・ロシアに行くことでロシア語を意識するようになること
・ロシアのスーパーでの食品の種類や物価の感覚
・人種の多様性を自分の目で見てみること
などなど。
また、ロシアのマルチビザ(6ヶ月)を取るには、一回ロシアに滞在したことがなければならない。という条件を満たすためというのもある。
ロシアのビザは、代行業者に3万円くらい払えば、宿泊するホテルなどを伝えなくても、代行業者が勝手にやってくれるので、この方法で夏にロシア(ヨーロッパ側)で生活してみようと思う。
いずれにしても、今回の旅行で分かったのは、意外にもVPNなしで、LINEが使えるということだったり、日本よりも1時間早い極東のウラジオストクは、私にとっても仕事をするうえでの拠点として使えるかもしれないと思った点だ。(北海道のように魚なども安いしw)
また、ウラジオストクに来て、私がいかにファクトフルネスを読むべき人間か、また考えさせられてしまった。このようにブログで世界の色んな部分を書いている私でさえ、ウラジオストクに来るまでは、それほど期待していなかったのだけれども、今回ウラジオストクに来てみて、従来のイメージから、サンフランシスコなどと同じじゃん。というような、不思議なイメージに変わったのだから。
①ウラジオストクが、サンフランシスコに似ている理由
まず、ウラジオストクという都市の外観から知ってもらいたい。
私もそうだったが、ウラジオストクに行ったことのない人は、ウラジオストク=地味なロシア人が集まる中途半端な都市。というふうに想像しているのではないだろうか。( ゚Д゚)/
けれども、誰かセレブなどがテレビで、ウラジオストク=サンフランシスコに似てるよ!と言った途端、おそらくこの都市に対するイメージは変わるのだと思う。人間そんなもん…
約5年以上も行きたいと思っていながらも行ったことがなかったウラジオストクだが、今回、私自身、韓国からウラジオストクに来てみて、この街のイメージも、ロシア国のイメージもだいぶ変わってしまった。
これは残念ながらも文字や動画では伝えられない感覚なのである。なぜなら、動画で何度もウラジオストクをみてきた私にとって、ここに来た感覚は全く違ったからだ。
私は当初、ウラジオストク=陰気なイメージだった。けれどもここに来てみて感じたのは、サンフランシスコに似ているという点だ。私はサンフランシスコに行ったことがあるが、ウラジオストクはまさにリトル・サンフランシスコという感じかもしれない。(春~夏の終わりにかけてのみ)
緩やかな坂がいくつもあり、中心部はコンパクトにまとめられていて、橋がいくつもある。そして、なんといっても、サンフランシスコを思い起こさせるのは、従来のイメージとは違い、ファッショナブルなロシア人女性が多いことだった。
明らかに、アジア人では出すことのできないカラーがそこにはある。金髪、カラーの瞳、正面から見た顔の形、スタイル
「頭長幅指数(長頭型、中頭型、短頭型)あなたはどれ?欧米型?韓国型?日本型?」
また白人だからこそ似合うであろう、金髪にピンクの服の組み合わせなど、アジア人はアジア人でそれは美しいのだけれども、ヨーロッパの中でも、やはりロシア人の外見レベルは非常に高い。ということを日本から2時間ちょっとの場所で体験することができるのである。
ちなみにロシア人は、日本人とは真逆の長頭型だけれども、絶壁頭の人が結構多かったのが印象的だった。
またロシアの白人は、ヨーロッパの白人よりも彫が浅く、ヨーロッパ人からすると、白人に分類されない場合や、見下されている場合があるが、ロシア人女性は、白人の間で絶大な人気を誇る。というのは誰もが認める事実なのも面白いところ。
「欧米人がロシア人やアルゼンチン人を見下す理由は、日本人を見下す理由とは少し違う?」
②ウラジオストクの都会度を日本に例えると?
ウラジオストクの人口は、60万人=331 km2(2018年)で、大都会ではないが、80万人=726 km2(2018年)や、46万人=468 km2(2018年)よりも都会であり、また市の中心部が一つに凝縮されており、人混みを見ることもできる。
北陸地方へ旅行したことのある人であれば、金沢や新潟が意外に都会で驚いた。というかもしれないが、人口+面積で考えると、ウラジオストクはそれより都会であり、広島市=119万人=906 km2(2018年)の人口密度、1,323人/km2 よりも、人口密度が高く、つまり、中心部のみ旅行する人にとっては、広島市よりも都会に見えるということなのである。
また陰気なイメージだったウラジオストクは、やはり中国の青島、大連、またもっと地形的に似ているのは香港で、海と調和した街になっており、小樽にもものすごく似ている。またこれらの都市に共通しているように、ウラジオストクは、港町なので、外国人に敏感。つまり、少しオープンなイメージがあった。
それに人々はファッショナブルであり、ここはヨーロッパか。というような錯覚を引き起こす。北東アジアに位置しながら、彼らが見ているのはモスクワであり、彼らのファッショそのものが、もうヨーロッパテイストなのである。
③イメージに騙されている日本人
また、香港に似ていると言うと、いかにも一部の高層ビルが集中した香港の写真や、小汚い歌舞伎町に似たような宣伝看板がずらりと並んだチムサーチョイをイメージするかもしれないが、それは香港の中心部の本の一部にすぎず、実際は香港の郊外には多くの島があり自然豊かで、人がほとんどいないような場所もいくつもある。
これもまた香港の郊外を見てきたことのある人にしかわからない感覚(香港の中心部だけしか行ったことのない友達と話して分かった)で、多くの人が一部だけをみて勘違いしているきらいがある。
つまり、話はウラジオストクに戻すのだけど、日本人にとってウラジオストクのイメージが、暗く、質素で、何もないように感じるのは、まさにロシアという国のイメージや、ウラジオストクという都市の名前かもしれない。
ウラジオストクの名前の由来は、ウラジミール・プーチンのウラジと同じで、ウラジ=所有する、支配するの意味+ストク=東。つまり、漢字に直せば、東方支配市(ウラジオストク市)というような感じになるのだけれども、この年の名前が、Blue Ocean City みたいな、海を思い浮かばせるような名前に変わったらどうだろうか。
おそらく名前が変わり、ウラジオストクの中心部にランドマーク的なブルーの高層ビルが建っただけで、日本人の観光客は一気に増える気がする。
で、ウラジオストクが、香港に似ていると思う理由は、香港国際空港がある大自然豊かで大きな島でもある大嶼島(ランタオ島)と、ウラジオストクにあるルースキー島の存在がオーバーラップすることだろうか。
上の地図の真っ赤な部分がルースキー島であり、ここには極東連邦大学や、砂浜でゆっくりできるような場所がいくつもあり、海も透き通っていて綺麗。(中国のように汚くない)また、人も多くないので、カナダの都市のように、大自然が広がっている部分に、海もあるようなイメージ。
簡単に言えばカナダとなんら変わらない。カナダはきれいなイメージがあり、ロシアにはそういう綺麗なイメージはないが、実際問題ロシアもカナダも同じなのである。
とりわけ、美女はロシアのほうが多いことは保証しておく。( ´艸`)
④韓国人はビザなしでロシアへ行ってる
※写真は私が止まっていたホステルからの眺め
もともとウラジオストクには、中国国境の人たちが行き来していたが、韓国でロシアのビザなし観光が解禁されて(2016年)以来、東アジア人の観光客が一気に増えたと、ウラジオストクの女性が言っていた。
また日本人も2018年ころから増えだしているとのこと。私も街を歩いていたり、バスに乗っていると、女一人旅の人がウラジオストクと書いたガイドブックを片手に歩いていたり、日本人カップルが異常に多かったり、男一人旅も結構いた。
日本人も旅行の多角化が始まっているのかもしれない。韓国や台湾は近く、安く行けるが、何度も行っていると刺激がないのでね…。
それにしても、日本語のガイドブックを広げながら、ウチら日本人でーすアピールする行動(男女ともに…。中国人や韓国人はあれやらない…)はちょっとやめてほしい。( ´艸`)/
その理由が、日本人がビザを申請しなければならないところでも、韓国人はしなくていい国がいくつかあるからである。
たった1ポイントの差(2019年4月現在)なので、ほとんど変わらないが、
https://www.passportindex.org/byRank.php
札幌に行くような感覚で行ける距離のウラジオストクが、日本人にとってビザが必要で、韓国人にとってビザが不要というのは、やはり喜べない。
そのため、ウラジオストクには韓国人が非常に多い。特に韓国の若者がウラジオストクに行くパターンが多いように感じた。多分、インスタ映え的なことをしているのだろう。
※日本人は電子ビザを申請して実質7日間だけしか指定した場所のみの行動に限られるが、韓国人の場合、60日間ロシアにビザなしで行ける。
https://en.wikipedia.org/wiki/Visa_policy_of_South_Korea
⑤地理的にはアジアでも、中身は完全にヨーロッパ
※この記事のドラフトをカフェで書いた後、ウラジオの中心地で撮影。
ウラジオストクに行ったことのある人にしかわからないこの感覚。それは、ウラジオストクなんて大したことない場所と思って行ったら、街の中心部は結構賑やかで、ヨーロッパの中規模都市のように白人だらけで、しかもやっぱり女性の顔は小さく金髪も多いということである。
また私が一番驚いたのは、勝手にイメージしていたロシア人=暗い感じ。とは逆に、服装なんかにしても、ピンクや黄色が多かったり、また女性は特に、アメリカ人やヨーロッパ人に比べ、女性らしいファッションやメイクをかなり心がけている。と思った点だ。
ウラジオストクと言えば、モスクワ(ヨーロッパでも一番東側)まで9時間かかるにも関わらず(東京ーデンパサール(バリ島)の7時間30分よりも、遠い)、モスクワやサンクトペテルブルグのファッションと変わらない、欧米スタンダードであることが、不思議でならなかった。
地図や動画、写真でみるのと、実際にその土地に足を運び、知覚するのとではまるで違うということを改めて感じることになった。
⑥今後、日本人に対する電子ビザはますます緩和される
※海の向こうが日本だと思うと不思議な感覚。と思いきや、そっち方面は中国だった(;^_^A
ロシアでは、2019年2月に、移動制限緩和の法案提出された。つまり、今現在は、ウラジオストクの空港についたら、ウラジオストク以外の場所はいけない。
例えば電子ビザを指定する際、沿海地方(ウラジオストク)に指定すれば、旅行中ハバロフスクには移動ができない。
けれども、この法案が可決され、施行されれば、これからは行きはウラジオストクに行き、帰りはハバロフスクから日本に帰ってくるような旅行もできるということだ。(電子ビザで)
ロシア極東対象の電子観光ビザ、移動制限緩和の法案提出(ロシア)
またロシア政府がこのように段階的にビザ緩和し、日本人がもっとロシアに行きやすくなる時代になると、現在ハングルばかりのウラジオストクは、日本語であふれ出るかもしれない。(車は日本車ばかりだけれども、観光案内系は英語>中国語>韓国語>日本語
要は日本人がもっとウラジオストクに行けばいいのだから…。ウラジオストク空港は、ロシア語>英語>中国語>韓国語といった感じで、日本語は見当たらなかった。
また市内のお店も、日本語が序列的に一番下になっていたので、もっと日本人来て盛り上げてほしいね…。
今の韓国では、往復15000円+燃油、空港税などすべて含めて、23000円くらいなので、日本人がたくさん行くようになれば、日本からの直行便も、ソウルや台北に行く価格と変わらなくなるだろう。
※以下、ビザ申請は非常に簡単。事前に航空券を買う必要もなく、保険に入る必要もなく、まずは顔写真とパスポート番号などを入力して登録すれば3日くらいで、電子ビザの通知メールが届いた。
ホームページも非常に分かりやすい作りになっている。
⑦ウラジオは、地理的に韓国の仙台
※上の地図は、韓国がものすごく小さく描かれているので騙されないでね…
ウラジオストクから釜山に帰るときに思ったのが、かなりのロシア人が釜山に向かっていたことだ。特に若い人たちが韓国を目指していた。(ロシア人美女なんて、イヤホンでKPOP聴いていたし…)
つまり、極東のロシア人にとって一番近い大都市がソウルであること。そして、地理的にその最南端の都市が釜山になるわけ。この感覚はウラジオストクに行ってみると分かる。
ちなみにウラジオストクから、150km しか離れていないところに、中国語と韓国語が公用語になっている、延吉がある。
「韓国でも北朝鮮でもない?ロシア国境にある、中国の【延吉】には、なぜハングルばかり?」
ここもまた、驚かされる都市であるのでお勧め。
で話は戻って、つまり日本に例えると、釜山という都市は、ウラジオストクが仙台だったら、福岡みたいな感じなのではないか。と思った。
上の地図からもその距離の近さが、日本列島と比較すればわかると思うが、陸路で繋がっているので、本来ウラジオストクから釜山までは、電車やバスでも行ける距離なので、自分たちはヨーロッパ・ロシアよりかは、朝鮮半島と繋がっていると思っている人のほうが多いと思う。
「ロシアはヨーロッパとアジアどっち?それとも、ユーラシア?【ロシア人の反応】」
で上の地図には載っていないが、ハバロフスクというウラジオと同規模の都市が、日本列島に例えれば、札幌に当たるだろう。
またウラジオストク人からすると日本は、大陸(ロシア)に対して島国(日本)であるし、ビザも必要(ロシア人が韓国に入国する際にはビザ不要)なので、やはり韓国をより近い国と感じているのだと感じる。
それでも、日本大好きロシア人はたくさんいる。(皆シャイなので、私から話しかけまくったw)というような空気は感じたけどね。
日本とロシアが平和条約締結などをし、日露のビザが相互間でフリーになった場合、もっと多くの日本人がシベリアに訪れようになり、ウラジオストクの人たちはモスクワではなく、完全に東京に向く時代が来るかもしれないね…。( ´艸`)
⑧韓国経由で行くのがお勧め
単にウラジオストクという都市だけに行くのではなく、韓国に二日くらい旅行に行くついでに、ウラジオストクも二日くらい行くというプランにすることをお勧めする。
韓国(ソウル・釜山)=ウラジオストクは、格安の季節は、往復3万円以内(全部含め)という格安なので、韓国との往復を込めても、全部で5万ほど。
またウラジオストクは二泊三日で飽きるくらいの規模なので、ホステル(一泊2500円が相場)などに泊まれば、宿泊代を抜けば、7000円で足りた。(私の場合、一食1000円くらい使うんだけどね…)
⑨人種の勉強になる
旅行先を選ぶとき、賑やかそうなソウル、台北、香港を選ぶような人たちって結構多いと思うのだけど、人口だけで見てはダメ。台北・ソウル・香港旅行以上に得られるものがこのウラジオストにはある。
なぜなら、都市部の人口(郊外含めない)にして、シアトルと同等規模の白人都市が、目の前にあるのだから。
シアトルは郊外に人口が多い点ではウラジオストとは異なるが、都市部の人口、面積は、シアトルとウラジオストクでほとんど同じである。
また、極東にはもともと白人はいなかった。現在ウラジオストクに住んでいる人たちの多くが、近代に入りやってきた人たちである。
つまり、南アフリカに白人が住んでいるとか、インドネシアに東アジア人の顔をした中華系インドネシア人が住んでいるのと同じで、地理的には白人の場所ではないのにもかかわらず、自らのアイデンティティを守り生きているのである。
そこから見えてくるものは、韓国や台湾などの大都市に旅行に行った以上のものが得られる。つまりかなり衝撃を受けるということなのである。
彼ら白人は北東アジアにおいては少数派であること、また彼らの存在を改めて感じることで、また違った世界が見えてくるのである。( ゚Д゚)/
また、この土地にもともと住んでいたツングース系やエヴェンキ系の人たちも見ることができる。一見彼らは韓国人の観光客なのかな?と思うくらい韓国人に似ているが、服装や、歩き方、目の動きで、ロシア人なんだ。ということがわかった。(長身のエヴェンキ系イケメンもいたw)
あと、以下のエヴェンキの記事でも書いた、粛慎人っぽい、つまりハルビンとかにもいそうな顔も見たけた。こういうのはやはりネット上の写真だけでは見れないものだよね…。
「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」
「なぜ日本人にソックリ?「ツングース系民族」の顔が西洋でモテる理由」
⑩ハバロフスクについて
Хабаровск с высоты: город на пятитысячной купюре - Gelio (Степанов Слава)
ハバロフスクは、ウラジオストクを更に北に行ったところにあり、ウラジオストクとはライバル関係になっている。
現在、ハバロフスクもウラジオストクに負けずに、日本人などの東アジア人観光客を呼び込もうと躍起になっているのだそう。
ビザなしで日本人が極東の沿海地方、ハバロフスク地方に行けるようになれば、東京や大阪から北海道に行く距離、感覚で気軽に行けるようになるね!
南に旅行に行く選択肢しかほぼない日本で、こういう場所の解放は非常にありがたい…。以下のように、札幌、旭川、函館という感覚が終わり、ウラジオとハバロも普通に行ける~っていう時代に近づいている(*´ω`*)
※札幌って面積広いだけで人口多い(南区が広すぎるため)なのでウラジオとかハバロって人口少なく見えるけど面積もその分小さいので、札幌の中心部に近い光景が見られるよん♪
で、ハバロは、ウラジオストクの港町に比べ、もっと濃いロシアが体験できると思うので、近々私も行ってここに追記していこうと思う(*´ω`*)ではでは、ロシア是非行ってみてくださいなぁ♪