1990年代前後の日本とは違い、最近は、英語をきちんと学びたいけれども、本場の英国、米国、豪州などで英語を学ぶには、色々金銭的に大変と思っている人が多いのではないだろうか。そんな私も、憧れの英国に長い間拘っていた。そして、いつかは憧れのロンドンに留学したいと願っていた一人である…。
この考えは、中国語を勉強したり、韓国語を勉強しながら、これらの国で日本語教師をしていても、中々変わらなかった。
けど、自分が思い描く漠然としたドリーム(夢)と、自分の財務諸表に照らし合わせて考える今後の進路はだいぶ違ってくる。
何が言いたいかというと、お金もないのにイギリス留学に憧れる。なんて、そもそも間違いなのであるということ。
私がイギリス留学を諦めようと思ったのは、韓国で日本語教師をしていたとき。中国で日本語教師をしていたがクビになり、行く場所がなく、船で天津から仁川で渡って、イチかバチか日本語学校の面接を受けたのね…。
あの時は救われて、日本語教師になったわけだけど私は相変わらず、英文法や、イギリス留学に向けて、IELTS の勉強をしていた。
ソウルで英語を勉強しながら日本語を教えていたわけだが、日本人がいないソウルの環境はまさに英語を勉強するのに最適だと感じた瞬間だった。
①夢と現実。イギリス留学に行けば、奴隷になる
イギリスへの留学・韓国への留学・中国への留学、どれが一番金銭的にも、将来的にも合理的だろう。と考えたときに、それは韓国で英語を学ぶという結論だった。
私は中国語も学んでいたので、中国語だけを学びながら、diploma を取るコースもあったが、果たして英語も中途半端なまま、中国語だけを学び、4年間で卒業したとしても、その後の将来は、自分自身納得した人生になるだろうか。と考えたとき、やはり私には英語だけを勉強することが正しいと感じた。
また、イギリスに留学した場合、1年間の学費だけで数百万円は普通にしてしまう。物価が高いだけでなく、ロンドンの場合、世界中から多くの留学生がやってくるのだから。
けれども、韓国の場合、私が見つけたいくつかの国立大学の入学条件では、 TOEIC650 以上から受け付けている大学が多かった。また、1年の学費トータルは、日本円で30万円くらい。つまり1学期15万円という格安。
また、イギリスでは英語が流暢なネイティブではないので、コンビニや肉体動労系の仕事をして、大した時給ももらえない生活を送ることになる。実際、私はイギリス留学に行ったことのある日本人を数人見てきたが、イギリス留学に行ったからといって必ずしも良い職に就けるという保証はなく、私がみてきたのは落ちこぼれのパターンだった。で、話はアルバイトに戻るけれども、韓国なら日本語を教えて生活費を稼ぐという手段がある。まだ、韓国は世界でも日本語学習者が多い国で上位に座っている。
色々なサービスがあり、例えば学院で働くパターンもあれば、あるオンライン家庭教師に登録(実際に足を運んで面接)して、オンライン教師になる(これは日本からは登録できない)という方法があり、これなら楽に学費くらい稼げる、または少しの足しになる。
オンラインなどで探すのが上手な人は、日本語を教えて時給1000円~2000円を得ることをでき、また対面の日本語教師の場合でも、相場は全然違うが、私は安い料金で、2000円くらいでやっていた。もっと高く貰っている人もいるが、安く、どれだけ長く続けてもらうかというのも重要なので、そこは個人の判断によるだろう。
また、話はイギリス留学に戻るが、イギリスに拘った何百万円も奨学金の借金を背負って貧乏暮らししていた人を知っている。イギリスでしかできない何かがない限り、将来的に多くの借金を背負うことになり、負のサイクルに落ちてしまって立ち直れなくなる可能性すらある。
一方、韓国の場合は上にも書いたが、英語のプログラムが充実していて、英語が話せれば入学できるので、英語を覚えたいという意味で大学に入るとすれば、こちらのほうがお得なのは言うまでもない。
②英語圏に行っても、英語が話せないで終わる人たちの共通点
英語圏や海外に行ったことのない人は、英語圏で生活すれば英語が覚えられると思っている。ある意味それは正しい。買い物するときに使うフレーズや、必要とされる場で使わなければならないフレーズはある程度覚えるだろう。けれども、大概、どこかに誰かとシェアして住むことが多く、その多くが日本人と一緒に住むことが多かったりするため、一日の中で一番多くの時間を過ごす家で、日本語ばかりになってしまう。
また外国人とシェアしたとしても、半分以上は、日本が恋しくなり、英語の勉強に身が入らなくなるケースも多い。というのも、いきなり英語の環境に身を置いても、それが合う人と合わない人がいるからである。
そういうのが、留学・ワーホリに行ってきた。という人で、案外英語が全然流暢じゃない!っていう人が結構いる理由なのである。
特にワーホリや留学の場合、親がお金を持っていなかった場合、アルバイトなどに時間を取られてしまうパターンが結構ある。
これはたまに日本の大学に通ってるのに日本語が上手じゃない中国人がいるのと同じパターンである。
またこれらに共通するのは、英語圏に行く前に最低限の文法や単語を理解しないまま来てしまうことであり、これはもっぱら留学よりもワーキングホリデービザで英語圏にやってくる人に多く当てはまる。
なので、英語を学ぶなら、アメリカやオーストラリアとかネイティブの国がいいんじゃないの?という先入観は捨てるべきで、それはただの憧れであり、日本人があまりいない環境で、英語が少しでも分かる人たちの場所に行けば、自分からアウトプットするようになるので、英会話力はどんどん伸びていく。
それと並行して、英語のニュース、スピーチを聞いたり、発音をネットで学習すればいいのだからね。
余談だけど、私がカナダのトロントに行ってた時は、最初の一カ月くらいは、中華圏の人と中国語ばかり話してたので、中国語のほうがのびていたというね…。
そう。つまり、英語力を伸ばすのに、英語圏に行けばいいとは限らないということなのだ。
③大学の正規留学の際にも、韓国はお勧めできる
(ここは、仁川空港からも近い松島新都市。北東アジアの中心地を目指しているようです)
日本とはHDI(人間開発指数)の数値においても、ほとんど差がない韓国だが、学費に関しては日本よりも安い。また英語教育に対しても、日本が強く推し進める前にすでに韓国では当たり前のように行われていた。
韓国の大学では、外国人を沢山受け入れようとする傾向があり、いかにその大学をインターナショナルにするかが競われている感がある。
また政府がサポートしているためか、韓国籍でなければ、英語の点数だけで大学に入ってしまうことができる。私は英語力が高くなかった頃、TOEIC650点くらいのスコアを提出して、入学した。
「韓国、大田(テジョン)の忠南大学校で過ごした約1年間と、大田が住みやすい理由 TOP10」
なぜ私が韓国に留学したかと言えば、授業の半分が英語で行われていたことや、今や、ヨーロッパでも、イギリス人がオランダや北欧の安い大学に行く時代ということを知っていたため、私も日本の大学に拘らず、今の時代、自分がやりたい勉強を自分が選ぶ国でやろうと決心したということだった。
というのも、私が欲しかったのは、大学での成績ではなく、diploma(卒業証書)であり、これがあれば、万が一今後海外で就職することになった場合でも、ビザがおりやすいという目的だった。
※北欧の物価は高いが、大学はイギリスよりも安い。(特にEU加盟国を対象に)
学費の安さと地理的な近さから、何かあった場合でもすぐに日本に戻れるので、海外留学したい人は、韓国への正規留学はかなりオススメ。
④韓国の大学ではTOEICをミッチリできる環境がある
韓国のほとんどの大学では、英語だけの授業が盛んだということは何度も書いたが、いわゆるある程度の基本単語と、文法、そしていかに問題を解くかというタイムマネジメントが問われる TOEIC の模擬試験も放課後何度もトレーニングできる環境がある。
多くの人がこういうトレーニングを経て、高得点を取って就職の際に提示している。まさに、こういうこともあって、韓国人は英語の話せる日本人にめちゃくちゃ近づいてくる。
なぜなら彼らは勉強したいから。で、こちらも勉強したいので、相性が良い。
ま、これは大学に正規留学した場合の話だけど、私が言いたいポイントは、英語を頑張っているものには、同じように英語を頑張っている韓国人が寄ってくるので、そういう人たちと、英会話交流会(https://www.meetup.com/)などで仲良くなるということをお勧めする。
⑤韓国に英語のネイティブが多い理由
なぜ、韓国に西洋人(特に英語のネイティブスピーカー)が集まるかという理由。それは韓国政府が英語ネイティブを優遇しているからだ。どのように優遇しているかと言えば、英語教師としての彼らの待遇を良くすることで、呼び込んでいる。なので、私の友達(アメリカ人)も行っていたが、日本で英語を教えるよりも韓国で英語を教えたほうが儲かる。これは、ユーチューブなどでも韓国在住の外国人が結構言っていたりするので知っている人も多いかもしれないけどね…。
また彼らの中には、小さい頃から日本のサブカルに憧れ、本来は、日本で教師をしたかった層も多く、韓国の方が給料も高く、経済面で優遇してくれるので韓国を選んだと答える人も多い。
なので、そうした英語教師の多くが、たいてい定期的に日本に遊びに来ている。
で、ここがポイントなのだけど、これはまさにチャンスで、韓国では外国人である日本人が、同じ外国人の英語教師に、とても近づきやすいのである。
そのため、日本人が韓国へ行って外国人同士つるむ相手となるのは、ほとんどが英語圏の人たちになる。(韓国人としかつるまない日本人や、中国人とくっつくタイプの日本人ももちろんいる)
つまり、日本人がオーストラリアに行けば、同じ外国人である韓国人とつるむことになることが多いが、韓国に行けば、アメリカ人や、南アフリカ人などといった英語圏の人たちと距離が近くなるのである。
実際に私には英語ネイティブの友達が5人はいた。(アメリカ2人、ナイジェリア、南アフリカ、カナダ)
やはり韓国では英語教師である彼らも、日本人である私も、同じ外国人なので一緒にいて居心地が良い。ということになる。
どう頑張ったって韓国語がもっと話せないと、韓国人社会の中に溶け込むことができない同士なのだから。
こういう状況を利用して、英語圏の人たちを周りに固めることが重要であり、これはアメリカに住んだからといって、アジア人というだけで相手にされない状況とは全然違うということを覚えておいていただきたい。(アメリカも場所による)
⑥タガログ語やマレー語を勉強しない日本人
マレーシアやフィリピンに英語留学に行く人のほとんどが、現地の言葉をほとんど勉強しない。一方、韓国に行くものは、大概韓国語を少し勉強している。
この違いは何だろう。
現地の人から見たら、どういうふうにみられているか分かるよね…。というのはさておき、韓国で英語を学ぶメリットは、まさに韓国語も少し覚えることができ、将来的に韓国語を伸ばそう、伸ばさないに関係なく、新しい外国語を蓄積できる点にある。
けど、余談だけど、英語を勉強しないで韓国語だけ勉強していると、逆に韓国人に見下される場合もあるので注意(;^ω^)
「「韓国語を学んでる日本人って頭おかしい人、多くね?」って韓国人に言われて思ったことと、日本人はフランス語が好きで、韓国人はドイツ語が好きな理由」
⑦マレーシアに住んで感じた、マレーシアの英語
ここでタイトルにもある、フィリピンやマレーシアだけれども、これらはもちろん英語留学としては良いだろう。私はフィリピンには行ったことがないが、マレーシアの首都クアラルンプールには数ヶ月住んだことがある。
2018年後半~2019年にかけて。
ここでは英語が話せるものもいれば、いないものもいる。というのが結論である。正直、インドネシアのほうが英語通じるんじゃない?と思うときもあった。
それだけ所得格差が激しいので、マレーシアでも英語が上手な人と、全くできない人に分かれる。また独特の訛りがある人もあれば、CNNのような英語を話す人もいるが、マレーシアで、友達を作るとなると、クアラルンプールのように、マレー系か中華系になる。日本人は、たいてい中華系とつるむことが多い。なぜならマレー系とつるんでも、彼らはイスラム事情もあり、日本人と合わない部分も出てくるからだ。また日本人はインド系があまり好きではないだろう。それは、世界中で言われているが、臭い人が多いからである。(宗教観と繋がっているのかもしれない)
となると、中華系とつるむことが多くなり、彼らと英語の練習もできるが、中国語が逆に伸びる可能性もある…。
とはいっても、クアラルンプールは英語を学びに行く上でも、お勧めできる。なぜなら、多様性に満ちており、韓国では絶対に味わえない体験ができるからだ。
また日本人だからといって騒がれることはないが、マレーシアでは日本人の地位はものすごく高い。それは彼らが日本を国家のモデルとしていまだに尊敬している表れと私は見ている。(いろんなマレーシア人と話した私の感想)
⑧日本人とつるまないことが重要
2013年に書いたこの記事は、2019年3月に、インドネシアで編集しているが、私もこのインドネシアにやってくる前に、クアラルンプール、大邱、ジャカルタ、バンドンなどの都市を回ってきたが、一貫して守り続けていることは日本人の友達を作らないことである。
人間、同種に惹かれるわけだし、同種がいることで安心感を得るわけだけれども、できれば一人でも日本人の友達は作らないほうがいい。
出来たとしても、あまり会わない関係を保つことが重要だと私は考えている。実際、私は韓国に留学していた時期も、日本人の友達はいなかったし、同じ大学で同じように正規留学していた日本人女性と私に近づこうとはしなかった。
お互いに、近づかないようにしていたというわけ。せっかくの留学なのに、日本人といて何がしたいわけ?となる。これが語学を伸ばす上で一番のポイントかなと思う。
ちなみに、以下、韓国の地方って日本人少なくて、結構穴場だよぉ~(^^♪
貴重な情報ありがとうございます♪丁度来年以降韓国留学を考えているもので( ̄ー ̄)
仕事の関係か白人も多かったですね。
小さなフードコートの店員(韓国人)に流暢な英語で注文内容を確認された時は焦りました。流暢すぎて笑。
山本さん
結局海外に行けば、日本人と韓国人がもっとも仲良しになる。 これはちょっと違いました 日本人は色々なアジア系を含め、ヨーロッパ、南米、アフリカ、アメリカ人等と仲良くなりますが、、、、、韓国人は意外と閉鎖的で、他の国の人に心を許さず、一緒にいる外国人は、日本人というパターンが多いみたいです私がアメリカにいた地域限定かもしれませんが、、、、、、(アメリカ西海岸)洋子さん
凄いキャリアと語学力ですね、尊敬しちゃいます、私しも若かったらなぁ〜もう手遅れです残念(笑)(;´Д`)戸谷澤さん
梨花女子大とかいいと聞きました。男はどこへ行けば。西江大学とか?
Yoshiroさん
気になって、ちょっと、世界番付を眺めると:
梨花女子大 335 Ewha Womans University
西江大学 411-420 Sogang University
世界700数十校くらいで、日本の大学は、番付の評価もできないですから、リストに載っているだけでも、いい気がします。韓国以外で職探しの時には、気になる点です。
韓国の上位の大学は(*日本の大学は参考に数校のみ):
*東京大学 34 The University of Tokyo
ソウル大学 35 Seoul National University
*京都大学 37 Kyoto University
韓国科学技術院 46 KAIST - Korea Advanced Institute of Science & Technology
*東京工業大学 56 Tokyo Institute of Technology
浦項工科大学 83 Pohang University of Science And Technology (POSTECH)
高麗大学 98 Korea University
成均館大学 106 Sungkyunkwan University (SKKU)
延世大学 112 Yonsei University
漢陽大学 171 Hanyang University
*早稲田大学 201 Waseda University
*慶應義塾大学 216 Keio University
https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2016
戸谷澤さん
成均館って水原にありましたっけ?意外とレベルが高いのですね。西江は普通ですか。
Kawashimaさん
コスト的にはおかしくはないです。日本人で溜まらないコミュニティを作らない環境かがポイントです。あとは帰国後、そのバックグラウンドが、採用、スクリーニングするオヤジさんたちの理解が如何に得られるか、英米組のキャンディデート集団(は結構な数でいます)の比較に個人のスキル如何に勝てるか!?⁉️です。個人的には セブ<韓国 の評価です。理由は セブ留学制度のピンキリ乱立で、実際に経て来た方々のスキルの幅もピンキリ。韓国は比較的、成績評価が厳しいところが多い(比較的。行くところにも依ります)
美保さん(シンガポール在住)
結局、どこにいっても英語を学びに来る外国人と一緒になるなら、学費の安いところか、極力日本人がいないところがいいのではないでしょうか?
ある人が言ってましたが、せっかく留学に行っても、日本人の友達を作って群れてたら意味がない。。
その人は悪口を言われても日本人を無視して、決して口を聞かなかったそう。そして一年で流暢なスペイン語を身につけたんだそうです。