英語にしようか、中国語にしようか。迷っている人が少なからずいる。けれども先に言っておくけど、英語を先に勉強しようね。('ω')ノ
ところで中国語は、2010年くらいの頃に比べ、求人広告にも中国語が少しできると尚可のような案件が増えたような気がする。
それは中国語検定の伸び率と関連しているようにも思える。実際、中国語検定を受ける人は増えている。
「受験者数を比較。英語、フランス語、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語」
現在はフリーランスとして、日本、韓国、中央アジアなどを行き来している私だけれども、実際私も中国語使用の仕事はしたことがある。
その中でも中国語でのメールのやりとりは非常に簡単だった。中国語が少しできる。というだけで採用してもらえた時期もあった。それくらい英語がある程度でき、中国語が少しできる。というのは人にインパクトを与えるのかもしれない。
そんな私は現在中国語のコーチもしている。
※包み隠さずすべての知識を3ヶ月間で伝授(発音などを含め)
「1名限定。中国語3ヶ月で「頻出200~300フレーズ」暗記サポート
さて、この記事では、中国語を学ぼうと思っている、または中国語を学んでいるけれども、このまま学習を続けていて本当にいいのか?と迷っている方に対して、中国語(普通語)を勉強するメリットや、需要などを書いていきたいと思う。
普通語ではない中国語に関しては以下を参考に( *´艸`)
「普通語(北京語方言)だけでなく、広東語(香港語)上海語を勉強するメリット・需要・重要性」
以下、わかりやすいように見出し付きで、中国語を勉強するメリットをまとめてみました。(^^♪
①中国語を学ぶメリットはない。はウソ
ネット上では、2チャンネル創設者の「日本人が中国語を勉強するメリットはほとんどない」という部分を抜粋して、中国語を学ぶメリットはないと信じ込んでいる一部の人がいる。
確かにそれは、雇用される側になるという条件で、中国語を学ぶのは有利ではない。という意味である。例えば日本語を話せる中国人は、中国語を話せる日本人より多いのは、誰もが知っている事実だ。
こういう意味では企業側は優秀な中国人を採用するだろう。けれども、日本人にしかできない分野もある。それが、13億人もの市場を抱える中国でインフルエンサーになることだ。
現在、WEIBOなどのサービスに参入する日本人も多いが、動画を通じて自分を発信している人はまだまだ多いとは言えない。
もちろん収入を得る意味で中国語を勉強することも重要だけれども、インターネットで自分の意見を発信できる時代なので、工夫によっては中国語の勉強は思ってもいない将来につながる可能性は十分ある。
②中国語が話せると、採用されやすい職種
https://www.skyscrapercity.com/showthread.php?t=195379&page=410
まず中国語を仕事で活かす場合、日本で働く仕事としては観光業が今後伸びてくると思う。日本にやってくる観光客は、2003年(521万人)→2017年(2000万人)と極端に増えた。
日本は今後、フランスのように貧しくても文化力で他国を魅力する観光立国になるのはほぼ間違いないと言われている。
首都圏のみならず、地方でも中国人観光客は伸びてきており、リピーターの中国人がやはり多いと言える。
そのため、求人広告をみても簡単な中国語が話せる人を募集しているケースが多い。
また、首都圏であれば、中国語が中級程度できる派遣社員に対して、時給が1800円以上を出す会社も結構多いのが特徴。
もう一つ中国語を学びながらでもできる仕事と言えばタクシーの運転手だ。この場合、首都圏での勤務になることが多い。
以下、日本で中国語が必要とされている業界をもう一度まとめてみる。
中国語と言っても、それぞれの業種で求められるレベルは違う。①の観光業であれば、簡単な中国語で意思疎通ができればよい場合も多い。
②も同様で、高度な中国語を求められない場合が多い。③もメール対応が主流なので話が苦手でもできる仕事だ。
④は翻訳分野の知識に加え、高度な中国語の文法などが求められる。⑤は、中国語がテンプレートなどがある場合が多く、中級でも、大丈夫な場合が多い。
私も実際IT系で中国語を使ったが、日本語の理解力のほうが求められた。中国語は提携会社などとの情報共有などに使う連絡としての中国語だったので、ガチガチの丁寧な中国語は求められなかったためだ。
⑥の認証系は、電化製品などを販売する際に認証をとらなければならない。例えば日本の冷蔵庫を台湾や中国で販売する際に、その現地の認証をとるために中国語で中国にある協力会社に依頼しなければならないため、中国語が必要になる。私はかつてこの関連の会社で中国語を使用していた。
いかがだろう。中国語が分かると働ける職場は非常に多い。つまり、中国語会話ができるだけで、コンビニ店員や、肉体労働系の仕事をせずに済む。それだけ日本には、中国語会話を使用する仕事が溢れている。
ちなみにこれって、日本に65万人ほど住んでいると言われている中国人なら誰でもできる仕事は限らいない。なぜなら日本の企業は、まずしっかりとした日本語ができる人を採用条件にしているからだ。
また、中国で現地採用される。という方法もある。その場合、日本語教師や、コールセンターなどの職種がある。
いわゆる現地採用組になるわけだけれども、特に20代の人は社会勉強になり、日本で仕事がない人たちは中国でキャリアを積むというチャンスにもなる。
2010年以降に続いた尖閣諸島関連に伴う反日デモなどで日本企業の撤退が相次ぎ、東南アジアへシフトした企業も多い中、中国には未だに、上海や大連を中心に日系のコールセンターが多数ある。
そしてこれらの職場は決して給料が高いとは言えないが、その人のやる気次第では中国語を学ぶ場として活用することも可能。
私の場合、2010年くらいの話だけれども、日本語教師として12万円くらいお給料をもらっていた時、お掃除さん付きのホテル式高層マンションの23階に住んでいて、インターネットも日本と同じくらいの速度でストレスなく過ごしてた。
その高層マンションが4万円くらいだったので、毎月およそ5万円くらいは貯金ができていた。2019年現在でも、中国の高層マンションの値段は、Airbnbの月割りでとった場合でも1ヶ月5万円くらいは普通に多い。
いずれにしても、若いうちに中国で働くということはお金に変えられない人生経験になるので是非お勧めしたい。
③中国語圏は、日本語圏の何倍もの規模
※写真は香港
日本にいると気づかないのは日本が非常に狭い国であるという事。たとえばアメリカ人なら、ニューヨークからロサンゼルスまでは6時間はかかる。
これは東京からシンガポールの7時間とあまり変わらない。つまり、アメリカ人は、地理的な感覚において、日本人よりも広い感覚を持っていると言えよう。
もし中国語がある程度読めるようになったら、どういう感覚になるだろうか。それは、ジャカルタにいる中華系インドネシア人とも中国語でコミュニケーションが取れ、ほぼ華人の国でもあるシンガポールや、中華系住民が50%も占めるクアラルンプールなどが、全て自分の国のように、近く感じるようになるということなのである。
特に東南アジアの経済は華人が握っており、日本人が中国語が少し理解できるというのはかなりのインパクトになる。
「ヒエラルキーの頂点?差別され、虐殺され、インドネシアで怯えながら暮らす華人・華僑「中華系インドネシア人」に関する疑問 TOP10」
「東京・大阪・名古屋」くらいの大都市圏しか頭にない人。と、私のように中国語が理解でき、
「東京・大阪・名古屋・北京・上海・香港・台北・重慶・KL・シンガポール・ジャカルタ」みたいな都市圏がパッと頭に出てくる人の違いとも言えるかもしれない。('ω')ノ
www.herbertsmithfreehills.com
※写真は、東京首都圏と同等規模を持つ、ジャカルタの中心部
特に私は、2019年の冬、インドネシアに数ヶ月住んでみたけれども、その際に、いかに中華系インドネシア人の影響力が強いかを思い知った。彼らはインドネシア語のほうが堪能だが、中国語が少しでもできると聞くと親近感を持って接してくれる。
つまり、中国語を学びはじめると繋がりが急激に増える。それは言い換えると、普通の日本人よりもチャンスが増えるとも同じ意味である。
東南アジアにおいて、日本人で中国語ができた場合、そのステータスは半端ない。それだけは覚えておいてね。
以下、中国人が多い国のランキング。つまり、中国語が分かれば、彼らと助け合って生きていくことも可能…。
「大部分の国が華僑に牛耳られている?中国人(華人・華僑含む)が多い国 TOP25」
※マレーシアの25%は中華系。彼らは北京語を話す(若い世代は中華系の学校に行くため)。シンガポールは7割が中華系。インドネシアは、800万人もの中華系インドネシア人がいる。
私が住んでいたスラバヤはまさに、南国にある中国だった…。
なので、ここで押さえておいてほしいポイントは、中国語=中国大陸だけで話されている言語ではない。ということだ。
また、台湾の存在を忘れてはならない
中国語と言えば、どうしても中華人民共和国のイメージが先行するが、民主主義国家として日本と同じ価値観を有する台湾(中華民国)でも、中国語(普通語)と全く同じ国語が使われている。
台湾には先住民の言語もあるが、国語で統一しており、大陸における普通語とほとんど変わらない。イギリス英語かアメリカ英語かくらいの違いだと言われている。
なので北京に留学するのも、台湾に留学するのもさほど変わらないというわけだ。こういう事実も見据えてか、芸能人も、こぞって中国語を勉強中…の時代に突入。
「意外に中国語が話せていた芸能人(挨拶レベル含む) TOP30」
④中国語は日本人にとっては習得が早い言語
日本人にとって簡単な言語をレベルで分けると、
①韓国語・インドネシア語
②中国語
③英語・フランス語
④アラビア語・ロシア語
と言う風にわけることができる。①が一番簡単で、④が一番難しい。
一方、英語話者にとって難しい言語をレベル別にすると、
①オランダ語
②フランス語・スペイン語
③ロシア語
④中国語・日本語・韓国語・アラビア語(東アジア言語が多い)
となり、オランダ語などは簡単ではあるが、東アジアの言語は非常に難しく感じる。ここでポイントなのは、日本は世界でも唯一、漢字を理解できる国でもある。明らかに欧米人が中国語を理解するよりも、簡単なのである。
漢字を書くだけで意思疎通できるというメリットもあり、また簡単と言われている韓国語よりも入りやすい言語。
つまり発音さえクリアできれば、他の言語圏の学習者よりも差をつけることができる。その意味もあり、私の3ヶ月間で200フレーズ以上暗記するサービスでは、あえて漢字を使わずピンインだけで課題をだしている。
「1名限定。中国語3ヶ月で「頻出200~300フレーズ」暗記サポート
⑤東南アジア、東アジアで中国語が共通化する可能性がある
1990年代初期から、経済成長を始めた中国。今後、極端な期待はできないものの、2019年現在において、中国の経済規模が日本の3倍以上になっているのは確かであり、読むことにおいて、他の言語圏の人たちに比べ中国語が最も得意な日本人にとっては、学ばないと勿体ない言語言える。
上の表は、米中貿易戦争(2018年~)以前に予想された2050年における中国の経済規模。2030年には、中国は米国のGDPを超えると予想されており、2050年には中国のGDPが、米国のGDPを1500兆円ほど超えているという予想になっている。
また日本のメディアなどでは2008年頃の北京オリンピック前後に、中国崩壊論が一時期流行ったことがあったが、実際に中国はその崩壊に迫った状況を回避してもいる。
もちろん中国に住んだこともある私からしても中国国内には負の面はたくさんあるものの、実際には欧米諸国でも中国語を学ぶ人たちは増加していて、中国人とのコミュニケーションだけでなく、外国人とのコミュニケーションとして使えるという状況も増えてきている。
例えば私は韓国で知り合う白人とは中国語で仲良くなることが多い。彼らは韓国で英語教師をしながら奨学金を返済し将来的に中国に住むことも視野に入れて中国語を勉強しているし、東南アジアでも、中国語を話せる人が多いので、彼らと仲良くなるのに中国語を使う場合もある。
また韓国人と中国語でコミュニケーションする率もかなり高い。実際に世界で一番中国語を学んでいるのは韓国人ではないか。と思うくらいネット上の中韓辞書は非常に精度が高い。
ちなみに、シンガポールを拠点に活動する世界的な投資家ジム・ロジャーズ
さんは、娘さんに小さい頃から中国語を学ばせているのは有名な話だ。
他にもオバマ前大統領は、2020年までに100万人のアメリカ人を中国に精通した人材として育てようと目標に掲げていて、アメリカでも、日本人ですらあまりいない中国語だけを話す白人のユーチューバーが増えたりしているという現実もある。
「外国人(欧米など)の中国・韓国が大好きなユーチューバー TOP6」
米国が2018年以降、米中貿易戦争を仕掛けたことからも分かるように、世界でも力のある国の言語であることが分かる。
⑥中国語を勉強するデメリット
デメリットはほぼなし。あるとすれば、英語を学ばなければならない状況なのに対して、一見見た目が簡単に見える中国語に逃げるというのは、やはり良くない。英語のほうが情報量は多く有利であることには変わりないので、以下の英単語を用いて会話や、検索での調べもの、解釈ができるようになってから、中国語の勉強に取り組むのは如何だろうか。
「世界では常識?日常英会話の90%以上は、OXFORD 3000単語だけで十分な理由」
また、中国語はたとえ使えなかったとしても、漢字を勉強している点で、日本語の勉強にも繋がり、日本語の語彙も増えていく。
例えば私は最近、中国語で、我尝过(食べたことがある)の尝の部分が、舐める/嘗めるの意味だったという事に初めて気づいた。
我吃过(食べたことがある)との違いは、嘗めて、試して食べてみるという意味である。そういうちょっとしたニュアンスも中国語を勉強していると分かっていき、日本語が深く分かってくるというメリットはある。
⑦東京オリンピック後の中国は予想不可能
中国崩壊論。これが書店にたくさん出回っているのは日本だけだった。けれども、2018年の米中貿易戦争前後から、欧米諸国でも中国に対する不信感は増している。
実際に、中国は発展したし、優秀な人材も多いので今後も発展していくだろう。中国は問題もたくさんあるが、資源国家であり、AIなどの技術や、多くの発展途上国を巻き込む形で、国際的な影響力を増やしていった。
とはいっても、今後どうなるか分からない。崩壊したり、分裂したりする可能性も否定できない。だとしても中国語というものは消えないのは事実だ。ここ何十年もかけてきて標準語化してきた普通語(Mandarin)が無くなるとは考えにくいし、この普通語のお陰で世界に散らばる中華系の人たちがコミュニケーションできるのだからね。
つまり、崩壊するとか、経済が下がっているから全く意味のない言語とは言えないということが分かると思う。
また、中国はうまくいった場合、2021年には日本をあらゆる分野で追い越すことを目標としているので、その意味でも更に中国に対する海外の目は光り続けるかもしれない。
最近は医薬品の承認プロセスを簡潔化したり、AI大国を目指すために政府主導の投資も活発化している。
GDP(国民総生産)に関しても現在は日本の3倍以上、近い将来は3倍~7倍くらいまでに経済規模が膨れ上がるため、中国人一人当たりのGDPは高くなくても、中国に経済市場があるのは確かであり、今後の就職に中国語有利とされているのは、数字を見ても分かる。
また軍事をはじめ、中国の世界におけるプレゼンスや注目は毎年高まっている。そのほとんどが、アフリカや中東、インドなどという発展途上国だ。
「日本、中国、韓国を比較。2016年→2030年→2050年のGDP(国内総生産)ランキング TOP20」
つまり、うまく言った場合、2030年くらいには、日本と中国にはかなりの差ができている可能性すらある。という時代が来ると、私は予想。
また日本だけで商売をする時代はすでに完全に終わっており、日本にある農産品は職人技が求められる製品などをもっと売っていくために、つまり、グローバルで事業をしていく中で、英語以外の言語で一番可能性がるのは中国語なのではないだろうか。
事業をする上で、他の日本人とも差別化ができ、中国語を使用して人口の多い中華圏をターゲットとしたインターネットビジネスを展開することも可能だ。(この場合は会話力は求められない)
そういう面からも、中国語ができる日本人であるということは、大きな強みになると思うのだ。
以上。いかがだっただろうか。こうやって考えてみると、数ある英語以外の外国語の中でも、日本人が優先して学ぶ価値がある言語とも言えそう。
とはいっても、他の日本人と差別化を図りたいという人は、以下のマイナー言語を学んでみるのもいいかもしれない。
「フリーになって分かった、英語よりも自分の好きなマイナー言語を学ぶべき理由」
⑧最速で中国語を学びたい人
私のように、テキストブックばかりみて中国語はある程度読めるようになって、けど話せなかったという苦い経験がある人は多いはず。
そういう方向けに、3ヶ月で200フレーズ(基本的に突かうものを中心に)をピンインで毎日配信し、それを暗記していくというレッスンをしている。
英語圏の人が漢字ではなく、ピンインで学ぶのと同じ方法でやっていて、このレッスンを受けた人のほとんどが、初心者にもかかわらず、きちんと200フレーズ覚えているという実績もあり。
1年、2年テキストだけ読む学習法で何一つ話せない人もいる中、3ヶ月自分を追い込んでやりたい人には向いているサービスと言えるかもしれない。
「1名限定。中国語3ヶ月で「頻出200~300フレーズ」暗記サポート