多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ
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さて、ずっと違いがわからなく悩んでいた単語でもあったのですが、ようやく私なりの結論が出ました。
まず、語源辞書を元にこれらの単語が登場した年代を書いてみます。
①assess は、1500年 (access に、スペルが似ているので注意!)
②evaluate は、1831年
にこれらの単語が歴史上に登場したとされています。
わたしは evaluate の方しかそもそも知らなかったので、evaluate = 評価で間違いなし!と思っていたのですが、こうやって歴史上に登場した年代を見てみると、
①assess のほうが一般的な言葉だということが理解できると思います。②が新しく value から作られた概念だということも。
それまでの私は、assess とは何やら難しい高級単語なのだと思っていました。確かにラテン語由来の言葉なので、高級単語ではあるのですが、このように年代を比較することで、使用時の参考になりそうです。
これらの単語の語源は前から知っていました。
①assess = sit
②evaluate = value
これら二つの単語を比較するのに、
https://arc.duke.edu/documents/The%20difference%20between%20assessment%20and%20evaluation.pdf
アメリカでは知らない人はいないと言われている、ノースカロライナ州にある Duke University の解説PDFを参考にしてみました。
②なら、価値を評価するようなイメージですぐに理解できると思います。また日本語の評価にも、価値の価があるので、西洋語を漢字に当てはめたいわゆる明治以降に誕生した言葉かもしれません。
一方、assess は、語源が座る。というところからもわかるように、近くに座って状況を察しているところ。つまり、このURLの比較表にも assess は ongoing 進行中という記述がありますが、evaluate する前の段階。とも捉えることができます。
日本語と違い、英語では、
①assess = 査定
という意味にもなる通り、見積もる、最終評価の前の段階で進行中という意味合いがある。こちらの写真は、assess と検索して出てきたものです。
Marines assess damage to Haiti after Hurricane Tomas
海兵隊員はハリケーントマスの後でハイチへの損害を評価する
assess を画像検索してみると、実際に現地に赴いて、またはその隣に立って調べているような、見積もっている感じのある写真がたくさんでてきました。
やはり数学的なデータなどで評価するというよりは、その前のプロセスともいえそうです。
https://en.oxforddictionaries.com/definition/assess
②evaluate = 相対的な価値を数学的に表す最終的な評価プロセス
をきっちり分けている。というのがまず驚きですよね。学校で、幼い頃からこれらの違いについてアメリカやほかの英語圏の子供たちは教えられているのかもしれません。
つまり日本語の評価には、これらふたつの意味含められている。
また日本人は、その2つの意味を特に考えないで使っているのに対して、英語話者は明確に使い分けている可能性があるということです。(英語話者でもこの辺は教養度によって変わってくると思います)
これからは英語の評価は、
①アセスメント
②エバリュエーション
に分ける癖。ただ単に評価という日本の概念だけに惑わされずに考える癖をつけていこうと思いました!
以下、Duke University のPDFを和訳してみました。
アセスメントは、学習と教育、そして成果に焦点を当てています。それは、学習と教育を向上する手助けになります。学生と教員が相互に作用するプロセスであり、学生がどのように学んでいるか、また教員がどのように教えているのかを公開していくというものです。
この情報により、教員が学習方法の変更を行うことが可能になります。また、それらの情報を共有することで学習環境改善に繋がります。
エバルエーションは成績に重点を置いており、コース内容と習得レベル。 これには、議論、協力、出席、および口頭能力などが含まれる。
また twitter でこの記事を公開したところ、ネイティブのオンライン友達からこのような解説もいただきました。
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こういう地道な積み重ねが、調べた英単語などを確実に覚えることに繋がり、読むにしても話すにしても、苦労しなくなるコツですよ(^_-)-☆
フェイスブックの反応
北原さん
環境アセスメントとは関係あるのでしょうか?もしそうなら、目から鱗!
Mitsuoさん(ハワイ在住)
私も環境アセスメントなど新聞の社会欄で学生時代は「アセスメント」の方を先に知りましたが実際にこっちに来て普通に生活する分ではまぁアセスメントなる言葉を聞く機会はめったにありません。対してevaluateはよく使われます。今までassessはevaluateの難しい版単語かと思っていましたがとてもいい勉強になりました!
松枝さん(ドイツ通)
①は使わない→使えない(笑)
②を使うけど、compareと同じような意味合いで(ただし、単純比較ではなく)使ってるな、と今思いました
Sahoriさん(ボストン在住)
この前マンションの査定をしてもらった、と英会話中に言うときに、evaluateを使ったんですが、assessでもいいような気がしてきました! こりゃ深い !!
Toshioさん
毎回いいですね!ところで、数日前の投稿で、広東語が取り上げてありましたが、一つお聞きしたいことがあります。ある深夜のバラエティー番組で、「我々日本人が漢字が分からない時には、平仮名やカタカナで代用することができますが、漢字しかない中国の人たちは、漢字が分からない時はどうしているのですか?」と投稿が寄せられて、調査されたんですが、中国人も知らない漢字があるという結末に終わり、納得いかなかったんですが、実際のところどうなんでしょうか?例えば、国の名前とかはどうなんでしょうか?アフリカの国、例えばカメルーンとか、ザンビアとか、コンゴとか。国の名前は知っていても、漢字を知らないと、口に出すことは出来ても、書くことができないでしょ。おバカな質問でしょうか?
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