティ人の生活を垣間見るのにちょうどいいページである。
https://ribalych.ru/2015/03/24/xanty-kak-oni-est/
55位 リトアニア人
居住地域 ロシア連邦
言語 リトアニア語
人口 3万人
宗教 ローマカトリック教徒が大多数
リトアニアといえば、バルト三国の中で最も南の国である。つまりポーランドの真上のほうにあるといえば分かりやすいだろうか。
54位 アグール人
http://диалог.онлайн/wiki/aguly
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 アグール語
人口 3万人
53位 ルトゥル人
https://ok.ru/profile/576924346919
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 ルトゥル語
人口 3.5万人
宗教 スンニ派イスラム教
ダゲスタン共和国というのは、アゼルバイジャンの真上にある共和国である。ルトゥル人は、アゼルバイジャンと、ロシア側のダゲスタン共和国にまたがって暮らしている。
写真を見ると白人だけれども、アメリカ人とヨーロッパ人の白人と違って、やはりややモンゴロイドが入った感じである。
52位 トルクメン人
居住地域 ロシア連邦
言語 トルクメン語
人口 3.6万人
宗教 イスラム教スンナ派 、スーフィズム
名前からもわかるように、トルクメニスタンにいる民族である。ちなみにトルクメニスタンという名前からもわかるように、この民族は、トルコ語と同じ、テュルク系の言語を話す民族である。
トルクメニスタン=トルコ+スタンなのだから…(;^_^A
ちなみに、トルクメニスタン人は中国と国境を接していないせいか、中国の55少数民族には組み込まれていない。
51位 エヴェンキ人
http://gallery.ykt.ru/photo/view/2521581
居住地域 エヴェンキ自治管区(ロシア連邦)
言語 エヴェンキ語
人口 3.7万人
宗教 アニミズム、正教会、チベット仏教
50位 ヤズィーディー人
居住地域 ロシア連邦
言語 ロシア語
人口 4万人
中東のイラク北部などに住むクルド人の一部において信じられている民族宗教を信仰する集団。
以下では、結婚式の様子が見れる。
Свадьба Джазо и Анны езиды,2 часть
49位 アバザ人
http://valet.ru/user/371593922/
居住地域 カラチャイ・チェルケス共和国(ロシア連邦)
言語 アバザ語
人口 4.3万人
宗教 イスラム教スンナ派
48位 ネネツ人
居住地域 ヤマロ・ネネツ自治管区(ロシア連邦)
言語 ネネツ語
人口 4.4万人
宗教 シャーマニズム, ロシア正教
ヤマロ・ネネツ自治管区というところに住んでいて、かなり広大な土地に自治管区を持っている民族である。けれども、自治管区の人口の59%がロシア人、17%がウクライナ人など、自治管区がネネツなのにもかかわらず、ネネツ人は人口の7%ほどしか住んでいない。
47位 ポーランド人
居住地域 ロシア連邦
言語 ポーランド語
人口 4.7万人
46位 カレリア人
https://news.rambler.ru/other/39891658-pochemu-yuzhnye-karely-eli-svininu-a-severnye-net/
居住地域 カレリア共和国(ロシア連邦)
言語 カレリア語
人口 6万人
45位 ハカス人
居住地域 ハカス共和国(ロシア連邦)
言語 ハカス語
人口 7.2万人
宗教 東方正教
ハカス人は、西方に移住した現代キルギス人とともに、古代キルギス人・堅昆の子孫といわれるようで、サモエード系あるいはケット系民族との混交種族とも考えられているようである。
44位 チェルケス人
http://gorets-media.ru/page/den-cherkesskogo-adygskogo-flaga-otmetjat-segodnja-vo-mnogih-stranah-mira
居住地域 ロシア連邦
言語 チェルケス語
人口 7.3万人
宗教 イスラム教
43位 ポントス人
http://www.pontos-news.gr/ru/article/143138/pontiycy-yuzhnoy-grecii-napravlyayutsya-na-miting-v-saloniki
居住地域 ロシア連邦
言語 ギリシア語ポントス方言
人口 8.5万人
42位 アルタイ人
https://vm.ru/news/2014/09/29/altajtsi-zhiteli-srednego-mira-266689.html
居住地域 アルタイ共和国(ロシア連邦)
言語 アルタイ語
人口 8.9万人
ロシア連邦のアルタイ共和国は大変わかりやすい場所にある。つまり、カザフスタン、中国、モンゴルのすべてと国境を接している場所にある。といえば、イメージがつくだろうか?それにしても、ロシアにこんな日本人と似たひとたちがいる共和国があるなんて、不思議な感じだ…。
41位 コミ人
http://s1.zetaboards.com/anthroscape/topic/4825891/3/
居住地域 コミ共和国(ロシア連邦)
言語 コミ語
人口 9.4万人
宗教 ロシア正教
人種はコーカソイドにモンゴロイドが若干混じっている。上の写真、なんだか韓国の女性アイドルにいそうな感じにも見えるけれども、まさにこれがモンゴロイドとコーカソイドのハーフということなのだろう…。
40位 キルギス人
居住地域 ロシア連邦
言語 キルギス語
人口 10万人
宗教 イスラム教スンニ派、仏教
39位 ノガイ人
居住地域 ロシア連邦
言語 ノガイ語
人口 10万人
宗教 イスラム教スンナ派
38位 メスヘティア・トルコ人
http://antat.tmweb.ru/natsionalnye-organizatsii/778/
居住地域 ロシア連邦
言語 トルコ語
人口 10万人
かつてグルジアのメスヘティに居住していたスンナ派ハナフィー学派ムスリムである。
37位 バルカル人
http://kavpolit.com/articles/deportatsija_bez_prava_na_rodinu-24041/
居住地域 カバルダ・バルカル共和国(ロシア連邦)
言語 カラチャイ・バルカル語
人口 11万人
バルカル共和国とバイカル湖は名前が少々似ているので注意。カバルダ・バルカル共和国は、グルジアの真上にあるロシアの共和国。
カバルダはカフカス系で、バルカルはテュルク系である。
36位 アディゲ人
https://papahastories.ru/adyigskaya-svadba/
居住地域 ロシア連邦
言語 アディゲ語
人口 12万人
12のアディゲの氏族がいる。
・アブザク人
・ベスレネイ人
・ブジェドゥグ人
・ハトゥクワイ人
・カバルド人
・マムヘグ人
・ナトゥカジュ人
・シャプスグ人
・チェミルゴイ人
・ウビフ人
・イェゲルクワイ人
・ジャネイ人
35位 タバサラン人
http://lezgi-yar.ru/index/tabasarancy/0-309
居住地域 ロシア連邦
言語 タバサラン語
人口 14万人
34位 高麗人
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/793083.html
居住地域 ロシア連邦
言語 ロシア語
人口 15万人
高麗人に関しては、以前以下の記事に書いたのでこちらを参照していただきたい。とても、不思議な感じがする動画もあるので、お楽しみに(^_-)-☆
「顔は韓国人なのにロシア語しか話せない?ロシアに暮らす【高麗人】の生活と、結婚式に密着!【海外の反応】」
33位 モルドバ人
居住地域 ロシア連邦
人口 15万人
モルドバという国がある。日本人の95%以上の人はモルドバがどこにあるのかわからないと思うけれども、ウクライナの南西にある。簡単に言ってしまえばウクライナ南部といえばわかりやすいだろうか。
32位 ユダヤ人
居住地域 ロシア連邦
人口 15万人
31位 カルトヴェリ人
居住地域 ロシア連邦
言語 グルジア語(カルトリ語)
人口 15万人
http://flowercenter.spb.ru/svadba-gruzinskaya-foto.html
南コーカサス地方を起源とし、ジョージア国(グルジア)と歴史的に結び付いた民族であるけれども、英語では、カルトヴェリ人ではなく、Georgians というふうに表記されているのも気になるところ。
30位 ラク人
http://www.balto-slavica.org/forum/index.php?showtopic=3972
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 ラク語
人口 17万人
宗教 イスラム教スンニー派
この民族は日本語では情報が出てこない。特にウィキペディアの日本語版もない民族だ。けれどもラク語という言葉が、ウィキペディアにでてきた。また、ラク人という言葉もそのページに出てきたのでそのまま使用。
29位 カルムイク人
http://www.kalmykianews.ru/tag/kalmyckaya-svadba/
居住地域 カルムイク共和国(ロシア連邦)
言語 カルムイク語
人口 18万人
カルムイク人とは、少しわかりにくいのだけれども、ロシア側の呼称であり、世界一般的には、この民族はカルムイク人ではなく、オイラトと呼ばれている。
オイラトと言えば世界史にもでてくる。たとえば、エセン・ハーン(1454年頃)というのを聞いたことがある人もいるかもしれないが、彼はオイラトの首長であり、現在の中国が明の時代、オイラトは現在のモンゴル一帯を占めていた。
そのことからも分かるように、カルムイク語と呼ばれる言語は、モンゴル諸語の1つである。
それにしても、この写真、カルムイク人と思われるロシア人が、ロシア民族と思われるロシア人の美女とゲットしたぜぃ~!みたいな感じで写真を撮っているのが面白い。( ´艸`)
28位 タジク人
http://www.stanradar.com/news/full/11749-tadzhiki-stali-ezdit-za-granitsu-na-medovyj-mesjats.html
居住地域 ロシア連邦
言語 タジク語
人口 20万人
宗教 イスラーム教、正教会
タジク人とは、タジキスタンの民族である。ということは名前からも分かるだろうと思う。けれども、タジク人は、タジキスタンに584万人ほどいる一方、実はアフガニスタンに、860万人以上もいると言われている。
タジキスタン人は、コーカソイド(白人)である。というのも、この民族は、中央アジアやイラン高原といった中央ユーラシアの乾燥地帯にもともといる民族であり、イラン人が白人に似ていることからもわかるように、人種的に言うと、白人である。一方、モンゴロイドとも混血しているので、日本人に見えないこともないような人もいる。そもそも中央アジア周辺は、ミックスしているので、白人かアジア人か全く見分けのつかない人も多い不思議なエリアである。
27位 ロマ人
https://around.uoregon.edu/content/professor-confronts-persecution-faced-roma-people
居住地域 ロシア連邦
言語 ロシア語
人口 20万人
ロマ人とはローマ人ではない。ジプシーの一種と言われている。もともとは北インドに住んでいたロマ系に由来しているという。またヒトラーの時代に、劣等民族として、扱われていた歴史も。放置すればドイツ人の血が汚されるとも思われていたほど、あの時代のドイツでは、差別されていたということになる。
そんなロマ人は、ロシアには20万人しかいないが、実は、東ヨーロッパを中心にかなりのロマ人がいる。
私が驚いたのは、その人口の多さだ。ジプシーの一種と聞くと、私が実際に見たことがない。ということもあるけれど、人口的に少ないのかな?と思ってしまいがち。また、私は東ヨーロッパにはそれほど詳しくないので、今回この記事を書いて以下の数字にビックリしてしまった。
1位 ルーマニア→185万人
2位 ブルガリア→75万人
3位 スペイン→72万5000人
4位 ハンガリー→70万人
5位 スロバキア→49万人
6位 フランス→40万人
7位 ギリシャ→26万5000人
8位 チェコ→22万5000人
9位 イタリア→14万人
この数字をみてわかるのは、ルーマニアとブルガリアに集中している。
けれども他のサイトを見ると、エジプトにもいるとか、アメリカにもいるとか、情報が散在しているのも気になるところ。次回、単独でロマ人に関する記事を書きたいと思う。
26位 カラチャイ人
http://karachays.com/news/2014-03-12-1545
居住地域 カラチャイ・チェルケス共和国(ロシア連邦)
言語 カラチャイ・バルカル語
人口 21万人
25位 コミ人
http://foto11.com/komi/ethnography/wedding/traditions.php
居住地域 コミ共和国(ロシア連邦)
言語 コミ語
人口 22万人
宗教 ロシア正教
人種はコーカソイドにモンゴロイドが若干混じっている。なんともエキゾチック…。
24位 トゥバ人
居住地域 (ロシア連邦)
言語
人口 26万人
宗教
23位 ウズベク人
居住地域 ロシア連邦
言語 ウズベク語
人口 28万人
宗教 イスラム教スンナ派
22位 ゲルマン人
https://vk.com/russlanddeutsche
居住地域 ロシア連邦
人口 39万人
つまり、歴史的な理由でロシアに残ったドイツ人である。
21位 イングーシ人
http://interkavkaz.info/498-svadba-ingushey.html
居住地域 イングーシ共和国(ロシア連邦)
言語 イングーシ語
人口 44万人
宗教 イスラム教
イスラム教を信仰しているイングーシ人の中には、東に住むチェチェン人と民族的に非常に近しい関係にあるとされ、話す言語もチェチェン語と同じカフカス諸語のナフ諸語というグループに属するという。なので、親縁言語であると考えられている。
20位 ブリヤート人
居住地域 ブリヤート共和国(ロシア連邦)
言語 ブリヤート語
人口 46万人
宗教 仏教、シャーマニズム、正教会
ブリヤート人は、以前も私のブログで書いたことがある上に、ブログの上のほうにも載せてある中国の少数民族にも載せてある。
「意外に知られていない、日本人に顔が似ている民族・国家 TOP10」
19位 レズギン族
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 レズギン語
人口 47万人
https://thefamilywithoutborders.com/qusar-azerbaijan-lezgins-2010-09-30/
18位 ヤクート人
http://рос-мир.рф/node/1169
居住地域 サハ共和国(ロシア連邦)
言語 ヤクート語
人口 47万人
宗教 ロシア正教
サハ共和国というのは、日本では意外に知られていない。北海道の真上というと、ちょっと大げさだけれども北海道の真上から少し西に行った部分は、すべてサハ共和国である。現在ロシア連邦のサハ共和国として、シベリアで一番面積が広い共和国となっており、ロシアに行く!ではなく、サハ共和国に行く!と言ったほうがピンとくるほどである。
また、ここには、日本人が好みそうなイケメンや美女も多い。
「イケメンや美女も多い?ロシアのヤクート人(サハ共和国)やチュクチ人は、日本人はなぜ似ている?」
17位 クムク人
http://www.vorply.com/world/list/every-single-woman-of-the-planet-in-any-nationality-is-simply-beautiful/3/
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 クムク語
人口 50万人
クムク人の顔を調べてみたら、こんな写真が出てきた。一番右がクムク人。真ん中が、バシキール人である。そして、左側が、なんか日本にもたまにいそうな二重顔だけど、オセット人である。
この中で、オセット人と、バシキール人の女性は、日本語が流暢だった場合、日本人にみえないこともないかも。
クムク人女性の顔は、結構日本人の平均から離れているような気もする。
16位 カバルド人
http://rusvesta.ru/planirovanie/scenarij/kabardinskaya-svadba.html
居住地域 カバルダ・バルカル共和国(ロシア連邦)
言語 カバルド語
人口 51万人
宗教 スンニ派イスラム教
15位 ベラルーシ人
居住地域 ロシア連邦
言語 ベラルーシ語
人口 52万人
ベラルーシと言えば、国の名前であるので、どんな民族かはわかると思うので、ここでは割愛。ちなみにベラルーシという国はロシアと仲が良く、ロシア主導のユーラシア連邦にも初期段階から参加している国である。
14位 オセット人
居住地域 南オセチア自治州(ロシア連邦)
言語 オセット語
人口 52万人
宗教 正教会、イスラム教
この民族の70%がキリスト教で、15%が、イスラム教だという。
13位 マリ人
http://svadba-vals.ru/sovety-i-idei/svadebnye-tradicii/tradicii-narodov/svadebnye-tradicii-mariicev-sovremennaja-svadba.html
居住地域 ロシア連邦
言語 マリ語・タタール語
人口 54万人
宗教 ロシア正教会・伝統宗教
アフリカのマリ共和国とは無関係。またマリオ族とか、南米のリマとか、どうやら地球上には、マリとかリマとか名乗るものが多いのだろう…( ´艸`)
まさか、ロシアにまでマリ。という名前があったとは…。マリ人はモンゴロイドの面影を残す民族でもある。またそれは写真を見ても明らかである。上の写真は小さくて少しわかりづらいけれども、
12位 ウドムルト人
http://kazak-of-sky.ru/tunsyko/udmurty/vneshnost-udmurtov
居住地域 ウドムルト共和国(ロシア連邦)
言語 ウドムルト語
人口 55万人
宗教 正教、民族宗教(シャーマニズム)
フィン・ウゴル系民族である。これは、ヨーロッパのフィンランド、ヨーロッパ・ロシアの東部、ハンガリーに存在するインド・ヨーロッパ語族ではない言語を話すものたちを言語学上で分類した言い方である。
11位 ダゲスタン人
居住地域 ダゲスタン共和国(ロシア連邦)
言語 アヴァル語など
人口 58万人
この場合、ダゲスタンの諸民族といったほうがわかりやすいかもしれない。ロシア連邦のダゲスタン共和国には、10の民族が暮らしている。このランキングではこれらを総合して、タゲスタン人ということになっている。
コーカサス諸語の民族
・アグール人(英語版)
・アヴァール人
・ダルギン人(英語版)
・ラク人(英語版)
・レズギン人(英語版)
・ルトゥル人、タバサラン人(英語版)
・ツァフル人(英語版)
テュルク系民族
・クムイク人(英語版)
・ノガイ人
10位 アゼルバイジャン人
居住地域 ロシア連邦
言語 アゼルバイジャン語
人口 60万人
宗教 イスラム教シーア派
アゼルバイジャンという国があるので、イメージしやすいと思う。アゼルバイジャンとは、北にロシア、南にイランがあり、ロシアとイランを結び付ける国的な位置になっている。ちなみにイランは、アメリカと敵対しているので常にロシアのほうを向いている。
9位 カザフ人
居住地域 ロシア連邦
言語 カザフ語
人口 64万人
宗教 イスラム教スンナ派 , キリスト教
カザフスタンにいる民族であるので、ここでは写真を割愛。
8位 モルドヴィン人
http://komanda-k.ru/Россия/мордва-эрзя-мокша
居住地域 モルドヴィア共和国(ロシア連邦)
言語 エルジャ語, モクシャ語(モルドヴィン諸語)
人口 74万人
宗教 正教、民族宗教
モルドヴィン人は、モルドヴァ共和国に住むルーマニア系の民族であるモルドヴァ人ではないので、間違えないようにしたい。
7位 アヴァール人 (カフカース→コーカサス山脈)
https://www.flickr.com/photos/149376558@N08/33389913566
居住地域 (ロシア連邦)
言語 エルジャ語, モクシャ語(モルドヴィン諸語)
人口 91万人
宗教 スンニ派イスラム教
大部分がロシア連邦ダゲスタン共和国の山間部、一部は平野部に住んでいる。のが特徴。
6位 アルメニア人
居住地域 コーカサス(南ロシア)
言語 アルメニア語
人口 118万人
宗教
アルメニアという国に住んでいる民族である。これらが現在のロシアにもこれだけいる。また、実はアルメニアという国は、古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教としたとされている。
5位 チェチェン人
http://rusvesta.ru/planirovanie/scenarij/chechenskaya-svadba.html
居住地域 チェチェン共和国(ロシア連邦)
言語 チェチェン語
人口 143万人
ソ連解体以降、一部のチェチェン人はロシア連邦のチェチェン共和国において、ロシアからの分離独立を目指してテロリズムを行っている。とされている。
4位 チュヴァシ人
https://www.business-gazeta.ru/article/351045
居住地域 チュヴァシ共和国(ロシア連邦)
言語 チュヴァシ語
人口 143万人
宗教 正教
チュヴァシ共和国とは、沿ヴォルガ連邦管区にある。チュヴァシ共和国の人口のうち、68%がチュヴァシ人という。中国にも自治州・自治区はたくさんあるけれども、ほとんどの自治州・自治区には漢民族が多くを占めるようになっていることを考えれば、このチュヴァシ共和国のチュヴァシ人比率は結構高いように思える。
ここはモスクワからそれほど離れていない場所だけれども、カザン・ハン国という国が一時期あったこともある。(チンギス・カンの末裔が15世紀から16世紀にかけてヴォルガ川中流域を支配したテュルク系イスラム王朝)
当時、タタールスタン共和国も、カザン・ハン国であった。なので、ロシアのガイドブックをみると、モスクワとかサンクトペテルブルクのほかにカザンという都市が掲載されることも珍しくない。
これはカザフスタンのカザンではなく、カザ・ハン国がその土地にあったということを表している。タタールスタン共和国の首都がカザンなのだから。
つまりここから学べることは、モスクワ以東のロシアの大部分が、~スタンなどの地名からもわかるように、モンゴル系やら中央アジア系やらに歴史上支配されてきた土地であるということだ。
チュバシ人は、白人だけれども、やはり少しモンゴロイドも入っているのが特徴。以下の写真は、チュバシ人の少年たち。え?女?と思ってしまうほど女顔も多い…。
ここをクリックすると、チュバシ人の写真(ウィキペディア)がみれる。
ウィキペディアによると、もともとチュバシ人はモンゴロイド系だったけれども、15世紀にカザン・ハン国の支配下に置かれたと同時に、イスラーム化したチュバシ人の一部は、タタール人と同化し、元来はモンゴロイドであったが、現在はコーカソイド(白人)要素が濃厚になってきている。そうだ。
3位 バシキール人
居住地域 バシコルトスタン共和国(ロシア連邦)
言語 バシキール語
人口 158万人
宗教 イスラム教スンニー派
恥ずかしながら、私はバシキール人というのは、この記事をみて初めて知った。バシキール人は、トルコ語と同じテュルク系の言語を話す民族である。上の写真では、混血が進んでいるのか、白人化したような人たちに見えるが、バシコルトスタン共和国の大統領を務めたモルタザ・ラヒモフの顔をみれば、どうみても日本人にしかみえない。というような顔をしているので、驚くだろう。
彼の顔は、ここをクリックすれば、ウィキペディアの写真ページに飛ぶ→モルタザ・ラヒモフ
2位 ウクライナ人
居住地域 ロシア連邦
言語 ウクライナ語
人口 192万人
宗教 正教会、東方典礼カトリック教会、西方典礼カトリック教会
ウクライナ人とは、お分かりのように、ウクライナという国の民族である。ロシアにも、190万人ほどいる。というのも、ウクライナは近代多くの期間→ロシア帝国(1721年 - 1917年)、ソビエト連邦(1922年 - 1991年)、ロシアの一部だったからである。
なので現在でさえもウクライナではウクライナ語だけでなくロシア語も通じる。
またロシア人はウクライナ人のことを歴史的に、かなり昔から、小ロシア人というような呼び方をしていた。小ロシア人のほかにも、コサックと言う呼び方や、ベラルーシ人の呼び方でもあるルーシ人という呼び方もされていたそうだ。
1位 タタール人
http://promodu.com/obuv/tatarskaya-svadba.html
居住地域 タタールスタン共和国、バシコルトスタン共和国
言語 タタール語
人口 531万人
宗教 イスラーム教スンナ派、他に ロシア正教会・無神論
タタール人は、ロシアに人口500万人いるが、必ずしも、これらのタタール人と自称している人たちが、歴史上タタールと称されてきたあらゆる民族の末裔ではない。ということがポイント。
たとえば中国の朝鮮族であれば、これはもう一つであるけれども、タタール人の場合は、
・ヴォルガ川中流域(イデル=ウラル地域)に住むヴォルガ・タタール人
・ヴォルガ川下流域に住むアストラハン・タタール人
・シベリアに住むシベリア・タタール人
・ウクライナ領のクリミア自治共和国に住むクリミア・タタール人
・ベラルーシ、リトアニアおよびポーランドに住むリプカ・タタール人
などに分かれるという。
中国にも、タタール族としている。中国では少数民族の中で一番数が少ないのがタタール族である一方、ロシアでは少数民族で一番人口が多い。
モンゴロイド系の東アジア人と白人というよりも、スラブ系のロシア人の混血のようにも見える。
現在のタタール人は、白人の見分けがつかない人にとっては、容易にアジア系のハーフだということはわからないそうだ。
Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Ethnic_groups_in_Russia
どうだろう。ロシアにはかなり多くの民族がいる。ということがわかったのではないだろうか。私が個人的に感じるのは、日本にいると、ロシアの情報が非常に少ないというか、ロシアという国を民族の観点からみることはほとんどないと思うけれども、この記事を通してロシアに対してもっと興味を持っていただけたら幸いである。
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