最近生徒さんに、ラグジュアリーりょうこに改名したら?と言われてる、マルチリンガールです笑。エセラグジュアリーですが(笑)。さて、現在ビシュケクにいる私は周辺の都市が気になって仕方ない。前回タラズや、ナルンなどもフラっと調査しにいってきたが、最近ずっと気になっていたのはカザフスタンのタルディコルガン。
「キルギスのナルン州3大都市(アトバシ、コチコル)に行ってきた理由」
この町はネットで検索しても日本語圏には情報がほとんどなく、動画すらもない。そもそも、アルマトイからバスで約5時間くらいも離れた場所にあるため、観光やバックパッカーなどで寄るような位置ではない。
私のレッスンは第5週目が休みなので、今回その5週目と土日が被り、5連休となったのでパソコンを置いてバスで行くことを決心。正直前日の夜は朝7時までしか寝れなく、12時に起きてその時に行く。と決めたくらいだった。ノマド生活なんだし、また来年行けばいいじゃん。という考えにどうしてもなってしまうため、バックパッカーの人のように短期間で大量のところに行くのは億劫と思ってしまう自分と、いや、休みがあるうちに行っておこう。という自分が戦った結果行くことになったわけだ。
さて、この記事ではそんなタルディコルガンと途中で2時間ほど寄ったカプチャガイについて、観光、ノマド目線でざっくり情報を書いていきたいと思う。またタルディコルガンに関してはかなり理想の街に近かったので、その気に入った理由や、ノマドは可能なのか?ということも書いていきたいと思う。
①タルディコルガンの概要
人口 14万人
面積 74 км²
人種構成 カザフ人(75%)、ロシア人(20%)、高麗人(2.5%)、タタール人(1.5%)
アルマトイからはバスで5時間ほど。アルマトイの都市圏から抜け出すのに渋滞などで1時間ほどかかるのでそれがちょっとしんどい。アルマトイ人のリゾートであるカプチャガイを越えて、さらに北上するとタルディコルガンがある。タルはカザフ語で、willow(柳)の意味。
私にとってはほどほどな都会。だった。そして周辺には小規模の田舎が複数あり、夏にゆっくり過ごすには良い環境。ロシア人率はアルマトイと同じくらい。高麗人率は他の都市に比べて高いほう。街の雰囲気は素朴といった感じで、アルマトイのようにギラギラしていない。
西側にテケリという田舎があり、ここも以下で紹介する。また中国の国境も割と近いことがわかる。
②タルディコルガンに目をつけた理由
タルディコルガンに目をつけた理由は、ビザランする際の滞在場所として良いのでは?と思ったからである。私が今回で3回(計半年くらい)住んでいるビシュケクは、ビザの関係で2ヶ月しかいられない。たとえばビシュケクに半年いたいとなった場合、他の国に一旦出てまた戻ってくることになる。
その場合、ビシュケクから一番近いのにもかかわらず、一度2週間だけ滞在したことのあるアルマトイ(200万人都市)だけはイヤだとずっと思っていた。なので1ヶ月前にはカザフスタンのタラズを視察。そこもまた30万人都市だが、私にとってはちょっと広いかなという印象。
そうこう色々地図などを見てるうちに、最近タルディコルガンという都市が私の目に入ってきた。こんな小規模な程よい町あるのか。と思いながら色々調査していくと、自然などにアクセスも可能、15万人都市というちょうど良いサイズ感。などもあって、色々調べるようになった。というわけ。
デメリットみたいなものをあえて言うのなら、アルマトイからさらに5時間かかるので、ビシュケクから10時間移動することになるという点である。早くて7時間くらいで着く可能性もあるが、渋滞、道路の整備などでずっと飛ばして走れるわけではないので・・。
③公園と田舎へのアクセスの良さ
私がこの街を気に入った最大のポイントは、大きな公園がいくつもある点である。都市の南西には開発地区なのか、広い敷地に建物が少しずつ建設中。中国の開発区みたいなものを連想させる。そして、ジャクタル公園(Парк Жастар)も広々としていて開放的(左下の丸の上にある公園)。
中心部(ツェントル)から右側に行くと縦に川があり、京都を思い起こさせる。そして川沿いの公園も整備されているのがポイント。私はこういう、川の横に綺麗に整備された公園がある都市が好みだ。
ちなみに、右側のCity Plus というショッピングセンターのすぐ北側には、人工浜?みたいなのがある。それが以下の動画で確認できるのだけど、この辺は、開放的な感じで散歩するのにもちょうどいい。
そして公園だけでなく、周辺の都市の田舎度も素敵。今回足を運べていないが、たまたま良い動画を発見したので紹介する。
この村?はタルディコルガンから40キロほど離れたテケリ(Текелі)という3万人ほどの都市。とにかく小川がいい感じ。また、ここの小川はバルハシ湖に流れていくのでその上流ということになるのだね。しかもキルギスのナルンと同様、中央アジア大学のキャンパスが置かれている。
そしてここは天山山脈の北側を構成するジュンガル・アラタウ山脈があり、カザフスタンでもこの町は小さいながらも割と知られている場所のようだ。またテケリに向かう途中に、カラブラクは4万人ほどの都市もある。カザフで田舎も体験でき、程よい人口の都市で過ごすこともできて一石二鳥。
④ショッピング事情
中心部の北側には、いくつもの倉庫?バザール?もうとにかく広く、繁華街のように人でごった返している場所がある。15万人の都市であること、高い建物、ショッピングセンターがあまりないことなどもあって、中心部には人が多い。
私は高麗人が営んでいるお店は今回行けなかったが、これは豆腐が売っている可能性もあるので、次回調査したいと思う。またCity Plus というショッピングセンターがあるが、実際に行ってみたところ、1階がスーパーマーケット、2階が子供の遊び場のような感じで、建物自体が良いが、充実したショッピングセンターという感じではなかった。
おそらく中心部の北部にあるバザール群?迷路みたいで楽しかった。が、充実しているから、この街にはそれほど多くのショッピングセンターは需要がないのだと思う。
⑤お気に入りのカフェ
バスが到着したのが夜中の0時だった。タルディコルガン駅から500mくらいまっすぐ北に行くと、こんな0時にもやっているカフェを発見。SIMカードも買ってない状態の時だったので、ここでwifiを使ってbooking.com でホテルを探したり、電話を貸してもらったりした。
やってくるお客さんは若い人ばかりで、皆オシャレな人が多かった。こんな田舎にこんな洗練されたカフェがあるの?という感じ。若くてオシャレさん?の溜まり場になっているよう。多分、来年一ヶ月住むとしたら、ここでパソコンパチパチしてるかも(笑)
また、いろいろなレストランに行ってみたが、内装は綺麗なところが多いので、普通の都市と変わらず、食事もカフェも楽しめるのがタルディコルガンである。めちゃくちゃ食べて500円くらいのランチだったので、ここは気に入った。
でもこのレストランは質も値段も安かったが、中心部からは外れた場所にある。中心部のレストランは逆に、質が悪くて高かったところもあったので、料金はレストランごとに違うようだ。
⑥観光資源
Lake Alakol(アラコル湖)=日本語のウィキにはまだない。→こうやって記事作ってると、日本人はウィキペディア読むくせに記事書かないのだよね・・(日本人にほとんど知られていない場所ってことだね)。というグチは置いといて、タルディコルガンの人たちからすると、夏に4時間以上かけて、このタルディコルガン北東部にあるアラコル湖に行くのが楽しみの一つとなっているようだ。
ビシュケクの人たちが4時間ほどかけて、イシク・クル(湖)に行くのと同じである。ちなみにアラコル湖というのはキルギスのアルティン アラシャンにもあるので注意。
⑦アパートの値段
Airbnbで、1ヶ月アパートを借りた場合、5万円〜7万円と見て良いかもしれない。この条件のアパートはアルマトイの方がもっと高い。今回アルマトイも一泊してきたが、格差がより深刻になっているようで、豊かな地区は先進国並みという印象。
タルディコルガンの場合、フルシチョフカをリノベーションして内装が綺麗で、キッチン、家具もそろってて7万円〜10万円といったところだ。今回私が視察用に借りたホテルは3500円くらい。普段なら2000円くらいで借りたいところだけど、1日,2日の視察なので、3500円でもいいか。ということになった。→ベトナムでは1ヶ月10万円の部屋借りてたけどねー(笑)
⑧ビザ系の小話
カザフスタンに一度入って、また出て、また入ることはできるのだろうか?そういう不安は常に付き纏った。色々調べてみると、カザフスタンには一回につき30日間いることができる。そして、半年で90日を超えてはならない。というルールになっている。これはカザフスタンのアメリカ大使館に掲載されていた情報。
https://kz.usembassy.gov/u-s-citizen-services/visa-free-travel-to-kazakhstan-eng/
また、5日以上の滞在はカザフの移民警察局登録をしなければならない。など決まりがあるが、これは空港から入国した時や、ビシュケクーアルマトイなどの大きな陸路国境では勝手にやってくれる。その他のことは知らない。
いずれにしても、カザフスタンは今後、さらに入国条件を緩和?というよりビザを3ヶ月くらいに伸ばしてくれるのではないか?などと私は勝手に期待している。
⑨おまけ→カプチャガイ(Конаев)
2時間だけ寄った。海は想像したいた通り、綺麗ではない。そしてビーチに来ている多くがロシア人。この町ではロシア人がたくさん目立ったが、実際に人口構成を見てみると、カザフ人(65%)、ロシア人(27%)となっており、特別ロシア人が多すぎるというわけではないが、海に遊びに出かけるロシア人の割合が多いからなのかもしれない。
キルギスに行く人にとっては、イシク・クル(湖)のほうが断然綺麗なので関係ない場所。私はカザフをもっと知るという意味で、スルーしようと思ったが2時間だけ寄った。という感じ。Airbnbで借りれる部屋も値段の割には良いものもない。
またアルマトイからは地理的には近いが、アルマトイの都市部から出るのに、必ず渋滞で1時間ちょっとかかるので、それほど近い感じもしないのもポイント。