去年の10月頃から日本を出た私。それから韓国の地方都市と、マレーシア・インドネシア、そして中央アジアのカザフスタン、めちゃくちゃハマってしまったキルギス・モンゴルなど、私がアジアで行きたいと思った国は、1年かけて一通り行ってみた。
来年はアラブか南米だなと思いつつ、今年最終地点のバンコクについて住みやすさの面で書いていきたいと思う。
インドは行くと思っていなかったが、数日間コンドを借りてみた。
そして現在いるバンコク。私は正直、バンコクには全く興味がなかったし、バンコクに来る理由もほとんどなかった。けれども、先日大阪に寄ったときに、バンコクまでの航空券が片道2万くらい(30kgのスーツケースを受託などすべて込みで)だったので、皆が素晴らしいと言っているバンコクで1ヶ月くらい生活してみようか。ということになったわけだ。
①マレーシアのほうがカラっとしている
※ここでいうマレーシアとはクアラルンプールで、タイはバンコクのことだということを最初に言っておく('ω')ノ
東南アジアにプチ短期移住を目指しているような人でも、実際に住んでみないとこの感覚は分からない。私も色々なブログを事前に読んだが、皆それぞれの思ったことを書いているので、自分に合うか合わないかはやはり来てみないと分からないだろう。
さて、私がマレーシアにいたのは、1月頃。1月のマレーシアは雨期だが、夕方頃にザーッとまとまった雨が降るだけで昼間は普通に晴れているし、バンコクよりもカラっとしていて過ごしやすかった。
マレーシアはタイより南に位置するので、タイより暑そうというイメージがあるかもしれないが、そうでもないと感じた。
で現在11月5日だが、11月に入る前くらいからいっきに湿気が気にならなくなってきた。
最初にバンコクにやってきた11月21日くらいはまだジメジメしていて、中央アジアの湿度30%以下を長らく体験していた私にとって、深い極まりなく、すぐにバンコクから出たいと思ったほどだ。気になった私は、マレーシアとタイを比べているブログを見て見たがやはり私と同じことを書いていた。
②英語が通じない
https://www.flickr.com/photos/146373865@N04/42756581791
バンコクは基本的に英語が通じない。けどこれは場所と層による。例えば高級スーパーに行っても店員は英語が話せないが、そこにやってくるタイの富裕層は英語が話せるので、私は彼らに英語で話して店員に言ってもらっている。
私が英語で、Do you have eggs?と言っても、通じないが、教養のある層であればすぐに通じるという…。試しに母に、上の英語を話してみると、eggs エッグスとは聞き取れたけれども、卵を瞬時に連想できないと言われた。
インドでは、英語が苦手なインド人には日本語のカタカナでしゃべると通じやすく、英語のできる人にはアメリカ訛りで話すと通じやすいということを感じたが、ここバンコクでもやはりそんな感じがする。
いずれにしても、インドに行ってバンコクよりもものすごく英語が通じたので、安心感を覚えたが、言うまでもなくインドは人を平気で騙す国であるのに対して、タイ人はそういう意味では、日本人に少し近い価値観を持っているような気がする。
これはインドからタイに戻ってくるとすぐにわかる。→バンコクだけかもしれないけどね…。
で、マレーシアだよね。中華系の人の中には英語が話せない人も結構多い。インドネシアは若者を中心に国の将来について明るく思っている人が多く、英語を覚えたいという熱意のある人が多かった。
③高級コンドはやはり結構高い
タイの1人当たりのGDPは71万円である。日本(393万円)や、アイルランド(760万円)などと比べれば安く見えるだろう。
けれども、1人当たりのGDPが70万円前後(タイの田舎なども全部ひっくるめた数字だからね)あるということは、その国の大都市の1人当たりのGDPが130万円くらいと考えて良いと思う。
またバンコクはバンコクでも、その中心に住む人たちは富裕層で、日本旅行なんか一カ月に一回くらい国内旅行気分で来ちゃう層はわんさかいる。
すると、バンコクの地価が思っているよりも高いことは想像できるだろう。バンコクは思ったよりも都市の端から端まで遠い。なので中心部で良いコンドを借りると高い。
私の住んでいる bearing駅というところは、中心部から10kmくらいは離れている。部屋も2部屋しかなく、それほど広くないがセキュリティはしっかりしていて、仕事がしやすい環境。
以下、分かりやすいように動画撮影もしてみた。
また駅の近くまで送迎をしてくれるのでそこは便利。プールも屋上にあるが私はプール結局入らないので…。
で、光熱費は自分で払うことになっていて、合計6万円くらいだろうか。→私は安くて虫がでてきたり、プライベートが確保しづらい物件は選ばないようにしているので、どうしてもこのくらいの値段になってしまう。→ゴキちゃんがなぜかキッチンにのみ出るので、大家さんにゴキブリ駆除系のものを買ってきてもらった‥。
けれども、あまり条件を選ばなければすべて込みで4万円以下もある。出会いアプリでやりとりしていたタイの大学に通う日本人は、エアコンすらつけていない(電気代節約)っていっていたけど、そんな貧乏生活なんて私には絶対に無理…!w
④バンコクの人は、めっちゃ都会人でプライドが高い印象
私、タイに来るまではタイ人ってそこまでプライドが高い印象はなかった。けれども、バンコクの人たちは人にもよるけど、物凄くプライドが高く見えることが分かった。
例えばバンコクのタイ人は外国人だからといってキョロキョロみたりしない。おそらく外国人を見つけても一瞬チラ見しているのだけど、見ていないようなふりをしている感じ。
人によってはこの感覚が違うかもしれない。クアラルンプールは多民族国家なので日本人が歩いていてもマレー系やインド系からは中華系に間違われることが多いため全然誰も見てこないが、私はクアラルンプールのほうが、目線を感じた。特に、中華系は私のことを中華系ではないと分かるので、目線を感じた。
それに比べバンコクは、完全に外国人慣れしている人が多いというか、日本人が多いこともあってか、日本人だからといって特別目線を感じることはないような気がする。
ちなみにバンコクは確かに都会だが、東南アジアで一番の大都会はジャカルタである。
「バンコク・ホーチミン・クアラルンプール・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ヤンゴン。どれが東南アジアで1番の大都市圏?」
ジャカルタ、ニューデリー、東京、ソウルなどは、大都市圏を形成していて、どれも地下鉄が10本以上で入り組むくらいの都市であるのに対して、バンコクは都会ではあるが、地下鉄やスカイトレインを合わせてもメインは3つしかない。今後増えると思うけど…。
大都会に憧れている人はジャカルタをお勧めする。
⑤表立った民族対立はないが、差別がある
多民族国家マレーシアでは、中華系とマレー系の衝突があるということは以前も書いたことがある。
「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」
インドネシアでも、たった数パーセントしかない肌の白い中華系インドネシア人が外見的にもモテはやされ多くの富を独り占めしていること、パプワ人などの一番差別されている側の民族が暴動を起こすなどで、最近のインドネシアはイスラム色が強い国になってきている。
つまりイスラム色を強くすることで、中華系インドネシア人が住みにくい社会にすることができるわけ。
「ヒエラルキーの頂点?差別され、虐殺され、インドネシアで怯えながら暮らす華人・華僑「中華系インドネシア人」に関する疑問 TOP10」
タイにはこうした表立った民族対立は存在しないが、タイで働いているミャンマー人を見下している傾向があり、日本人が見ていた一昔の韓国人という位置づけになるかもしれない。
そんなタイでも、中華系の顔立ちをしたタイ人と、ややカンボジアっぽい(カンボジアはインドの文化が入っていることからも分かるように、昔インドから渡ってきた人がいると言われている)顔をした人に別れ、なんとなく外見的な違いを感じることができる。
で、ミャンマー人は日本で言えば日本人にとっての韓国人に近いと上に書いたが、現在の韓国は1人当たりのGDPで一般の日本人と変わらない人も多かったり、韓国のエンターテインメント業界が世界で活躍しているのでちょっと違うが、1990年頃はまだ韓国=古い国で発展途上国というイメージがあった。その時の感覚似ているのではないかと思う。
で、ミャンマー人はタイ人よりも中華系の顔立ちをした人たちも多いので、この辺の外見的な嫉妬?ももしかしたらあるのかもしれない。けれどもこれはタイ人にしか分からないものだろう。
「実は美人大国だった!?多民族国家「ミャンマー」の美女ランキング TOP20」
で、タイ人はやはり、白人崇拝が激しい印象がある。例えばタイ人女性の隣に白人の若い男性が歩いていたら、もうそれは成功者そのものという感じに見える。
日本の一部の若者の中にも、「ウチ白人の彼氏いるんだモーン」みたいな古いというか田舎っぺ思考の人もいるけれども、そんな感じだ。
で、日本人はアジア人の中で一番輝いてみる。日本語の看板がひしめき合うプロンポン駅や、伊勢丹、マックスバリュ、セブンイレブン、ツルハなど、日本資本のものも非常に多く、タイ社会では日本に向いている人が非常に多いと感じる。
とにかく、至る所に日本語のオシャレな居酒屋や、日本語が目に付く国だ…。これがベトナムに行くと、韓国に向く人が多くなるのだよね…。
とはいっても、バンコクの優先言語は、タイ語>英語>中国語(空港や鉄道はこの3つの言語標識となっている)ということも忘れずにね。
→日本人が思っている以上に、タイは中華系の力によって成り立っているという事や、中国の影響力も強い。
いずれにしても、タイは日本人にとっては非常に住みやすいのだろう。マックスバリュに行けば、生食可能な卵も売ってるから、卵かけごはんも食べれるしね…。
⑥言語に関しては、マレーシアは楽
マレーシアでマレー語を覚えようとする日本人はあまりいない。マレー系も、中華系も外国人とは英語で話したいだろうし、こちら側も楽だからだ。
なので英語さえ分かれば暮らしやすい。
これがインドネシアになるとインドネシア語を覚えないと意思疎通できない場面も多いが若者は割と英語が通じる。とはいっても、マレーシアほどスムーズにはいかない。
また、インドネシア語は2.5億人と会話ができる言語なので、日本人の中にもインドネシア語に夢中になる人も多い。何よりもタイ語のようにシャム文字を覚えなくてよし、アルファベットをそのまま読んでも比較的通じる、文法も厳しくないインドネシア語は日本人にとって学びやすいのもポイント。
「インドネシア語・マレー語を勉強するメリット、需要、重要性」
タイは住んでいるうちに、シャム文字を覚えようかなという気持ちになる。けど、タイ語を勉強したところで将来性もないし、覚えない人が多い。
タイも上に書いたように、中心部で小ぎれいな格好をしている人は英語を話せるものも多い。特に若者ね。
⑦1ヶ月以上なら断然マレーシア(ビザ)
マレーシアは入国して3ヶ月は滞在できる。タイは1ヶ月だが、その後1ヶ月延長もというスタイル。インドネシアも1ヶ月観光で行き、1ヶ月延長ということもできる。
そんな手続きするならマレーシアのほうが楽だと私は感じる。そして何よりも居心地は結構良い。
なぜならマレーシアはマレー系と中華系の民族対立があり、そのクッション的な存在として日本人がかなり慕われているからだ。
特にマレー人。ものすごく日本人に対して優しい。タイ人も日本人に対して優しいけど、何か、下手に出ているというか、自分たちはあなたより下です。みたいなオーラを感じるのが私はあまり好きではない…。→私の勝手なイメージ。
⑧娯楽か、仕事か、冒険か
タイは夜の娯楽がお盛んな国なので、東京に住んでいるときに新宿・渋谷・池袋に行きたいような人はバンコクを選び、家で仕事ばかりしているような人はクアラルンプールを選び、好奇心を持って色んな場所に出かけたい人はインドネシアを選んだほうが良いかも。
まずバンコクと言えば、食べ物や夜遊びなど、快楽が中心となる。それかよほどタイの文化が好きな人。
クアラルンプールは夜遊びできるところが少なく一部宗教色も強いのでバンコクのように夜遊びしたい衝動にかられなく、家で仕事するのに向いている。
クアラルンプールはコンドでも家賃も安いので、家に籠りたい人向けかもね('ω')ノ
「マレーシアだったら、タワマンの高層階にプール付きで、3万円以下で住めますか?」
インドネシアは国土も人口も東南アジア最大であり、色んな島を巡りたくなってしまうので冒険心がある人はインドネシアをお勧め。('ω')ノ
⑨食ではバンコクには勝てない
まず、クアラルンプールにはイオン(ジャスコ)が何十店舗も展開しているが、日本食が多いというわけではない。それに比べてバンコクはリトル・トーキョーそのもの。
日本人が住む都市ランキングで、ロサンゼルスや香港と肩を並べるバンコクは、まさに場所によっては海外にいる気もしないくらい日本で溢れている。
インドネシアは日本食材専用のスーパーがあるが、それがなかったらアウトかも。というレベル。
マレーシアは多民族国家なので色んな国の料理があるが、日本食材はやはりバンコクのように、日本人しかいないような巨大なスーパーっがないので不便に感じることはある。
結局、私は一番最初に行ったクアラルンプールが肌に合っているのかな。と思うわけだ。クアラルンプールに住みながらたまにバンコクで日本を感じるというスタイルがいいかも…。
とはいっても、中央アジアの住みやすさに比べれば、正直東南アジアは、私にとって優先的に期待場所ではない。ということも今年の調査で分かった。
「東南アジアにはもう絶対に住まない!と思った理由 TOP7」
以下、私のお気に入りの国、キルギス生活に関して。
「住みやすさ抜群。日本人の兄弟国家キルギスの「ビシュケク」に2ヵ月住んでみた件」
軽い気持ちでまた東南アジアに来てみたけど、来月はまた韓国の地方都市に戻りまーす('ω')ノ