モンゴル3ヶ月ちょいのアパート生活(2023年夏)の中で、私は今まで行こうと思ったことすら、そんな発想すらなかったモンゴル東部の3都市を3泊4日ほどで回ってきた。2019年に2週間のウランバートル視察をして以降、今回(2023年)が2回目のモンゴルになるわけだが2回目の私ですらモンゴル東部にまず町があるかすら知らない状態だった。
今回モンゴル滞在中モンゴルの地図をGoogleマップで拡大してみたりしているうちに割とウランバートルからも数時間のところにウンドゥルハーン(チンギスハーンの生誕地なのでチンギスとも呼ばれている)があることを知る。
とはいってもYouTube動画で見ると舗装されていない道も多く、こんなところに本当に外国人の私が一人でフラっと行けるのだろうか?という不安もあった。けれども来てみると割と色々な発見があるものだ。
この記事では、この3泊4日の旅についての内容を書いていきたい。
今回のルートと、交通事情
ウランバートル→ウンドゥルハーン→チョイバルサン→バルーン・ウルト→ウランバートル。
という感じのルート。
まずウランバートルからウンドゥルハーンまではGoogleマップなどでみると4時間くらいの距離と表示されるが実際は6-7時間ちょっとかかるイメージで間違いない。
部分的に道路自体が舗装されていない区間もありその際に道路の脇にある草原の道を通るため減速してしまうことや、途中休憩が入ってしまうのでだいたい5時間くらいはかかる。またウランバートル市内の渋滞により市内から出るだけでも1時間かかる。
ウンドゥルハーン→チョイバルサンは割と6時間くらいかかった。
またチョイバルサン→バルーン・ウルトはGoogleマップでみると国道があるかのように線が引かれているがそのほとんどが舗装された道路ではなく、草原の上に誰かがつけた車の跡をずっと辿っていくような道になっていて、地図上では近いように見えるが4時間以上はかかった。
バルーン・ウルト→ウンドゥルハーンは完全に舗装された道で3時間くらいで到着。この区間が一番快適だったかもしれない。
ウランバートル東バスターミナル→ウンドゥルハーン
ウランバートル市内には大きくわけて2つのバスターミナルがある。それは市内の西側と東側にあり、今回私がいく目的地はチョイバルサン方面なので東側にある Тэнгэр плаза のちょっと右側に数百メートル歩いたところにある Баянзүрх авто вокзал からバスに乗った。
これはGoogleマップでこのままコピペすればいいが、モンゴルの地図情報は若干場所がずれていることもあるのでしっかり調べてほしい。私も実際に行くまでどこにバスターミナルがあるのか?わからなかった。ウランバートルでは圧倒的に西側の Dragon Bus Terminal のほうが利用者が多いのでこのバスターミナルは海外の旅行者の間ではあまり知られていないかもしれない。
バスは時間通りに出発。私は現地のカードを持っていないのでネット上で購入できないのでわざわざ1時間かけてアパートから一旦このバスターミナルに来てまた1時間かけてアパートに戻ってご飯を食べてまたバスターミナルに来るということをした。というのも直前だとバスのチケットは売っていないからである。しかもその時ちょうど都市停電でレジが使えないのでチケットを発券してもらえなく困った。
いろんな人を巻き込み、必ず3時間後にここに戻ってくるから私のバスの座席を確保しておいてちょうだい!と念入りに言っておいたので今回発券しなくてもスムーズにバスに乗車できた。
このようにこの国では何が起こるのかわからないので周りの人を巻き込むことと、必ず現金は持っておくということが必要(停電中はカード決済などできない)。
ウンドゥルハーンに行く途中でナライハ(Налайх)というウランバートル郊外にある町があるがここはバスからみると割と都会に見えて面白かった。その次にバガヌール(Багануур)あたりに2時間くらいかけて到着し、そこで休憩などが入る。時間帯によっては1時間休憩になることも。その場合、みな食事どころでご飯を食べる。
モンゴルの田舎の道路沿いにはところどころスポットがあり、日本の高速道路にサービスエリアがあるようにそんなイメージの小さい食事どころが集まった小さな街にどのバスも停まる。
ブログにも全然出てこない田舎に向かってるなう。
中国はつまんないから1日で帰ってきたけど、🇲🇳の田舎はもう未知の世界なのでワクワク🎶
トイレ休憩の景色… pic.twitter.com/pCcnDBrW62
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今まで鉱山などはインターネット上の画像などでもみてきたが実際に私が初めてみたのがこの鉱山だ。バガヌールあたりにはモンゴルでも重要な鉱山がいくつかあるらしい。それもこれを実際に見てから詳しく調べるようになった。
思わず、これなんだろう?と思いながらtwitterに上げた。
③ウンドゥルハーン(2万人)
ウンドゥルハーンまではウランバートル東部のバスターミナルから結局7時間かかった。通常6時間くらいで着く距離なのだけれども16:00発の便だったのでこの時間ウランバートル市内が渋滞しておりナライハの手前くらいまであまり進まないと思った方がいいかもしれない。朝8時発のバスはこの渋滞がなく6時間くらいで着く模様。
さて、私がウンドゥルハーンに来る前までウンドゥルハーンとはどんな街か?というのはこの動画で確認していた。なんていう長閑な田舎なんだろう?と思うのと同時に舗装されていない場所が多いなとずっと思っていた。こんなところに降り立ったらきっと野良犬がたくさんいて怖い思いするんだろうな。って。
けれども実際は割と中心部には大きめのスーパーも多く韓国食材や日本の製品なども結構売っていてかなり安心した。とはいってもウンドゥルハーンで私が一番楽しかったと思ったのは南部にある川沿いまで歩いて回ったこと。
とりあえず小さな町にきたら川を探すようにしているのだけど、待っていてくれたかのように、こんな動物の大群が…😭
うれぴい笑 pic.twitter.com/3WKqdr1jy4
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ちょうど南部の橋のほうに歩いていくと羊の大群に遭遇。すぐに動画を撮影した。
街の中心部に公園があり夜は若者が夜遅くまで遊んでいたりするが、街の中心部という中心部的な感じがするところはあまり見つからなかった。ま、2万人程度の街なのでね。。それ以外は舗装されていない道路沿いにゲルなどが密集する場所なので、ここは野良犬なども多く、夜はあまり行かないほうがいいかもしれない。
つまりウランバートルからウンドゥルハーンに遊びにいく時はやはりこのヘルレン川(Kherlen River)の大自然を楽しむのがいいと思う。
ウランバートル東部にあるウンドゥルハーン(チンギス)という町。2万人ほどしかいないので私の北海道の街と同じ規模だった。
割と外国製品もある大きめのスーパーも多く長期滞在もできる気がしたが、多分つまらないと思う。
とはいってもヘルレン川あたりの開放感はすごかった。
空と水しかない。 pic.twitter.com/AdGt3ZkQJv
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モンゴル語がもっと話せたらこの町に1週間くらい滞在するのもいいかもしれないと思うが、1ヶ月はきついかもしれない。と思った。
とはいってももう一度繰り返すが、中心部には割と大型なスーパーが4つくらいあり、ウランバートルの下手な場所に住むよりも食料調達が非常に容易、そして夏は特に昼間の日差しが強いが夜散歩するのは非常に楽しかった。
宿泊先は3000円以上。安いのはシャワーがないか共同。モンゴルの地方の割と良いホテルは5000円は覚悟したほうがいい。安くても4000円はかかるイメージ。
さて、次の日にチョイバルサン行きのバスに乗った。
このバス、ウランバートルからチョイバルサン行きのバスなのだけどやはり前日くらいにはバスターミナルのカウンターで予約しないと取れないことが多いので注意。ウンドゥルハーンにもきちんとバスターミナルがありそこで発券してもらえる。
ウランバートルから朝8時くらいに出発したバスがウンドゥルハーンに14:00頃到着してそれに乗った感じ。ウンドゥルハーン→チョイバルサンの区間は、途中、凸凹の道路になるため、車体を壊さないため、それを避けながらなのでスピードは出せない区間が存在する。おそらくこれがなくなれば、4時間30分くらいの距離だと思う。
道路が壊れてもお金がないので直せない事情があるため凸凹を回避することで減速。という悪循環だね。また道路の横幅も広く、トラックなどの対向車が来た時に少し速度を落とすような場面も多い。
また一部、道路が完全に凸凹なためバスがその穴にはまってしまわないように、脇の草原を通りながらっていう感じにもなる。
④チョイバルサン(4.4万人)
チョイバルサン(Чойбалсан)はモンゴル東部最大の都市となり、中国東北部の玄関口にもなる都市と言える。意外と都会。4.4万人と言えばキルギスのナルンくらいの規模だ。モンゴルでは4番目に都会。
街中は至って普通。ソ連が作ったような中心部があり、それ以外はやはり舗装されていない道路にゲルの密集地。やはりこの街も一番楽しかったのがヘルレン川にある大きな公園だった。Найрамдал Цэцэрлэгт Хүрээлэн と検索すればそのあたりが見れると思う。
モンゴル東部最大の都市チョイバルサン。ここは廃れた建物が多く廃業した店も多かった。けれども高級スーパーが一つあったので安心した。
人々の顔つきはモンゴル系と言うよりは少し中国っぽいさもあって驚いた。
色々訪れたモンゴルの都市の中で不思議と、一番興味が持てなかったがまた行きたい。 pic.twitter.com/W0ozM4JIor
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この町は、モンゴル東部で唯一の大学であるドルノド大学(МУИС-ийн Дорнод аймаг дахь сургууль)があり、寄宿制大学のドルノド州立工科大学(Дорнод аймаг дахь Политехник коллеж)もあるとモンゴル人の間でも意外に大学もあるのよ!と言われる町。
この記事で紹介している3都市の中で一番モンゴルっぽさを感じなかった。
中華っぽさを感じたというか。人々の顔立ちもモンゴル系じゃない人も割と多かった気がする。これは不思議だった。やはり地理的に中国に近いからだろうか。またこの3つの都市の中で圧倒的に廃業したお店がたくさんあり、ゴースト化している建物も多かった。
景気がすごく悪いイメージが到着してすぐに感じ取れた。また、ホテルはいくつかあるが期待できないかもしれない。私はChoibalsan hotelというホテルに泊まったがかなりまともなホテルな上、金額も3000円ちょっとしたかしなかったくらいだった。モンゴルの田舎ではホテルの料金が高いことが多いが、このホテルはwifiも部屋の清潔さもすべて合わせてもかなり良かったと思う。
この町は完全に工業都市の匂いがする。そしておそらく中国との国境に近いので(日本人は通過できないので注意)、中国の景気が悪くなるとまっさきに風邪をひいてしまう都市かもしれない。
ちなみに、ゲルカフェというような洒落たカフェをGoogleマップを眺めてみたら見つけたのでそこに写真撮影にだけ行った。
若いお客さんのうちの一人が韓国語が話せたので韓国語と英語で会話を少し楽しんだり。やはりモンゴル語ができればモンゴルの田舎はもっと楽しいだろうなぁとモンゴル語へのモチベーションがさらに上がった。
バルーン・ウルト(1.8万人)
まずチョイバルサンからバルーン・ウルトまでは行く人が限られているためバスが出ていない。また今回運良くホテルのスタッフがfacebookで呼びかけてくれたことにより、チョイバルサンからバルーン・ウルトに帰る人の車に乗せてもらった(30000トゥグルグ=1200円くらい)が、それがなかったら私はここには来れていなかったことになる。
チョイバルサン(11:30くらいに出発)→バルーン・ウルト(15:30くらいに到着)=だいたい4時間くらい。
逆にウランバートル方面からウランバートル→ウンドゥルハーン→バルーン・ウルトのバスはある模様。地方都市と地方都市がバスで結ばれていないのはよくあることだね。モンゴルの全ての町はウランバートルとのみ繋がっているので・・。
さて、チョイバルサンからバルーン・ウルトまでは道路が舗装されていない。
都市間移動終わったなう。。道路がなく、草原をそのまま4時間ちょい突き抜けるという初体験😵
砂漠の中を突き抜ける感じに近いかも。
こんな自由に車で移動できるなら、私も車🚗持ってこの辺に住みたいとまで思った… pic.twitter.com/UXLfbNAGad
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twitterにも動画を載せたが、途中、みたこともない馬の大群が小川で遊んでいるところをみて、ものすごく感動をしてしまった。この動画はずっとみてると、この舗装されていない道をカットする形でうまく編集したので、どんな道か気になる人はぜひチェック。
今回運転してくれた男性は私より3歳くらい年下で二人の息子もいる感じの人だった。ちょっとした英語で話したのが楽しかった。しかもイケメン(モンゴル的な対格のスタイルいい感じの男性という感じだった)。
さて私的にウンドゥルハーンとこのバルーン・ウルトが今回の旅でかなり気に入った。
日本人がほとんど行かないであろうバルーン・ウルトという街に行ってきた。
そこは1.5万人ほどの人口しかないのに、中心部に高層ビルがあり、それとは別に立派なホテルも一つあり、割とここ住めるんじゃね?と思った。
モンゴルって情報が少ないけれどもそれが開拓していて非常に楽しいと思った。 pic.twitter.com/hHWahJe9os
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ウンドゥルハーンと同規模の街なのに、近くに鉱山があるからなのか?街は割と急ピッチで新しい住宅建設が始まっていたり、中心部にウランバートルにもあまりないような高さの高層ビルがあったり、4つ星ホテル並の贅沢なホテルもあったりと、小さい街ながらぎゅっと詰まっている感があり、かなり気に入ったのだ。
なぜこんな小さな街に16階建てのビルが一本建っているのか?
Googleマップで色々調べてみると数年前まではこんな建物はなく、私が泊まった高級ホテルもなかった。やはり近くに鉱山があり外国人や富裕層がウンドゥルハーンなどよりは訪れる街なのでは?と思う。
そして私が宿泊したホテル(ダブルで5000円)は、おそらくモンゴル東部で一番ゴージャスなホテルなはず。しかも価格が安い。5000円払ってもモンゴルの田舎ではハズレのホテルがたくさんある中、これはかなりお手頃だと思った。
実際にgoogleマップの口コミでは皆が口を揃えてそれを言っている。
一体なぜこんな人口2万人にも満たない都市にこんなホテルがあるのか?これは私だけでなく一般のモンゴル人においても疑問らしい。ロシア系?もちらほら街で見かけた。ロシア系すらわからないが(言語を聞いてないので)。
16階建だなんて、ウランバートルでも体験していない。と興奮気味で最上階にあるカフェに行って写真撮影しまくったり。ホテルではピザを頼んでみたり。そもそもバルーン・ウルトという都市名自体、Googleマップで色々地図をスクロールしたりズームインしないと発見できなかった場所なので、私は誰もが知らない街にアクセスしてしまったんだなという不思議な感覚にさえ襲われた。
最終日
朝10:45に、バルーン・ウルトからウンドゥルハーンに向かった(ホテルの受付の人が、個人シェアタクシーを手配)。当初ウンドゥルハーンでまた一泊しようと思った(レッスンがその日にあったので)が、その日に生徒さんと話し合って今週は2回レッスンやるのでこちらからのドタキャンで申し訳ないということで合意した。
なのでウランバートルまでそのまま帰った。
バルーン・ウルトからウンドゥルハーンまで、60000(2500円ちょっと)。ということになった。
ザミンウードからウランバートル(10時間)で、100000(4200円)ということを考えれば高いけどしょうがない。そして追加で40000(1700円くらい)を払ってウランバートルまで帰った。
その際、私はもしかしたら疲れていてお札の感覚がわからなく80000渡していたんじゃないか?と今でも疑問。でも、助手席で快適だったので別にどうでもいい。
ほとんど舗装された綺麗な道路で、2時間ちょっとで着いた。15:30 チョイバルサンからバルーンウルト?のときは4時間くらいかかったのにね。
その後、1時間ほどトイレだったり食事だったりで休憩を挟んでいるが、ウランバートル東駅に、19:00についた。バスの時より早かったね。