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中央アジア最大の都市「タシュケント」で数週間ノマドしてみた件(都市規模、家賃、人種)

2021年11月6日

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中央アジア最大の都市「タシュケント」で数週間ノマドしてみた件(都市規模、家賃、人種)

2021年11月6日

現在、ウズベキスタンのタシュケントで執筆。私がこの中央アジア最大の都市タシュケントを意識し始めたのは2015年頃だったと思う。当時、ライフハッカー[日本版]に寄稿されていた記事を読んで、未知の中央アジア、その中でも最大の都市でノマドするのってロマンがあるなぁ。なんて思っていたからだ。

そんな私も、その7年後こうしてタシュケントにいるではないか。今回はブハラやサマルカンドを旅行してきた後、現地の事を旅行目線ではなく生活目線で知るために、2週間ほどアパートを借りてみた。その私が感じている感覚についてこの記事に保存していきたいと思う。

 

①都市規模

人口は257万人(2020年)と言われ、232万人の名古屋に一番近いというのが率直な感想。大阪は周辺の都市圏人口も含めると2000万人規模になるので・・。中央アジアの中では、よく都市開発が目立つヌルスルタン(アスタナ)の113万人(2020年)よりも断然多い。

また中央アジアで地下鉄を走らせている都市はここタシュケントと、カザフスタンのヌルスルタン、アルマトイだけであり、地下鉄の本数も断然タシュケントが大きい。けど、タシュケントは都市景観が、つまり高層ビルなどが多くあるイメージがないので、田舎に思われがちなのだけれども、タクシーを走らせて色々見渡してみると、ここはやはり都会なのだと感じる。

この写真はタシュケントタワーから撮影したもの。インターネットでいつもみていたタシュケントタワーから撮影したものとは違い、奥の方にタシュケント・シティ・パークの開発中の高層ビル群がニョキニョキ。

そのパークは記事の中で紹介するが、つまりタシュケントはまさに発展中なのである。

 

②家賃相場(Airbnb)=7万円〜

ウズベキスタンの一人当たりのGDPは、20万円程度である。数字的には、フィリピンよりも低い。けどここに暮らすものはフィリピンにいるような貧困なイメージとはかけ離れ、都会的な生活を送っている。平均月収が、3万円くらいのこの国で、多くの人たちはアパートを共同で借りたりして折半しているのだけれども、我々が現地に短期間Airbnbなどでアパートを借りるとすれば、まともな部屋を借りる場合、7万円〜10万円(1ヶ月)はかかる。

私は今回、booking.comで探したアパートにキルギス人のアシスタントと2泊だけしてみて、それからブハラとサマルカンドに旅行に行き、その後タシュケントに2週間ほど再度アパートを借りた。この人は割引もしてくれたためか、1ヶ月あたりで計算すれば、7万円もいかない料金で、コンドミニアムの10階の部屋を借りることができた。(写真はその部屋からの景色=奥に見えるビル群がタシュケント・シティ・パーク)

Airbnbなどで探しても、タシュケントにはなぜか景色を見渡せる部屋が少ない。街には割と高さのあるアパートは結構あるにもかかわらずだ。そういう意味で、タシュケントで眺めが良くて、リラックスできそうなアパートを探すのには今回結構時間がかかった。

ちなみに、ウズベキスタンでは、滞在登録が必要。多くのツイートなどをみていても、ウズベキスタンから日本に帰国する際に空港で滞在登録のことについては聞かれない。という意見が大多数だが、制度上そのようになっているのだから、やることはしっかりやるのが無難である。

 

③おすすめのショッピングモールや、スーパーマーケット

観光目線で言えば、宣伝動画などにもよく出てくるチョルスー・バザール、ナヴォイ劇場、アミール・ティムール博物館、タシケントタワーだったりするのだけれども、生活するとなったらそんなバザール何度も行くことはなくなる。私はタシュケントに来るまでは、そんなバザールばっかりしかないのかと思っていたが、タシュケントはロシアの大都市にも負けなくくらいショッピングモールも充実しているのである。その中で二つ大きなショッピングモールをあげると、市内中心部にある、Samarqand Darvoza というモール。カルフールや、有名アパレル、化粧品など最先端なものが入っている。この辺にはおしゃれなお店も多く、繁華街的な中心地とも言えそう。とはいっても、タシュケントは人混み。があるような場所はあまりなく、結構、小さなショッピングモールやスーパーマーケットが分散していて、日本人がイメージするような中心地には見えないかもしれない。

もう一つが北部、少し郊外にも思えるが、地下鉄のYunusobod駅にある MEGA  PLANET。これも大きいほう。このモールの近くには、Yunususobod Dehqon Bozori というバザールがあり一緒に楽しめる。やはりバザールは少し歩くだけでも面白い。

そして、Riviera FEC というモールもある。

スーパーマーケットに関していえば、makroや、F-MART というところで結構品揃えばいい感じである。

 

④タシュケント・シティ・パーク

タシュケントは一見、砂漠の中にある低層住宅ばかりの地味な都市。と思えるかもしれないが、現在タシュケント中心部には中央アジアの盟主のプライドを背負ってか、ライバルのカザフスタンのヌルスルタンなどにも負けないくらいのプロジェクトが動き出している。その中心にはヒルトンや、スケールのデカい噴水を備えた公園があり、平和的。

このヒルトン。それほど高さ的に存在感はないのだけれども、実際に目の前に来ると、この外資ホテルの少ないタシュケントにおいて、ヒルトンブランドの威力や、そのイルミネーションなどに圧倒されて、もう写真撮りまくっている自分がいた。それだけこのヒルトンホテルは、東京のそれに比べても何倍も存在感がある。

また、ここに来るとまるで先進国にいるような気分、実際に近くに建設されている住宅なども全て富裕層向けなので、そういった安心感を得られるだろう。また非常に大きな公園なので、車のうるさい音なども気にせず、ある程度裕福な層に囲まれながら、ゆったりとした時間を楽しめる。

 

⑤食事はやはり韓国料理

私がタシュケントに目をつけていた理由の一つに韓国料理屋さんの多さが挙げられる。というのもウズベキスタンには20万人〜25万人ほどの高麗人が住んでおり、やはりそういった人たちは首都に集まって韓国料理屋さんを営んでいたりする。

「顔は韓国人なのにロシア語しか話せない?ロシアに暮らす【高麗人】の生活と、結婚式に密着!【海外の反応】」

しかも、この地図をみてもわかるようにグーグルマップで検索すると、一つの地区に結構集中していることがわかる。これはこのエリアが富裕層が多いから。それは実際に歩いてみてわかった。大きな塀の大きな豪邸が多く、値段設定が高いレストランも点在していた。

韓国食材が売っているKOREAN MARKET というのもあり、そこでは韓国味噌、キムチ、ノリ、ラーメン、わかめ。など色々売っているので非常に助かる。日本人がタシュケントに少しとどまりたい場合、このお店が重宝することは間違い無いだろう。

また韓国料理屋さんで注意したいこと。それは私が感じたのは、多くの韓国料理屋さんの価格設定が結構高めだということ。例えばククス一つにしても、700円とるお店もあれば、300円しかとらないお店もある。

700円といえば韓国や日本で食べるのと同じ価格設定である。そして300円といえば、まさに現地の価格設定である。どうしてこんなに差があるのか?材料や質は同じはず。それが不思議でならなかった。結果的に、私が気に入って行っているお店二つは、CHENSON CHILANZARと、Mannam house である。

この二つは、味や質は本場そのもので、例えば、キムチチゲ300円、ビビンバ350円くらいの価格。私はサマルカンドの韓国料理屋でビビンバ550円くらいに、しかも無料でついてくる小皿の野菜が有料だと言われたので、首都タシュケントで、この値段で、しかも小皿の野菜が3つも付いてくるということで、非常に感動、最初は申し訳ない気持ちで食べた。でも、これがどうやら現地の普通の価格のようである。

強気の値段設定をしているところは、観光客用か、駐在用なのかはわからないが、ウズベキスタンと韓国は日本とは違い、お互いの国で直行便も出しているし、人の往来が多いので、それなりに客がくるのだろうね。

ちなみに、写真はCHENSON CHILANZARで注文したキムチチゲとビビンバ。両方で700円くらいだったかな。

 

⑥人種の感覚

ブハラやサマルカンドはもう本当に彫りの深い顔をした人が多いが、タシュケントは色んな人がミックス。私的にはあまりピンとくる人たちを見ることがないというのが正直な感覚。これはキルギスの首都ビシュケクでも感じたことかもしれない。その理由は、ロシア系、ウズベク系、タジク系、その他諸々がミックスして同居しているためだと思う。

キルギスのオシュで2ヶ月過ごした後やってきたので、少しオシュが恋しくなる感覚に襲われることも。つまり、モンゴロイド系な人がほとんどいない。もちろん10人に一人くらいの感覚でいたりはするのだけどね。それは高麗人だったり、モンゴロイド色が強いウズベク人だったり。

いずれにしても、ブハラやサマルカンドに行くと、イケメンや美女率はグッと上がるのは、私が実際に感じた感覚だった。

 

⑦フライト情報

タシュケントに行く方法は、モスクワかソウル経由が一般的だと思う。中でも、モスクワ経由のほうが安いような気がする。需要と供給の関係で。現在執筆中はコロナということもあってか価格が高いから参考にはならないかもしれないが、

タシュケント→モスクワ→東京=6.5万円

タシュケント→ソウル→東京=11万円という感じだった。

理想を言えば、ソウル経由のほうが、かなり近いので良いに越したことはないけどね。。

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